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zoom RSS ポケットモンスター サトシとは何者か、サトシにとってポケモンとは?

<<   作成日時 : 2009/10/23 00:58   >>

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最近はポケモンアニメを観る機会が無くて寂しいので、こんなものを発表してみようと思う。
かなり以前に書いた文章であるが、発表する機会を逃してしまっていたもので。



最近のポケモンアニメを観ていて気付いたことがある。
いや、気付いてみれば、以前から気になっていたことでもあった。
そして、首藤氏の文章を読んで、確信に変わった。

順序立てて話そう。
ポケットモンスターのアニメでは、「強さ」の概念が至極曖昧である。同じポケモンがある回では無敵の強さを誇り、別の回ではあっさりとやられる。この矛盾を解決しようと、多くのポケモンファンが苦労してきた。
ある説ではピカチュウが手を抜いている=トレーナーであるサトシ自身の成長のため。
別の説ではアニメスタッフの怠慢or連携ミス。
商業的な都合という意見もある。
どれも何となくとってつけた感がある。単に「それらしい」理由を勝手にでっちあげただけに過ぎない・・というレベルを超えていない。ピカチュウ手抜き説はネタとして使えるけれども、アニメスタッフを非難するのは私はあまり好きではない。

上記の首藤氏の文章を読んで、おそらく答はこうであるというものが自分なりに導き出せた。
ゲームとしてのポケモンは戦うことに意義があるが、アニメではそうではないのだ。だから戦闘シーンではなくポケモンと人間の交流を描く。ゲームでは殆ど不可能であることを、アニメでは可能である。アニメならではの見所を作らないと、わざわざ作る価値がない。
もちろん私個人の意見ではある。それに私はバトルシーンは大好きだ。バトルを否定するわけではない。
矛盾の少ないバトル主体のポケモン作品を見たかったら、「ポケットモンスターSPECIAL」が超・オススメだ。本当にゲームに忠実なのはアニメよりもこちらであろう。(更に忠実なのには「ポケットモンスター全書」というのがある。)

その「ポケットモンスターSPECIAL」においては、図鑑所有者が何者であるか、主人公とポケモンの関係が述べられている。
私の考察も含めて整理していこう。さしあたって、エメラルドまでの図鑑所有者、そして我らがサトシ。この11人について見ていくことにする。ダイヤ、パール、プラチナについては現在進行形なので保留。


<レッド>
“戦う者”。ポケモンは「仲間」。ポケモンとの絆を大事にしている点ではサトシと同じだが、それ以外は大きく違う。
まずは初期能力値。物語の最初で、サトシが新人トレーナーであったのに対し、レッドは既にある程度の強いポケモンを所持している。
バトルに対する姿勢も異なっている。サトシがあくまでポケモンの命と健康を第一に考えているのに対し、レッドは勝利を第一に考えている。もちろん命や健康を気遣っていないわけではない。並みのトレーナーよりも遥かにポケモンに優しいだろう。しかし、まず自身が火中の栗を拾いにいくタイプなので、ポケモンたちも彼の仲間として同じく危険な目に遭う。
最大戦力が10人中最強である。ミュウツーを差し引いても10人の中で1、2位を争うだろう。サトシが行き着く先が「ポケモンマスター」だとしたら、レッドは孤高の戦闘狂である。サトシがミュウツーを使役するのはものすごく違和感があるが、レッドならむしろぴったりである。アニメとマンガでミュウツーの性質が違うことも関係するが、ゲームの金銀バージョンで彼は山奥で隠しボスとして登場する。戦闘狂と仙人を足して二で割ったようなものだろう。
まあ、これは私の願望も若干入っている。レッドには孤高の戦闘狂であって欲しいのだな、私は。


<グリーン>
“育てる者”。ポケモンはさしずめ「駒」。ただし捨て駒にはしない。そこがアニメのシンジと異なる点だろう。ポケモンだけでなく人を育てるのも上手であり、イエローの師匠である。
バトルに関しても強力であり、スペックならレッドにも勝る。事実ポケモンのレベルは10人中最高。レッドのライバルであり、親友である。機転に優れたレッドに対して、冷静な判断を得意とする。
ポケモンを駒として扱える彼は、冷静さも相まってあらゆる戦場で活躍できる。他のトレーナーは結構クセがあって、ある局面では大いに活躍するが、別の局面では役立たずだったりするのである。いかなる場合でもコンスタントに力を発揮できる彼は、大いに重宝されるのである。ポケモンのレベルも高く、バランスも良い。
ただし、その性質が彼を若干地味な役回りにしてしまっている感は否めない。彼の戦術は良くも悪くもアドバンテージを稼ぐことを目的としている。だから実はレッドのようなタイプに対しては相性が悪いとも言える。仮にレッドと戦ったら10回中6回か7回は勝つだろう。しかし、ここぞという勝負では負けてしまう。そういうことなのだ。
逆に、彼は自分よりも少しでも格下の相手になら負けることはありえないだろう。そういう意味では最強のジムトレーナーかもしれない。


<ブルー>
シルバーとセットで“化える者”と“換える者”。ポケモンはさしずめ「手下」という感じだろう。悪い意味というわけでもない。彼女の戦力はレッドやグリーンに比べて若干力不足だったりすることが多い。それを、ポケモンを恣意的に操ること、それと持ち前のずる賢さや色香で補っている。
戦闘はレッドやグリーンに任せて、自分は情報やアイテムを集める役回りになっていることが多い。ただし戦闘面においても決して弱いというわけではなく、カントーリーグではベスト4まで勝ち上がっている。
ポケモンゲームにおいて、重要な要素が幾つかある。レッドはバトル、グリーンはレベルアップ、ブルーは金やアイテム担当ということだろう。ここがゲームに忠実に作られている点の1つでもある。
彼女は誰かと組んだときに力を発揮する。レッドやグリーンは1人でもそこそこやれるが、ブルーは無理である。シルバーとセットであることもそうだが、誰かと協力してこそ互いの力を高め合うのである。レッドやグリーンにとっても適度な緊張感があり、それがスキルアップにも繋がっている。レッドとグリーンはライバルであり親友。戦うことはあっても裏切ることはない。しかしブルーは別。目的のためならレッドやグリーンを捨て駒にすることもやってのける。それは2人の強さへの信頼を示しているとも言える・・ような気がする。また願望か?


<イエロー>
“癒やす者”。ポケモンは「友達」。ポケモンのレベルも低く、赤緑青の3人に比べると戦闘能力は低い。しかしそれは勝敗にこだわった場合の話。ヒーリングやテレパシーは地味ながら強力で、彼女も勝敗よりもバトルを回避・終了させることを狙っているため、相手にすると厄介である。
彼女にとってポケモンは友達なので、むやみに戦うことは出来るだけ避けたいのだ。赤緑青は持ちポケモンが傷つくことをたいして恐れていない。レッドとポケモンは共に戦い傷つく仲間であり、グリーンやブルーはポケモンが死ななければ良いと考えているフシがある。それはそれで否定されるものでもないだろう。しかし、ということはイエローの考え方もまた肯定されるべきものだということだ。
ゲーム的に考えれば、ポケモンセンターのような役割である。センターを全く利用せずに攻略するのは実に苦しい。不可能に近いだろう。回復能力は実に重宝すべき能力なのだ。ポケモンセンターには、他にも幾つかの便利な機能がある。ヒーリングやテレパシー、釣りの技術など、幾つかの便利能力を備えたイエローは、旅をするのに実に便利なのだ。


<ゴールド>
“孵す者”。ポケモンは相棒。愛人という説もあるが、それは置いといて。
全く新しい主役として現れた。イエロー主役の第2章は、言わば第1章の続編である。赤緑青の出番も多かった。しかし第3章では金銀晶が主に活躍し、先輩方を押しのけている。また、性格的にも言えることである。レッドやイエローが真っ直ぐなタイプであるのに対して、ゴールドはややひねくれていて、どこか冷めている。これ以降のルビーやエメラルドも似たようなタイプだ。
ポケモン孵化というのは金銀バージョンで登場したシステムであり、その後も重要な機能を持つ。タマゴ技というのがあり、野生では覚えない技でも覚えるのだ。ラストでのスーパーライジングサンダーはそれの象徴だろう。
レッドと比べてこじんまりとした感じだが、それが「後輩」という感じを醸し出している。主人公の成長が一つの見物だが、レッドの後輩でありつつ、レッドとは少し違う道を行くという感じがする。彼は決して孤高の戦闘狂にはなれない。断崖を見下ろすような切迫感が無く、人生を謳歌する。こじんまりしていると言えば悪く聞こえるかもしれないが、彼は10人の中で最も幸せになりやすいということでもある。


<シルバー>
ブルーとセットで“化える者”と“換える者”。ポケモンはさしずめ「同胞」だろう。彼はロケット団首領サカキの息子として生まれ、幼い頃にさらわれる。幾つもの意味でゴールドと対照的な存在であり、己の運命と闘わなくてはならない。しかしそれは、乗り越えれば幸福になれるということでもあり、実は根っこの部分ではゴールドと近しいのだ。幸福を獲得しやすいゴールドに対し、シルバーは幸福を実感する能力に長けていると言えよう。
所有者能力はブルーとセットであり、結構地味な部類の能力。図鑑完成に関しては、クリスの能力も含めてセットということになるだろう。
戦闘能力は師匠たちが優秀なせいかゴールドよりも高いと思われる。ライバルは主人公よりも少し上をいってなければならないものだが、彼のシビアな過去が理由付けに一役買っている。それでも先輩たちと戦えば、イエローには勝てるかもしれないが他は無理だろう。彼もやはり「後輩」としての位置づけを外していないのだ。陰があるが、まだ子供であるという感じを上手く出している。


<クリス>
“捕らえる者”。ポケモンは「手足」というところだろう。彼女の戦闘力は他よりも自身に依存する。例えばレッドならば腕が1本もげようが大して戦力は落ちないだろうが、彼女は指1本でも致命的だ。自身の体術がポケモンの使役に直結するので、それが長所でもあり短所でもある。
ブルーの「手下」とは異なる。ブルーはポケモンを恣意的に操るため、戦闘の融通が利かない部分がある。オーキド博士とのバトルでは、それが顕著に表れている。しかしクリスの場合は捕獲を目的とするために、戦闘での融通が10人の中で1、2位を争うくらい利くのである。
ゲームでの捕獲は単にモンスターボールを投げればいいというものだったが、現実的に考えた場合、トレーナーがノーコンであれば失敗する。なのでクリスは自身のフットワークを戦術に絡めなければならない度合いが高い。彼女の弱点は、その性質上仕方ないことなのだ。


<ルビー>
さしずめ“魅せる者”。ポケモンは「同志」ではないだろうかと思う。バトルを強要する父親に反発してコンテスト制覇を目指す彼と、その意を汲んで美しく、かっこよく、可愛く、たくましく、賢く振る舞うポケモンたち。同じ目的に向かって協力し合うが、規格に外れる者を排除したがる傾向があり、仲間と言うよりも同志という感じである。
4章の主人公であり、ゴールドよりも更にひねくれている。そこには彼の過去が絡んでくるのだが、父親の影響もあってか常に孤独のオーラを纏っている。内面は暗く表面は明るいので、社交性には優れている。なので師匠や同志には恵まれるが、友人には恵まれず、家族とも険悪・疎遠になりがちである。サファイアに吐いた辛辣な言葉も半分は本音だろう。
戦闘能力は10人の中でも上位に位置する。セレビィを抜きにしても相当に強い。彼が勝てないとしたらレッドかグリーンくらいのものだろう。


<サファイア>
“調べる者”というところか。ポケモンは「部下」というのがしっくりくる。彼女の手持ちは役割ごとに交代する。それが組織立っていて会社のようなのだ。局面に応じて父オダマキが部下を派遣してくる。そういった傾向が見られる。
ジムバトルでホウエン制覇を目指しているが、本来は父親と共にポケモン調査をするのがライフワークである。旅の途中でもしばしば調査を行っており、ルビーよりも遙かに早くマグマ団アクア団と遭遇している。
レッドやグリーンが相手の思考を読んでバトルを進めるのが得意とすれば、彼女は相手の心理を読んでバトルを進めるのが得意であると言えるかもしれない。ポケモン調査を主としてるので、野生児ながら10人の中でも1,2を争うほどの博識の持ち主だろう。
ただし、総合的な戦闘力が高いかと言えば、必ずしもそうとは言えない。レッドやイエローほどにはポケモンと親しくはなく、グリーンなどのように冷徹さのある付き合いでもない。その面では中途半端な立ち位置である為、そこそこは強いが頂点(エイベックス)に立てる要素は持ち合わせていないと見るべきだろう。


<エメラルド>
“鎮める者”が相応しいか。ポケモンは「相方」とすればいいだろう。
レッドはバトルをスポーツや格闘技を楽しむ感覚で好んでいるが、エメラルドは知的ゲームとして好んでいる。なのでレッドが最強を目指しているとしたら、エメラルドはバリエーションの制覇を目指していると言える。特殊なルール揃いのバトルフロンティアに挑んでいるのがそれを示している。本来の目的は別の所にあるわけだが・・。
彼はルビーよりも更にひねくれているが、それだけではない。章を重ねるごとに主人公をひねくれさせるだけでは芸がない。彼がチャレンジャーであることが今までに無かったことである。他の9名が環境に恵まれ、定まったレールの上を歩き続けているのに対して、エメラルドは体が小さいことで苦労してきた。それを克服しようとパワードスーツみたいなのを開発するところから彼の挑戦は始まる。
思えば前半のメンバーは戦術を重視するのが多かった。後半になるにつれ戦略を重視するキャラが多くなったが、エメラルドはその最たる者と言えるだろう。サファイアが心理から戦略を読むのに対し、彼は状況から戦略を読む。戦闘能力は高いと言えるだろう。



<サトシ>
ここまで、「ポケットモンスターSPECIAL」の10名を見てきたわけだが、さてサトシである。彼にとってポケモンは何だろうか。仲間、友達、相棒、どれも近い。
考えたのだが、「家族」が当てはまるのではないだろうか。家族だからこそ交流が重点的であり、生活を描かれることが多いのだ。
そしてサトシ自身は“続ける者”である。RPGには終わりがあるものとそうでないものがあるが、ポケモンはエンディングはあっても続きがある。ゲームにおける重大な要素、続けること。どんなゲームもプレイされなくなったら物語は続かない。
永遠に10歳というループから抜けられないサトシこそ、「ポケットモンスター」というゲームの主人公として最も相応しいキャラクターなのかもしれない。

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