佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 牙を剥く数学 〜NHKドキュメンタリーを観て〜

<<   作成日時 : 2010/01/13 04:05   >>

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初めに断っておくが、私はポアンカレ予想やリーマン予想が解けるわけではない。
説明を聞いても頭がポアンポアンになるだけだし、リーマンという単語を聞いてBL小説のネタを考えて萌えている。
そりゃまあ、問題に取り組んでいる数学者たちと比べれば、天と地ほど違うわな。
しかし、数学界の七大難問とか言われる問題が、何十年かそれ以上の長きにわたって解かれなかった理由はわかったような気がする。




<理由その1>

読者に聞きたいのだが、自分も含めて周囲に「七大難問にチャレンジしてみた」という人はいるだろうか。
私は一問を除いて、内容を理解することすら出来なかったのだが・・。つまり、「何を」証明すればよいのかがわからなかったのだ。
NHKの説明では、無駄な壮大感は狂おしいほどに伝わってきたが、肝心の部分は何一つわからなかった。
話がそれてしまった。
私の周囲には、ポアンカレ予想に取り組んだアンポンタンも、リーマン予想に取り組んだサラリーマンもいなかった。
その名称すら、NHKの特集番組を観て初めて知ったという人もいる。実は私もそうだ。
つまり「七大難問」などというのは、「ごく一部の数学マニアたちが勝手に大騒ぎしているに過ぎない」と言っても過言ではない。
高度なエリート教育から排除されている多くの人間は、挑戦する機会すら無いのである。
今まで問題に取り組む人間の数が少なすぎた。これが第一の理由である。



<理由その2>

まずは、「専門バカ」という言葉を知っているだろうか。(私のことではない。)
「自分の専門とする狭い範囲に関して“のみ”恐ろしく詳しいが、その他のことになると全く駄目」という人間を皮肉った表現である。(断じて私のことではない。)
ドキュメンタリーでは、数学者と物理学者で同じ式(文字は異なる)を研究していたことが「歴史的な出会い」であるとされていた。最近読んだ本では、ソビエトの数学者たちが長らく他の数学者たちと交流できなかったが、ようやく交流できるようになって喜んだという話があった。
このように、同じ数学や近しい物理とさえ、数学者はろくに交流できていなかった。そして、交流できたときに「歴史的な出会い」だとか言って喜ぶのである。端から見ると痛いぜ・・・。
数学の難問を解くのに、「数学だけやっていればいい」と思うのは大間違いである。そんなものは、「これだけ数学に人生を奉げているのだから解かせてくれ」という甘えに過ぎない。そんな連中に対して、数学は情け容赦なく牙を剥いてバリバリと噛み砕く。
問題に取り組んできた人間の殆どが、専門バカである。これが第二の理由である。



<理由その3>

どうも「優れた数学者」の中にも男尊女卑の思想を持っている人が多くいるようだ。ある数学者などは「女性は勉学の妨げになる」などと公然と言って憚らない。どう考えても馬鹿すぎる。
思想の古臭さや幼稚さは、学問に重大な影響を与えてしまう。
なるほど、人間性を出来る限り排した「数学」という学問であれば、馬鹿でも阿呆でも「優れた数学者」になれる。それは正しい。どんな色の紙にでも数式は書ける。
しかし、強者と勝者が必ずしもイコールではないように、「優れた数学者」が大難問を解けるとは限らない。「優れた数学者」とは、「優れた教育を受けてきた数学者」のことである。
人間の頭脳は常に新しいことを取り込まないと、どんどん腐敗していく。私は精神病ということで人一倍その傾向が強いが、程度の差を除けば万人に共通することだ。古臭い思考で腐敗した頭では、大難問を解くのに百年かかってもおかしくない。
もちろんすべての数学者がそうだとは言ってない。しかし、数学界が未だに男尊女卑を初めとして古臭い思想で汚染されていることは、残念ながら事実のようだ・・・。
問題に取り組んできた人間の多くが、思想が古臭い。これが第三の理由である。



<最後に>

ポアンカレ予想とリーマン予想。NHKドキュメンタリーを2つ観て、私は思った。
(数学とは、どれだけ馬鹿なことを言えるかどうかを競い合う学問である。)
いや、ホントよ。予備知識の無い人間が番組を観たら、そう思うって。
「彼にとって、数学は全てであった」
「今の状況は何かがおかしい」
そんなことを聞きたいわけではない。
アンリ・ポアンカレ(全ての元凶) 「短連結な三次元・・・もにゃららら」
意味がわからない・・・!
パパ博士・・・精神を病み、癌で死亡。
ハーケン博士・・・家族に「ポアンカレ病」と茶化される。
うん、いろんな意味で末期だ。
スメール博士 「宇宙が四次元以上であれば・・・むゅうううう」
結局は失敗しました。
サーストン博士 「宇宙が多くとも8種類の断片で構成されていると思うんだけど、その先はアイデアが枯渇したよ。」
変なところで投げんな。
誰かさん 「トポロジーこそが数学の王道だね。微分幾何学なんて時代遅れさ。」
その微分幾何学を用いてペレリマンはポアンカレ予想を証明したわけですが。

結論。数学の半分は毒電波で出来ています。45パーセントは中二病で、4パーセントは当てずっぽう、理論は1パーセントくらい。
これは極端としても、理論的な学問と言われる数学でさえ、純粋に理論と呼べる部分は恐ろしく少ないのは間違いない。
素人に理解できるように説明できないのであれば、「数学の神様が私を呼んでるんだよォ〜!」とか、「俺様の美しい証明が理解できるか凡人ども?」とか、「今日は僕の気分が良いから三角形は四角いんだよ」とか、「数学よォ!てめえと死ぬには良い日だぜ!」などと言ってるのと全く同じことである。うわ、鳥肌が・・・。
難しいことを知っている人間が頭が良いとは限らない。難しいことを易しく説明できなければ、本当に頭が良いとは言えない。
フェルマーの最終定理とか、ポアンカレ予想とか、リーマン予想とか、その証明を私にも理解できるように説明してくれたら、今後10年は尊敬するインテリの筆頭に挙げるんだけどな。

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コメント(10件)

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ありがちですね。
学者の研究。要は手段と目的がわからなくなってしまう。
昨日NHKのプロフェッショナルで、「全盲の人、視力の弱い高齢者、文字が読めない貧困層」にもインターネットを利用できるようにと、研究開発に取り組んでいる日本人女性が紹介されていました。
音声でネットが利用できる。開発が成功すれば10億人の人がネットの恩恵を受けることになる。
研究者本人が全盲だからこそ可能な研究開発。
やはり目的や使命。研究する理由、意味。これを失えば専門バカで終わりますね。
並外れた頭痛の持ち主だからこそ研究チームに選ばれる。
だからこそ、使命を果たすことを忘れて空理空論を弄ぶ学者なら、いらない。
怖いのは、本当に人類に役に立っている研究者までそう見られてしまうことです。
全盲を乗り越えたとか、そういう次元を飛び越えて、日本一の研究者ですからね。
改めて人間の能力の可能性を感じます。
沢里尊
2010/01/13 14:39
>沢里さん
素晴らしいですね。誰でも使えてこその科学技術。学問も科学も本来は、誰でも恩恵が受けられるように発展するべきです。
しかし、一般人に理解されないことが優れていることの証だと考える学者も少なくないようです。おそらく、誰でも理解できたら価値が下がるとでも思っているのでしょう。
実際は逆で、より多くの人が理解できるように説明できる方が賢いのですが・・。インターネットを開発するよりも、誰でもインターネットを使えるようにする方が、ずっと意義があります。
限られた一部の人しか使えないのでは、支配の道具になってしまったりするもの。学問もそうでしょうね。法律の世界が最も素人にわかりにくい(私も法律の文書を読むだけで頭痛が)と思いますが、専制支配と直結しているからではないかと思っています。
自分でも意識してないうちに目的を見失ってしまう学者もいるし、自身ではわかりやすく書いているつもりでも素人には難解な文章になってしまうこともあります。
だから開発者自身が全盲というのは強みになりますね。自分が利用できなければ欠陥があるということだから、すぐに改良できる。
アッキー
2010/01/13 20:07
3つの理由がそれぞれになるほどと思われます。感服。
特に、その3での、「人間の頭脳は常に新しいことを取り込まないと、どんどん腐敗していく。」という考察は、私も痛感しているところです。最後の、「難しいことを知っている人間が頭が良いとは限らない。難しいことを易しく説明できなければ、本当に頭が良いとは言えない。」というのも、全く同感です。
ヒッピー
2010/01/15 23:55
>ヒッピーさん
「ドラゴン桜」で、「若い頃に必要なのは飢餓感である」という意味のセリフがありました。年齢的な意味というよりは、飢餓感、「まだやり残していることがある」という意識を持たなくなったら、進歩が止まり後退が始まるということなのかもしれません。
「証明とは万人にわかるように書かねばならない」という言葉がありますが、塾で数学を教えていると「証明がわからない」という声を耳にすることもあります。専門用語を使わずに内容を理解させる方法を模索しています。
アッキー
2010/01/16 18:02
〉証明を私にも理解できるように説明してくれたら

私は証明よりも前に、フェルマーの最終定理とか、ポアンカレ予想とか、リーマン予想の意味を説明して欲しいぞ!!(笑)

この前、ノーベル物理学賞受賞の南部陽一郎氏らの番組を見ていて、クォークの3個以上の存在を予見したのがすごいと言っていた。なるほどすごそうだったが、これもなぜすごいのかわからなかった。

ニュースで、ダークマターを検出する装置が稼働し始めたといっていたが、検出されたらどうなるのか分からなかった。でもなんかとてもすごそうだった。

そのちょっと前に、スバルが、太陽系外の地球型の惑星を探索しているという記事が載った。これはすごいと思う。確かに自ら光を出さない惑星を見つけるのは大変だと思うし、生命の存在に期待がかかる。

さらにその前、これもノーベル賞を受賞した益川敏英氏の手記が日経に載っていて、南部さんは気さくでいい先生だったが、湯川秀樹はメチャメチャ気むずかしくて、プライドが高くて、すぐ不機嫌になって、とイヤなヤツのように載っていた。これはなるほどと思った。湯川の写真を見ると高慢ちきな感じがしていたが、やっぱりそうかと納得した。

なんしか、数学の難問の意味を説明してくれ!!!

それと絶火少年の後編がはやく読みたい。


ロットン
2010/02/19 10:49
>ロットンさん
フェルマーの最終定理は「Nが3以上の整数のとき、XのN乗+YのN乗=ZのN乗となる整数X、Y、Zは存在しない」というものです。内容だけなら中学数学の知識でわかる分、ポアンカレやリーマンよりはマシかもしれませんが・・・証明となるとさっぱりですね。楕円が絡んでくるらしいということしか知りません。このあたりになってくると、意味がどうというよりも趣味という気がします。
かつてクォークは物質の最小単位だと思っていたので、それが2種類以上あると知ったときは驚きました。でも2種類と3種類以上で何が違うのかはわかりません・・。
素粒子と呼ばれているものは、未発見のものまで含めて17種類あるそうですが、ここまで多いともはや「素」とも言えなくなってきました。未発見の素粒子の1つヒッグスは「重さ」を担当する素粒子で、南部さんがメカニズムを提唱しているようです。そろそろ発見されているかもしれません。新しいことは人格者の方が得意なようですな。
ダークマターの存在割合によっては、今まで計算されていた銀河の質量、ひいては宇宙の質量が全く異なってしまうようです。今までは光を出さないダークマターの質量は無視されていましたが、実は無視できないほど多いのでは?ということが言われています。
光を出さない天体・・その中に地球型惑星もありますね。案外これも予想以上に多かったりして・・。ロマンは増すばかりですね。

絶火少年の後編は、あと12時間ほどで掲載します。パソコンを買い換えたばかりで手間取っていますが、返信と更新だけは何とかやります。
アッキー
2010/02/19 12:01
早速するどい回答ありがとうございます。
「説明を聞いても頭がポアンポアン」といっていたので、本当に頭がP@NPしてるのかと思ったら、ちゃんと分かってるじゃないですか。

ロットン
2010/02/19 14:08
>ロットンさん
いやあ・・フェルマーはともかく、ポアンカレとリーマンは今でもわかんないです。
最終定理も証明の方は・・ウィキペディアを読んでみたのですが、後の方は文章の意味すら理解できませんでした。どんどん謎が増えるまー。
アッキー
2010/02/19 22:34
素晴らしい。
感動した。
ちゅけべえ
2014/07/03 08:19
>ちゅけべえさん
ありがとうございます。
4年も前に書いた記事が、こうして人の眼に触れていると思うと、心が引き締まる思いです。
アッキー
2014/07/03 17:19

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