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zoom RSS 進撃の巨人 8巻!

<<   作成日時 : 2012/08/27 00:00   >>

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驚愕の事実。
1つは、以前に予想したが、違うのかもと思ったこと。
そして、もう1つは・・・!





<第31話 そのとき彼女は苦しそうに笑った>

アニが女型巨人だとしたら、色々と腑に落ちないことが出てくるなぁ・・・と思い、一度は「違うのかも?」と思った説ですが、合ってたよチキショウ!
やっぱ自分を信じないと駄目ですねー。
腑に落ちなかった点については、この8巻で納得。

目覚めた色っぽい人は誰かと思っていたが、アニだった。
けだるい感じ。

敬礼に対して、そんなことしなくてもいいと手を振る上官に、何故か一瞬で不真面目さを感じた。
それは間違っていなかったわけだが、普段の私の感覚からすると“気さくな人”と判断してもおかしくなさそうなものだが・・・。やはり、緩んでると見えたのかもしれない。

マルロに対するアニの演説は示唆的だ。
弱い人間、流される人間、利己的な人間・・・。よく諍いを起こし、堕落する。
それらは“普通の人間”だという主張は、ある意味で正しいと思う。
「鈴木先生」において言われている“上等な人間”として生きていくのは、この社会では難しい。

例えば、男女がいて、女の方が暴走族の集団に襲われたとする。
ここで逃げ出す男をクズと呼べるだろうか?
確かに、ここで勝ち目が無くても立ち向かうのは勇敢でカッコイイ。それを称賛することは、私は大いに賛成する。
けれども、逃げ出す男をクズだとか、男じゃないとか言う人間を、私は軽蔑する。死ねとは言わないが。
命を惜しんで逃げ出すのは、“普通の人間”だと思う。
(念の為に付け加えるが、立ち向かう男を馬鹿にする人間も、私は軽蔑する。)

「あんたみたいな“良い人”が体制を占めちまったら、それこそおしまいだと思うけどね・・・。」
このセリフに最初は疑問を覚えたが、アニがエレンを思い浮かべたのでピンときた。
立ち向かわない人、弱い人を、“クズ”だとか、どこぞの左翼グループのように“愚民”だとか言うのは、ナチスのような、狂気の独裁者の思考である。一市民である分にはいいが、確かに政治家になったらマズいだろう。
「OZ」でムトーが「支配者には憐憫の情が必要だ」と主張していたことを思い出す。キューバ革命を見ていると、革命政府は自分たちの潔癖さを他者へ押し付けていない。それが弱者保護とも通じるのだろう。
もっとも、かつての加害者たちにまで情けをかけるのは、私の感覚からは到底許容できないものであるが、それは私が革命家として三流以下ということになる・・・。
要するに私の感覚も、狂気の独裁者と同じものである。政治家になったら駄目だ。
もうひとつ思い出したマンガが「憂国のラスプーチン」だが、そこで主人公は「この社会の本質は、勤勉な改革者と利己的な怠け者の対立である」と主張している。そして自らを勤勉な側に据え、怠惰に伴う足の引っ張り合いを厳しく非難する。それはそれで、ひとつの主張だ。“正しい”主張だと思う。
けれどもそこにはアニの指摘した危うさがある。それを最も端的に示すのが領土問題への熱意であり、どうしてもナチスと同じ民族優性思想を想起する。
以前の記事でも、エレンはナチスみたいなことを言ってると書いたが、アニが思い浮かべたのが彼であったことはグッドチョイスと言わざるを得ない。

では、ナチス的な思想は100パーセント害悪なのか?
“正しさ”や“男らしさ”を追求する姿勢は、絶対的に間違っているのか?
そうではない、と思う。
領土問題にしても、ロシア、中国、コリアに対する態度と同じ態度でアメリカに接するならば、称賛する。右翼であろうが、フェアな姿勢は評価されるべきだ。それが出来る本物の“男らしい”右翼は数少ないが・・・。
そもそもナチスを絶対悪と規定すれば、ドイツに超インフレを巻き起こした戦勝国の所業を肯定することになってしまう。貧困に苦しむ弱者の代表として立ち上がった時点までのナチスは、少なくとも私の目から見て、多くの革命の初期形態と何ら遜色ない。それこそ、キューバ革命と比較しても、である。
では、革命と独裁を分けたものは何だっただろうか?
真っ先に思いつくのはトップの違いである。ナチスドイツもキューバ革命政府も、“男らしさ”を重視する点で違わないが、トップの人間の人格・・・誠実さ、品性、知性、精密な思考、柔軟性、運動性etc・・・を考えると一目瞭然。
これはソビエトでレーニンとスターリンの違いを考えてもわかる。
男らしさを誇示する為にか知らないが、民族虐殺なんかやってるようじゃ駄目だ。
虐殺までいかなくても、弱い者を非難することで示す強さというのは気持ち悪い。
他にも様々な要素はあるが、強いて挙げたいのは前述の“憐憫の情”だ。
「正しいことは良いことだ。ただし他者に押し付けなければ。」なんて言葉がある。悪を非難するなというわけではないが、強い悪を非難しなければならない。
私も教師や警察に対する物言いは考えないといけないと思う。
しかし、具体的な人間のツラを思い浮かべると吐き気がしそうで、なかなか冷静にはなれないわけだが・・・。

マルロの脳裏に浮かんだ、「変わるべきは人ではなく仕組みでは?」という思考は、実は彼の理想と反しない。
“人間”と“仕組み”。
「鈴木先生」では、人間が変われば仕組みも変わるという主張があった。これはルソーやフレーベルの思想と通じるものだろう。
多くの革命家は、仕組みを変えることで、変えようとする中で、人間をも変えようとした。言わばコンドルセであり、私もルソーやフレーベルよりコンドルセの方に共感する。
しかし、どちらか一方を重点的に考えること、そのものが、偏り・遅延・停滞を生んでいるかもしれないと思う。
要するに、どちらか一方が変わればもう一方も自然に変わるという思考は、行き詰るのではないかということだ。
どちらが間違ってるということもない。どちらも正しく、必要なことだ。マルロがアニと会話した時間は短かったが、“人を変える”という思考に加えて“仕組みを変える”という思考を得たことで、今後どうなるかが期待できそうだ。

マルロとアニのおかげで、これだけ考えをまとめることが出来た。
なかなかに退屈しない。


そんなアニの前に現れたのは、アルミン。
こういうことやらせると、アルミンはホント上手いよなぁ・・・。結果的にはバレたけど、それはアニが鋭かった、もとい用心深かったということだろう。私はわからんかったぞ。
だってアルミン普段から不穏な目つきしてること多いじゃん。

マルコの立体軌道装置のシーン、読み返すと確かにアルミンは何かに気付いている。
重大なことなのに顔色を変えず澄ましているあたり、恐ろしい子!
「アニは僕にとって悪い人になるね・・・。」というセリフも結構ゾワッときた。
しかし彼の恐ろしさは、まだまだこんなもんじゃなかったのだ・・・。

マルコと言えば、ようやくアニの謝罪の意味がわかった。
ずっと引っかかっていたが、伏線だったわけだ・・・。

しかし影武者ジャンにはワロたwwwwこれは酷いwww
というかアルミン、散々な言いようだなオイwwwwww

それと、不穏なシーンなんだけど、どこか笑ってしまうのがアニの「か弱い乙女」発言。
これのせいで、狼狽したエレンのセリフにちょっと希望を持ってしまったじゃねーかww

そしてミカサ・・・彼女の行動は嫉妬というか独占欲が絡んでるようにしか見えない。
後にこの推測は正しかったことを死ぬほど思い知る。
やっぱヤンデレは最高だな!

ラスト、アニの“微笑み”が素晴らしすぎる。
苦しそうでもあり、楽しそうでもある。
わかるなぁ、そういう気持ち。わかっちゃマズいんだけど。





<第32話 彼女の名は>

あの指輪いったい何なのかと思ってたら、こういう・・・。
人が弾け飛ぶ圧巻のシーン、一番前の子供が無表情なのが恐い。

ミカサの精神攻撃ハンパねえ・・・。この囁きマジ恐い。そして妙に艶かしい。
エレンに最も精神的苦痛を与えているのはミカサではないだろうか。
まったくミカサったらドSなんだから! だがそれが良い。
苦痛には2種類ある。嫌悪を伴う苦痛と、快感を伴う苦痛だ。

回想シーンの後のセリフが、「・・・それとも、何か・・・特別な感情が妨げになってるの?」
ほら、やっぱり嫉妬なんじゃないか! だがそれが良い。

その回想シーン。
リヴァイ兵長はクソの話が好きなのか?
それはともかく、怪我してたのか・・・。読み返してみると、女型との対決でミカサを庇ってダメージを受けていた。

で、アルミンの恐ろしさである。エルヴィン団長に伝えて欲しい話が、これだった。
あらためて読み返すと、“エレン”ではなく“死に急ぎ野郎”や“僕の親友”とかいう言葉をわざと使っているのがわかる。あれは動揺を誘うだけではなく、そういう意味もあったとは・・・。この計算されたセリフ!
思えば、検査のときにしていた話は、コニーやアニに探りを入れていたわけだ。だからマルコの装置を見ても顔色を変えなかったということか。
無害そうな顔して中身は冷徹。こういうタイプが恐ろしい。警戒されにくいのに切れ者とか。
私は逆に、人から警戒されまくりだけど中身は杜撰だという・・・。うわぁ、いいこと無ぇ。

ちなみに23話を読み返して思ったのは、ライナーが死ななかったのは彼の技量プラス、アニの躊躇があったからではと思ったり。

それにしてもミカサの推測理由が私と同じで吹いたwww
直感って大事だよねー。

ラストで、3人の意思が1つになるとこはグッときた。
世界は残酷なんだから→だよな、の流れは悲しくも熱いぜ!
ミカサやアルミンの勇敢さというのは、エレンの影響によるものも大きい。
それが巡り巡ってエレンを奮い立たせることになった。
幼い頃からの積み重ねが、ここで発揮される・・・!





<第33話 中身>

教会のシーンwwwwwwこれは何かのコントかwwwww
しかし、あらためて読み返すと・・・・・・女神、ねぇ・・・?
女型が巨人を率いていたことを考えると・・・。

並みの兵士では近づけもしないアニンゲリオンに、ミカサが一撃入れる。セクシーだ。
リヴァイ兵長に匹敵・・・というほどではないが、やはりアルミンの言う“人類の常識の向こう側”のようである。
そしてエレンゲリオンのカタパルトによって加速したミカサ!
両手の四指を切断する様は、リヴァイ兵長の後継たる素質を見た。
しかしこれ・・・人間と巨人の戦いというより、男を巡る女の戦いに見えてしまうんだけど。ねえ?
ミカサが凄く活き活きとしているように見えるのは、私の気のせいではないはずだ。
まったくミカサは歪みないな!

活き活きしてると言えば、アニである。確かに過去シーンで格闘術の回、かなり楽しそうだった。あれは伏線というわけではないだろうが。
・・・と思っていたら、父親?
ここで、ようやく違和感が払拭された。
アニが女型巨人の中身ではないと思ってしまった理由は、操作に慣れすぎているからだということだが、こんな以前から訓練していたとは予想外だったよ。
しかし、ますますグリシャが怪しくなってきたな・・・。

そしてラストのアレ。
一瞬60メートル級が壁を壊して現れたのかと思った。





<第34話 硬化能力>

伝説のポケモンスイクン水晶の乙女となったアニは地下へ。
でも正直それどころじゃない事態が発生。
壁の中が全部巨人って、どんだけ・・・・・・しかし、そうでもなければ作れないよなぁと納得してしまった。
以前からの謎の1つに、巨人が襲って来る前に壁を建設できたことがあったが・・・。その理由が、まさかの。

労働法とか、福祉。
これらは資本主義社会において、“資本の利益を守る為に”労働者を保護するものである。
労働時間の上限が決められているのは、労働者を死滅させない為。
子供を働かせることが禁じられているのは、未来の労働者を死滅させない為。
労働者が死滅すると、資本主義そのものも壊滅するからだ。
死なない程度に、こき使う。簡単に言えば、資本主義とはそういうものだ。
「巨人によって巨人から守られてきた。」
労働者は、資本主義の枠内で、資本の搾取から守られているのだ。
しかし現在、いよいよ資本主義は労働者全体を死滅させるだけの“侵攻”を開始した。
資本家VS労働者というよりは、資本(という魔物)VS人類と言う方が現状に近い。
次々と突破される壁は、次々と切り崩される労働法や福祉を思い起こさせる。

それにしてもハンジ分隊長がカッコイイのである。
巨人萌えの変態だけど、やっぱり人類の為に戦う勇敢な戦士で、激しい怒りも持っているんだなぁ。

コニーとサシャの呑気ぶりが癒される・・・というか、和むわぁ。
しかし彼女の表情は一変する。
まさか、本当にウォール・ローゼが・・・!?





◎次巻予告

相変わらずの腹筋ブレイカーwwwwwいつも予想を超えてくるwwwww
人類は負けた・・・って、こんなことやってるから負けるんだよwwwwwww
本物の予告までネタの一部にしてくるとか、ホンマ天才やわ・・・。




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内 容 ニックネーム/日時
革命で失敗したり行き詰ったりする人の共通点は、自己変革という概念の希薄さにあると思います。
今も昔も革命を唱える自称革命家は多い。実際革命家に国家試験はないから、本人が革命家といえばその瞬間に革命家です。
しかし国を変える、世界を変える、と凄いことを発言している者が、いちばん変えるべき自分自身を革命することを棚上げにしてしまっている。
最近の政治屋で、やれ竜馬だ、晋作だと歴史上の人物と自分を重ね合わせているタイプが意外に多いですが、人格を見たらどうか。全く尊敬できない。
実はいちばん大切なのは自己変革、自分という人間を革命すること。実は、これがいちばん難しい革命で、自分を革命できる強い意志があれば、世界をも変えられるかもしれません。
今の政治家に言いたいのは、制度やシステムではなく自分を変えろと。人格の光にしか本物はついて来ない。人間性しか見ない。弁護士だ、作家だなんて、それがどうした?
肩書きなんか参考にもならない。
羊は騙せてもライオンは本物にしか振り向かない。人気なんかゴミです。タレントじゃないんだから。まあ、本物の革命家なら迫害を受けているでしょう。マスコミからチヤホヤされる革命家など、歴史上聞いたことがありません。
ブラックホーク
2012/08/27 22:23
>ブラックホークさん
世界を変えるということは、自分自身をも変えるということ。それを見失っている人は多いですね。自分も世界の一部であるという自覚が無いと、傲慢になったり孤独感で駄目になったりしやすいと思います。世界の中に自分がいるという一体感、連帯感があるからこそ、自分を革命することが世界を変えることとイコールになるんですね。自分か世界かではなく、自分と世界を一体のものとして変革していくことが革命だと思います。
しかし自己変革は非常に困難だと思い知らされることは多いです。人の意見を柔軟に取り込んでいるのか、それとも流されているのか、わからなくなるときが結構あります。また、自分の信念を貫いているのか、人の意見を無視しているのか、その区別もその場では判断し辛いです。それでも、柔軟さと信念を両立させることを意識し続けることも、自己変革に繋がるのだと考えています。
歴史上の人物と自分を重ねるときは、自己批判としてならまだしも、多くの政治屋は自慢というか、酔ってますね。傍から見ていて白けます。本物は、歴史上の偉人に重ねるのではなく、憧れることで酔う。それは私も一緒に酔いたくなりますね。
本物の革命家が人気を博し、マスコミも味方するとき、それが革命の最初の到達点と言えるかもしれません。人気を博すと言っても軽薄な一過性のものではなく、マスコミも低俗でない本来的なものでなければならないわけですが。しょうもない人間をチヤホヤするのではなく、ペンで戦う自由の闘士によるマスメディアは、革命の大きな武器となるでしょう。
アッキー
2012/08/27 23:59

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