佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 言語の発生

<<   作成日時 : 2014/02/28 00:10   >>

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言語を扱う生物が、そうでない生物よりも優位であるのは言うまでもない。
またしても人類学で興味深い言説を読んだので、ここで紹介させてもらいたい。


その前に少し、私が学生時代に習った人類進化について述べさせてもらう。

まず、人類の祖先であるとされるのは、1800万年前のプロコンスルという猿だった。
それから1000万年以上もかけて、約400〜500万年前に、猿人が登場する。
猿人が、原人、旧人(ネアンデルタール)、新人(クロマニヨン)、そして現行人類(ホモ・サピエンス)へ進化した。

・・・・・・というのが、私が習った頃。

しかし今では、こうした単系統説は否定されている。
ネアンデルタール人とクロマニヨン人は、それぞれ別々に発生した人類であるというのが定説なのだ。

それどころか、他地域と隔絶した小さな島で、それまでに発見されたいずれの人類とも異なる「人類」の化石が発見され、どうやらその地域のみで発生し・滅んでいったことが明らかになった。

かように人類の発生とは、偶然よりも必然に偏っているようなのだ。


そこで本題に戻るが、最近の研究では、ネアンデルタール人は「ことば」を持たなかったとされている。
何気に衝撃的だったが、なるほど、ネアンデルタール人が衰退し・滅びてしまった原因も理解できた。

現代社会を見渡してみると、「文字」を持たない文化はあっても「ことば」を持たない文化は見当たらない。
どこかに存在するのかもしれないが、あまり希望は持てないだろう。それは、数千年程度遡っても、である。

それほどまでに、「ことば」の優位性は絶大なのだ。

単純に多くの情報を伝達できるというだけでなく、互いに不利益になる情報を遮断し、ピンポイントで情報を伝えることが出来ると、その言説では述べられていた。

つまりは、「ことば」が無い場合を考えるというのだ。
現在でも「人見知り」という言葉があるが、人は初対面の相手に対し、多かれ少なかれ警戒心を抱く。
お互いに警戒心を抱いたもとで、「ことば」によるコミュニケーションが無ければ、良からぬ結果になる可能性が高いだろう。互いに逃走を選べば、まだマシというものである。

ごく稀に通じ合う場合もあるとしても、種族全体では極めて例外的な現象に過ぎず、「親しくする」ことは「親族」という小さなコミュニティーの枠内に限られてくる・・・となれば、おのずから発展性も限られるのだ。
無論それは、短い期間では特に問題は無いが、何万年も経てば種族全体が衰退するのは明らかだろう。

この話を聞いて、私は「まるでインターネットだ」と思った。
インターネットは会話よりも、@多くの情報を、A整理して、伝えることが出来る。
もちろん個人差はあるだろうが、私などは対面での会話ではまず不可能なことを可能に出来ている。

そして同時に、インターネットの上手い使い方というのは、無闇に本音を晒すのではなく、ピンポイントで絞ることなのだろうと思う。
剥き出しの感情そのままをぶつけるのでは、「ことば」を持たない者同士のファーストコンタクトよろしく、良からぬ結果になる恐れが大きい。

チャットと、掲示板と、ブログで、様相は異なるのだが、とりあえずブログの利便性を挙げておく。
日常生活では語りにくいことでも、@内容を整理して、A途中で話を遮られずに、最後まで語れる。
話が中途半端なままで誤解を与えることは、かなりの恐怖であり、それを回避しやすいのはありがたい。


現行人類(ホモ・サピエンス)には、言語遺伝子なるものが存在しているそうだ。
これは偶発的に発生したものだろうが、それが人類の発展に大きく貢献した。

しかし発展は良いことばかりではなかった。
発展しなければ地球環境をここまで破壊しなかったというマクロなものから、集団に伴うアレコレ、ミクロには「ことば」による傷つけ合いなど・・・最強のアイテムは最凶の武器でもあるようだ。

「ことば」を無かったことには出来ないし、したくもない。
可能な限り「アイテム」としての活用法を追求するのが、人類の義務であり権利であると感じる。


そして、こうしたことを考えられるのも、「ことば」を持っている者の特権と言えるだろう。


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内 容 ニックネーム/日時
ライオンやチーターやハイエナは、親が子に狩りを教えますが、言葉を交わせないのに、どうやって教えているのかといつも感心させられます。
そもそも言葉による教育を受けていないのに、なぜか子に狩りを教えるのが親の役目と皆知っていて、代々何百年も受け継がれているのか。同じことが見事に繰り返されています。
本能の凄さを感じます。
人間は会話ができる唯一の生物。なかには同じ日本人で日本語で会話しても全く言葉が通じない人間もいますが、それはさておき、言葉はこれからも絶対に必要なものだと思っています。
ブログを始めた2005年当初はバカ正直過ぎてトラブルに巻き込まれて焦りましたが、最近はネットというものが少しはわかってきました。
現代にユゴーがいたらブログを書いていたでしょう。政治家や芸能人など著名人のみに与えられていた発言権を無名の庶民が手に入れたのですから、もっと発展させたいと目論んでいます。
ブラックホーク
2014/02/28 18:37
>ブラックホークさん
獣や魚も、人間のような概念としての言葉こそ持たないものの、むしろ人間より本心が相手に伝わりやすいようです。おそらく狩りの方法も、互いに敏感な感覚で伝達されているのだと思われますが、言葉を基本とする我々人類には、なかなか感覚的にはわからない。感心するほかないですね。
パブロフの犬もありますが、記憶力の精度は基本的に獣の方が優れているのではないかと感じます。
かように言葉を用いることで獣より退化してしまった側面もあるようですが、やはり言葉を上手に持ちいる方が有利ですし、せっかく言葉を持ったのだから、そのメリットを存分に発揮したいと思います。
私もブログを始めた頃は、距離感がわからずに色々あり、トラブルもありましたが、落ち着きと波乱を繰り返すうちに、何とか安定してきた・・・かどうか、というあたりまで漕ぎ付けました。
ユゴーがネットを知ったら、驚き羨ましがっただろうと思います。「新聞が無ければフランス革命は起こらなかった」と言う彼は、ブログを見てグーテンベルクを思い出すのではないかと、想像を巡らしています。
アッキー
2014/02/28 22:26

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