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zoom RSS 決闘迷宮 32   Birdy−T 静寂なるデュエル

<<   作成日時 : 2014/05/13 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



ずっと君の

味方だよ・・・




◆ ◆ ◆



わたしには、どうしても許せない奴がいる。
自分の美しさを保つ為に、人を犠牲にする奴は、絶対に許さない。

ダークネス・エイジを倒し、姉さんが奪われたものを取り戻すこと。その為にわたしは、ここに来た。



バーディー:LP8000、手札5
場:
場:

ルーク:LP8000、手札5
場:
場:




「オレのターン、ドロー!」

わたしは負けるわけにはいかない。
男の格好をして、男言葉で、わたしは“チーム・ブラック”のデュエリストになった。

「まずは《ウィンドフレーム》を召喚! カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」


ウィンドフレーム レベル4 風属性・鳥獣族
攻撃力1800 守備力200
風属性の通常モンスターを生け贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。



「ドロー。」

チェスの駒のうち、“ルーク”。
さっきから一言も喋らなかったけれど、ようやく声を発した。

でもプレイングは無言。
モンスターをセットし、カードを1枚伏せた。

「ターンエンド。」


バーディー:LP8000、手札4
場:ウィンドフレーム(攻1800)
場:伏せ×1

ルーク:LP8000、手札4
場:伏せ×1
場:伏せ×1



《ウィンドフレーム》を出した時点で、こちらの手札に《始祖神鳥シムルグ》がある可能性は読んでいるはず。
伏せカードで迎え撃つつもり?


始祖神鳥シムルグ レベル8 風属性・鳥獣族
攻撃力2900 守備力2000
このカードが手札にある場合通常モンスターとして扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、風属性モンスターの生け贄召喚に必要な生け贄は1体少なくなる。
風属性モンスターのみを生け贄にしてこのカードの生け贄召喚に成功した場合、相手フィールド上のカードを2枚まで持ち主の手札に戻す。



「オレのターン、ドロー!」

念の為に《スワローズ・ネスト》を伏せておいた。
そして引いたカードも《スワローズ・ネスト》!

これで《始祖神鳥シムルグ》を召喚してカードを手札に戻し、直接攻撃。
そしてバトルフェイズ中に《スワローズ・ネスト》を連続発動すれば、3体の《始祖神鳥シムルグ》の直接攻撃で1ターンキルが成立する!

防御される可能性はあるが、やってみる価値はありそうだ。
まずは《ウィンドフレーム》を生贄に・・・


「生贄召喚! シムルグの始祖よ、来い!」


烈風と共に、《始祖神鳥シムルグ》がフィールドに舞い降りる。
わたしのデッキに存在する、10体の・・・いや、9体の最上級のうち1体だ。

これで相手フィールドの2枚をバウンスする!


その途端、けたたましい警告音が鳴り響いた。
咄嗟に置いたカードを引っ込める。

これは・・・



バーディー:LP8000、手札5
場:ウィンドフレーム(攻1800)
場:伏せ×1

ルーク:LP8000、手札4
場:伏せ×1
場:伏せ×1




「なるほど。これが、お前のデュエリスト能力か!」

「・・・・・・。」


カマをかけてみたけど、反応しない。
喋らないって厄介だな。まさに沈黙は金ってやつだ。

どういう能力なのか、わからない。
作戦を変更する必要がある。

いざとなれば、《スワローズ・ネスト》があるし、反撃されても切り抜けられるはず。
ここは攻撃あるのみだい!


「行くぜ、《ブラッドストーム》を召喚し、《ウィンドフレーム》で伏せモンスターを攻撃!」


ソリッドビジョンが現れる。



リクルーター・アーキタイプ 無属性・無族
攻撃力1200 守備力1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の無属性モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。




無、だ。

そこに存在していることが、かろうじてわかる程度の、ぼんやりした歪み。
画像が、無いんだ・・・。


「同名カードを特殊召喚。」


どうする、ここで追撃をかけるかどうか・・・・

・・・・・それより、まさか?


「速攻魔法《スワローズ・ネスト》発動!」


スワローズ・ネスト (速攻魔法)
自分フィールド上に表側表示で存在する鳥獣族モンスター1体をリリースして発動する。
リリースしたモンスターと同じレベルの鳥獣族モンスター1体を自分のデッキから特殊召喚する。




けたたましい警告音が再び鳴り響いたのは、その瞬間だった。

やっぱり、そうなんだ。


「起こったこと! そのモンスター! お前の能力は、モンスターの属性と種族を・・」



「うるさい。」



ビクッとした。
思わず黙ってしまう。こんなとき、わたしの“女”が出る。
わたしは“女”のままだと、強気になれない。


「そうだよ。ぼくのレベル1能力“静無”(ノート)は、『全てのモンスターは無属性無族になる』だ。」


「・・・《ブラッドストーム》で攻撃。」

「同名カード特殊召喚。」


「・・・オレはターンを終了するぜ。」


バーディー:LP8000、手札4
場:ウィンドフレーム(攻1800)、ブラッドストーム(攻1700)
場:伏せ×1(スワローズ・ネスト)

ルーク:LP7700、手札4
場:リクルーター・アーキタイプ(攻1200)
場:伏せ×1



まずいことになった。
わたしのデッキなど、属性や種族デッキの天敵じゃないのよ!

こんな能力がレベル1なんて・・・と思うけど、強制永続効果なら、自分の組めるデッキも制限される。
だからなのか。


「ああ、うるさい。」


ドローしてから、今度は独り言のようにルークは言った。


「ぼくは静寂が欲しい。うるさいのは嫌だ嫌だ嫌だ・・・。《高等儀式術》。デッキから《ジェリービーンズマン》2体と《ヴェルズ・ヘリオロープ》を墓地に送って儀式発動。」


レベル10の儀式モンスター!?



「無音(しじま)の静寂を愛し、混沌の世界に愛を贈れ、《原初神エロース》。」




原初神エロース レベル10 神属性・無族・儀式
攻撃力4000 守備力4000
「宇宙創成の儀式」により降臨。
このカードが戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時に、自分の手札・デッキから「原初神エロース」以外の「原初神」と名のついたモンスター1体を、召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。




何これ・・・見たことない。
いや、“視えない”?

そこにあるのはわかるのに、目で見てる感じがしない。
これが“愛”なんだね・・・って、何のドラマだったっけ。


「永続罠《メタル・リフレクト・スライム》発動。レベル10の罠モンスターとなる。《宇宙創成の儀式》を発動。」


く、来る・・・!
得体の知れない、底知れない、知らない奴。


「静寂を邪魔する全ての者を、暗き冥府へ引きずり込め、《原初神タルタロス》。」



原初神タルタロス レベル10 神属性・無族・儀式
攻撃力4000 守備力4000
「宇宙創成の儀式」により降臨。
1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力と守備力の合計分のダメージを相手ライフに与える事ができる。




ぽっかりと空いた、虚空。
見ているだけで、心が虚ろになって涙が出そうになる。
神威なんて厳めしいものじゃない・・・虚無。


「タルタロスの効果。」

「くっ!」


《ブラッドストーム》が音も無く闇に消え、ライフが静かに減る。

バーディー:LP8000→5300


「タルタロスで《ウィンドフレーム》に攻撃。」

《ウィンドフレーム》 (破壊)

バーディー:LP5300→3100



「エロースでダイレクトアタック。」

「・・・・っ、させるかっ!」



BF−熱風のギブリ レベル3 闇属性・鳥獣族
攻撃力0 守備力1600
相手が直接攻撃を宣言した時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、このカードの元々の攻撃力・守備力をエンドフェイズ時まで入れ替える事ができる。



けれど守備力1600で4000の攻撃力は受け止められない。

《BF−熱風のギブリ》 (破壊)



「エロースの効果。静かなる母なる、《原初神ガイア》。」



原初神ガイア レベル10 神属性・無族・儀式
攻撃力4000 守備力4000
「宇宙創成の儀式」により降臨。
1ターンに1度、フィールド上に存在するカードの枚数×300ポイントのダメージを、相手ライフに与える事ができる。




「ガイアでダイレクトアタック。」

「・・・インチキじゃないぜ、2枚目のギブリだ。」

「アーキタイプでダイレクトアタック。」

「うっ・・」

バーディー:LP3100→1900



「フィールド魔法、発動。ガイアの効果、発動。」



バーディー:LP1900→100



真宇宙−カオス・フィールド (フィールド魔法)
このカードの発動と効果は無効化されない。
このカードは他のカードの効果を受けず、自分の場を離れない。
自分は、自分または相手ターンのエンドフェイズ時に、自分の墓地・除外ゾーンのカードを全てデッキに戻す事ができる。その後、戻したカードの中に含まれていたモンスターカード全ての攻撃力と守備力を合計した数値分だけ、自分のライフを回復する。




「3体の原初神を融合。現れよ、冷たい静寂に満ちた宇宙。」



The Universe レベル12 神属性・無族・融合
攻撃力5000 守備力5000 「原初神タルタロス」+「原初神エロース」+「原初神ガイア」
自分フィールド上に存在する上記のカードを墓地に送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードは他のカードの効果を受けず、自分の場を離れない。
次の効果を、それぞれ1ターンに1度まで発動する事ができる。
●相手の手札と、相手のフィールド上に存在するカードを全て破壊する。
●相手の墓地に存在する全てのモンスターカードの攻撃力と守備力を合計した数値分だけ、このカードの攻撃力と守備力はアップする。





「《The Universe》の効果を発動してターンエンド。《真宇宙−カオス・フィールド》の効果で僕の墓地のカードを全てデッキに戻す。」



ルーク:LP7700→42600



「最後にデッキワンカードの効果を発動。



無のデッキ崩壊ウイルス レベル9 無属性・無族・デッキワン
攻撃力0 守備力0
無族モンスターが45体以上入っているデッキにのみ入れる事ができる。
このカードは特殊召喚できない。
このカードと自分フィールド上の攻撃力1500以下の無族モンスター1体を生贄に捧げて発動する。
互いの手札・デッキ・墓地の魔法・罠カードを全て裏側表示でゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「宇宙創成の儀式」がデッキに戻ったとき、この効果はデッキから発動できる。






バーディー:LP100、手札0
場:
場:

ルーク:LP42600、手札0
場:The Universe(攻17800)
場:真宇宙−カオス・フィールド(フィールド魔法)





起こったことは、わたしの理解を超えていた。

ただ、ディスクの表示だけが絶望を告げていた。





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内 容 ニックネーム/日時
今日の最強カードは《The Universe》・・・。
相手を蹂躙しながら大きくなる、混沌のカードだ。
負けたら宇宙が滅ぶデュエルは、何て素敵なんだろう。
これが愛の表現だよ、吉井くん。
ユベル
2014/05/13 00:00
火剣「自分の美しさを保つ為に、人を犠牲にする?」
コング「美の追求は大事だが、人を犠牲にしていはいけない。美少女を生贄にするのは構わないが」
ゴリーレッド「浴びせ蹴り!」
コング「待て!」
火剣「ウインドフレーム」
コング「生贄という言葉にロマンを感じるのは私だけではあるまい」
ゴリーレッド「コングとドクター八武だけだ」
火剣「デュエルは無言でもいいのか。テレビアニメでもゲーム中は喋りまくっているからな」
コング「僕のようにルールを知らない者のために説明しながら戦うのだろう。残念ながら説明を聞いてもわからないのだが」
火剣「けたたましい警告音ってどういう時に鳴るんだ?」
コング「わたしの『女』が出る。ぐひひひ。ボーイッシュでも男勝りのボンバーガールでも『女』を出させるのが紳士」
ゴリーレッド「横道にそれ過ぎだ」
コング「原初神エロス?」
ゴリーレッド「エロースだ」
火剣「目には見えないが確かに実在するものは?」
コング「愛だ。あとは心、命、空気、風」
ゴリーレッド「空気と風は一緒だろ」
火剣「連続攻撃でバーディーはLP100まで追い込まれた」
コング「ぐひひひ。絶体絶命のヒロピン!」
ゴリーレッド「でも展開予想ゲームでバーディーが勝つと」
コング「何! LPをゼロにされて、きゃあああ! という女の悲鳴を上げる瞬間が見れないとは、何をしてるルーク」
火剣「ルークを応援していたのか?」
コング「女子の『嘘、どうしよう?』という慌てふためく姿に、美のt」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「どわあああ!」
ゴリーレッド「言わせない」

火剣獣三郎
2014/05/13 18:26
>火剣さん
現実の場合だと、フェイズや行動などプレイングに必要な最低限のことだけを喋ればOKということになりますが、創作では喋らせた方が映えますね。口に出さなくても、心の中で喋らせたいものです。
アニメではカードの効果も喋ってくれますが、効果が複雑になると覚えきれないです。1カード1効果でいいのではと思ったことも・・。
さて、追い詰められたバーディーですが、どうやって逆転するのでしょうか?

佐久間「警告音が鳴るとき。それはリストバンドから《破壊輪》をセットしたときだ。」
山田「・・確かにイカサマ防止もあるが、正しくないプレイング全般だからな?」
八武「警告音よりも少女の悲鳴を鳴らしたい。」
山田「お前の悲鳴でもいいか?」
八武「貴様は何を言っておるのかね。」
佐久間「姫の悲鳴。」
山田「やかましい。」
八武「美しさを保つ為に少女の生き血を浴び続けた女がいたというが、背徳的でそそる話だ。」
山田「言うと思った。」
八武「しかし今の注目点は、ボーイッシュな少女を追い詰めて悲鳴を出させること。」
山田「悲鳴はあげてないが。」
八武「ルークは勝負を急ぎすぎたのでは。」
佐久間「まあ、どうせ勝てないゲームだがね。マサキでも勝てなかったのに。」
山田「プレイングを見てても、そんなに強いとは思えないんだが・・・。」
八武「そうか、愛情の強さだ。」
山田「愛情でどうやってデュエルに勝つんだ。」
アッキー
2014/05/13 23:28

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