佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘迷宮 37   Birdy−W ブラックバード

<<   作成日時 : 2014/05/19 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



胸で騒ぎ立てる情熱ども

クールさを武器につけろ!




◆ ◆ ◆



ほんの数時間のことだったのに、何日も経った気がするわ。
やっと戻ってきた。わたしは、このアジトに。
チーム・ブラックの根城に。

「ただいま。あ、みんな戻ってんのか。」

「よう、バーディー。」
「無事だったか。」
「元気か?」
「ちょっと掠ってんじゃん。」
「おい誰か傷バン。」

チームのみんなが次々にやって来て、わたしを気遣ってくれる。
いい人たちだな、ホント。

「おかえり、“バーディー”。」
「ただいま、マサキ。」

マサキを前にするとドキドキする。
必死で平静さを装ってるの、気付かれてないよね?

「あ、そうそう、エディ。久しぶりにオレとデュエルしようぜ。といっても、前はタッグを組んだ仲だったけどな。」

「タッグ・・・・・・・あ・・・・・・・!?」

エディの頭が、ようやく記憶の扉を開けたみたい。
ここまで言わないと気付けないなんて、どこまで鈍いの?

「だ、ダークネスのときの!」
「そうだよ。たった4年で忘れんなっての。」
「ご、ごめん・・・。び、美人になってた、から。」

思わず吹きそうになった。
馬鹿にしたわけじゃなくて、わたしに美人って形容は似合わない。
今は男の格好してるし、猶更ね・・・。

「お世辞はいいから、再会を祝ってデュエルしようぜ。・・・っと、その前に。」

わたしはデッキから3枚のカードを抜いた。
《オレイカルコスの結界》、《地縛神 Wiraqocha Rasca》、《ファイナルカウンター》だ。
これらは勝つためのカードであって、再会した友達とデュエルするときに使うものじゃない。特に“シフトワン”が適用されたカードなんかは。
ちょっと気になって“アバター”を見ると、別に文句がある様子じゃない。かえって不気味だ。

「これ、預かっておいて。」

“アバター”にカードを渡す。
彼は軽く頷いて受け取った。文句があるなら言ってくれればいいのに。
わたしから何か言うのは気が引ける。絡みづらい。白けた気分にさせられる。

「じゃ、行くぜ。」
「あ、うん!」

エディは、すぐに反応してくれるから、話しやすいんだけどな。

「「デュエル!」」


バーディー:LP8000
ラビット:LP8000



「オレの先攻、ドロー! 《ブラッドストーム》を召喚。カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

「・・・っ、《ブラッドストーム》・・・。」

エディが震えている。
きっとダークネスの恐怖を思い出してるんだ。

「懐かしいだろ。オレとエディの、思い出のひとつだ・・・。」

だからこそ、恐怖で塗り潰されたままにしたくない。
懐かしい思い出として未来へ持っていってほしい。

ごめんねエディ、わたしのワガママに付き合わせて。
だけど、エディにとっても意味のあるデュエルだと思うから。

そう、このデュエルは、再会を祝うなんて、甘っちょろいものじゃない。
乗り越えなければならないトラウマだ。

「ボクのターン、ドロー!」

気丈にカードを引く。これだ。これこそエディだ。
地上での様子を少しだけど耳にした。あの事件のせいで、エディは実力を出せないデュエリストになってたって。
わたしなんかが偉そうに言うのは、本当は傲慢だ。それでも、わたしは友達としてエディに・・・。

「まずは・・・《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》を召喚。攻撃!」

《ブラッドストーム》 (破壊)

バーディー:LP8000→7700


ゾンバイアは攻撃力2100だけど、モンスターを破壊するたびに攻撃力が200ダウンする。
けれどエディのレベル2能力は、自軍のモンスターの攻守が下がらないというもの。

「そして、フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》発動!」

ゴボゴボと音を立てて、毒の沼が広がる。
なるほど、《ヴェノム・スワンプ》はエンドフェイズごとに攻撃力を500下げる。エディの能力とは相性抜群だ。

「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」


バーディー:LP7700、手札4
場:
場:伏せ×1

ラビット:LP8000、手札3
場:ダーク・ヒーロー ゾンバイア(攻2100・V1)
場:ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)、伏せ×1



「オレのターン、ドロー! 《ウィンドフレーム》召喚だ!」

「・・・っ、罠、発動! 《奈落の落とし穴》!」

「甘いぜエディ! 伏せておいたのは速攻魔法《スワローズ・ネスト》! サクリファイス・エスケープだ!」

「あっ!」

「そして《聖鳥クレイン》を特殊召喚し、効果で1枚ドローする。そして墓地の闇属性と風属性をゲームから除外し、《ダーク・シムルグ》特殊召喚だ!」


ダーク・シムルグ レベル7 闇属性・鳥獣族
攻撃力2700 守備力1000
このカードの属性は「風」としても扱う。
自分の墓地の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札から特殊召喚する。
手札の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から特殊召喚する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はフィールド上にカードをセットする事ができない。



バーディー:LP7700、手札5
場:ダーク・シムルグ(攻2700)、聖鳥クレイン(攻1600)
場:

ラビット:LP8000、手札3
場:ダーク・ヒーロー ゾンバイア(攻2100・V1)
場:ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)



「バトル! 《ダーク・シムルグ》でゾンバイアに攻撃!」

「くう・・・! ゾンバイアが・・・!」

ラビット:LP8000→7400

「クレインでダイレクトアタックだ!」

ラビット:LP7400→5800

「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

どうした、エディ。
こんなものなの?

「ボクの、ターン。ドロー・・・。」

失望しかけたのも束の間、カードをドローしたエディの眼には、光が戻っていた。

「手札から《神獣王バルバロス》を生贄なしで召喚する!」

「ほぉ・・・ここでバルバロスを引いてくるか。なかなかの引きだな。」

「あ、ありがとう。」

ここで照れる?
闘志を見せたかと思えば、次の瞬間には子供みたい。可愛いっ。

・・・なんて言ってる場合じゃない。わたしこそ真面目にやらないと。
バルバロスは生贄なしで召喚したとき攻撃力が1900に下がるけど、エディの能力で3000のままだ。
このカードセンス、やっぱり昔のエディじゃない。成長してるんだ。
わたしも成長してるかな? どう、エディ?

「バルバロスで《ダーク・シムルグ》に攻撃!」

《ダーク・シムルグ》 (破壊)

バーディー:LP7700→6900


「これでカードを伏せられる! 2枚伏せてターンエンドだ!」


バーディー:LP6900、手札4
場:聖鳥クレイン(攻600・V2)
場:伏せ×1

ラビット:LP5800、手札1
場:神獣王バルバロス(攻3000・V1)
場:ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)、伏せ×2



「やるな、エディ! 楽しくなってきたぜ・・・オレのターン、ドロー!」

「ぼ、ボクも・・・」

「ん?」

「ボクも、楽しいよ!」

「ああ、デュエルは楽しいな、エディ!」

一生懸命なエディを見てると、わたしも釣られて嬉しくなってしまう。
ダークネスの恐怖なんか、どっかへ吹っ飛んじゃえ!

「とりあえず、そのデカブツを何とかしないとな。たった今、オレの切り札を引いた。カードを2枚伏せて、《聖鳥クレイン》でバルバロスを攻撃だ!」

「・・・っ! 速攻魔法《時の飛躍》!」

やっぱり《時の飛躍》を伏せていた!
《オネスト》を警戒して伏せカードを発動してくると思ってた。それはエディの能力と《ヴェノム・スワンプ》の性質上、《時の飛躍》の可能性は高い。だからカードを2枚伏せてから攻撃した。

「まずは《スワローズ・ネスト》だ。こいつで2体目のクレイン・・・破壊されるけどな。」

恐るべきは《ヴェノム・スワンプ》。
けれど、《ゴッドバードアタック》を伏せた。これで鳥獣族を出せば・・・


バーディー:LP6900、手札4
場:
場:伏せ×2

ラビット:LP5800、手札1
場:神獣王バルバロス(攻3000・V7)
場:ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)、伏せ×1



そう、切り札とは《ゴッドバードアタック》のこと。
騙すようなこと言って、ごめんねエディ。

「さてとっ、《ブラッドストーム》召喚だ。」

「っと、罠カード《落とし穴》!」

「旧式の方か・・・だが同じだ、手札から速攻魔法《スワローズ・ネスト》! 3体目のクレインを特殊召喚! ターンエンドだ。」


バーディー:LP6900、手札3
場:聖鳥クレイン(攻1100・V1)
場:伏せ×2

ラビット:LP5800、手札1
場:神獣王バルバロス(攻3000・V8)
場:ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)



「・・・ひょっとして、《オネスト》は手札に無い?」

「さあな。さっきのがハッタリだと思うなら、攻撃してこい。」

まあ、ハッタリなんだけどね。
本命は《ゴッドバードアタック》だ。これで少しでも伏せカードから意識が逸れれば儲けもの。

「ボクのターン、ドロー。2体目のバルバロスを召喚し、速攻魔法《時の飛躍》!」

「・・・っ、2枚目か!」

《聖鳥クレイン》 (破壊)

けれど、もう1枚の伏せカードは《リビングデッドの呼び声》だ!

「永続罠《リビングデッドの呼び声》で、クレインを蘇生させて1枚ドロー。そして《ゴッドバードアタック》!」

《神獣王バルバロス》 (破壊)
《ヴェノム・スワンプ》 (破壊)


これで厄介な《ヴェノム・スワンプ》は除去したわ!
バルバロスの3000ダメージは食らうけど、それくらいは覚悟する!


バーディー:LP6900、手札4
場:
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)

ラビット:LP5800、手札0
場:神獣王バルバロス(攻6000・V6)
場:




―――えっ!?


「ダイレクトアタックだ!」

「かはっ・・・!?」

バーディー:LP6900→900



「ボクのデュエリスト能力は、モンスターの攻守が下がらないんじゃない。下がった分だけ上がってるんだ!」



不屈の心(アイアンフォース) レベル2能力(所有者・エドモンド・ホワイト)
自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力が低下したとき、同じ数値分だけアップする。
(この効果はパワーダウンでなくても発動する)






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内 容 ニックネーム/日時
今日の最強カードは《ヴェノム・スワンプ》!
ヴェノム以外のモンスターを凄い勢いで弱体化させる!
フィールドを離れてもヴェノムカウンターは残るぞ!
この光景をコブラ先生に見てもらいたかったぜ・・・。
結城十代
2014/05/19 00:00
コング「情熱とクールか。僕のように両方持ち合わせているダンディはそういない」
ゴリーレッド「自信を持つことは自由だ」
コング「匂いはムシューだ」
火剣「大理性と大感情は見事に融合する」
コング「バーディーはマサキのことが好きなのか。まあ、僕もよく女子をドキドキさせるが」
ゴリーレッド「ときめきと恐怖心を一緒にしてはいけない」
火剣「エディが言うから決まる。美人になってたから」
コング「バーディーVSラビットか。ラビットに進化してからのエディはひと味違う。舐めてると全身舐め回されるZE」
ゴリーレッド「イエローカード」
火剣「バーディーはちょっと泣かせるな。凄い友情を感じる」
ゴリーレッド「異性の友情も成り立つ」
コング「そうかな。ぐふふふ。『わたしも成長してるかな? どうエディ?』このセリフはどう見てもベッドの上のレスリング」
ゴリーレッド「浴びせ蹴り!」
コング「何をする!」
ゴリーレッド「ドロップキック!」
コング「があああああ!」
火剣「しかし白熱してるな。まさかエディ、バーディーを負かしちゃうなんてことあるか?」
ゴリーレッド「ヤバイ感じだ」
火剣「嬉しい悲鳴?」

火剣獣三郎
2014/05/19 21:20
>火剣さん
今までとは様相を変えて、青春のデュエルです。エディとバーディー、お互いに純粋な言葉が相手に響いて、友情の融合といったところでしょうか。
ライフ3桁まで追い詰めたエディ、このまま勝ちきれるか・・・?

佐久間「情熱が冷静さを引き立て、冷静が情熱を引き立てるのだ。」
八武「冷静と情熱のアイーダ。」
山田「混ざってるぞ。」
維澄「しかし良いコラボだ・・。」
八武「女子がドキドキしていると、私はワクワクする。」
佐久間「ニヤニヤじゃないのか?」
八武「それもある。」
山田「エディは強くなった。兎は意外と走るのが速い。確か時速60キロか70キロ。」
八武「鳥に追いつける速さだねぃ。バーディーは無意識フェロモン娘。エディを駆り立てているのだ。」
山田「潤沢に手札がある以上、まだバーディー有利と見るが。」
八武「いやいや、バーディーに除去の手段は多くないと見た。攻撃力6000相手に防戦一方では、ジリ貧だろう。」
維澄「攻撃力3000なら対処できる自信があったのだろうが、6000を突破できるかどうか。」
山田「なるほど・・・。3000なら《ダーク・シムルグ》を少し強化すればいいわけだ。」
佐久間「次回、後半戦!」
アッキー
2014/05/19 22:45

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