佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘迷宮 56   Rabbit−[ 避けて通れぬ戦い

<<   作成日時 : 2014/06/09 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



あかい ひとみの りゅうは こどもを うみました

さいしょの こどもは しんでいました

りゅうは こどもを いきかえらせようと せいれいかいへ いきました

そこで まがつかみを つかまえて こどもに まぜました

こどもは はんぶんだけ いきかえりました

あかい ひとみの りゅうの こどもは くろい たいよう でした

くろい たいようは まわりを くろく てらします

くらいと すきなひとの えがおが みえなくなるので

くろい たいようは みんなから きらわれました

みんなは くちぐちに きらう りゆうを いいました

けれど くろい たいようは なっとくできませんでした

やがて くろい たいようは なにも わからなくなって しまいました

ところが あるとき みつりんから とらが でてきました

まっくろな からだを しています

くろい とらは やわらかい

くろい とらは やわらかい

くろい たいようの そばでも くろい とらは へいきでした

くろい とらは しろい せかいが にがてだったのです

くろい たいようは よろこびました

わからなくなっていたことが わかるように なりました

しかし くろい とらは

しだいに しろい せかいが こいしく なりました

しろい せかいには てんしが いたのです

くろい とらは てんしが すきでした

てんしは くろい たいようを きらいました

くろい とらは くろい たいようも すきでした

くろい とらは どうしたらいいか わからなくなって

てんしを たべてしまいました

つばさを ひきちぎって

ちを ながさせて

かけらも のこさず たべつくして しまいました

それで おしまい

くろい とらは もう てんしには あえません

てんしは ちじょうへ おちてしまったのですから

くろい とらは なげきました

くろい たいようは また わからなく なりました

あかい ひとみの りゅうは いいました

おまえは しっぱいさくだ

おまえは うまれつき じゃあくな そんざいだ

やっぱり そうだったのか

くろい たいようは すがたを かえました

くろい ひとみの くろい りゅうに

そして くろい ひとみの りゅうは

まっしろな せかいに とけこんで

なにも わからなく なりました

やがて くろい たいよう だったものは

くろい とらと さいかいしました

どうして ぼくは なにも わからなく なっていたんだろう

くろい たいよう だったものは くろい めだまに なりました

ところが そこへ あおい とりが とんできました

くろい とらは あおい とりを すきになりました

くろい めだまは むなさわぎが しました

けしごむと しろい うさぎも むなさわぎが しました

しろい うさぎは あおい とりが すきになりました

あおい とりは くろい とらが すきになりました

くりかえす いとなみ

くりかえす れきし

あおい とりは くろい めだまが きらいでした

だいきらいでした

もう たえられない

あおい とりは くちばしで くろい めだまを つっつきました

くろい めだまは くろい ちを ながしました

それを みて あおい とりは ますます おこりました

どうして くろい ちを ながすんだ

くろい めだまは あかい ちを ながそうとします

しかし くろい ちが しろく なるだけ でした

くろい とらを みると あかい ちを ながして いました

くろい めだまは しろい ちを ながしながら どこかへ いきました

あおい とりは くちばしの よごれを ふきとります

きたない ちが ついた

きたない ちが ついた

びょうきになる

びょうきになる

あおい とりは なきさけびました

くろい とらは たえられなく なりました

たくましい まえあしで あおい とりを おさえこみました

はねを むしりました

あおい とりは ひめいを あげました

きばを つきたてました

あおい とりは なみだを ながしました

よろこんでるのか

かなしんでるのか

くやしいのか

せつないのか

なさけないのか

なにも なにも わかりませんでした

そのまま あおい とりは なにも わからないまま

くろい とらに たべつくされて しまいました

あとには はねの ざんがいが のこりました



◆ ◆ ◆



青い・鳥は・どこにいる?

あなたの心の暗い森・・・

森には何が住んでるの?

赤い・舌の・黒い蛇?

それとも・白い・毒キノコ?




◆ ◆ ◆



ボクが辿り着いたとき、全ては終わっていたんだ。何もかも遅かったんだ。
そこには血なまぐさい格闘の痕跡と、血なまぐさい別なことの痕跡があるばかりだった。

“タイガー”も、“バーディー”も、黙ったまま動かない。
2人を見てるだけでボクは苦しかった。ボクは何も出来ないのか。

誰かに怒鳴ってほしいくらいだった。この沈黙を破れるなら何でもよかった。
心臓が口から溢れそうで、咽の奥から酸っぱいものが込み上げてきていた。

「見ないで・・・。」

“バーディー”は、ようやく口を開いて、恥ずかしそうにジャケットを握った。
そのジャケットは、“タイガー”が着ていたものだった。

ボクは

もう

耐えられなかった。


「た、“タイガー”!! デュエルしろ!!」

すると“タイガー”は虚ろな目つきで立ち上がって、デュエルディスクを構えた。

わかってる。こんなデュエルは無意味だ。
でも、やらずにはいられないんだ!


「「デュエル!」」


ラビット:LP8000
タイガー:LP8000



「デュエル開始時にデッキから《欲望に染まる闇の世界》発動!」


これでもう、後には引けなくなった。

闇のゲームの始まりだ。
敗者は闇に沈む。

「《神獣王バルバロス》を召喚し、《アドバンスドロー》を発動!」

どうしてボクは、こんなデュエルをしてるんだろう。
わからない。わからない。

「速攻魔法《時の飛躍》と、それにチェーンして速攻魔法《デーモンとの駆け引き》を、3枚!!」


ラビット:LP8000、手札2
場:バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)、バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)、バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)
場:欲望に染まる闇の世界(フィールド魔法)

タイガー:LP8000、手札5
場:
場:



「これで終わりだあああっ!!」

3体の暴虐竜が、ボクの感情を乗せて攻撃する。
だけど、これで終わりじゃなかった。

「・・・《バトルフェーダー》特殊召喚。」

「・・・っ、カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

終わるのは、ボクの方。
そんな予感がした。


ラビット:LP8000、手札0
場:バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)、バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)、バーサーク・デッド・ドラゴン(攻3500)
場:欲望に染まる闇の世界(フィールド魔法)、伏せ×2

タイガー:LP8000、手札4
場:バトルフェーダー(守0)
場:



「・・・俺のターン、ドロー。《フォトン・リード》発動。手札から《聖鳥クレイン》を特殊召喚し、1枚ドロー。《X−セイバー エアベルン》を召喚。3体のモンスターでシンクロ召喚・・・」

「・・・っ、罠カード《和睦の使者》発動! それから、罠カード《無謀な欲張り》!」

何でだろう。このカードを発動しなければならないって思った。
そして、発動しても無意味だと、何故か思った。

「・・・《ワンダー・ティーグレ》。」


ワンダー・ティーグレ レベル8 闇属性・獣族・シンクロ
攻撃力2000 守備力1600 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードのシンクロ素材は全て属性が異ならなければならない。
このカードが相手に直接ダメージを与えたとき、相手の手札を見て1枚捨てる。
このカードが効果でフィールドを離れたとき、表側攻撃表示で特殊召喚する。



虎だ。


そう思った次の瞬間、フィールドは吹っ飛んでいた。


ラビット:LP8000、手札2
場:
場:

タイガー:LP8000、手札2
場:ワンダー・ティーグレ(攻2000)、魔轟神獣ケルベラル(攻1000)
場:



「なっ・・・・何、え?」

「これが俺のデュエリスト能力だ。『手札を1枚捨てることで、フィールド上の全てのカードを破壊する』。そして捨てたケルベラルは復活する。」


魔轟神獣ケルベラル レベル2 光属性・獣族・チューナー
攻撃力1000 守備力400
このカードが手札から墓地へ捨てられた時、このカードを墓地から特殊召喚する。



ボクは何て馬鹿だったんだ。
どうして、こんなことにも気付けなかったんだ。
“タイガー”もデュエリスト能力を持ってるに決まってる。
今まで見たことが無かったから、思考の外に追い出してたんだ。

レベル4能力者に勝ったことで調子に乗っていたのか。
駄目だ、勝てない。こんなの勝てるわけがない。


「・・・そして、《ワンダー・ティーグレ》に《魔轟神獣ケルベラル》をチューニング。」


虎の姿が、ひときわ大きくなった。
さっきまでとは比べ物にならない威圧感がある。



「闇より出でし密林の覇者よ、星無き夜に牙を剥き出せ・・・・・・シンクロ召喚、ダイム・ティーグレ!」



密林の虎王ダイム・ティーグレ レベル10 闇属性・獣族・シンクロ
攻撃力4000 守備力4000 獣族チューナー+ワンダー・ティーグレ
このカードは任意のタイミングでシンクロ召喚できる。
このカードはバトルフェイズを続けて10回行うことが出来る。
このカードが効果でフィールドを離れたとき、元々の持ち主のフィールドに特殊召喚する。




闇の世界がフィールドを離れても、いったん発動した闇のゲームは無効にならない。
つらいほどの黒い靄が、ボクに纏わりついて離れない。


「《和睦の使者》の効果で、このターンは戦闘ダメージを与えられないが、《二重魔法》発動。」



二重魔法 (魔法カード)
手札の魔法カードを1枚捨てる。
相手の墓地から魔法カードを1枚選択し、自分のカードとして使用する。




虎が。

向かってくる。



「あぐうううう!!」


痛い。

血が出てる。

ボクは馬鹿だ。




・・・・・・でも、負けたくない。




「手札から《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚! 効果でカイエントークンを特殊召喚する!」




ボクはバーディーが好きだ。
誰にも渡したくない。

タイガーを許さない。


さあ、攻撃してこい。
ボクの手札は《オネスト》だ。
返り討ちにしてやる。
そして返しのターンで攻撃して、ボクの勝ちだ!

勝てないと思っていた。
でも、錯覚だった。

ボクは勝て―――・・・




・・・あれ?

・・・待てよ?

確かデュエルモンスターズには、あのカードが・・・




ラビット:LP4000、手札1(オネスト)
場:冥府の使者ゴーズ(攻2700)、冥府の使者カイエントークン(攻4000)
場:

タイガー:LP8000、手札3
場:密林の虎王ダイム・ティーグレ(攻4000)
場:




ああ

やっぱり



おジャマジック (魔法カード)
このカードが手札またはフィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキから「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ手札に加える。




あああ

あああ


ボクは



負け た





ラビット:LP4000→0








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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
なーにかな♪なーにかな?
今日の最強カードは、チュチュチュチューニング!

《密林の虎王ダイム・ティーグレ》

10回バトルに自己再生!
マサキちゃんの切り札じゃ〜ん!




・・・・・・エディを・・・・・・助けてやってよ・・・。
龍亞
2014/06/09 00:00
火剣「避けて通れぬ戦い」
コング「赤い瞳の竜。黒い太陽。黒い虎。食われた天使。特に意味はないのかな?」
ゴリーレッド「タイガーとバーディー」
コング「見ないでってことは、あれからどうなったんだ? もしかして全裸にジャケットというハービス状態?」
火剣「まさか」
ゴリーレッド「好きな人のそんな姿を見たら、正常な判断力を失う」
コング「無意味とわかってもやらずにはいられないデュエルか。青春ロマン」
火剣「闇のデュエルじゃ青春では済まない」
ゴリーレッド「試合中に勝てると思うのもいけないが、負けると思ってしまうのも良くない」
コング「僕とバトルするヒロインも、途中で思うのかな。『負けちゃうかもしれない』と。ぐふふふ。大丈夫。僕は優しいから」
火剣「八武医院でレントゲンを撮られる女性患者も診察中に思うのか。『ここはセクハラ医院かもしれない』と」
ゴリーレッド「全く無関係な話になっていないか?」
コング「案の定負けた、エディ」
火剣「虎と兎じゃ普通は虎が勝つ」
コング「三角関係つらいとこ。にひひひ」
ゴリーレッド「笑うか?」
火剣獣三郎
2014/06/09 22:30
>火剣さん
エディがもう少し早く来ていれば、この事態は避けられたでしょう。あるいはもっと遅く来ていたら、闇のデュエルだけでも避けられたかもしれません。冷静さを失い、無謀な勝負を挑んでしまいました。本当に青春では済まない、闇行き決定の瞬間です。

山田「平仮名の語りは、なかなか残酷だ。」
八武「何があったのか、思う通りに解釈していいんだよね。」
山田「お前なあ・・・。」
アッキー「ドクターの思ってる通りです。」
佐久間「マサキが切り札を見せたのは、せめてもの情けだ。本来ならレベル5+能力とギガース、ターンジャンプで終わっている。」
山田「手加減ってわけでもないか。微妙なところだ。」
佐久間「いずれにしても、全力は出せない相手なんだなぁ。軽く爪を振るっただけで、兎は血まみれになって死んでいく。」
山田「誰が悪いわけでもないから、余計つらい。何だか絶望への足音が聞こえてくるぞ・・・。」
八武「私は好みのシチュエーションだが。」
維澄「私も・・。」
佐久間「同じく。」
山田「メンタル強すぎだ。」
佐久間「別に鋼メンタルの証明じゃない。悲劇的なシチュエーションが、荒んだ心にスーッと効いて・・・これはありがたい。」
山田「爽やかなツラしやがって・・・。」
アッキー
2014/06/09 22:58
そうか…神邪、お前は黒い太陽だったのか…!この世界に本来昇るべき黒い太陽だったのか…!クックックッ…太陽は何度沈んでもまた昇る!誰からも嫌われたとしても、また昇る!何度でも何度でも!それは、この世界に黒い太陽が必要であるからに他ならない!誰も幸せになれない世界ならば、黒い太陽の黒い光が世界を包んだ方が幸せになれるだろう。皆が醜い世界ならば、黒い光の方がそれを見なくて済むから幸せだろう!さあ、世界を照らしてやれ神邪!また日は昇る!クックックッ…。
しかし、人間はどうしようもなく醜いなあ…。仲間同士で争い、奪い合い、殺し合う…。まあ、これが世界の姿、世界の真理、世界の流れ、世界の当然、世界の法則なのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが…。クックックッ…。そうだ…本来の世界はこうあるべきで、今現在こうあるのだ…。変える必要などない…変わる必要などない…。逆らうことなど不毛、お前達人間はただ憎み恨んで傷つけ合えばいいのだ…。クックックッ…。
ルビデ
2014/06/16 19:58
>ルビデさん
どん詰まりの撥音でもドンカマーでもないですが、《邪神アバター》よろしく黒い太陽・竜堂神邪です。日蝕とも違うあたりが、彼らしいと思います。
言われてみれば、太陽はそういうものですね。チーム太陽が見る日差しは、栄光の白色ですが、シルベスターとカトリーヌの激論でもあった通り、光は必ずしも万人に喜ばれるものではないですね。万人を照らすかもしれないが、万人を喜ばせない・・・もしも永遠に昼が続けば、どう思うでしょうか?
世界は残酷で、人間はどうしようもない。その激流の中で、「こんなもんだ」と諦めず、憎悪と不条理の渦巻く中で他者を喰らい続けるのがカンサー“混沌派”の有り方ですが、ルビデさんと共感しそう・・・。大枠として変わる必要は無いと言うルビデさんですが、中身は波乱万丈の変化に満ちているように思います。
シンヤもまた、渦巻く流れから逃げようとは思わないし、逃げられるとも思っていないです。
アッキー
2014/06/16 23:27

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