佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 8月3日は闇子の日!

<<   作成日時 : 2014/08/03 00:00   >>

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黒いシャツとジーンズに、フリルのついた白いエプロン。
ポニーテールの黒髪と、抜群のプロポーション。
漆黒の瞳は鋭い眼光を燃やし、美貌にスパイスを添える。

冷蔵庫からキンキンに冷えた赤ワインを取り出してきた彼女は、ピカピカに拭いたテーブルにコツンと置いた。
グラスが2つ。自分と、愛する男の分。
しばし彼女は首を傾け、この光景を味わう。

やがてコルクを抜いて、少しばかりラッパ飲み。ここから話は怪しくなってくる。

彼女は左の手首を、ねじるように回し、引っこ抜いた。
キュポンと軽妙な音がして、神剣の材料になりそうな美しい手首がテーブルに落ちる。
そして傷口(?)から大量出血。グラスへ赤い液体が注がれる。

そのとき、愛する男が帰宅した。
チャイムが鳴ったので、彼女は大急ぎで左手をくっつけて、ワインボトルを手にした。
かくして準備は整った。

「お帰り、山田。いいタイミングで帰ってくるじゃないか。」
「おう佐久間。ワインか?」
「この日の為に準備したものだ。血のように赤いワインをどうぞ。」

そう言って彼女は自分のワイングラスに本物のワインを注ぐ。
愛する男の逞しい肉体を視姦しながら、彼女の顔は紅潮する。


「「乾杯。」」


カチンとグラスが涼しげな音を奏でる。
そして2人は同時に、それぞれのグラスを傾けた。
赤い液体が、それぞれの口に注がれていく。






























「ぶげっ・・・!! ごっ、おっ・・・え・・・・・ががぎぐがげごぎぐがごぎぐげがあああああああああああああ!!!???」



男は血を吐いた。
びちゃびちゃとテーブルと床に零れる鮮血。


「ふっ・・・成功だ。この日の為に、血のような色のワインを探し求めると共に、毎日ワインを飲んで血液をワインに近づけた。全ては私の完璧なる計画に基づく展開なのだよ山田くん!」

「ざっけんなゴルァああああ!!」

男の逞しい二の腕が、彼女の柔らかい肢体にラリアットをぶちかます。

「きゃあんっ!」

彼女は可愛らしい悲鳴をあげながら壁に激突し、次の瞬間にはエプロンだけ残して消えていた。
男は振り返って蹴りを放つ。
そこに彼女がいた。

「変わり身の術を読んできたか。流石だ。」

男の蹴りを両手と片足でガードしながら、彼女は賛嘆した。
しかし男からすれば既に惨憺たる状況だ。

山田太郎は激怒した。
ぶるんと身を震わせ、次の瞬間には連続で拳を繰り出していた。
高速パンチの残像が、黒い球状のバリアを張り、触れるもの全てを打ち砕く―――!

これぞ、ディッシュランドの死刑囚が1人、モハメド・大損の必殺技“大損球パンチ”である。
男は一体どこでこんな技を身につけたのだろうか?
謎は深まるばかりである。


「くあああああっ!!」

家屋が崩壊すると共に、彼女は路上へ飛ばされた。
プップーとクラクションが鳴り響き、次の瞬間には彼女は大型トラックに撥ねられて電線へ。
6600ボルトの電撃を食らい、服が焦げてしまった。

「やるな、山田。いいタイミングで殴り飛ばすじゃないか。さては大型トラックが来ることを予知していたな?」

電柱に爪先で立った彼女は、ホイミを唱えて回復した。

「予知していたわけじゃないが、何となく車が来ることはわかっていた。オイシイ展開だからな・・・。」

「ふ、受けを狙ったと言いたいのか? 違うな・・・。何だかんだ言って、貴様も陵辱オナニー紳士なのだ。だがそれは私も同じこと。陵辱オナニー淑女である、この佐久間闇子様が、貴様を鼻血の海に沈めてくれるわ!」

熾烈な戦いが始まろうとしていた。



今日は佐久間闇子32歳の誕生日。

彼女の望むのは、愛する男との肉弾戦。

十数年前から変わらない外見、変わらない日常。

時が止まったようなユートピアは、これからも続いていく。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
山田さんが盛大にリバースするのが想像出来てしまう空白の行間。もう何やってんだか佐久間さんは。本編の方ではあれだけシリアスな設定(ただし展開は逆へと移行)になっているというのに。これを微笑ましい日常と言ってしまってはいけない気はしますが、この訳の分からないハイテンションとどんなことが起きても絶対に佐久間さんは無事(?)だという謎の安心感。これって佐久間と山田のけだるい『日常』だね〜。
千花白龍
2014/08/03 08:45
火剣「27歳と思ったらもう32歳かあ」
コング「19歳の時と外見が変わらないという設定は尊重する」
ゴリーレッド「変わらないのは光景では?」
火剣「山田太郎もやはりリョナファンか」
コング「リョナを正式名称で言うとヤバ過ぎるからリョナでいいではないか。リョナリョナリョナー」
ゴリーレッド「佐久間んはともかく山田殿は違うと思う」
火剣「バイオレンス好きとリョナ好きは違うからな」
コング「でもヒロピンシーンは好きなはずだ」
火剣「電気でも死なない、トラックにはねられても平気じゃ、リョナヒロインの女優として最適ではないか」
コング「串刺しにされても生きていた魔法少女アイのレベルだ」
ゴリーレッド「終了」

火剣獣三郎
2014/08/03 10:46
>千花白龍さん
本編とは打って変わってギャグ展開。これこそ真のけだるい日常。
それでも“けだるい”かどうかは怪しいものですが・・・。
思えば随分とタイトルから遠くへ来たものです(殴

山田「ホント酷い目に遭ったよ!」
八武「本編の雰囲気に浸ってると、知らず知らずのうちに警戒心が薄れるんだねぃ。」
佐久間「ククッ、アハハハハ! 今を生きる我々にとっては、こっちこそが本編なのだ!」
山田「どうやら血を吐き足りないようだな・・・!」
アッキー
2014/08/03 21:38
>火剣さん
思えば、ブログが始まった頃は24歳でした、佐久間闇子。外見だけでなく頭の中身も変わってないようです。相変わらず、自分の体から出たものを人に飲ませたがる性癖。
そして安定の不死身。串刺しにされてもケロッとしているでしょう。

佐久間「いくら私でも串刺しにされたら死ぬよ。」
山田「嘘だ。ぜったい嘘だ。内臓粉砕するくらい血ヘド吐かしたのに、ぴんぴんしてるじゃねーか!」
八武「ぴんぴんヒロピン。君も私もリョナ紳士♪」
山田「否定しておこう。」
佐久間「変わらないと言えば、お前らも変わらないな。」
八武「いやいや、けっこう変わったよ。」
山田「俺もかなり毒された気がする・・・。」
維澄「佐久間も変わった。洗練されたと言うべきか。」
佐久間「なにっ、泥沼が私のモットーなのに!」
山田「素直に喜べよ。」
アッキー
2014/08/03 21:54

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