佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 今更ながら「バイオレンスジャック」を買ってみたという

<<   作成日時 : 2014/08/04 00:00   >>

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※言うまでもないですがネタバレあります

思えば、だいぶ前から作品の名前だけは知っていたという。
なんとなく、本当に何となくとしか言いようがないのだけれど、敬遠していました。
無理やり理由を付けるなら、賛否両論で、読むのがしんどそうな長さだから・・・でしょうか?
しかし、やはり何となく思い至って買ってみたのも、敬遠していたのと同じ理由。
賛否両論な作品は、しばらく敬遠するチキンだけど、やっぱり心に引っかかってるんだろうなぁ。
そして言うまでもなく長編とか大好き。

実のところ、しばらくは賛否両論の否の方が前に出ていました。
最初は設定に引き込まれたものの、陰惨な暴力暴力暴力・・・の連続に、段々と飽きてくるわけです。
私は正直、フィクションでの凄惨な場面とか好きなので、それを規制したがる人とは相容れないですが・・・それはそれとして、凄惨なばかりだと飽きるのも否めないわけです。
もしも最後まで否の方であれば、この記事を書くこともなかったでしょう。
ところが・・・

ク ラ イ マ ッ ク ス で や ら れ た ! ! !

あああああああ!! そういうことだったのか!!
なんというカタルシス! そして周到かつ大っぴらに張られていた伏線の数々!
後から振り返ってみれば、あれもあれもあれも伏線だったのだ・・・!
どうして気付けなかったのか。この悔しさは宝物だ!
めげずに最後まで読んで良かったなァ・・・!
最後まで読んで、ようやく途中のエピソードの数々も輝いてくるという。凄い大仕掛け。

思えば、途中で放棄しなかったのは、せっかく買った本だからというより、迸るエネルギーを感じたからでした。
段々と飽きてくる・・・しかし読ませる何かがある・・・その感覚に従って正解でした。
(後書きで「あふれ出したエネルギー」という表現を見て、私が思っていたことと同じだと思いました。)






※ここから先、深刻なネタバレがあります

くどいようですが、結末だけ知っても感動できるとは思えません。
果てしなく続くかのような陰惨なエピソードを踏まえた先にあるカタルシスなのです。

































迸るエネルギーのままに掲載誌を転々としたという物語。
しかも最終章は書き下ろし!
うん・・・多分それが賛否両論の最大の否定要素だ・・・・・・。
あの最終章が欠落してたら、私だって否定側に回るよ!(そのときは何も書かないけど)
ここまで引っ張っておいて、結局ジャックの正体は謎のままとか、白土三平マンガでもありえない展開。
ホント最終章の有無で作品の価値がガラリと違います。

スラムキングは、バイオレンスジャックに負けを重ねてるし、正直ラスボスとしてはイマイチなぁ・・・と思っていたら、本当にラスボスは他にいたよ! 魔王の思念とか、あれが伏線だったよ!
セルフパロディのパラレルワールドかと思いきや、飛鳥了だけは本物だとか思わないじゃないですか・・・!
今まで人犬として虐げられてきた惨めさがあるだけに、スラムキングを圧倒するシーンは物凄いカタルシス。
なんかもう震えと笑みが止まらない。ニヤニヤするしかない。

バイオレンスジャックの正体は、サタン飛鳥了が復活させた、デビルマン不動明!
それを踏まえて読むと、早乙女門土と身堂竜馬のエピソードとか、あからさますぎるわぁ・・・!
この2人の章が、かなり好きなんですが。

この世界はサタンのイメージで作られた、イマジネーションの世界!
凄ノ王の幻想都市とか、これまた大っぴらすぎる伏線。
単なるセルフパロディじゃなかったんや・・・。

スラムクイーンの予知からキングVSジャック、最終章へ至る流れが、まさに神展開。
予知に対するキング(及び読者)の認識が二転三転し、最後にはニヤニヤするしかない。
何なのこの2人・・・もう結婚しちゃえよとかいうレベルじゃない。永遠にお幸せに!

同時に「デビルマンG」の後書きの意味が、より深く理解できた。
「バイオレンスジャック」という物語を見せ付けられた後では、“明と了の物語”を描きたくないのは当然だ。
“明と了の物語”は、「デビルマン」「バイオレンスジャック」「デビルマンレディー」で完結しているのだ。

描くとすれば“物語”ではなく“掌編エピソード”になるだろう。
「ネオデビルマン」などは、その好例だ。ピクシブにも名作がある。
「アモン黙示録」は中編ほどの長さを持っているが、やはり“明と了”に関しては“エピソード”だ。(時系列的にも)

また、「キューティーハニー天女伝説」に出てくる、ラブリー如月の正体もわかった。
彼女に関しては謎のままだったので、長らくモヤモヤしていたが、ようやくスッキリした。
ハニーとレディーのコラボもあるけど、やはり繋がりのある世界のようだ。



余談ですが、これを読んでいたのは当ブログで「決闘迷宮」を連載していた頃でした。
何だか色々とシンクロしている展開に、オカルトめいたものを感じずにはいられませんでした。

まあ、原作「遊戯王」が明らかに「デビルマン」の影響を受けているから、似るのは当たり前かもしれません。
獏良了が飛鳥了をモチーフにしているだけでなく、キャラ対応だけでも色々と。

武藤遊戯:不動明
闇遊戯:アモン
真崎杏子:牧村美樹
孔雀舞:シレーヌ

・・・などなど。

他にも教師がロクでもないのは「ハレンチ学園」などを思い出させますし、永井豪テイスト。
影響を受けている部分だけでなく、元から永井豪と親和性が高いと思います。
ゆえに劣化コピーなどではなく、きちんとオリジナルとして確立されているわけです。

かくいう私も、親和性の高さでは相当なものでしょう。
佐久間と山田の関係は、サタンと明の関係と似通っています。
永井豪に触れる前からあんな感じなので、元から親和性が高く、そして影響を受けたということですね。





<ピクシブへのリンク>

スラムクイーンの予言は正しい(確信)

サタン様には責任を取ってもらうよ!

3コマ目から怪しくなってくる(台詞逆転)

素敵サイト(シリアスからコメディまで多々)




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
コング「バイオレンスジャックか」
火剣「読んだことないが名前は知っている」
コング「カタルシスって何だ。♪若さのー、カタルシスー ひろみGOです」
ゴリーレッド「浄化してあげようか?」
コング「かごめに浄化されるなら本望だ」
火剣「賛否両論か。ジブリのプロデューサーの特集を情熱大陸でやっていたが、世間ですでに常識とされていることを、本当に正しいのか? と一つ一つ疑っていく作業から新たな物語が生まれるみたいな趣旨のことを紹介していたな」
ゴリーレッド「普遍性は大事だが、ありきたりだけでは読者に驚きを与えることはできない」
火剣「斬新なテーマに挑んで世に問うんだな」
コング「リョナに市民権を」
ゴリーレッド「軽い・・・」
火剣「迸るエネルギー。読ませる力か。これは必須だな」
コング「ヒップのかわいいヒロインは物語の生命線だ」
ゴリーレッド「コング。手袋の反対は何だ?」
コング「てぶくろ・・・ろくぶて?」
ゴリーレッド「123456!」
コング「痛い! 何をするか!」
ゴリーレッド「今、六ぶてと」
コング「バイオレンスギャング」
火剣「では、きょうも脳内会議を読みに行こう」
コング「♪三菱地所を、見に行こう! ミニスカギャルを、見に行こう!」
ゴリーレッド「悩みない人もいるんだな」
火剣獣三郎
2014/08/04 22:28
コング「欲しいもの三つかあ。かごめ、ジャスミン、佐倉巡査、ヨーコ、ナミ」
ゴリーレッド「待て」
コング「亜衣、麻衣、アイ、あい」
火剣「三つだぞ」
コング「かごめは当確だが、残りの2議席は熾烈な争いだ」
火剣「金は入るな。金があればたいがいのものは手に入る」
ゴリーレッド「あとは金で買えないものか」
火剣「家族とか、愛とかいうキャラじゃねえぜ」
コング「頑強な肉体と頑強な精神はすでに僕は持ち合わせている」
ゴリーレッド「精神はどうかな?」
火剣「世界を革命する力か」
ゴリーレッド「これも生命の中にある。引き出すのが大変なだけで、もともと胸中に誰もが持っている無限の可能性だ」
コング「無限の危険性?」
火剣「しかし山田太郎がそこまで佐久間んを欲しいと思っていたとは」
ゴリーレッド「日本語は難しい」
コング「僕もかごめを何とかしたい」
火剣「犬夜叉は鉄板だ。北条君と一緒に諦めろ」
ゴリーレッド「風俗は浮気に異議あり」
コング「意義あり」
火剣「それを浮気か否かと決めるのは妻だろう」
ゴリーレッド「なかなかのジャッジ」
火剣「浮気は女の甲斐性か。新しい」
コング「八武院長の実験とは?」
火剣「マッドサイエンティストか?」


コング
2014/08/04 22:48
>火剣さん
なるほど、むしろ賛否両論は物語の源泉なんですね。
世間の常識や声を、鵜呑みにせず検証し、自分の感覚をも客観視してみる。そこからアイデアが迸る。疑問や怒り、苦しみに加えて、コツコツと検証していく緻密さがエネルギーを生む!

佐久間「カタルシス・・・それは、魂の浄化。つまり、スカッとするってやつだ!」
山田「くぅ〜、来たぁっ! ってやつだな。」
八武「このごろ流行りの女の子♪お尻の小さな女の子♪」
山田「お前も6回殴られたいと。」
八武「アニメソングを歌っただけで暴とは。やはり暴力皇帝、スラムエンペラー。」
佐久間「いやいや、山田は恥ずかしがってるだけなんだ。」
八武「好みのヒップを追求するのは恥ずかしいことではないっ。程よい大きさのキュートなヒップが好み。小さめであっても膨らみがあり、キュッと引き締まった健康美が・・」
山田「いつまで続ける気だ。」
八武「ミニスカにはスラッとした脚とキュートなヒップが欠かせないんだよ!?」
維澄「女性の肉体美の基準や、服装の感覚などは、百年前と今とでは様変わりだね。現代の常識の数々は、必ずしも普遍性に長けたものではない。」
佐久間「思えば私の美の基準は、死根也の影響が大きいな。考えてみれば、平安時代の基準でも良かったはずだ。」
八武「良くない! ここはハメを外した現代だ! おたふく顔などは子供の遊びにでも使っておけ!」
山田「関谷かっ。」
維澄「常識を疑う為には、常識を知ることが第一歩。疑うことは必ずしも否定ではなく、より深く理解する行為でもある。」
八武「そう、もしかしたらミニスカの下には何も穿いてないのではと疑うことが、より女性を深く理解することに繋がる。」
山田「123456!」
八武「痛い痛い痛い!」
アッキー
2014/08/04 23:32
>コングさん
欲しいもの。今だったら、別のものを答えるかもしれません。
革命の力が既に内在しているとすれば、やっぱり適度な金銭?

佐久間「よーく考えよー♪お金は大事だよー♪」
山田「際限ない大金はともかく、適度に必要なのは否めないな。」
佐久間「お前も随分と考え方が柔らかくなったもんだ。前は死ね死ね言ってたのに。」
八武「らりるれ死ね死ね団♪」
佐久間「混ざってるぞ。」
維澄「佐久間の欲しいものの中に、山田がいないのは意外。」
佐久間「何を言ってるんだ。山田は既に私のものだし、私は既に山田のもの。至極当然のことじゃないか。」
山田「異議あり!」
佐久間「私を何とかしたいんだろう?」
山田「真っ当な方法でな。」
佐久間「諦めろ。」
山田「諦めない。」
八武「具体名を答えねばならないとなると、候補が多すぎて選べないな。」
維澄「個人的なことで言えば、絶版になった本や発禁になった本に、読みたいものはあるね・・・。古本屋とか巡ってるんだけど、なかなか見つからない。」
佐久間「きっとエッチな本なんだ。」
維澄「・・否定はしない。」
山田「浮気かどうかを決めるのは妻。名言だ。死根也は反省しよう。」
八武「反省? 妻の嫉妬が可愛いから、そりゃあ無理だ!」
佐久間「半殺しにされても可愛いか。深い愛を感じる。」
山田「歪んだ愛だ。」
アッキー
2014/08/04 23:56
バイオレンスジャックの完結させ様については、豪先生の盟友の
亡き石川賢先生曰く「オレは……ジャックにはジャックのままで終わって欲しかった
ワケよー」とのこと、ですので……豪先生の近くで長年共に仕事していた身としては、どうしても
思うところがあったのかもしれませんね(私は別に構わないのですが、もし「あのラスト」に
しなかったとしたら一体どうなってたのか? についての興味が同じ位あるのも確かなのでして。
やっぱし、古代超文明とか「日本列島=龍」とか……だったんでしょうか)。

>「デビルマンG」の後書き
は雑誌連載時の最終話コメントともども、デビルマン二次創作に留まらぬ
色々と示唆に富んだ内容で御座いますね。我々はこれから一体、どうすべきなのだろうか?

>“明と了の物語”は、「デビルマン」「バイオレンスジャック」「デビルマンレディー」で完結しているのだ
申し訳ありませんがレディーについては今やってるデビルマンサーガともども、賛否両論の否の方が
個人的には前面に出てしまうのでして……どうせならマジンサーガ*1や凄ノ王*2を"ちゃんと"終わらせて戴くほうが、ね。

*1 あの作品は色んな意味で「今」こそ始めるべきだったんじゃないか、と……
うっかり世界を滅ぼしちゃうダメ人間この上無い主人公とかZの暴走に一触即発しちゃう国際情勢なんて、
まさしく今現在の現実世界そのものですし。
*2 「神々の物語というものには終わりがないのだから」なんて言わないで、さ(笑)。
「神々etc.の果てし無き物語」ってのは私も否定しませんけど、それでも出来得る限りでケリは付けられないと、
何と言うかその……人間の生命の必死に足掻いて踠く生き様ってヤツを諦めちゃいけませんよ、豪先生。
流浪牙-NAGARE@KIBA- どうも...
2015/10/27 21:00
流浪牙-NAGARE@KIBA-さん、はじめまして。
日本列島そのものがドラゴンというのは、凄く面白そうです。あるいは地球の中を流れるマグマがドラゴンのように噴き出す・・・あ、これは「スプリガン」か。
しかし実際、火山や地震の多い日本列島、まるで巨大な生き物が蠢いているようです。

ジャックにはジャックのままでというのも、わかる感覚ではあります。物語を追っていたから最終章を絶賛していますが、ジャックに焦点を当てたらスラムキングを倒した時点で終わるのが綺麗なのは確か。
あるいは、ジャックのままでサタンと対決などなど・・・想像は尽きません。

「デビルマンG」は挑戦的であり原点回帰的であり、前作「ミカるんX」で提示されたテーマをキャッチしているようにも感じました。
自分自身では“当たり前の希望”を唱えられなくなっているだけに、希望への揺れ戻しを丁寧に描いてくれる作品は好きです。

レディーはジャックの後に描かれたんでしたね・・・。スケールや完成度からしても、レディーの後にジャックを読めたのは、幸運だったと思います。
ジャックの後に読んでいたら、レディー否定に回ったかもしれません。(実際、他の記事で、レディーは打ち切りっぽいと書いてます私)

「デビルマンサーガ」は連載中なので、今のところ評価は保留しておきますが、けっこう懸念はありますね・・・。なるほど、あらためて「今」を描こうとしているのは伝わってきます。
人間の必死に足掻く美しさとしては、やはり「G」はフレッシュに希望を描いたのだと、つくづく感心します。
「悟ったりしないで、足掻いて生きたい」というのは、私の人生の指針でもありますね。
アッキー
2015/10/27 22:40

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今更ながら「バイオレンスジャック」を買ってみたという 佐久間闇子と奇妙な世界/BIGLOBEウェブリブログ
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