佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘倶楽部   インターローグ 闇坂の縁

<<   作成日時 : 2015/02/02 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



今度は7年ほど。

童実野高校デュエルモンスターズ倶楽部の面々は、まだ小学生。
結城十代も中学生ね。

平野家と同じか、それ以上に大きな屋敷。
ここは闇坂家。

はにかんだ笑顔の青年が、短い黒髪を掻きながら少女に接していた。

「琴美ちゃん。食べたいものある?」
「今は無い。」

呆けた顔で天井を見つめるのは、人形のように整った顔立ちの、まだ10歳にも満たない少女。

「欲しいものがあったら、いつでも言ってくれよ。オレは琴美ちゃんの味方だからな。」
「うん、ありがとう、無縁。」

礼を言うときは、相手の顔を見て満面の笑みを浮かべていた。



- - - - - -



「また当主様のご機嫌うかがい?」

ムスッとした顔で、無縁の許婚が言った。
彼女も闇坂の血筋であり、無縁とは6親等の関係にある。

「ご機嫌うかがいなんて、そんな打算的なもんじゃないさ。」
「何それ。夫がロリコンだとか御免だからね。」

無縁は困ったような顔で頭を掻いた。
その態度に、彼女は苛立ちを増す。

「当主様当主様もいいけど、“カンサー”での仕事は上手くやってるんでしょうね?」
「うん、まあ、それなりに。」
「それなり? もうすぐ結婚するんだから、もっとバリバリ働いてよね。恥ずかしいでしょ。」
「わ、わかってるよ。頑張るよ。」

気圧されて背中がタンスにぶつかる。
無縁は小さく溜息を吐いた。



- - - - - -



その夜、無縁は倉の整理をしていて、懐かしい箱を見つけた。

(ああ、これ。)

3年前に“隠された知識”の本部から、混乱に乗じて盗み出したアイテム。
他のアイテムは闇ルートで売却したが、この割れた仮面だけは使い物にならないと判断し、蔵に置いていたのだ。


闇坂無縁は、その箱を開けた。


この日が、闇坂一族の3分の2が壊滅するに至る争乱の、幕開けの日であった。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
闇坂さん!量産型レベル5の闇坂無縁さんじゃないですか!この人も後から思えば哀れな人だったかも。しかし、ここでもペルソナが関わっているとは。まさしく呪いの仮面。関わった者達を例外なく不幸へと誘う。
無縁の性格が何か、大人しい…?本性を隠しているだけなのか。それともあの性格になったのは後のことなのか…。それを知る術は今のところなし。続報を待つことにします。
千花白龍
2015/02/16 22:13
>千花白龍さん
ちょっとしたゲストとして出してみました。この頃は大人しいというか、やや気弱な感じです。
本性を隠しているというのは、ある意味で合ってます。しかし何を以って本性とするのかは判定の難しいところ。この大人しい性格も、偽りではありません。
チンピラ風の性格も、元から彼の人格の一側面ではありますが、ペルソナによってその部分が増幅されていたような。たとえ同情は出来なくても、憐れではありますね。
アッキー
2015/02/16 23:18

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