佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 宮崎サチ VS 獅子目言彦

<<   作成日時 : 2015/02/23 00:05   >>

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長者原融通 「ラブオール。」



<ルール>

11点先取、1セットマッチ。
ただしデュースの場合は2点引き離さなければならない。

3ポイントごとにサーブ交代。



長者原 「サーブ、宮崎!」

宮崎サチ 「お願いします!」

獅子目言彦 「む・・・?」

サチ 「えいっ!」

宮崎サチの打ったボールは、当たり前のように相手のコートへ着地した。

長者原 「ポイント宮崎、1−0!」

黒神めだか 「なっ、言彦相手に先制した!?」

石黒諒平 「ヘタじゃねーが、あの程度のサーブが決まるもんなのか?」

石黒 (宮崎の球を観察してんのか?)

言彦 「!? 何だ、この存在感の無さは!? ボールが飛んできたことがわからなかった! 空気よりも存在感が無いとは、この少女、新しすぎる!!」

サチ 「まだミストパッション使ってないんですけど・・・。」(汗

紅裕次郎 「諒ちゃんの“暗黒大王名代呪術幻覚スマッシュ”と同じ原理?」

石黒 「パーのオメーがよくフルネーム覚えてやがったな・・・だが、ハズレだ。あれは・・」

長者原 「サーブ、宮崎!」

サチ 「えいっ!」

言彦 「・・・!?」

長者原 「ポイント宮崎、2−0!」

石黒 「やっぱり、見えてねえな。」

黒神 「いやしかし、言彦ほどの者が、たかが見えないだけの球を、2度も打ち損じるものなのか?」

石黒 「ああ、目で見えてはいるが、脳が見えてないんだ。」

ジョニィ・ジョースター 「“レッキング・ボール”! 左半身失調と同じ原理か!」

黒神 「そうか・・・言彦は強すぎるから、敵の攻撃を認識する能力に欠けている。善吉を蚊とか言い、球磨川さえ空気と同じ程度にしか感じない言彦が、宮崎の球を認識できるわけがない!」

武藤遊戯 「強いということは、それ自体が既に弱点なんだ。」

球磨川禊 『・・・。』

長者原 「サーブ宮崎!」

サチ 「・・・!」

言彦 「げっげっげ。」

何と、言彦はラケットを振り回し始めた。これならボールが来ても、即座に対応できる。
もちろん普通なら当たらないが、彼は“英雄”獅子目言彦だ。可能性が僅かでもある限り、勝利してきた男だ。
ラケットを振り回しているだけで、相手のボールを打ち返すことなど、言彦にとっては容易いことなのだ。

サチ 「ならば―――!」

ボールが消えた。


“霧の情熱”―――ミストパッション!


言彦 「!?」

長者原 「ポイント宮崎、3−0!」

黒神 「そうか、正面からの球はリターンできても、上空から飛んでくる“ミストパッション”は打ち返せない!」

石黒 「やるな、あの女。」

人吉善吉 「確かに言彦は、“認識の外からの攻撃”に対して、鈍いところがある・・・。黒神ファイナルも、それで当たったようなものだしな。」

赤羽業 「ケンカしたら言彦が100パー勝てるけど、卓球においてそんな勝敗、何の意味も無い。存在感が無い・・・認識“できない”って、実は一番恐いんだな・・・。」

ロヴロ・ブロフスキ 「いい殺し屋になれそうだ。他にも弱点を補う為の技を色々と伝授しよう。」

石黒 「ダークサイドへ誘おうとするなオッサン!」

不知火半袖 「お嬢様と同じで、言彦は、無敵であっても無敗じゃない。このゲーム、言彦は勝てない・・・。」

球磨川 『だけど不知火ちゃん。次からは言彦のサーブだぜ。めだかちゃんみたく、無双なんじゃないの?』

長者原 「サーブ獅子目!」

言彦 「むんっ!」

黒神 「!?」

球磨川 『・・・!』

サチ 「ミストパッション!」

そのとき、言彦の球は、誰が見てもド素人のサーブでしかなかった。
宮崎サチは、それを難なく打ち返し、相手のコートへ叩き込む!

不知火 「ほらね・・」

長者原 「ポイント宮崎、4−0!」

黒神 「どういうことなのだ、安心院さん・・・いくら言彦が卓球やったことないといっても、普通もう少しピンポンの形になるだろう・・・。」

安心院なじみ 「・・・“宇宙パラメータ”って知ってるかい、めだかちゃん。」

黒神 「無論だ。この宇宙を形成している物理学的な指標だろう。安心院さんが言うなら、それ以外の宇宙パラメータかもしれないが。」

安心院 「安心したまえ(安心院さんだけに)、その宇宙パラメータだよ。」

長者原 「サーブ獅子目!」

言彦 「ぬうん!」

サチ 「えいっ!」

かろうじてサーブとして成立している、レシーブ練習マシンのような球を、宮崎サチは難なく打ち返す。
それを言彦は打ち返すが、やはり球に威力が無い。ネットに当たって自陣に落ちてしまった。

長者原 「ポイント宮崎、5−0!」

安心院 「数ある宇宙パラメータが、そのうちの1つでも無かったら、この宇宙は宇宙として成立しえない。今の言彦は、そういう状況なのさ。」

石黒 「おいおい、随分ムツカシー話してんなぁ。」

紅 「どういうこと諒ちゃん?」

石黒 「あー、例えば、地球の重力が無くなったら、おれたち宇宙に放り出されるだろ? それのもっと根本的な話だと思ってりゃいい。」

紅 「・・・?」

長者原 「サーブ獅子目!」

言彦 「ぬううううん!」

サチ 「ミストパッション!」

長者原 「ポイント宮崎、6−0!」

安心院 「つまり、“卓球の試合”から、“対戦相手”という概念そのものが欠落している。そんな状態で言彦は戦っているんだ。」

人吉 「え・・・そんな状況、そもそも“試合”になるのか?」

不知火 「だからだよ。この場合、それでもサーブとして成立する球を打てる、言彦を褒めるしかないんだろうね。」

人吉 「カッ、宇宙が無い状態で宇宙旅行するみたいなもんか。」

サチ 「私・・・そんなに存在感が無いんですか・・・?」

黒神 「安心しろ宮崎サチ。貴様を見つけるのは、日之影前会長を見つけるより遥かに容易だったぞ。」

言彦 「ぬうう、新しすぎる・・・!」

長者原 「サーブ宮崎!」

サチ 「この勝負、もらった! ミスト――」

言彦 「ならば風力よ!」

獅子目言彦はラケットを振るった!
途端に物凄い風が巻き起こり、宮崎サチを吹き飛ばす!

サチ 「きゃああああ!?」

石黒 「なっ・・・!」

黒神 「言彦・・・ついに“進化”したか・・・」

長者原 「ポイント獅子目、6−1!」

サーブミスをしてしまった宮崎サチは、ポイントを奪われてしまった。

佐野清一郎 「おい審判、あんな技ありなんか!?」

九条 「ありかなしかで言ったらアリだ。獅子目はラケットを振るってるだけで、ルール違反していない。」

佐野 「そらそうやけど・・・」

九条 「卓球のルール自体、ラケットの風圧で人を吹き飛ばすことを想定してねぇからな。」

佐野 「んなもん当たり前やろ!!」

長者原 「ポイント獅子目、6−2!」

人吉 「この風圧の中でサーブを放つのは、宮崎には無理だ!」

球磨川 『それだけじゃないよ善吉ちゃん。たとえサーブを放ったとしても、風圧で押し返されて相手のポイントになる。そして極めつきは、宮崎さんの方が消耗が激しいということ。』

人吉 「そっか、互角の戦いでも宮崎に不利なのか・・・。」

長者原 「ポイント獅子目、6−3!」

黒神 「これで言彦からのサーブになるが・・・」

言彦 「げっげっげ、なかなか新しかったぞ少女よ。獅子目言彦を相手に、ここまで健闘したのは称賛に値する。」

彼のサーブが放たれる。
それは相変わらず、何の変哲も無いド素人サーブであるが―――

言彦 「・・・よし!」

タイミングを計った言彦は、ボールが宮崎のコートに着地した瞬間に、ラケットで暴風を巻き起こした。

サチ 「きゃああああ!!」

長者原 「ポイント獅子目、6−4!」

贄波生煮 「存在感が無くても、そこに存在していることには変わりない・・・。腐っても英雄だ、“概念の欠落”というわけわかんにゃい状況にすら、言彦は早くも対応しつつある・・・。」

贄波 (これは・・・駄目かな。ポイントが追いつかれれば、宮崎に勝ち目は無い。あとは順当に予定調和な敗北を喫するだけだ・・・。)

長者原 「ポイント獅子目、6−5!」

サチ (やっぱり私は・・・駄目なのかな・・・)

あと1ポイントで追いつかれる。
そうなったら本当に勝ち目は無い。
宮崎サチから、ファイティングスピリッツが消えてゆく。

サチ 「うっ・・・うう・・・・・・」

石黒 「・・・・・・し、しっかりしろよっ宮崎! まだ始まったばかりじゃねーか! もう弱気になってるなんて、おまえらしくねーだろ! 人間、努力と根性なんだよ! おまえには1つの技を1000回でも2000回でも練習するだけの努力と根性があんだろうが! 根性見せろ宮崎!!」

サチ 「・・・っ、わかりました!」

発破かけられて、再び少女の闘志に火が点いた。
だが、言彦は嘲笑いながらラケットを振るう。

言彦 「新しかったぞ少女よ! これで終わりだ!」

サーブ自体は普通のものが飛んでくる。
だが、その後から必殺の暴風が―――




植木耕助 「“威風堂堂”!」



ボゴーン!!

何ということだろう、巨大な手が卓球台を突き破った!
その瞬間、宮崎サチの目が妖しく光った!

サチ 「ミストパッション!」

二つ星神器を乗り越え、壊れゆく卓球台の相手コートに、彼女の球はカツンと着地した。

言彦 「新しいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

長者原 「ポイント宮崎、7−5!」

佐野 「・・・え、今のって、アリなんか?」

九条 「ありかなしかで言えば、ありだろうな。宮崎のリターンは、きっちり相手コートに入っている。ルール的にはポイントになる。」

佐野 「んなアホな・・・」

九条 「卓球のルール自体、神器を使うことを想定してねぇからな。」

佐野 「当たり前やんけ! 真顔で何言うてんねんオッサン!?」

人吉 「いや待てよ、これって妨害行為にならねえのか?」

球磨川 『それは違うよ善吉ちゃん。植木くんの“神器”は、元が木片だから、解除してしまえば物的証拠が無くなってしまう。つまり、風圧か何かで卓球台が破損したのと同じ扱いになるんだ。』

黒神 「なるほど、言彦のラケット暴風がアリなら、これもアリだな。」

人吉 「まあ確かに、フェアっちゃフェアなのか・・・?」

長者原 「サーブ宮崎!」

言彦 「げっげっげ! シェイク反動!」

空気をシェイクする、言彦の暴風ラケット!
だが、そこへ“壁”が出現する。

植木 「“威風堂堂”!」

拳の神器が壁となり、宮崎を暴風から守る。

紅 「でも、あれだとサッちゃんもサーブが打てないよ!」

石黒 「いや、宮崎にはアレが―――」



サチ 「ミストパッション!!」



長者原 「ポイント宮崎、8−5!」

人吉 「そっか、ミストパッションは“死角の魔球”だが、単純に障害を越せるってメリットがあるのか! カッ、こいつは不知火、お前の言った通りになりそうだぜ!」

不知火 「あひゃひゃ、こんなこともあろうかと植木を呼んでおいたのさ。」

石黒 「オメーが呼んでたのかよ!」

安心院 「やれやれ、流石は不知火ちゃん。抜け目が無いぜ。」



- - - - - -



長者原 「ポイント宮崎、9−5!」



- - - - - -



長者原 「ポイント宮崎、10−5!」



佐野 「あと1ポイントや! 踏ん張れよ宮崎!」

植木 「宮崎!」

丸の内ガク 「宮崎さん!」

紅 「サッちゃん!」

石黒 「宮崎!」

人吉 「宮崎!」

黒神 「宮崎。」

一同 「「「そんな奴に負けんじゃねーぞ宮崎−−−−!! お前を倒すのは、この俺だーーーーー!!」」」

サチ 「みん・・・な・・・・・・」

言彦 「新しいいいいいいいいいいい!! 先刻から、この少女、まるで見渡す限りの心と共にあるようだ!!」



宮崎 「ミストパッション!」



満面の笑顔と―――

喜びの涙で―――


――――この物語は締め括られた





- - - - - -



なぜ他の誰でもない、宮崎サチという少女だったのか・・・?

それは彼女が・・・・・・“運命を背負わない”女だったからです。

“主人公”は、作者の決めたレールを歩かされる。

そこから逸脱できる主人公は、とても魅力的だ。

けれど、レールを跳び越えられるのが主人公だけだなんて、誰が決めた?

主人公以外は主役になれないなんて、誰が決めたんだ?

いっとう大切なものを手に入れられるのは、いつだってひたむきに頑張った人なんだ!






   〜謎の卓球対決〜   完

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前回のまとめ? ああ、ヤツは死んだよ・・・。(意訳:恥ずかしいのでスルーする方向で) ...続きを見る
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