佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘倶楽部   第十二話 さらば愛しき日常

<<   作成日時 : 2015/03/17 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



ほんの1年ほど前のこと。
闇坂伸久郎からの依頼を遂行してきた竜堂神邪は、もうひとつ依頼を頼まれた。

精霊にデュエリスト能力は宿るのか?
そういう、実験。

デュエリスト能力を持たない者であっても、デュエリストである限りはレベル0として扱う。
それを竜堂神邪の能力で、レベル1にすることは可能だ。

では、それが精霊であれば?



◆ ◆ ◆



終焉のカウントダウン:残り19

栗間都:LP1900、手札2(ネクロフェイス、他1)
場:モリンフェン(攻15050)、CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(攻3000)
場:魂吸収(永続魔法)、守護神の矛(装備魔法)

風森無々:LP50、手札6
場:モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)
場:

ペルソナ:LP0、手札0
場:ペルソナ−淫靡なるシャドウ(守70000)
場:




ペルソナ−淫靡なるシャドウ レベル22 闇属性・悪魔族
攻撃力×(このカードに攻撃表示は存在しない) 守備力70000
このカードはデュエリスト能力でしかフィールドに出すことは出来ない。
このカードは魔法・罠・モンスター効果を受けない。
このカードは戦闘破壊以外でフィールドを離れない。
このカードがフィールドに存在する限り、自分は敗北しない。
???



真夜中の仮面(ミッドナイトマスカレード) レベル1能力(所有者・ペルソナ)
自分のライフポイントが0になったとき、自分の全てのカードをデッキに戻し、「ペルソナ−淫靡なるシャドウ」を特殊召喚する。




悪霊の仮面が、崩れるように溶け出す。
それは平野立夏に染み込むように、彼女の肉体を蹂躙する。

『おぉ・・・・うぉおお・・・・』

ぐにょぐにょと蠢く肉塊が、やがて女の形になる。
スラリと伸びた手足に、豊かに膨らんだ胸、くびれた腰に、流れるような茶色の髪。

『・・・ぉお、お・・・・はぁ・・・・・・・・・素晴らしいわ。これで完成、新生★平野立夏よぉん♪』


「貴様・・・リッカの顔で! 声で! このクソ汚ぇ害虫があああああああああああああ!!!」

『何よミヤコ、仮にも恋人に向かって害虫は無いでしょ害虫は。まーだ“走れエロス”の件、怒ってんの?』

口調だけは平野立夏そのものだが、目の色が全然違う。
ぐるぐると渦を巻いたような、狂った眼光。

「あわわわわ!」

無々はというと、両手で真っ赤な顔を隠していた。
しかし手札は落とさない。デュエリストの鑑と言えるだろう。

「ひくっ、こンの露出狂が! むむたんを誘惑してンじゃねえぞ!」
『燈炉子ちゃん・・・怒るポイントが違うよ・・・。』
(違わねェよ。むむたんが初めて目にする女の裸が、あれでイイとでも、思っているんですかァ!?)
『わ、わたしだってムー君に下着姿見られたことあるもん!』
(それこそ張り合うポイントがズレてンよ!)



「まあ、貴様がデュエリスト能力者である可能性は、真っ先に疑った。オレらが能力者だってのもあるし、闇坂の御神体とやらの件もあるしな。」

『当ったり前じゃない。あたしはデュエリスト能力者よ。偉大なるペルソナ様とひとつになれて、とても幸せ。』

「ふざけた演技はオレには通用しねえ。今までのリッカを信じてるし、お前の能力はリッカと違う。感情と理屈と、両方が同じ答を出したら、それが正解だ。」

ミヤコは手札からカードを出した。

「カウントダウンが出てきたときから、ある可能性を考えていた。そのうちのひとつに、今の状況は該当する。攻撃力しか存在しないモンスターなんて奇抜なモン見せられたら、守備力しかないモンスターも考えるよな、当然。」


ジャンク・シンクロン レベル3 闇属性・戦士族・チューナー
攻撃力1300 守備力500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。



「効果で墓地から《チューニング・サポーター》を特殊召喚。」

『何よ、そんなカードいつ・・・あ、《異次元の埋葬》か。』

無々が手札枚数制限で手札を1枚墓地に送っていたことで、墓地の《モリンフェン》は9枚になっていた。
そこへ除外された2枚を加えて11枚。
残る1枚の枠で、都は自分の《チューニング・サポーター》を墓地に戻していたのだ。


「シンクロ召喚、《アームズ・エイド》! 《モリンフェン》に装備させるぜ!」


アームズ・エイド レベル4 光属性・機械族・シンクロ
攻撃力1800 守備力1200 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚できる。
この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
また、装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。



「更に《チューニング・サポーター》の効果で1枚ドロー!」


終焉のカウントダウン:残り19

栗間都:LP1900、手札2(ネクロフェイス、他1)
場:モリンフェン(攻16050)、CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(攻3000)
場:魂吸収(永続魔法)、守護神の矛(装備魔法)、アームズ・エイド(装備)

風森無々:LP50、手札6
場:モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)、モリンフェン(攻5150)
場:

ペルソナ:LP0、手札0
場:ペルソナ−淫靡なるシャドウ(守70000)
場:




「魔法カード《ワン・フォー・ワン》発動だ! 手札の《ネクロフェイス》をコストに、デッキから《ハネワタ》を特殊召喚! こいつはチューナーでもある・・・・・・再び無々のフィールドから素材を借りるぜ、シンクロ召喚、《星態龍》!」



星態龍 レベル11 光属性・ドラゴン族・シンクロ
攻撃力3200 守備力2800 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードのシンクロ召喚は無効化されず、このカードがシンクロ召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
また、このカードが攻撃する場合、このカードはダメージステップ終了時まで、このカード以外のカードの効果を受けない。



「これで墓地の《モリンフェン》が2体増え、《守護神の矛》の効果で攻撃力1800アップだ!」

『ミヤコ、あんたねえ・・・シンクロぽんぽん出してきて、自分のコンセプト見失ってるんじゃないの?』

「案外そうでもないんだぜ? オレのデュエリスト能力は、効果ダメージを受けたときに相手にも同じダメージを与える。ってことは、大型モンスターで制圧する意義があるって話だろ? ターンエンドだ。」

半ば詭弁であるが、いずれにしても立夏を助けられないコンセプトに意味など無い。
しかし、ペルソナの能力には、まだ先があった。

『あはっ、エンドフェイズにペルソナ様の効果を発動するわ・・・・・・ミヤコ、あんたのMP、貰うわよ。』

「なにっ・・・?」

成長した立夏が、都に覆い被さってきた。
服を剥ぎ取られ、屹立したものを外気に触れさせる。

『相変わらず凶悪ね。もう準備万端じゃないの。』


ペルソナ−淫靡なるシャドウ レベル22 闇属性・悪魔族
攻撃力×(このカードに攻撃表示は存在しない) 守備力70000
このカードはデュエリスト能力でしかフィールドに出すことは出来ない。
このカードは魔法・罠・モンスター効果を受けない。
このカードは戦闘破壊以外でフィールドを離れない。
このカードがフィールドに存在する限り、自分は敗北しない。
エンドフェイズにターンプレイヤーのMPに7000ダメージを与え、自分は7000MP回復する。



「おああああああああああああああああああ!!!」(MP8000→1000)

『あはあ・・・イく、イく、イっちゃうんんん!!』(MP8000→15000→8000)

都のデュエリスト能力で、自分が受けた効果ダメージをペルソナにも与える。
だが、差し引きでMPは元のまま変わらない。


「ぼ、僕のターン、ドロー! スタンバイフェイズに、デュエリスト能力発動!」



終焉のカウントダウン:残り18

栗間都:LP1900、MP1000、手札0
場:モリンフェン(攻19650)、CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(攻3000)、星態龍(攻3200)、モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(6950)
場:魂吸収(永続魔法)、守護神の矛(装備魔法)、アームズ・エイド(装備)

風森無々:LP50、MP8000、手札7
場:モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(攻6950)、モリンフェン(6950)
場:

ペルソナ:LP0、MP8000、手札0
場:ペルソナ−淫靡なるシャドウ(守70000)
場:




その攻撃力、実に6950。
更に、《守護神の矛》と《アームズ・エイド》を装備した個体は、19650!

驚異的な数値ではあるが、それでもペルソナには及ばない。
7000ではない、70000という、ひとつ桁の違う守備力。
そしてエンドフェイズに7000のMPを強奪する凶悪効果。
たとえライフが残っていようとも、MPを0にされれば一切の能動的なプレイングが出来なくなってしまう。
そうなれば、後はカウントダウンが0になるのを待つだけだ。敗北は免れない。

「ターンエンド・・・。」

エンドフェイズに枚数制限で手札が捨てられ、攻撃力が上昇する。

《モリンフェン》 (攻19650→20550)

だが、同時にペルソナの効果も発動する。
ペルソナが無々に迫る。

「うあ・・・あ・・・」

無々の体からデュエルエナジーが抜けていく。
彼の目から生気が失われていき、その体はペルソナの腕に落ちる。

『いただきまーす☆』


「くぉら変態ィ! むむたんの雄キノコを比呂子の断りなしに勝手に食おうとしてンじゃねぇええええええ!!!」


ジャンプ一発、燈炉子が立ちはだかる。
だが、ペルソナは驚くどころかニヤリと笑い、燈炉子の両腕を掴んだ。

「あァ!?」
『あはっ、つっかまっえた〜♪』
「は、放しやがれ変態ィ!」
『ひ、燈炉子ちゃんを放して!」
『や〜だよ、せっかく捕まえたのに・・・ほら、あたしの“男”が、こんなんなっちゃった☆あはっ♪』

いつの間にか、それは凶悪に屹立していた。

「ひくっ、てめぇは飛鳥了かァ! サタンですかぁ!? それともユベルですかぁああああ!!?」
『だぁれでもイイじゃない。あたしとイイこと、しよ?』
「ひくっ、く、やめ、やめろ・・」
『ああん、燈炉子の怯える顔なんて貴重♪』

言いながらペルソナは、燈炉子のスカートを剥ぎ取る。
戦闘時の炎で焦げたスカートは、あっさりと破られ、下着を晒した。

『こんな邪魔っきれな布切れ、取っ払っちゃえ☆』
「ひくっ、ひぐっ・・」

恐怖で青ざめた燈炉子の目が、液体で滲み出した。

『いっただっきまーす!』
「ひくっ、やだ、やだ、やめてえ! やだああ・・・あ・・・・!!」

ヌブッと淫らな音がした。

「あっ・・・ひくっ・・・痛ぇ・・・・痛ぇよ・・・・ひぐっ、うっ・・・」
『あっはぁ、燈炉子の中ってば、炎みたく熱くてサイコー!』
「ひっ・・・ああっ・・・くるっ、し・・・ひぐっ・・・・・」
『ずっとこうしたかったの! これが、もうひとりの、あ・た・し☆平野立夏の知られざる一面なのだー♪』

しなやかで細い腕が、燈炉子の首を絞める。
ゴポッと音がして、ペルソナの体がブルッと震えた。

『ああんっ♪ ああんっ♪ イくっ、イくっ、気持ちイイよぉ!』

「ぐ・・・・ひくっ・・・・は、とんだ早漏、ごほっ、じゃねぇか・・・・そンなに、あちしの○○○は良かったか強姦魔ァ!」



終焉のカウントダウン:残り17

栗間都:LP1900、MP1000、手札0
場:モリンフェン(攻21150)、CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(攻3000)、星態龍(攻3200)、モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(7550)
場:魂吸収(永続魔法)、守護神の矛(装備魔法)、アームズ・エイド(装備)

風森無々:LP50、MP1000、手札6
場:モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(攻7550)、モリンフェン(7550)
場:

ペルソナ:LP0、MP15000、手札0
場:ペルソナ−淫靡なるシャドウ(守70000)
場:




『あたしのターン、ドロー!』

栗間都も、風森無々も、安藤燈炉子も、殆ど意識を失いかけている。
独り舞台のような雰囲気で、ペルソナはカードを引いた。

『魔法カード発動、《淫乱化の仮面》!』



淫乱化の仮面 (魔法カード)
全てのカード効果で無効化されない。
仮面モンスター1体の守備力を10000ポイントアップする。




《ペルソナ−淫靡なるシャドウ》 (守70000→80000)



『これでターンエンドよ。どう、ミヤコ、勝てないでしょう? サレンダーして、あたしの一部になっちゃいなさいよ!』


終焉のカウントダウン:残り17→16


「誰がサレンダーするかよアバズレがぁ・・・! こっからオレが、逆転してやんだからよぉ! ドロー!」



終焉のカウントダウン:残り16

栗間都:LP1900、MP1000、手札1
場:モリンフェン(攻21750)、CNo.104 仮面魔踏士アンブラル(攻3000)、星態龍(攻3200)、モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(8150)
場:魂吸収(永続魔法)、守護神の矛(装備魔法)、アームズ・エイド(装備)

風森無々:LP50、MP1000、手札6
場:モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(攻8150)、モリンフェン(8150)
場:

ペルソナ:LP0、MP15000、手札0
場:ペルソナ−淫靡なるシャドウ(守80000)
場:




「ほら来たぜ、《アドバンスドロー》発動だ。《星態龍》をコストに2枚ドロー!」


アドバンスドロー (魔法カード)
自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8以上のモンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。



「そして《貪欲な壺》を発動だ。墓地から、《星態龍》、《ネクロフェイス》、《ジャンク・シンクロン》、《チューニング・サポーター》、《ハネワタ》をデッキに戻し、2枚ドロー!」


貪欲な壺 (魔法カード)
自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。



「はっは、《守護神の矛》を2枚装備! 墓地の《モリンフェン》は13体、すなわち11700の倍、23400ポイント攻撃力がアップするぜ!」


守護神の矛 (装備魔法)
装備モンスターの攻撃力は、お互いの墓地に存在する装備モンスターと同名のカードの数×900ポイントアップする。




《モリンフェン》 (攻21750→33450→45150)



『あはっ、大したものね。カードと能力を駆使して、攻撃力を4万オーバーまで上げてくるなんて? でも、ペルソナ様の守備力には、まるで全然、及ばないわ!』

彼女の顔で、彼女の声で、得意気に笑うペルソナ。
残りMP1000とはいえ、爆発しそうな怒りが、意識を覚醒させている。

(待ってろよ、リッカぁ・・・もう少し、だ・・・!)

「オレの手札が、まだ1枚残ってることを忘れたか?」





《モリンフェン》 (攻45150→81250)





『・・・っ、何よそれぇ!?』

ペルソナの顔が蒼白になった。

都が発動したのは、1枚の魔法カード。
かつてカード・プロフェッサーのクラマス・オースラーが使っていた、強力カード。

単独では何の効果も発揮しないが、この状況下では最高の攻撃アップカードとなる!



エボリューション2 (魔法カード)
装備魔法効果を2倍にする。




「こいつで《守護神の矛》3枚の効果を、全て2倍にした!! ついでに《アームズ・エイド》の効果もな・・・。」

都のコンボは完成した。
殆どギリギリのような勝負だった。

『そんな、そんなはず、嫌、嫌よ、消えるのは嫌! 我が、消え、消えるなんて・・・・嫌ぁ、嫌だ、嫌・・」

「アンブラル! 良からぬ闇の力で、リッカから寄生虫を引き剥がせぇ!!」

『ぉ・・・ぉおお・・・・・わ、我は・・・・・・うぉお・・・・逃さぬ・・・・・この女だけでも・・・・闇に、引きずり込んで・・・・・』

そのとき、燈炉子は見た。
アンブラルがニタリと良からぬ笑みを浮かべるのを。

彼女には精霊が見える。
精霊アンブラルは、ペルソナを立夏から吸い出して、がっちり掴んだ。

『ペルソナぁああ!! 俺と道連れになってくれよおおお!! ベクターがいなくて寂しいんだよぉおお!!』

『や・・・・やめろ・・・・アンブラル・・・! 貴様は、そんな人間の言いなりに、なるのか・・・!?』

『ああぁ!? 知らないなあ! 知らねえよぉ! 何ぁにそれぇ!? 俺は道連れが欲しいんだよぉおお!!』

そう、アンブラルは、こういう精霊だった。
だからこそ都は、危険を承知でアンブラルを使ったのだ。

もしもアンブラルが完全であれば、結果は違っていたかもしれない。
だが、本物のアンブラルの欠片に過ぎない、ここにある精霊は、誰かを道連れにするという一心で存在していた。


『おがぁ・・・・ごがぁ・・・・・ぐぎょげがああごげぎゅがごごおうぐげぎがぐぎゅぎゃぎゃごげぎぐがげええ!!!』


ぐちゃぐちゃにアンブラルと混ざり合いながら、闇へ堕ちていく。
苦痛とも歓喜ともつかない混沌とした叫び声を最後に、ペルソナは現世から完全に消滅した。



そして後には、気を失った立夏が舞い降りた。

「リッカぁあああああ!!!」

抱きとめた彼女は、温かかった。
都は安堵して座り込んだ。

「リッカ・・・・・・。」

しかしここで、重大な問題が生じていた。しかも、2つも。

(ヤバい。こんなときだがムラムラしてきた。)

服? 何それ?
そんな状態で死闘を繰り広げてきたのだ。
都の欲情は、はち切れんばかりに膨れていた。

こんなときなのに欲情しているのではない。
こんなときだからこそ欲情しているのだ。

「おぃい・・・・○○○おっ立ててんじゃねェぞ・・・・どうやって脱出すんだァ・・・?」

気絶した無々を抱えながら、燈炉子が青息吐息で言った。
燃え盛る炎に囲まれて、もはや人間の力で脱出するのは不可能と思えた。

燈炉子には、もはや魔力は残っていない。何も出来ない。
アンブラルを失った都も、それは同じことだ。

「ああ・・・これは、駄目かな。最後にリッカとヤっとくわ。おい、起きろリッカ。」
「くひっ、じゃ、あちしも比呂子に交代だな。おい、聞こえてるか? むむたんと一発ヤってから死ね。」

『何を諦めてトチ狂ったことを抜かしてるのかな2人とも!? 絶望するならいつでも出来るでしょ!!』

「・・・くひっ、悪りィ、比呂子・・・・げほっ、もう、酸素、足りねェんだわ・・・・・・・・」
『燈炉子ちゃん!? ・・・っ、あ、わたしも・・・・・』

肉体を共有している以上、酸素の欠乏は2人ともの死を意味する。
そしてそれは、当然ながら平野立夏と栗間都も同様である。

「あ・・・れ・・・・ミヤコ・・・? これ・・・・夢・・・・?」
「・・・・ああ、夢さ。これは夢。・・・・・起きたら、また、みんなでバカ騒ぎしようぜ・・・・・・・・・・・・・





   第十二話 了

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
コング「神邪?」
火剣「ペルソナLP0」
ゴリーレッド「新生★立野立夏。どういう意味だ?」
コング「素晴らしい意味だ。スッポンポン!」
火剣「女の裸を見て赤面する無々。そんな純粋な少年がいるのか」
ゴリーレッド「比呂子以外の裸を見てはいけないという条件反射かも」
コング「覗きは犯罪だが、見れるチャンスがあったら見るべきだ。ぐふふふ」
火剣「無々のピンチかと思ったら燈炉子のピンチか」
コング「予想的中」
火剣「ヒロピンシーンが滅多にないから意外にヒロピンに脆いのか」
コング「なるほど納得納豆定食。燈炉子の悶える顔は貴重♪ 犯せ!」
ゴリーレッド「サレンダーだけはできない」
コング「誇り高きヒロインに『降参』と言わせるのがSのたしなみ」
ゴリーレッド「ヒロインしか頭にないのか?」
火剣「アンブラル? 道連れか。都の知識の勝利か」
コング「人生最後の日にはそれしかないか」
ゴリーレッド「絶望的な状況でも最後まで諦めないのがヒーロー、ヒロインだ」
コング「でも目の前に好きなおなごがいてみんな裸だったら、するでしょう、普通」
火剣「立夏は夢だと思っているのか」
ゴリーレッド「このあとどうなるのか」
コング「神邪が助ける」

火剣獣三郎
2015/03/17 12:34
コング「訂正その二。○平野立夏 ×立野立夏。みんな、興奮して早口になるのはわかるが、NGはいかんね。女の裸を見て我を忘れる年でもないだろうに」
ゴリーレッド「みんなコングみたいに女性の全裸を見慣れていないんだ」
コング「そう、僕は常日頃ヒロインをスッポンポンにして直視している」
ゴリーレッド「目潰しをしようか?」
コング「♪やめてけれ。やめてけれ。やめてけーれ、ゲバゲバ! やめてk」
ゴリーレッド「あの世へ行きたいと?」
コング「言ってません。燈炉子はイッた」
コング
2015/03/17 12:43
>火剣さん
敵のライフが0のまま、デュエル最終幕。ドーマ編の当時は衝撃的だったのですが、今では様式美のひとつと化している感が若干あります。

八武「デュエリスト能力だったのか! てっきり蛇神ゲー的なカード効果だとばかり思っていた!」
山田「それで神邪の様子がおかしかったのか。」
神邪「燈炉子さんには申し訳ないことをしてしまいました。」
佐久間「まあ、今更それを気にする女でもないがな。」
維澄「悪いのはペルソナだからね・・・もとい、ペルソナを悪用しようとした人々か。」
八武「ペルソナとの融合も興奮どころだが、純情な感情も大切だな。女子の裸に赤面する、そんな初々しい気持ちを思い起こそう。」
山田「たまにはマトモなことを言ってるようで、どこか変態的だ。」
維澄「デュエルに勝って、立夏も助け出したけど、問題は炎か。」
神邪「この事件のことは知らなかったのですが、助かるはずですよね?」
佐久間「それはどうかな。」
山田「と言うだけのデュエル哲学。」
佐久間「おい。」
アッキー
2015/03/17 22:20
>コングさん
思えば私も男女ともに、見慣れている感が・・・うーむ、良くない。見飽きているわけではないのですが。

佐久間「イったのは燈炉子ではない、立夏だ。」
八武「あの世へ逝きそうという意味ではないのかね?」
山田「やめろ縁起でもない。」
佐久間「まあ確かに、燈炉子は消耗きついからコロッと倒れてもおかしくない。」
維澄「逆に言えば、いっとう危険な状態の燈炉子が助かっているということは、みんな助かるということだね?」
佐久間「それはどうかな。」
山田「と言うだけのデュエル哲学。」
佐久間「そろそろ殴るぞ。」
アッキー
2015/03/17 22:30
ペルソナ自体がデュエリスト能力を所持している件について。闇坂の御神体のようにモノであってもデュエリスト能力は差別しない。というか、ペルソナは思念体(?)だから精神に宿るデュエリスト能力を身に付けることも可能と。しかし、このペルソナ、まるでコテンクスを吸収した魔人ブウのようだな…。
絶対的な防御力、一桁の重みを巡ったデュエル、白熱しますね。巨大化を考えていたけどライフポイントはペルソナの方が下だし…。でも、やっぱり何とかしてくれた!デュエルのカードには組み合わせ次第で無限の可能性が秘められているんだ!
そして最後にアンブラルがやってくれました。ペルソナ、ざまあ。とか言ってる間に、というかその前に炎に囲まれ大ピンチ。デュエルに夢中だったけどいつの間にやら炎が回って逃げ道すら…。でも牛尾さんなら、牛尾さんならきっと何とかしてくれる!





ここでモリンフェン様降臨?
千花白龍
2015/04/12 12:12
>千花白龍さん

1つの魂に1つのデュエリスト能力。人間であろうがなかろうが、まったく関係なく宿ります。最初のデュエリスト能力者が人外ですし。
コテンクスを吸収した魔人ブウ、これは的確な喩えですね。

「どう、ミヤコ? 無事融合完了よ。この瞬間こそ未来においても二度と現れないであろう、最強の仮面の誕生ね☆」

第一形態が攻撃特化だったので、第二形態は防御特化。桁の違う70000という守備力は、なかなか倒すのに骨が折れました。
(実際、無々は骨折していたり・・・)
フィニッシュは都が決めましたが、ここまで辿り着けたのはモリンフェン様の御力あってこそ。

そしてアンブラル×ペルソナ展開へ(殴
これまで仮面関係を色々と出してきましたが、仮面と言えばベクターを忘れてはならないですよね。
ちなみにペルソナのデザインは、「マッドメン」の悪霊アエンをモデルにしています。もう仮面尽くし。


モリンフェン様の降臨は、次回にて?(隠しリンク)
アッキー
2015/04/12 22:06

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