佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 4月5日は栞の日?

<<   作成日時 : 2015/04/05 00:05   >>

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が、それと同時に佐久間が!

「どうやら決戦のバトルフィールドへ貴様らを招待するしかないようだな! 不思議な時空、発生!」

うよぉおおお〜〜〜〜んと、空間が曲がりくねり、ルパンダイブのドクターが白い光に包まれる!



- - - - - -



そこは、不思議な場所だった。

爽やかな風が吹きぬける夏の高原のはずだが、太陽は見えず、どんよりとした不気味な空が広がっている。
大きな目玉がギョロギョロと点在し、時折アハハと笑い声が響く。
明らかに異世界、地球のどこでもない。

「ようこそ、決戦のバトルフィールドへ。」

妖艶な笑みを浮かべて、彼女は両手を斜め下へ広げた。

「どうしてこんなことに・・・。」

山田は頭を抱えた。

「私が聞きたいよ!」

ドクターは頭がついていかない。
こういうことは慣れっこだとはいえ、山田ほどに耐性があるわけでもない。


「なるほど、決戦のバトルフィールドか。嫌いじゃない・・・こういうの、嫌いじゃない・・・。」

維澄栞は戦闘民族の血が騒いでいた。
彼女は本来、血の気が多い性格なのである。普段の澄ました性格は、それを抑えこむ為のリミッターなのだ。

「ククク・・・お前もいけるクチだな・・・。いいだろう、かかってこい!」

「早く俺たちを元の世界に戻せ!」

「黙れ山田! これは私と栞の・・・ひいては資本主義と共産主義の熾烈な戦いなのだ!」

「こんな空間で主義主張もクソもあるか! 絶対テキトーに喋ってるだろ!」

「ふん、民主主義者は指を咥えて見ているがいい。出でよ、資本の生み出せし心無き兵器、ヘルコプター!!」

ぶぃーんと音がして、丘の向こうから戦闘ヘリ(無人)が舞い上がってきた。
機銃掃射が維澄栞に向かって放たれる!

「はっ! ほっ! ふっ!」

革命的なステップが、銃弾の嵐を回避し続ける。

「批判という武器は、武器による批判に取って代わることは出来ないというわけか。」

「んな余裕ぶっこいてられるのも今のうちだぁあ! ヘルコプター10機召喚! 軍需産業!」

魔法陣が10個ほど描かれ、またしてもヘルコプターが・・・1、2、3・・・・・・10!
合わせて11機のヘルコプターが、革命家に襲いかかる!

「きゃははははは!! 狂惨主義者め、地獄でコミュニズム謳ってろぉ!!」

だが、佐久間の笑顔は続かなかった。

「・・・お?」

革命家は、跳んだ。

ヘルコプターが、1機2機5機! 次々と墜落していく!
その間を跳び回る小柄な肢体は、しなやかな脚力でヘリのローターを直接蹴っ飛ばしていた。


全てのヘルコプターを叩き潰し、革命家は悠々と降り立った。

「・・・確かに戦闘ヘリは、よく小回りの利く優れた兵器だ。しかし、それよりも小回りと速度に長けた相手には、全く通用しない。・・・ふ、わざわざ“足場”を作ってくれて感謝するよ。感謝に満ちて、君を抱き締めたい!」

「それだけじゃねえだろう、栞ィ・・・。今のは刀こそ持ってないが、“疾空刀勢”。まァ、今さら驚くこともないが。」

しかし驚かないのは佐久間だけである。
初めて見る栞の姿に、山田も八武も戦慄を隠せない。

「それでも、蹴り飛ばした残骸が交錯する空中戦・・・! 一歩間違えば全身を切り刻まれるぞ!?」

「いや・・・しおりんの動体視力と、しなやかな脚を以ってすれば、決して無謀ではない・・・! それにしてもイイ脚だ・・・実にイイ脚だ・・・! すりすりしたい・・・!」

このように、戦慄を隠せない。

「まァ、私も語ったけれども、総じてそんな難しい話じゃないよ。どれほど優れた兵器であろうとも、あくまで兵器としての優秀さに過ぎない・・・。要するに、人間サマには勝てないってことさ。」

ドス黒い顔に純白の双眼で、革命家は笑う。

「それと、勘違いしている奴も多いが、共産主義は“資本主義の否定”ではない―――」

ヘリの残骸、回転翼を拾い、革命家は回転をつけて投げた。

「風車手裏剣、受けてみろっ!」

「ちいっ、・・・」

すんでのところで佐久間は斜め下に潜り込み、中心部を蹴り飛ばした。

「危ない奴だな! 共産主義者は風車手裏剣を使うものと相場が決まっているのだ!」


「どこの相場だよ・・・。」

山田は思わずツッコミを入れた。


「風車手裏剣を使うかどうかはともかく、資本主義を利用するのは確かだね・・・。確かに資本主義は止めなければならないが、その生産力まで切り捨てるのは惜しい。」

4つの回転翼を両手に2つずつ持ち、革命家は笑う。

「共産主義は小奇麗な清貧から生まれたわけじゃない。地獄の沙汰も及ばない、労働現場で産声をあげたのよ・・・。地獄で謳ってろだァ? 生温くて風邪ひきそうだぜっ!」

回転翼が四方から佐久間めがけて飛んでくる。
1つ、2つ、3つ、4つ!

かわし続ける佐久間だが、それも栞の読み筋だ。

「崩拳!!」

「かはっ・・・ごぐあっ!」

「あうっ!?」

鳩尾を強打され胃液が口から飛び出るも、佐久間は拳骨を栞の頭に振り下ろした。

「ふっ、ぐ・・・尻から飲んだザーメンが口から溢れ出てきやがった・・・! 処女である貴様にも味わってもらいたいものですよ! きゃはははは!!」

「その前に佐久間には私特製ブルーチーズと生ビールを舐め尽くし飲み尽くしてもらおうかああ!!?」

「べちょべちょで生温かいビールなんざ飲みたくねえよ全身かびるんるん強酸主義者!!」

「ペーハーワンの胃液ハラワタと一緒にブチ撒けろ死本主義者ァ!!」

互いに殴る、蹴る、ぶつ、顔面攻撃! 鳩尾! 肋骨に背骨!
鼻血と鼻水が汗と混じり、口から吐血吐血吐血!!
バキッと骨が折れる音が鳴り響く!


「女の子たちのケンカは、まるで子猫がじゃれ合っているような可愛らしさがあるねぃ。」

ドクターは微笑ましい顔で感想を述べた。
山田は戦慄せずにはいられない。

(現実から目を逸らしているのか・・・本気で言ってるのか・・・・・・どうも、本気っぽいな・・・。)

現実から目を逸らした発言であってほしかったが、ドクターの双眸は少年のように輝いていた。

「おおっ、あれは内臓に大きなダメージ! 肝臓が潰れたな! む、複雑骨折! ううむ、治療し甲斐があるねぃ!」

医者としての使命感に燃えるドクターは、一点の曇りも無い目で観戦を続けていた。
むしろ曇っていてほしかったと、山田は心底から思った。


「札束ビンタ!」

しかし栞はギリギリで回避し、美しい胸に安全靴の蹴りを放つ。
服が破れて乳房が露出し、だらだらと血を流す。泥まみれだ。

「くっ・・・500円玉大ハゲ光線!」

「ひゅっ!?」

危ないところだった。
いかにショートヘアとはいえ、500円玉大ハゲを作るつもりはない。ストレスは肌の敵だ。

「だいぶ体が温まってきたか、佐久間? そろそろ最終攻撃の為の準備運動を始めようか!」

「おやおや淫乱処女の栞ちゃんは、この程度のラジオ体操で全身が火照っているのかァ!?」

とても38歳と32歳の会話とは思えなかった。
8歳と2歳に精神が退行しているのかもしれない。


戦いは果てしなく続いた。



- - - - - -



全身複雑骨折、内臓破裂、生きているのが不思議なほどの状態で、2人の戦いは決着した。
この戦いに勝者は無く、ただ2人の屍が横たわるのみだった。

「うむ、腕が鳴るねぃ!」

ドクターは医者としての充実感に溢れた汗を流し、2人の治療を開始した。
それは今まで置いてけぼりだった山田が感動して見とれてしまうほどの手さばきだった。

「腕だけは昔と変わってないな・・・。」

たいへんな変態になっても、ドクターの本質は変わっていない。
そう、彼は医者なのだ。



- - - - - -



翌日、元気に退院する佐久間と維澄の姿があった。

「ちょっと待て君たち。」

「おう、死根也。お前の治療は凄いな。ほぼ死にかけだったのを、1日で全快させるとは。」

「いや、治らないから! 1日じゃ治らないから!」

「そうなの? 昔から体は丈夫なんだけど。」

「丈夫ってレベルじゃないよ! しおりんも普通の人間じゃないね! もう普通の人間がいなくなってしまったね!」

「安心しろ、死根也。俺は普通の人間だぜ?」

しかし山田の言葉には何ひとつ説得力は無かった。

「私も普通の人間だと思うよ。普通じゃないのは佐久間だけ。」

「ほう。」

「だって、そんなに胸が大きいんですもの。しかも形も美しいなんて、ありえない。二次元へ帰れ。」

「どうやら第2ラウンドを始める必要がありそうだな、ドM貧乳処女革命家ァ・・・。」

「うるさいドS淫乱虚乳脂本家。」

「女の友情は美しいねぃ。」

「本気でそう思ってるのか?」

「美女と美少女が罵り合う、この光景。実に美しい。」

「見苦しいよ!」

「女の子のケンカは美しい。ただし美女・美少女に限る。そういうことだよ。」

「もう俺しかマトモな人間が残ってないのかなあ!?」

「誰がマトモだって? 暴力皇帝、朴念仁、ムッツリスケベ!」

「相変わらず仲良し夫婦だね。」

「お、栞が美少女モードに戻りおった。死根也、レイプするなら今だ!」

「よしきた!」

「きゃあああ!? ・・・っ、狂経脈崩拳!!」

「ぐえええええええ!!」

「栞さあ、一生処女で過ごしたいわけ?」

「余計なお世話。佐久間が男体化してくれるなら考える。」

「バカヤロー、そんときは山田のケツを掘るわ!」

「おい佐久間、バカヤローという言葉は自分より馬鹿な相手に使うべきだ。」

「それでは折衷案で、私の・・」(赤面

「ほら見ろ山田、今この場で最も馬鹿なのは栞だ!」

「しおりんの処女を奪いたい〜〜〜〜!!」

「・・・いや、死根也かな。」


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
コング「栞の日?」
賢吾「異世界か。界隈も似たようなもんだが」
ゴリーレッド「栞んは戦闘民族の血が流れていたのか」
賢吾「血の気が多いからこそ、激情しないように冷静に自制する。凄くわかる。すぐにキレるような短気はまだまだや」
コング「資本主義と共産主義の戦い? そんな大袈裟なものなのか」
ゴリーレッド「テキトーかもしれない」
賢吾「民主主義か。本当の民主主義を目指している段階で、日本はまだその途上やろうな」
ゴリーレッド「国家主義と民主主義の半々くらいか」
コング「戦慄の栞ん。栞んも普通の人間じゃなかったか。ということは界隈で普通の人間は僕一人か」
賢吾「待てや。ワイも普通や」
コング「どこがだ?」
ゴリーレッド「コングが言うか」
賢吾「淫乱処女ってどんなや?」
コング「八武院長は、栞んを治療する時、手術台で素っ裸にして手足を拘束し、うひうひうひ・・・しなかったのか?」
ゴリーレッド「佐久間んが乱入することを恐れたか」
賢吾「でも栞んの全裸は見たやろうな」
コング「役得だ」
ゴリーレッド「みんな乱れている」
コング「栞んを乱れさせてこそ名医」
賢吾「それは単なる違法行為やろ」
コング「目覚めたマッパの栞んが、無抵抗の状況に気づき、ちょっと待って、何をする気?」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「のおおお!」

コング
2015/04/05 14:23
>コングさん
4月5日が維澄さんの誕生日です。この戦いが、ある意味で誕生日プレゼントなのかもしれない・・・?
そんなわけで彼女も普通ではありませんでしたが、この調子で9年目も進んでいきたいと思います。

山田「先行き不安なのは俺だけだろうか。」
佐久間「私も色々と不安だ。」
維澄「どうして?」
佐久間「わかってて訊くか。」
八武「しおりんのサイヤパワーをゴクゴク吸収したい。」
神邪「手術のとき、コングさんの言うようなことは・・」
八武「しようと思ってたのに、1日ぜ全開しちゃうから!」
維澄「そうか、危機感が私の生命力を促進させたんだ。危機が深化するほど、革命も進化する可能性を秘めている。それと同じだね。」
佐久間「そんな馬鹿な・・。」
山田「お前が言うなバケモノ。」
維澄「もちろん社会の危機を喜ぶわけにはいかないけどね。どうしようもない状況に対する気休めの域は出ない。」
神邪「このときは僕はいなかったんですね。」
佐久間「ああ、これ実は1年前のことなんだよ。」
神邪「そうだったんですか。」
八武「またケンカしないかなぁ。」
山田「何を期待してるんだ!?」
佐久間「確かに栞とのドツキ合いは楽しい。山田の次にな。」
維澄「どう足掻いても私は2号でしかないのか。」
佐久間「2番手な。」
アッキー
2015/04/05 21:06

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