佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS とある進撃の破壊天使 (その3)

<<   作成日時 : 2015/08/15 00:15   >>

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今から100年以上前、人類は、ある“天敵”の出現により、絶滅の危機を迎えた

何とか生き残った人類は学園都市を築き、そこで虚偽の安寧を実現させた。

しかし5年前・・・その平穏も終わりを告げた。

超巨大天使“ガブリエル”によって防御壁は突破され、人類は再び天使に蹂躙され始める。

人類は2割の人口と3割の学区を失い、活動領域を狭められた。

だが・・・それと同時に、人類は目を覚ます。





<特別編 女教皇>


ガブリエル出現より、5年。


市民A 「来たぞ!! 調査兵団の主力部隊だ!!」

市民B 「ローラ主教!! 天使どもを蹴散らしてください!!」

上条 「おい・・・見ろよ! 人類最強の神裂さんじゅうはっさいだ! 1人で一勢力と同等の力があるってよ!」

年上の美女に目が無い上条は、目を輝かせていた。


神裂 「うるさいド素人どもが・・・・・・」

ステイル 「あの子たちの羨望の眼差しも、君の凶暴性を目の当たりにすれば、幻滅するだろうね。」


一部の才覚によって、調査兵団の生存率は飛躍的に向上した。
それでも天使の領域へ出撃するときは毎回、3割を超す被害を伴う。

それほどまでに人類と天使の間には、“力”の差が存在している。
“力”の差というのは、単に強弱を意味するものではない。


建宮 「今に・・・見てやがるのよ・・・お前らなんか・・・今に・・・人類が滅ぼす・・・最後に生き残るのは人類だ・・・お前らなんか・・・きっと・・・・・・女教皇様が・・・・・・」

その声は、もう誰にも届かない。
だが、代わりに必殺の刃が天使を貫く。

神裂 (右方に1体・・・・・・左方に2体・・・・・・)

ステイル 「神裂! 増援を集めてきたぞ!」

神裂 「ステイル、あなたは建宮を! 残りの全員は右方の1体を!」

ステイル 「わかった!」

神裂はステイルの返事を待たずに、左の2体めがけて刃を撃ち込む。
“完成された魔術”―――“唯閃”!!

神裂 「揃いも揃って・・・憎たらしい顔をして・・・」

まず1体。

神裂 「大人しくしていてくれませんか? ・・・まあ、動いても、死ぬものは死にますが。」

言い終わる前に、2体目も斃されていた。


神裂 「ステイル! 建宮は!?」

ステイル 「神裂・・・・・・最後の言葉を、聞いてやってくれ・・・。」

神裂 「・・・っ!」

魔術には、肉体の損傷を回復させるような式も数多く存在する。
だが、天使のデタラメすぎる破壊力の前には、その多くが役に立たない。
ステイルのルーンしかり、魔術には相応の準備が必要であり、大怪我を治す準備をしている間に死んでしまう。
のしかかる時間的制約は、人類最強のプリエステスといえども、どうしようもない。

神裂 「・・・・・・」

建宮 (ふがいない、未熟な・・・我らの為に・・・泣いておられる・・・・・・そういう貴女だからこそ・・・・・・)

建宮 「ひとつ・・・約束してくれるのよ・・・・・・っだ・・・・天使・・・・・ェ・・・・・・・」

彼の声が聞こえなくなる。

神裂 「約束します、建宮!! 私は必ず、天使を絶滅させる!!」

本来それは、十字教徒として失格な言葉なのだろう。
だが、大勢の人間を無慈悲に屠る存在を、認めていいはずがない。

人は天使の贄ではない。

神裂が手を握り締めた建宮は、微笑みながら目を閉じていた。

神裂 「・・・・・・。」

彼女は胸で十字を切る。
たとえ天使を斃そうとも、十字教徒としての自分は捨てない。



ローラ 「神裂、退却なりけるのよ。」

神裂 「・・・!? 退却? まだ限界まで進んでいません。私の部下は犬死ですか? 理由は?」

ローラ 「天使たちが学園都市めざして一斉に飛びけるわ。」

神裂、ステイル 「!!?」

ローラ 「学園都市で何かが起こりたりけるのよ。急ぎ撤退を―――





<第10話 左目の行方>


風斬 「ころして、やる・・・」

上条 「風斬!?」

風斬 「あ・・・れ・・・めがね・・・眼鏡は・・・・・・」

だが、眼鏡どころではない、重大な欠落が彼女の身に起きていた。
誰の目にも一目瞭然。彼女は・・・左目を含む、頭の4分の1ほどが欠落し、それなのに血の一滴も出ていない。
カラッポの中では、絶対に人間ではありえないものが、動いていた。

風斬 「はっ!?」


シェリー 「率直に問うぜ。テメェは・・・ニンゲンか? 天使か?」

風斬 「し・・・質問の意味が、わかりません!」

シェリー 「シラを切る気か化け物! その状態でピンピンしてられるテメェが、まともな人間なはずがねェだろが!」

上条 「てめえ・・・それ以上言うと許さねえぞ・・・」

拳を握る上条は、一触即発の空気を纏っていた。





<第11話>


一方 「それで何とか逃げてこられたンだ・・・。」

滝壺 「・・・・・・そんなことが・・・。ごめんね、あくせられーた。」

一方 「オマエが謝るこたァねェだろ。」

絹旗 「超そうですよ。みんなに知らせるって、超真っ先に飛び出したのは滝壺でした。」

フレンダ 「ちょっと待って欲しいワケよ。今ここにいないのは結局、全員・・・」

一方 「・・・あァ。」

絹旗 「御坂もですか?」

一方 「あン?」

浜面 「大将と白いのも含めて無事だ・・・。」

そう言う浜面の顔は、蒼白になっていた。
とても仲間が助かった人間の顔ではない。

浜面 「守秘義務を課せられたが、正直どれほどの効果があるのか・・・。隠し通せるような話じゃねぇ・・・。」

絹旗 「超イマイチ要領を得ないですね。」

浜面 「すぐに学園都市全体に知れ渡るさ・・・。それまでに学園都市があればだけどな・・・。」

絹旗 「超弱気ですね。それでこそ浜面ですが。」

浜面 「なあ絹旗・・・俺・・・もう駄目かもしれねぇ・・・今頃になって、天使の恐怖で、足が竦んできやがった・・・」

フレンダ 「結局、私たちの仕事ってのは、天使に殺されるまで戦い続けることなワケね。」

恐怖は感じてなさそうだが、どこか投げやりなフレンダ。

削板 「しっかりしろ! こんなときこそ根性だ! 食蜂を見ろ! 根性に満ちた女の顔を!」

食蜂 「!!」(エクレア食ってる



- - - - - -



上条 「ここを突破して、俺の家に行く。」

御坂、インデックス 「!!」

上条 「だが、これは俺程度が思いついた最終手段だ。・・・インデックス!」

インデックス 「な、何かな、とうま?」

上条 「シェリーを、説得できるか?」

インデックス 「・・・どうして、私に?」

上条 「あいつの頭ん中は、ぐちゃぐちゃだ。矛盾する信念の中には、きっと、風斬を助けたいって気持ちも・・」

インデックス 「そうじゃなくて、どうして私なの? みさかでも、ひょうか自身でも、とうまでもなく・・・」

上条 「・・・お前って、10万3000冊の本を記憶してるだろ? 本来なら俺たちの誰よりも強く、賢いはずなんだ。それこそ、絶対能力進化実験だって、お前がいたら上条さんの出る幕すら無かったかもしれませんよ。」

御坂 「インデックスに考えがあるなら、私も従うわ。」

上条も御坂も、この状況をインデックスに預けると、心から信頼した顔をしていた。
そしてシェリーやアンチスキルと対峙する風斬も、友人を信頼して微笑んでいた。


インデックス (私が勝手に、思い込んでいただけなんだ)

インデックス (勝手に・・・自分は無力で、足手まといな空気ヒロインだと)

インデックス (とうまも、みさかも、ひょうかも、そんなこと思ってなかったのに)

インデックス (これ以上の説得力がどこにあるというんだよ―――)


インデックス 「必ず説得してみせるんだよ!」

シェリー 「そこで止まりやがれ!」

インデックス 「・・・シェリー=クロムウェル、あなたがひょうかを人類の敵と見なしているんなら・・・まずは、その幻想を、ぶち殺すんだよ!」

シェリー 「・・・っ、一体何を食べたらそんな気持ち悪いセリフが出てくるんだよ!?」

明らかにシェリーは動揺していた。
いや、上条の指摘通り、さっきから既に動揺しているのだ。

喜んでしまった。
この世界も、捨てたものじゃないと。

汚れた大人は言うのも躊躇うようなセリフを、真っ直ぐな瞳で言ってのける、大馬鹿様が。
その背後で、小さな背中に信念を託すイカれた奴らが。

人間ですらない存在を守ろうと、必死になっている。


シェリー (いいぜ・・・だったら説得してみろよ、この私を説得してみろよお!!)

シェリー 「そいつが天使でないというなら、証拠を出してみろ!」

インデックス 「証拠は必要ないんだよ!」

シェリー 「何だと!?」

インデックス 「そもそも私たちが、ひょうかをどう認識するかは問題じゃないんだよ!」

シェリー 「何を・・・言ってる・・・?」

インデックス 「私たち以外も大勢が見てるんだよ! ひょうかは天使と戦っていた・・・天使は、ひょうかを殺戮対象として見なしているってことなんだよ!!」

シェリー 「・・・っ!?」

インデックス 「この事実だけは、私たちがいくら知恵を振り絞ろうと、動かないんだよ!!」

黄泉川 「確かにそうじゃん・・・」

芳川 「彼女は味方かもしれないわね。」

「けっこう可愛いしな」
「眼鏡はずしたら美人って定番だよな」
「いや、俺は眼鏡ありの方が・・・」
「巨乳もポイント高し!」

口々に呟かれる、風斬への評価。
だが、そのせいでシェリーの考えがまとまらない。
インデックスの言ったことも、どう考えればいいのか。

ぐちゃぐちゃになる。
まとまりかけた思考が、再びノイズに襲われヘニーデになる。


シェリー 「・・・迎撃態勢を取れ、エリス!!」

インデックス 「!!」

シェリー 「天使(バケモノ)の行動は常に人間の理解を超える! 人間に化けることも、可能ということさ!」

インデックス (考えることを放棄している・・・考えることが恐いんだ・・・こうなったら“強制詠唱”で――)

インデックス (いや―――)

その気になれば、ゴーレムの操作を狂わせることも出来た。
だが、インデックスは敢えて何もせず、真正面からシェリーを見据えた。

シェリー 「うっ・・・」

その気迫にシェリーは一瞬たじろぐ。

インデックス 「ひょうかの力を使えば、失われた学区を取り戻すことも可能なんだよ! その方法を、これから説明するんだよ!」

インデックス (ごめんね、ひょうか・・・)

友人を戦術兵器として説明することに、胸の痛みを感じる。
それが必要なことだと理解していても、感情は割り切れない。

そしてシェリーの手を、後ろから掴む手があった。


??? 「よしなさい。」

シェリー 「・・・っ、司令!?」

??? 「どうも僕には、あの子たちの話を聞いた方がいい気がするよー。」





<第12話>


SYSTEM―――神ならぬ身にして、天上の意思に辿り着くもの。

学園都市が能力開発の目的として設定している、この分野は、多くの計画を生み出し、能力者を消費してきた。
その計画のうちのひとつに、御坂や上条も馴染みの深い、絶対能力進化実験がある。

提唱者は、木原幻生。
SYSTEM研究分野の元老であり、木原一族の最高責任者。
そして、障壁に面した学区における、司令官でもある。


幻生 「うーん、やはり見当たらないね。超絶美女の天使がいたら、間近で見てみたいものだがねぇ。」

食蜂 「そんなのを間近で見たら、当然あなたは死ぬわけだけど? 何を言ってるのかわかってるのかしらぁ?」

幻生 「はっはっは、何を言ってるんだい? ロマンの実現に犠牲は付き物だろう?」

食蜂 「・・・こんなのが司令で大丈夫かしらぁ、学園都市。」

幻生 「心配いらないよー、オールグリーンだ。むしろ順調すぎて恐いくらいだよ。」

食蜂 「はぁ・・・?」

幻生 「それで、まずは上条君。」

上条 「はい。」

幻生 「君の実家については、情報が足りない以上、とりあえず頭に入れておくといったところだね。」

上条 「それで構いません。」

御坂 「・・・・・・。」

絶対能力進化実験の提唱者は、木原幻生。
そのことは上条も御坂も知っている。
胸中ただならぬ思い、怒りや憎悪はあるが、それを抑えて上条は話す。御坂は険しい表情で幻生を睨む。

幻生 「インデックス・・・だったかな。」

インデックス 「そうなんだよ。」

幻生 「ヒューズ=カザキリの力を使えば、奪われた学区を奪還できるというのは、本当にプランがあるの? それとも、苦し紛れの命乞い?」

どろっと濁った幻生の目は、全てを見透かすような気配を放っていた。
全てを記憶する少女は、ごまかさずに正直に告げる。

インデックス 「・・・両方なんだよ。」

幻生 「ひょ?」

インデックス 「あのとき私が言おうとしたのは、ひょうかの力を短髪と妹さんたちのネットワークで増幅して、天使の力を中和するというものだったんだよ・・・。」

幻生 「・・・・・・。」

インデックス 「ほとんど裏付けも無い、思いつきでしかない作戦だけど、ひょうかを殺されたくない一心で・・・」

幻生 「ふむ・・・少なくとも、ヒューズ=カザキリの力を増幅できることと、幾つかの魔術を中和できるところまでは確かだが・・・」

木原幻生は立ち上がると、風斬のもとへ歩いて、向かい合った。

幻生 「ヒューズ=カザキリ・・・いや、風斬氷華。」

風斬 「は、はい!」

幻生 「学区を奪還できる?」

風斬 「・・・・・・取り戻してみせます!!」

幻生 「よく言った! では早速・・・」

食蜂 「ちょっと待ちなさい。また変なこと考えてないでしょうねぇ。例えば、ネットワークにウイルスを打ち込んで、御坂さんをレベル6にしようとかね。」

幻生 「はっはっは、何を言ってるんだい? 僕がそんなことするわけないだろう。」

食蜂 「信用ならないわ。」

幻生 「この目が嘘をついてる目に見えるかい?」

食蜂 「あんたねぇ・・・」

御坂 「いいわ、その話、乗ってあげる。だけど・・・」

上条 「ああ。もしも御坂や風斬が悲しむようなことがあったら、そのときは、その幻生を、ぶち殺す!!」




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