佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS とある進撃の破壊天使 (その6)

<<   作成日時 : 2015/08/15 00:30   >>

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<第23話 雷装の天使>


浜面 「殺さない・・・のか?」

浜面 「何だ今の・・・? フードを摘んで、顔・・・顔を確認した・・・?」

垣根 「浜面!」

浜面 「垣根!」

垣根 「奇行種の煙弾を確認したが、あれがそうか? ・・・天使?」

浜面 「天使じゃねえ。」

垣根 「・・・何だって?」

浜面 「あれは・・・」



- - - - - -



その天使は、全身がバチバチと火花を散らしており、あたかも雷で身を包んでいるかのようだった。
合流したインデックスも含め、垣根と浜面は、この“雷装の天使”と戦う覚悟を決める。

だが、インデックスも妙なものを感じ取っていた。

インデックス 「これは・・・天使じゃないんだよ・・・」

垣根 「天使じゃなくて電子ですってか? だが、どっちにしても同じことだ・・・俺の“未元物質”に常識は通用しねえ。」

ふわさ・・・と羽根が出現したと思ったら、次の瞬間それは“雷装の天使”の攻撃を受け止めつつ、それをそっくりそのまま撃ち返した。

インデックス 「効いているんだよ!」

浜面 「垣根のヤツ、やりやがった・・・。御坂が強烈で忘れてたが、あいつもズバ抜けて優秀で頼りになるヤツだったな・・・。」


垣根帝督は、“スペアプラン”と呼ばれていた。
メインプランや、お気に入りと比べると、今ひとつ軽く見られていた。所詮は予備に過ぎないのだと。
あるいは、一方通行を成長させる為の当て馬に過ぎないのだと。代役、代わり、かませ犬。

だが、そうした評価をする人たちは、きちんと理解しているのだろうか?
第二位という地位の高さと、それに伴う重さを。わかっているのだろうか?


垣根 「・・・俺、無傷?」

垣根 (妙だな。あれが天使だとしたら、この俺でも流石に無傷ってわけにはいかねえはずだが・・・)





<第25話>


垣根、浜面、インデックスの3人は、電波を感じ取った滝壺と合流。
“未元物質”で飛行しながら、4人は本隊を目指した。

しかし既に、“雷装の天使”は本隊と交戦しており、報告は間に合わなかった。
兵士たちが次々と、殺されていく。散らかすように、ぐちゃぐちゃに。


上条はインデックスと離れ離れになってしまい、精神が不安定に。
それに加えて、惨状を見続けているのだから、ついに我慢できなくなった。

上条 「神裂班がやらなくて、誰があいつを止められるんだ! 戦いから目を背けるなんて、俺には出来ない!」

フィアンマ 「・・・上条、お前は間違っていない。やりたきゃ、やれ。」

ヴェント 「フィアンマ!?」

アックア 「何を言ってるのであるか!」

フィアンマ 「俺様にはわかる。こいつは本物のバケモノだ。自分に忠実で、他を省みず、ただ結果が善になるだけで、俺様と何も変わらない。こいつの心を折ることは、誰にも出来ない。」

神裂 「・・・私には、わかりません。自分の力を信じても・・・信頼する仲間の力を信じても・・・結果は誰にもわかりませんでした・・・。だから、悔いの残らない方を選んでください、上条当麻。」





<第28話>


上条の右手によって、“雷装の天使”は消失した。
だが、その中身と思しき“人間”は、どこにも見当たらなかった。

ローラの探していたものは、人類の中の裏切り者。
絶対に放置しておくわけにはいかない、危険な存在だ。

だが、“雷装の天使”は痕跡も残さず消滅し、作戦は失敗。
しかも大量の奇行種が押し寄せてきており、引き上げるしかなくなっていた。


ローラ 「総員撤退! 学園都市へ帰還するのでありけるのよ!」

神裂 「このままノコノコ帰ったところで、どうなるのですか?」

ローラ 「・・・・・・」

神裂 「おい・・・お前・・・何を考えてる・・・?」(キレ気味)

ローラ 「ヒューズ=カザキリは、間違いなく“天使”であるのよ。」

神裂 「ああ・・・?」

ローラ 「そして先程の“雷装の天使”は、“天使”ではない。」

神裂 「まさか・・・“雷装の天使”はイレギュラーであって、あなたの探していた者は、“これから”事を―――」

ローラ 「さにありけるのよ。我々と同じ装備を纏っていれば、紛れ込みしことも・・・あるいは・・・・・・」

神裂 「・・・・・・我々の、ごく近しい顔見知り。」

ローラ 「・・・・・・。」



- - - - - -



テッラ 「撤退の合図です。どうやら帰還するようですねー。」

フィアンマ 「だそうだ。あの女狐がどんなツラしてやがるか、見に行こうじゃねえか。」

第三の手を振るって、フィアンマは先に行く。
彼にとって、認識しさえすれば距離は意味を成さない。

やれやれという顔でアックアが魔術を使い、上条を背負って移動。
ヴェントとテッラも、それぞれの術式を活かして移動する。



何の前触れもなく、テッラの下半身が吹き飛んだ。


上条 「テッラ!?」

アックア 「どうしたのであるか!」

フィアンマ 「―――アックア、上条を連れて全速で離脱しろ!!」

ヴェント 「さっきの奴・・・いや、こいつは・・・」

フィアンマ 「やはりか!! 来るぞ、“ガブリエル”!!!」


イレギュラーが暴れまわっただけの、遊びの時間は終わった。
これから起こる地獄に比べれば、今までの惨状すらも安穏と感じられた。

大天使“ガブリエル”出現―――


―――その刹那、ヴェントの背後から凄まじい衝撃が襲った。


ヴェント (クソ・・・・早すぎる・・・・・)

粉々になっていく意識の中で、ヴェントは奇妙な違和感を覚えていた。
だが、それが何なのか気付く前に、彼女は天に召された。

フィアンマ 「・・・おい」

第三の手は、人間の悪意に呼応する。
怒りも、憎しみも、フィアンマの糧となる。

彼自身の怒りと憎しみが第三の手を、かつてないレベルで具現化する。

フィアンマ 「死ね」


・・・だが、大天使には通らない。

フィアンマ 「・・・なぜだ」

フィアンマ 「“右手”が通らねぇ・・・」


彼の第三の手は、十字教のあらゆる神話を再現できるだけの力量を秘めている。
ただ振るうだけで、相手を倒す力が発揮され、絶対に命中する。まともに戦えば、誰も勝てない。

だが、長所と短所は紙一重とは、よく言ったものだ。絶対的な攻撃力は、致命的な弱点でもある。

相手の力量や性質を問わず、必ず倒せるということは、どういうことなのか?
それは相手の力量や性質を見切って、倒せるだけの力を自動的に生み出すということ。
どれだけ相手が強くても倒せるが、どれだけ相手が弱くても、丁度それを倒せるだけの力しか生み出せない。

ひとつは、敵を認識できないとき。
ひとつは、相手の力量や性質を見切れないとき。

フィアンマは、ローラの意図を正しく認識していた。
それはヴェントが覚えた違和感そのものだった。

―――大天使“ガブリエル”には、“中身”がいる。

それがローラの出した結論であり、同じ結論に何人かは至っていた。
今回の作戦は、“ガブリエル”の中身を知ることがメイン。新兵たちに経験を積ませるのはスペアプランだ。

不幸だったのは、フィアンマの意識が“中身”の人間に向いていたということ。
およそ脆弱な人間を倒すことしか出来ない力では、大天使どころか並みの天使にすら傷ひとつ付けられない。

それでも。
それでも。

もしもフィアンマの“聖なる右”が、完成していれば、大天使ごと中身を消滅させることが出来ていた。
だが、彼ひとりの怒りと憎しみが、仲間を殺されて、どれほど、どれほど大きく果てしなくとも、所詮は人間ひとりの発する悪意。それでは“聖なる右”は完成しない。

世界は、フィアンマが思うほど悪意には満ちていない。
彼ひとりの怒りと憎悪で、かつてない力が出せたということは、裏を返せば、それだけ世界に満ちている悪意の総量が少ないということでもあるのだ。

“ガブリエル”の発した光の雨を浴びながら、フィアンマは、絶望の中で消えていった。

フィアンマ (・・・クソッタレ・・・・・・)



- - - - - -



ふと上条は、嫌な胸騒ぎがした。

焼け焦げた肉の匂いがする。


上条 「アックア・・・?」


“ガブリエル”の放った光の雨は、上条とアックアにも降り注いでいた。
アックアは咄嗟に上条を庇い、全ての力を防御に集中。
そこへ何度も何度も、“ガブリエル”の攻撃が繰り返される。

上条の“幻想殺し”も、一瞬で消せる量には限度がある。
もしもアックアが庇ってくれなかったら、彼は灰になっていた。



上条は全てを思い出した。
あまりのことに付いていけなかった頭が、ようやく正常に機能し―――


上条 「オアェ!! ガアッ!! オアエア! ガアッ! オグアァ!! ガァ! ォ! オオグェ! ガアアア!!」


獣とも何ともつかない、叫び声とも唸り声ともわからない、怒りと悲しみの声を発するので精一杯だった。



- - - - - -



神裂と御坂が駆けつけたときには、上条は憔悴して目が虚ろだった。


今回の壁外遠征にかかった費用と、損害による痛手は、調査兵団の支持母体を失墜させるに十分であった。
ローラを含む責任者が理事会に招集されると共に、上条の引渡しが決まった。



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