佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 囲碁とか将棋とか数学とか天文とか (雑談)

<<   作成日時 : 2015/08/31 00:05   >>

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佐久間 「物理学で喩えると、囲碁は量子論、将棋はニュートン力学だよな。」

維澄 「それは面白いね。」

佐久間 「前に私と山田が打ってるとき、間合いの話をしていたが、それで量子雲を思い浮かべたんだ。」

八武 「ほほう。」

佐久間 「ある位置に石が置かれるかどうかは、確率的なものだ。だが、その確率が高いか低いか・・・0と1の狭間で、濃さが揺れている。そして打った時点で確定する。1目未満の地も同じくだ。」

山田 「なるほどな・・・。」

佐久間 「将棋がニュートン力学というのは・・・そうだな、質問だが、天動説と地動説、どっちが正しい?」

山田 「地動説・・・だが、天動説も大量の周転円を描けば成立するんだったな。」

佐久間 「いや、そんなもんじゃない。我々は日常で、天動説を用いているんだ。“太陽は東から上り西へ沈む”なんて、天動説に即した考え方でなければ出てこない。」

神邪 「日常的には天動説で十分ということですね。」

佐久間 「そうだ。地動説は太陽系を眺める巨視的なレベルの話なんだ。太陽を中心として円を描けば、単純な数式で表現できるということだな。」

維澄 「オッカムだったか。」

佐久間 「出たな、中二大好きオッカムの髭剃り。」

山田 「剃刀だ。」

八武 「オッ、カム〜とニャンニャン♪かむ〜とニャンニャン♪」

佐久間 「さて、死根也は放っとくとして、ケプラーの話をしよう。」

神邪 「はい先生! 楕円と、面積速度一定と、公転周期の2乗が距離の3乗に比例するやつですね。」

佐久間 「よく出来ました、花丸!」

八武 「ゲブ、ラー。」

維澄 「上手い。」

佐久間 「ところが、ケプラーの法則は、実際には近似値だ。土星の軌道が僅かにブレてることから、外側に惑星があるのではないかと考えたハーシェルが、天王星を発見。海王星や冥王星も、そのような軌道のズレから発見された・・・言いたいことはわかるな?」

神邪 「三体問題、ですか。」

佐久間 「そう。3つ以上の物体が、それぞれ引力を持ち、動きながら引っ張り合っている。それゆえに、厳密には太陽系は、非常にカオスな動きをしているのだ。隕石が落ちるのは、軌道の重なりだけの問題ではない。」

山田 「しかし将棋の話のはずが、何で天文の話になっているのか・・・。」

佐久間 「いや、将棋は三体問題・・・もとい多体問題のモデルとして、優れているという話なんだ。」

山田 「前置きが長すぎる・・・。」

佐久間 「黙れ。」

八武 「将棋は、ひとつひとつの駒は単純な動きなのに、組み合わせていくと複雑化していく。盤面は宇宙だ。」

維澄 「まさに天文というわけだね。」

佐久間 「数学で言えば、囲碁は当然トポロジーだが、将棋は行列式だ。」

アッキー 「囲碁やってたおかげで、トポロジーはとっつきやすかったです。」

維澄 「将棋は行列式か・・・。そもそも数学や物理に喩えるという発想が無かった。」

佐久間 「文系だから仕方あるまい。逆に文学的な捉え方は栞の方が優れているだろう。」

維澄 「いや、文系でも経済学は行列式を使うからね。」

佐久間 「出たな、左翼大好き産業連環表。」

山田 「連関だ。赤壁かよ。」

佐久間 「行列式は、様々なところで用いられている。脳内の記憶モデルとかな。」

八武 「それはアレかね、記憶を行列式と見る?」

佐久間 「そう、それ。ある記憶を繰り返し反復するほど、定着するよな。それは行列式で言えば、数が多いほど強く定着しているということになる。」

八武 「反復は、ある行列Aに対して、2回反復なら2A、3回反復なら3Aというところかな。当然ながら、Aの内容は2倍3倍、強く記憶に残る。」

神邪 「1回でも強く残る記憶は、Aの中身が大きな数ということですね。」

佐久間 「そういうことだ。しかし記憶のメカニズムは、反復だけではない。強調と関連付けだ。」

八武 「行列Aと行列Bがある場合に、ABの関連を考えたとき、増幅する部分があるということだね。」

佐久間 「単位行列Eの、どこかを2にすればわかりやすいかな。それを仮にE´とすると、累積するほどガンガン一部分が強調される。」

神邪 「強く定着した記憶の、それも強調されている部分ほど、思い出しやすくなるんですよね。」

八武 「うむ。そして思い出すことで反復され、ますます強く記憶に残る。それが良い記憶ならいいが、嫌な記憶も脳は刻み込む。我々は思うほど自由ではない。」

佐久間 「そうした一連のメカニズムは、実際には極めて複雑だが、行列式を用いたモデルで、単純系の数学に落とし込むことが可能なわけだ。」

神邪 「そういう風に説明されると、わかりやすいですね。理解が進みます。」

山田 「いや、わかりやすいのは理系だけだと思うぞ。」

維澄 「でも聞いていて面白い。院にいた頃、経済の授業で行列式を習ったときも、わからないなりに楽しめた。」

佐久間 「ああ、それで産業連関表か。ワシリーサ・フレオン・チェルヌイシェフスキーだっけ?」

山田 「色々と間違ってる。」

佐久間 「左翼用語わかりにくい。」

維澄 「わかりにくいのは確かだけど、佐久間は知ってるよね?」

佐久間 「ああ、ワシリー・レオンチェフだろ。」

山田 「知ってるんじゃねえか!」

維澄 「ソビエトの失敗の1つは、レオンチェフを懐に抱えておけなかったこと。知識人弾圧は日本や中国の専売特許じゃないのよ。」

神邪 「ソビエトには居場所が無いと思ったんですね。」

維澄 「歴史的な発明が、共産主義を支えるのではなく、資本主義の延命に使われたことは、悔やむべきだ。しかし自分が生まれる前のことには干渉できないわけだから、今後どうするかを考えないとね。」

佐久間 「数学に右も左も無いからな。あるとすれば、観念論ではなく唯物論であるという点で左というだけだ。」

維澄 「唯物論者と左翼もイコールじゃないし、どちらかが相手に属しているわけでもないからね。」

神邪 「数学は唯物論なんですか?」

佐久間 「あらゆる学問の中で、最も主観を排除できるという意味でな。」

神邪 「あ、なるほど・・・。」

佐久間 「というか、理系が基本そうだからな。」

維澄 「“現実の肯定的理解の内に、その否定を含む”。理系の学問は、体制のもとで習っても、体制への反逆者を生むことがある。これは文系では起きにくい現象だ。」

佐久間 「現実を正しく捉えて、その要素を使って矛盾を暴く。ただ不満を訴えるだけでは、反逆ではない。現実の要素を使って、現実を否定する。それが唯物論だ。」

神邪 「言われてみれば、僕の得意技でした。それは数学、論理学の領域なんですね。」

維澄 「私も数学をレベルアップさせないとな。」

佐久間 「何だ、学園都市へ行きたいのか?」

維澄 「学園都市といえば、食蜂の能力は、脳内の水分子を操作しているという話があったね。」

佐久間 「ああ。神邪は前に、トップ4は似てると言ったが、行列式で考えるとセロリと食蜂も似てる。」

神邪 「なるほど、行列はベクトルの発展系だから・・・。」

佐久間 「突然だけど、仲間外れクイズ! 107、109、113、127、131、137・・・この中で仲間外れは?」

山田 「全部素数か・・・ってことは127か?」

佐久間 「正解!」

神邪 「え、何で127・・・・・・あ、メルセンヌ素数ですか。」

山田 「佐久間の考えそうなことだ。」

佐久間 「よーし、もっと難しいやつを出してやろう。316、223、314、264、141、244、173、282だ。」

山田 「お前・・・ふざけんなよ。」

神邪 「もうわかったんですか?」

維澄 「素数が2つ・・・3の倍数が2つ・・・」

八武 「・・・うん? あ、わかっちゃった。」

佐久間 「やっぱ死根也はわかるか。」

維澄 「・・・・・・あ。314か。」

神邪 「314? ・・・・・・ああ、そうか! これは酷い!」

山田 「だろ? 数列クイズと同じで、正解なんてありゃしない。」

佐久間 「納得させればいいんだよ。数列クイズでも、N^3+3N^2+17N+5でしたー、なんて答えを明かされても、納得しないだろ? ところがN^3+1とかなら、みんな納得する。本質的に違いなど無いのにな。」

維澄 「そのあたりを突き詰めても面白そう。」

佐久間 「答える方は、合理的な説明さえ出来れば、想定解と違っていてもいい。だが、想定解は誰もが納得できなくてはならない。」

山田 「πは納得しづらいんだが。」

佐久間 「わかった人に反論の権利は無い。」

山田 「暴君だ!」

佐久間 「話が逸れたが、そもそも何の話だったっけ。」

山田 「お前が逸らしたくせに覚えてないのかよ。」

八武 「確か、操祈ちゃんに大胆ビキニを着てもらう話だったね?」

神邪 「そうでしたっけ。」

山田 「違えよ!」

八武 「水・・・水・・・水着・・・ほら、ビキニだ!」

佐久間 「隙あらばエロに結びつけようとするな。」

維澄 「ある意味、感服するよ。」

佐久間 「そうそう、記憶のメカニズムの話だった。そこにはノイズも重要な役目を果たしている。」

神邪 「ノイズ・・・ですか?」

佐久間 「コレステロールと同じく、ノイズは悪者扱いされているが、記憶に必要なものだ・・・そうだな、1万×1万とかいう、巨大な行列を思い浮かべてみよう。そして0を白、100を黒として、0〜100までで色の濃淡を考える。」

神邪 「イメージ。」

佐久間 「さて、0と1を使って何らかの絵が描かれているとして、このままでは薄すぎて、何が描かれているかは見えにくい。そこで、平均値50の乱数を散りばめ、その後で50未満を0にする。」

神邪 「ああっ、ところどころ汚いですが、ちゃんと絵が浮かんできてます!」

佐久間 「これがノイズの力だ。情報の正確さは損なうが、大まかな情報を保存しておく為に、脳は絶えずノイズで情報を増幅する。」

八武 「ふーむ、ノイズも数学で捉えられるのか。」

佐久間 「これは天文の領域でも使われている。ボイジャーは映像をデジタルにして送っているわけだが、そのままでは薄すぎて使えない。かといって、全体を均等に明るくしても、不鮮明なままだ。そこでノイズを使う。」

山田 「なるほどなあ。」

佐久間 「ボイジャーは古いし、遠くにいるからな。最近のWマップやプランクならともかく、ボイジャーのレベルでは、多少粗くても大まかに映っていれば御の字だ。」

八武 「色々と考え付くものだねぃ。工夫を凝らすのは、どの分野でも同じことか。」


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火剣「将棋は経験とイメージだな。右から飛車と銀で攻めて敵王が左に逃げることを想定し、早々左からも攻める準備。三国志のようで想像しただけで心が躍るぜ」
コング「火剣は中道か」
火剣「その右・左じゃねえよ」
ゴリーレッド「将棋は何時間やってても飽きないだろう。人類の素晴らしい発明の一つ」
コング「なるほど天動説か。確かに文学は天動を用いている」
火剣「地上説は想像しにくいからな」
コング「11:59から0:00になる瞬間にジャンプして『俺だけきのう!』と言っていた小学生がいた」
ゴリーレッド「気持ちはわかるが勘違いしている」
火剣「記憶か。激村は1時間の講演をノーメモで聴いて内容を文章化できるらしい」
コング「盗聴か?」
ゴリーレッド「右脳だ。映像で記憶して思い出せる。脳内で映像を再生すれば音声まで聞こえてくる」
コング「エスパーだったのか。宙を舞えるわけだ」
ゴリーレッド「もっと凄いのは写真記憶術。目がレンズのように見たものを記憶してしまう。何十年前のことをリアルに語れる」
火剣「人間の脳はスゲー」
ゴリーレッド「諸葛孔明は1800年前のあの時代に天文学を学んでいた」
火剣「赤壁で風向きによっては火攻めは危険。でもこの時期は東南の風は吹かないと皆安心していた」
ゴリーレッド「孔明だけが今夜東南の風が吹くことを知っていた」
コング「いんや、妖術だ」
火剣「弾圧は良くないが三流評論家はそろそろ全員退場させたい。テレビで聞いてて腹が立つ」
コング「ノイズは大事だ。局部の場合、ノイズがかかってるほうがエロティックに見えることもある」
ゴリーレッド「モザイクだ」
火剣「隙あらばエロ」
コング「創意工夫を忘れたら朽ちるのみだ」
火剣「何何主義といっても最後は使いこなす『人』で決まるか」




火剣獣三郎
2015/08/31 17:00
>火剣さん
ゲームを深く追求していると、現実の様々なことが鮮明になってきますね。脳が鍛えられるというだけでなく、ゲームは現実の要素と密接に関わっていることがわかります。

佐久間「包むように寄せるべし。一方向からの攻めは、逃げられることが多いからな。」
山田「お前の波状攻撃は恐い。」
佐久間「突破は一点、しかし展開は全面。それが攻撃のセオリー。」
維澄「現実でも、一点の突破から道を切り開くことは多い。パイオニアの重要性だね。」
八武「パイオツの重要性か。」
山田「ノイズハーメルン!」
八武「ぐべひょ!?」
佐久間「いつから武装錬金使いになった。・・・ただの血引きか。」
神邪「ただの?」
維澄「よく、天動説は間違いで、地動説が正しいと習うけれど、どの範囲内で正しいかということを論じないといけないんだね。」
佐久間「範囲設定を曖昧なままに議論すると、迷走する。評論家の言説は、国語の試験に出るようなものでも、粗が見えすぎてなァ。」
山田「それは目が肥えてるとも言えるが。」
八武「亜衣・・・麻衣・・・」
山田「もう復活したか。」
佐久間「したのか?」
神邪「しかし考えていくと、情報の重要性がわかりますね。」
維澄「具体的な情報の積み重ねの先に、真理がある。具体性を損なって、主義が勝ちすぎた頭でっかちな人も、何人も見てきたよ。」
佐久間「将棋の定跡も、読みの背景あってこそ。それと同じことだな。」
アッキー
2015/08/31 20:00

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