佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘倶楽部PX   第十話 ジャンヌの味方 (後編)

<<   作成日時 : 2015/10/17 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



「ヘーックション! チキショイ!」

パラコンボーイは、盛大にクシャミをしていた。
そこへ鷹野麗子の蹴りが入る。

「ぎゃああああ!?」
「パラコン、クシャミをするときは口に手を当てるものよ。」
「だからって蹴ることないだろ!!」
「そんなことよりパラコン、何だか暑くない?」
「ふざけんな! 僕に謝れクソアマうぐええ痛い痛い痛い!!?」

美少女のヘッドロックがパラコンを襲う!
ご褒美としか思えない状況で、鷹野麗子は尋ねる。

「あ・つ・く・な・い?」
「暑いというより痛い痛い痛い!!」

美少女に抱きつかれているのだから、体が火照って当然だった。
だが実際、気温が上昇しているわけではない。
地下都市を焼き尽くす魔術の前兆を、鷹野麗子は敏感に感じ取っていたのだ。



◆ ◆ ◆



安藤睦月:LP8000
鬱神照子:LP8000



「デュエル開始時に、デッキからフィールド魔法を発動します。」


影の潜む闇の世界 (フィールド魔法)
このカードはデュエル開始時に、デッキまたは手札から発動する。
このカードはフィールドから離れない。
フィールド上に機械族モンスターが召喚・反転召喚される度に、相手ライフに600ポイントダメージを与える。



「デッキから発動できるフィールド魔法! はっ、闇の世界シリーズか・・・。」
「話に聞いたことはありますが、見るのは始めてですことよ。」
「僕も旧バージョンしか見たことはないな。こっちの方が強そうだ。」
「気をつけて、睦月くん!」

意表を突かれたが、可愛い弟である僕は動じない。
そういう効果のカードだと思えば、厄介であっても恐くはない。
まずは相手の手札を確認だ。

ふむふむ、相手の手札は、モンスターが3枚に、魔法と罠が1枚ずつか。
《サイバー・ドラゴン》、《サイバー・ドラゴン・ドライ》、《サイバー・ドラゴン・コア》・・・サイバー流か。
魔法カードは《機械複製術》、罠カードは《サイバー・ネットワーク》。


サイバー・ネットワーク (永続罠)
発動後3回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。
1ターンに1度、フィールド上に「サイバー・ドラゴン」が存在する場合に発動できる。
デッキから機械族・光属性モンスター1体を除外する。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、除外されている自分の機械族・光属性モンスターを可能な限り特殊召喚し、自分の魔法・罠カードを全て破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できない。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。



「僕の先攻、ドロー!」

うむ、《異次元の指名者》が来たぞ。
さて、どれを除外しようか・・・?


異次元の指名者 (魔法カード)
カード名を1つ宣言する。
相手の手札を確認し、宣言したカードが相手の手札に存在する場合、そのカード1枚をゲームから除外する。
宣言したカードが相手の手札に存在しなかった場合、自分の手札をランダムに1枚ゲームから除外する。



「僕はモンスターをセット。カードを2枚伏せて、魔法カード《異次元の指名者》を発動。宣言するカードは、《サイバー・ドラゴン》だ。」

「お、おい、大丈夫かよ、そんな当てずっぽう!」
「大丈夫ですことよ。おそらく手札に、除外されてもいいカードがあるのでしょう。」
「なるほど、相手が機械族を使ってくるのはガチだし、当たれば儲け、外れても大丈夫ってわけか。」

一寸日さんと殺霧さんが、援護射撃をしてくれる。
流石は姉力の高いデュエリストだ。これで僕の能力は疑われないだろう。

「いい読みです。わたくしは、手札に《サイバー・ドラゴン》を持っています。」


《サイバー・ドラゴン》 (除外)


「よしっ、僕はターンエンドです!」


安藤睦月:LP8000、手札2
場:伏せ×1
場:伏せ×2

鬱神照子:LP8000、手札4
場:
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)



「わたくしのターン、ドロー。」

引いたカードは、《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》か。

「《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚し、デッキから《サイバー・サモン・ブラスター》を手札に加えます。そして「影の潜む闇の世界》の効果で600ダメージを与えます。」


安藤睦月:LP8000→7400


「それだ、《マインドクラッシュ》! 《サイバー・サモン・ブラスター》を墓地へ!」


マインドクラッシュ (罠カード)
カード名を1つ宣言して発動する。
宣言したカードが相手の手札にある場合、相手はそのカードを全て墓地へ捨てる。
宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚捨てる。



「なるほど、あなたのデッキは【指名ハンデス】ですか。」

「・・・?」

何だか妙な胸騒ぎを覚えた。
そのセリフは、《異次元の指名者》を発動したときに言うべきじゃないのか?

いや、世の中には色んな人がいるということだろう。
あまり気にすることじゃない。


「わたくしは《機械複製術》を発動します。カードを1枚伏せて、ターンエンドです。」


安藤睦月:LP7400、手札2
場:伏せ×1
場:伏せ×1

鬱神照子:LP8000、手札2(サイバー・ドラゴン・ツヴァイ、サイバー・ドラゴン・ドライ)
場:サイバー・ドラゴン・コア(攻400)、サイバー・ドラゴン・コア(守1500)、サイバー・ドラゴン・コア(守1500)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、伏せ×1(サイバー・ネットワーク)



「僕のターン、ドロー! 《キラー・トマト》を生贄に、《野望のゴーファー》を召喚!」


野望のゴーファー レベル6 闇属性・悪魔族
攻撃力2400 守備力100
1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスターを2体まで選択して発動する事ができる。
相手は手札のモンスター1体を見せてこのカードの効果を無効にする事ができる。
見せなかった場合、選択したモンスターを破壊する。



「守備表示の2体を選択する!」

「では、わたくしは手札から、《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を見せて、効果を無効にします。」


《サイバー・ドラゴン・コア》 (破壊)
《サイバー・ドラゴン・コア》 (破壊)



「・・・っ、なるほど、あなたのデュエリスト能力は、相手の手札を覗いているのですか。」

「うへ、もうバレた!?」

これは姉力の高さなのか、デュエリストレベルの高さなのか・・・?

「既に手札が見られている以上、重複して見せることは出来ない。お見事です。」

いやあ、照れるなあ。
是非ともパンストを脱いでほしい・・・と思っていたら、本当にパンストを脱ぎ始めた!
そこそこの顔だが、素顔を晒したことで姉力が30000にまで上昇した。恐ろしい相手だ。

「わたくしは、永続罠《サイバー・ネットワーク》を発動し、デッキから《プロト・サイバー・ドラゴン》を除外します。」

「《野望のゴーファー》で、残る《サイバー・ドラゴン・コア》を攻撃!」


《サイバー・ドラゴン・コア》 (破壊)

鬱神照子:LP8000→6000



「更に手札から魔法カード《異次元の指名者》で、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を宣言!」

《サイバー・ドラゴン・ドライ》 (除外)

「ターンエンド!」


安藤睦月:LP7400、手札1
場:野望のゴーファー(攻2400)
場:伏せ×1

鬱神照子:LP6000、手札1(サイバー・ドラゴン・ツヴァイ)
場:
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)



「パンストを脱いだわたくしは、本気ですよ。ドロー、そして《サイバー・ドラゴン・コア》を除外し、デッキから《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚します。」


サイバー・ドラゴン・コア レベル2 光属性・機械族
攻撃力400 守備力1500
このカードが召喚に成功した時、デッキから「サイバー」または「サイバネティック」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。
また、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「サイバー・ドラゴン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
「サイバー・ドラゴン・コア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。



「そして《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚。《シンクロ・ヒーロー》を発動して、レベルを5にします。」

「でも、チューナーがいなければシンクロ召喚は出来ませんよ!」

「気をつけるですことよ! 確かにシンクロ召喚は出来ませんが・・」


安藤睦月:LP7400、手札1
場:野望のゴーファー(攻2400)
場:伏せ×1

鬱神照子:LP6000、手札0
場:サイバー・ドラゴン・ノヴァ(攻2100)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)



「同じレベルのモンスター2体で、融合カードもなしにエクストラ召喚!? これが噂のエクシーズ召喚か!」


「更に、もう1枚。」


安藤睦月:LP7400、手札1
場:野望のゴーファー(攻2400)
場:伏せ×1

鬱神照子:LP6000、手札0
場:サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻2700)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)



「そして、《サイバー・ネットワーク》の効果で、デッキから《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を除外。《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》で、《野望のゴーファー》を吸収。」

「吸収!?」

「はい、ダイレクトアタックです。」

「うげろっぽー!?」


安藤睦月:LP7400→4500


「ターンエンド。」


安藤睦月:LP4500、手札1
場:
場:伏せ×1

鬱神照子:LP6000、手札0
場:サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻2900)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)



何だ、あの反則みたいなモンスターは!
これは噂に聞く、デッキワンカードってやつか?

「僕のターン、ドロー!」

お、《死者蘇生》ではないか!

「僕は《死者蘇生》で、《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」

これで《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が呼べるぞ! 吸収の仕返しだ!
しかも伏せカードは《リビングデッドの呼び声》! ゴーファーを蘇らせて、合計攻撃力4400!
手札には《闇霊術−「欲」》もあるし、失敗しても次へ繋がる!



「インフィニティの効果で《死者蘇生》を無効にします。」



「はああああ!? 何そのインチキ効果!」

やはり、これがデッキワンカード! 強すぎる!

「やっべえ・・・カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

「エンドフェイズに、《サイバー・ネットワーク》の効果で、《トゥーン・サイバー・ドラゴン》を除外します。」


安藤睦月:LP4500、手札0
場:
場:伏せ×2(リビングデッドの呼び声、闇霊術−「欲」)

鬱神照子:LP6000、手札0
場:サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻2700)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)



「わたくしのターン、ドロー。《サイバー・ネットワーク》の効果で、《サイバー・フェニックス》を除外。これで7種類のサイバーモンスターをゲームから除外することが出来ました。《サイバー・ノーティス》の降臨です。」


デュエルフィールドに出現したのは、巨大要塞のような白い塊だった。凄い!


「わたくしの切札《サイバー・ノーティス》は、除外ゾーンに特殊召喚されるモンスターです。第1の効果は、1ターンに1度、デッキからサイバーカード1枚を手札に加えること。エクストラデッキから《サイバー・エンド・ドラゴン》を除外して、《Sinサイバー・エンド・ドラゴン》特殊召喚です。」


安藤睦月:LP4500、手札0
場:
場:伏せ×2(リビングデッドの呼び声、闇霊術−「欲」)

鬱神照子:LP6000、手札0
場:Sinサイバー・エンド・ドラゴン(攻4000)、サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻2700)
場:影の潜む闇の世界(フィールド魔法)、サイバー・ネットワーク(永続罠)
除外召喚:サイバー・ノーティス



「Sinモンスター以外は攻撃できません。ダイレクトアタックです。」

「うぐああああ!!」

安藤睦月:LP4500→500

残りライフ500!
これで次のターン、《サイバー・ノーティス》の効果で、適当な下級サイバーを召喚されたら、終わりだ!


「・・・っ、僕のターン、ドロー! 《リビングデッドの呼び声》で、《キラー・トマト》を特殊召喚! そして、《闇霊術−「欲」》の効果で・・・」

「インフィニティの効果で無効にします。」

「だろうね! だけどインフィニティの効果は、1ターンに1度しか発動できない! 《マジック・プランター》で呼び声をコストに2枚ドロー! こっちも《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚し、フィールド全てを巻き込んで、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を特殊召喚!」

本来は光霊術とのコンボを意識して入れておいたけど、こんな形で地雷になってくれるとは!

「終わりだ、《リミッター解除》!!」


《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》 (攻3000→6000)



鬱神照子:LP6000→0




「お見事です。約束通り、砂原志乃について教えましょう。」



◆ ◆ ◆



姉力の高い人とのデュエルで、僕は頭に熱が昇っていた。
説明されている間、僕はソファーで休憩していた。

さっきのデュエル、もしかして僕は、“勝たせてもらった”んじゃないだろうか。
結果論に過ぎないが、《Sinサイバー・エンド・ドラゴン》ではなく、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を出されていれば、成す術が無かった。
それに、《サイバー・ノーティス》には、まだ隠された効果がある。

姉に軽くあしらわれた、弟の気分だ。
照子さんの姉力が、36500まで上昇した。



楽しいデュエルだった。
デュエルは楽しい。

姉は素晴らしい。
姉がいれば生きていける。

今は、それだけでいい。






   第十話 ジャンヌの味方   了

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ゴリーレッド「せきエチケットは厳守するべきだ」
火剣「電車や道端で人の顔の前でくしゃみやせき連発するのを見るとラリアットを食らわせたくなる」
ゴリーレッド「手を当てても3メートル先まで飛ぶ。でも手も当てないのはどうか」
火剣「激村なら有無もなくドロップキックだな。文句を言われたら『貴様から今戦争を仕掛けておいて何だ』と脅す」
ゴリーレッド「待ちなさい。知らない人が聞いたらただの暴力男だ」
コング「鷹野麗子は敏感なのか?」
ゴリーレッド「その敏感ではない」
コング「全裸でベッドの中にいる鷹野麗子にパラコンが夜這いというシチュはどうだ?」
ゴリーレッド「安藤睦月と鬱神照子か」
コング「シカトするな」
火剣「地下都市を焼き尽くす魔術の前兆?」
コング「機械姦なんていう名称もあるのか」
ゴリーレッド「ヘッドロック!」
コング「NO!」
ゴリーレッド「日本語が読めないのか。機械族だ」
火剣「なるほど麗子のヘッドロックなら体が密着しているけど痛い。痛みを堪える価値はあるか」
コング「麗子は姉力高そうだ」
火剣「パンストは本来脚だ。ノンパンストも男の要望」
コング「美脚は披露すればするほどキレイになる」
ゴリーレッド「その人に合ってるカードを与えたくなる。神邪の性格を物語っている気がする」
火剣「勝たせてもらったのか?」
コング「照子の味噌汁」
火剣「砂原志乃を探しに行く。冒険はまだまだ続く」





火剣獣三郎
2015/10/17 13:48
>火剣さん
どこかで見たような状況? 私もクシャミのうるさいのには苛立たされますねー。
デュエルの方ではサイバー使いの鬱神照子。辛くも勝利した睦月ですが、可愛い弟だから手加減されたか。

佐久間「照子はショタコンだったか。」
山田「そうなのか?」
佐久間「クシャミが大きい方が豪快だと勘違いしている男がいるが、うるさいのと豪快なのは違う。」
維澄「それでいて、こちらの立てる物音には注意してくるのだから、殺意が湧いてくるよね。」
八武「ふうむ。そういえば女性のクシャミは、くちゅんと可愛らしい傾向があるが、男も本来あれくらい抑えられるわけか。」
維澄「そうだと思う。」
神邪「麗子さんのヘッドロックは、食らってみたいです。パラコン羨ましい。」
八武「私はヘッドロックをかけてみたいが、何故か逆襲されるイメージが。」
佐久間「そうか、私も山田に痛い愛の肉体言語を・・」
山田「ラリアット!」
佐久間「がっ・・」
神邪「この流れだと、愛の肉体言語に見えますね。」
山田「それは気のせいだ。」
神邪「照れなくても。愛は、それぞれに合った形状があるんですから。」
佐久間「今日の神邪を、“愛の伝道師”と呼ぼう。」
山田「呼ばない。」
八武「そう、パンストや機械姦も、嵌まる形があるのだ。」
山田「真顔で何を言ってるんだ。」
アッキー
2015/10/17 21:50

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