佐久間闇子と奇妙な世界

アクセスカウンタ

zoom RSS 決闘倶楽部PX   第十三話 ライバル再登場! (後編)

<<   作成日時 : 2015/10/29 00:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 4

◆ ◆ ◆



「「デュエル!」」


風森無々:LP8000
平野立夏:LP8000



「―――っ!?」

立夏は手札を見て驚愕した。


《モリンフェン》
《モリンフェン》
《モリンフェン》
《エフェクト・ヴェーラー》
《光のピラミッド》


そして先攻ドローしたカードは、《スフィンクス・アンドロジュネス》・・・明らかな手札事故だった。


「あたしはモンスターをセットし、カードを1枚伏せるわ。ターンエンドよ!」


「平野先輩・・・ブラフは、通用しません!」

「なっ?」


風森無々:LP8000、手札6
場:モリンフェン(攻2050)、モリンフェン(攻2050)、モリンフェン(攻2050)、モリンフェン(攻2050)、モリンフェン(攻2050)
場:

平野立夏:LP8000、手札4(スフィンクス・アンドロジュネス、モリンフェン、モリンフェン、モリンフェン)
場:伏せ×1(エフェクト・ヴェーラー)
場:伏せ×1(光のピラミッド)




「総攻撃です!!」


平野立夏:LP8000→5950→3900→1850→0


「そん・・・な・・・」



◆ ◆ ◆



「「デュエル!」」


風森無々:LP8000
栗間都:LP8000



「オレ様のターン、ドロー!」


都は手札を見て、笑うしかなかった。


《ペルソナ》
《ネクロフェイス》
《闇次元の開放》
《モリンフェン》
《モリンフェン》
《モリンフェン》


(おいおいおいおい冗談だろ?)

対峙する無々は鬼気迫るオーラを放っていて、それが都の引き運を下げているようだった。
それはレベル5能力者に匹敵しかねないオーラ。いや、引き下げ能力だけなら、それ以上か。



栗間都:LP8000→7750→5700→3650→1600→0


「マジか・・・よ・・・!」



◆ ◆ ◆



「「デュエル!」」


風森無々:LP8000
安藤睦月:LP8000



「うげえええええ!!??」

それは手札事故などという生易しいものではなかった。
噂に聞くレベルマイナスを彷彿とさせる、凄まじい使えなさ。


《野望のゴーファー》
《野望のゴーファー》
《野望のゴーファー》
《モリンフェン》
《モリンフェン》
《モリンフェン》


何と全てが上級モンスター。
フィールドにカードを出すことも出来ない。



安藤睦月:LP8000→5950→3900→1850→0



「つつつつつつ強すぎっすよ兄貴ぃいいいいい!!!」



◆ ◆ ◆



「脈動せよ、《ブラッド・メフィスト》!」



風森無々:LP6450、手札5
場:
場:

殺霧敷衍:LP8000、手札3
場:ブラッド・メフィスト(攻2800)
場:




「これにて此方のターンは終了ですことね。今度も此方が勝たせてもらいますことよ!」

相変わらずの痩せた体躯を動かし、敷衍は人差し指と共に宣告を突きつけた。

(攻撃力2050止まりでは、メフィストは倒せないですことよ!)

そして敷衍の手札には、《クリボー》、《バトルフェーダー》、《冥府の使者ゴーズ》があった。



だが、無々はフッと爽やかに笑って―――





風森無々:LP4800、手札6
場:モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)
場:モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)、モリンフェン様(攻3450)

殺霧敷衍:LP8000、手札3
場:ブラッド・メフィスト(攻2800)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)
場:モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)、モリンフェン様(守1300)




「なあああああ!? こっこっこっこれは一体どういうことですことよ!?」

敷衍は思わず仰け反って、ひっくり返ってしまった。
竜堂眸ゆずりの、動体視力の良さと瞬間記憶が発揮され、無々の網膜に下着が焼きついた。

「認識です、全ては認識なのです。」

やや赤くなりながら、無々は語り出す。

風森無々LP4800→1800 (ブラッド・メフィスト)

「デュエリスト能力には、まだまだ未知の可能性が秘められている。僕の能力には、どこへでも《モリンフェン》様を降臨なさせしめる可能性が秘められていたのです!!」


殺霧敷衍:LP8000→7350→5300→3350→1500→0


「かっ・・・完敗ですことよ・・・・・・。ですが此方も最強のモリンフェン使いを目指す身! この悔しさは忘れないですことよ! その首、次に戦うときまで洗って待ってるがいいです!」

敷衍は強がってみせた。
くるっと振り返って、堂々とデュエルリングを後にした。

泣き顔は、見られたくない。



- - - - - -



地区予選の準々決勝、風森無々と殺霧敷衍の再戦は、無々がリベンジを果たした。
これで彼はベスト4へ進出。鬼がかっている。神がかっている。



◆ ◆ ◆



「今日の兄貴は、何か凄い・・・あれはデュエルの鬼だ・・・ギリギリ人の形を保っていられるだけの・・・!」

睦月の言葉は、決して大袈裟には聞こえなかった。
デュエリストには、一生に何度あるか無いかという、凄まじい好調があるという。
風森無々にとって、今がそれなのかもしれない。

デッキに《モリンフェン》を3枚投入することは、モリンフェン使いにとっては問題ないが、そうでないデュエリストにとっては足枷となる。
デュエリストにとって、デッキとは、緻密に組まれた精密機巧だ。そこに“異物”が挟まれば、全体が軋み、歪みを生じる。引き運が低下し、事故が多発し、ギミックは機能せず、勘も冴えなくなる。

だが、無々は生粋のモリンフェン使いである殺霧敷衍にも勝ってみせた。
圧倒的に、勝ちきった。
それすなわち、彼の強さを示している。


そして、もうひとり。
生粋のモリンフェン使いでもなく、勝ち進んできたデュエリストがいた。


準決勝、第1試合は一寸日獲斗が勝ちを決めていた。

第2試合、無々の相手は―――


「わたしだよ、はう!」


―――リスティー・N・ダーク!


「まさかリスティーちゃんが、ここまで勝ち残るとはな。」
「へっ、女はデュエルに不向きだって思ってた、過去の自分をブッ飛ばしてやりたいぜ。」

「頑張って、リスティー!」
「じゃあオレ様は、風森を応援しようかな・・・。」



- - - - - -



風森無々と、リスティー・N・ダーク。
オリジナルを同じくする、2人のデュエリスト。

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

対峙する無々とリスティーは、無言のまま険しい表情で、互いに相手を見つめている。
そこには、仲間らしい馴れ合いなど、微塵も見当たらない。

負けたとしても、死ぬわけじゃない。
負けたとしても、誰かが死ぬわけじゃない。

勝った方に勝利の事実が、負けた方に敗北の事実が、永久に残る。“それだけ”の勝負。


(負けられない。モリンフェン様、僕を見守っていてください。勝利をご覧じて候。)

(負けたくない。負けたくないよリスティーは。このデュエルは勝つよ。はうう!)



火花が散らされ、風が渦巻く間にも、試合開始時刻が迫っていた。






   決闘倶楽部PX   第十三話 了

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
決闘倶楽部PX   目録
◆ ◆ ◆ ...続きを見る
佐久間闇子と奇妙な世界
2015/10/29 00:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
コング「無々と立夏。服を賭けろ」
ゴリーレッド「シャラップ」
火剣「まさかの秒殺。どうなっているんだ」
コング「都も秒殺。鬼気迫る強さ」
火剣「弟も撃退か」
ゴリーレッド「遠慮がちだった無々のセリフも何だか自信満々だ」
コング「敷衍のクリボーに総攻撃」
ゴリーレッド「日本語がおかしい」
火剣「フッと爽やかに笑う。まさにキャラの進化」
コング「敷衍は下着姿で仰け反ってしまったか」
ゴリーレッド「書いてない書いてない」
コング「妊娠です。妊娠が全てなのです」
ゴリーレッド「そろそろ死ぬ?」
コング「待て」
火剣「手がつけられないほどの強さ。鬼がかかっている。神がかかっている」
コング「キリンか」
ゴリーレッド「鬼神だ」
火剣「デュエルの鬼と化した風森無々。凄まじい好調時は、力士でもレスラーでもあるな。急に強くなって数年大活躍」
ゴリーレッド「オリジナルを同じくするリスティーとの対決は見もの」
コング「服を賭けるべきだ」
ゴリーレッド「邪道だ」

火剣獣三郎
2015/10/29 20:46
>火剣さん
かつて敗北してきた相手に、次々と勝利していく無々!
ついでに睦月も撃退していますが、以前の無々なら負けていたかもしれません。
人間、急激に飛躍するときがありますが、無々にとって、それが今ですね。

佐久間「服を賭ける暇もない。」
山田「健全でよろしい。」
佐久間「何様だ。」
山田「燃え要素に回帰しよう。」
八武「エロ要素は人類の財産だよ?」
佐久間「ならば折衷案だ。下着は愛液で濡れまくっていることにしておこう。」
八武「素晴らしい!」
山田「あんまりだ。」
佐久間「ま、言ってしまえば下着なんて、何もしてなくても勝手に湿っていくけどな。」
維澄「ああ・・・。」
八武「うん、まあ、それはそうなんだけれども。」
神邪「未知の可能性ですか・・。僕の能力にも、まだ未知の可能性が残されているのかもしれませんね。」
山田「行き着くところまで行ってしまった気がするが。」
維澄「無々とリスティー。どちらが勝ってもおかしくない。この流れだと無々が勝ちそうではあるけれど、リベンジという意味ではリスティー?」
佐久間「次回、十三翼の戦い! お楽しみに!」
山田「ジンギスカンとジャムカかっ!」
アッキー
2015/10/29 21:59
強い!圧倒的!無々君無双!まるで相手のデッキのモリンフェン様までが無々君の味方をしてくれているような…。というか、初手モリンフェンが出やすくなってると考えるべきか。モリンフェン様は全員に平等に接しているけれども、それを使いこなせないと…。世界モリンフェン大会ではやはりモリンフェンに特化したデッキが勝つのは当然か…。それでも、殺霧さんにまで勝った無々君を止められる者はいるのか…?
と、ここで、リスティーさん登場!様々な想いが交錯しつつ、勝敗が死に繋がらない「極めて普通」のデュエルが始まる…。
千花白龍
2016/01/03 11:24
>千花白龍さん
次々と相手を破っていく無々です。かつて負けたデュエリストたちを相手に、パワーアップした無々が快進撃を開始!
モリンフェン大会だからというのも大きいですが、この強さは異常かもしれません。もう誰にも止められない!
思えば、普通のデュエルも久々な無々たちです。異常なデュエルばかり繰り広げられていて、むしろ普通のデュエルの方が貴重というのは何故なのか。(※遊戯王ではよくあることです)
無々を止めるのは、リスティーか、紐里か、それとも・・・?
アッキー
2016/01/03 21:44

コメントする help

ニックネーム
本 文
決闘倶楽部PX   第十三話 ライバル再登場! (後編) 佐久間闇子と奇妙な世界/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる