佐久間闇子と奇妙な世界

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<<   作成日時 : 2015/11/11 00:10   >>

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◆ ◆ ◆



“完璧”というのは、古代中国のエピソードを元にした言葉である。
漢字が「壁」と似ていて間違いやすいが、「璧」というのは宝玉のことで、“和氏の璧”と呼ばれた名玉などは、城と交換を持ちかけられたこともあったほどのものだ。

しかし大きな取引というのは大変なもので、どちらが先に渡すかという問題が生じる。
“和氏の璧”を渡しても、城をくれる約束を反故にされる危険があった。
そこで取引の任務を任された使者は、際どい駆け引きの末に、最悪の事態を回避し、自身も生還した。

詳細ついては、「史記」に詳しい記述があるので、興味のある方は読んでもらえればと思う。
このエピソードの、「璧を完うして帰らん」(璧を無事に持ち帰ります)から、“完璧”という言葉は生まれた。
すなわち“完璧”とは元々、任務を完遂すること、仕事を“完了”するという意味であったのだ。



◆ ◆ ◆



貝塚家に生まれた二卵性双生児のうち、先に生まれ落ちた方は女だった。
それからすぐに男の方も生まれ、貝塚恒星と名付けられたが、彼の方は今回の物語で脇役である。
恒星と、まるでスターになりそうな名前だが、実際のところは北斗のアルコア星のような存在だ。
古代アラビアで視力検査に使われたというアルコアは、おそらく都会では見ることは出来ないだろう。

姉弟の仲は、良くも無く悪くも無く、さりとて疎遠でもない関係だった。
大人になる頃には、それぞれ自立し、たまに会って近況を話すような間柄になった。

その姉の名を、貝塚生首(かいづか・なまくび)という・・・。
いかにも恐ろしげな名前であるが、よく名前に使われる「道」という文字も、首を持ち歩く姿を模して作られたと言われており、それが「首」に挿げかわったとしても恐ろしさに違いはない。
しかも生首は、素直で勤勉な、良い子であった。そのことに誇りを持っていた。



- - - - - -



「貝塚さん、今日も習い事ー?」
「つまんないのー。」

「親の言いなりになって、面白い?」
「自分の人生を楽しもうよ!」

目を閉じれば、そんな声がリフレインする。
大人になった生首は、たまに子供の頃を振り返ることがある。

幼い頃から、生首は習い事に通っていた。
ピアノ、習字、茶道など、どれも未知の楽しさに溢れていて、感謝したものだ。
先生に、両親に、ありがとうと言い続けていた。

自分を鍛えることに充実感を覚えた。
学業をこなし、きちんと掃除もして、そのことに喜びを感じていた。


それが何故、いけないことなのだろう。


生首は、“良い子”が悪く言われることが悲しい。
親の言いなりだとか、自分を抑えて苦しんでるだとか、そういった決め付けをされるのが悔しい。
“良い子”である自分を捨てて輝く類の物語が、死ぬほど嫌いだ。
破天荒な生き方だけが人生でもあるまいに。

大人になった今、それは“ウーマンリブ”なるものの胡散臭さと通じるものがあると思っている。
よく言われる「女性の社会進出」という言葉は、家庭の仕事を社会に含めない、極めて差別的な考え方だ。
専業主婦であることに喜びを感じる女性もいるのに、専業主婦を奴隷と見なし、一律に“解放”を呼びかける。
そうした決め付けは、かえって状況を悪化させる。

無論のこと、男社会の犠牲になっている女性もいるだろう。
生首も会社で働いて、この社会が呆れるほどに“男の論理”で動いていることを痛感した。

若くして部長になった彼女を、やっかむ男性社員は多かった。
中には露骨に仕事を怠け、反抗的な態度で口の悪い、給料泥棒もいた。

(・・・くだらないわ。)

放課後の掃除を怠ける生徒を、軽蔑する・・・。
小学四年生の頃にあったことが、酷く印象に残っている。

自分以外の生徒が掃除を怠ける中、生首だけは真面目に掃除をしていた。
すると怠けていた生徒たちに囲まれて、非難を受けた。
和を乱すな、とでもいう趣旨だろうか。頭の悪い人の言うことは、よくわからない。

殊更そのことを思い出すのは、ある男性社員と自分を重ねたからだった。
その男性社員は、コツコツと真面目に仕事をするタイプで、有能とまでは言えなくても、並み以上には出来る。
しかし気が弱く、他の社員から見下されることが多い。
よく仕事を怠ける社員からは、「人生の楽しみを知らない、つまらない奴」と、馬鹿にされていた。

上司としての権限で、なるだけ庇おうとしたが、庇いすぎても彼の肩身が狭くなる。
かつて自分がそうだったが、「教師から贔屓されている生徒」は、憎まれるのだ。
根拠なき贔屓は駄目だと思うが、学業を努力した生徒を贔屓するのは当然のことだと思う。
しかし、そうした喜びを土足で踏みにじるような、怠け者が大勢いる。

(庇うにしても、四六時中ってわけにもいかないしね。)

生首の務める会社にも労働組合があり、そこでは仕事を怠ける社員が幅を利かせていた。
弱気で馬鹿にされている男性社員は、労働組合に入らず、そのことで非難を受けていた。
馬鹿のひとつ覚えのように「労働疎外」という言葉を使い、「団結を阻害するな」と罵っていた。


どうして世の中、人を貶すときだけ努力する連中がいるのだろう。


あれも努力なら、これも努力。
やるべき仕事は怠け、馴れ馴れしい態度をコミュニケーションと勘違いし、自堕落な遊びに興じる連中。
仕事を怠ける努力をし、人を非難する大義名分を一生懸命に考え、楽しいことしか努力しない。

(楽しくなくても、しっかり働くのが人間よ。)

充実感があれば、それでいい。
それが生首のスタンスだった。

労働者の権利だとか、共産主義革命だとか、そうした勇ましいことを言う前に、真面目に働くべきだと思う。
プライドとは仕事を遂行することであり、仕事の出来ない者がプライドを語るのは許せなかった。

貝塚生首は、仕事を怠ける者に本物のプライドは無いと考えている。



- - - - - -



自分は、おかしいのだろうかと思う。
正しい生き方をしているなら、どうして憂き目に遭うのだと、生首は自問自答する。

経営が苦しいときは何度もあったが、その度に睡眠時間を削りながら危機を乗り切ってきた。
今回もギリギリ乗り切れそうだと思っていたが、その瞬間を労働組合は狙っていた。
サボタージュ、ストライキ、ボイコット・・・用語は何でもいいのだが、生首から見れば、悪質な業務妨害だ。

会社は倒産し、経営陣は追われた。
その後は労働組合が乗っ取り、居場所を無くした生首も、自ら職を辞した。

無念だった。
悔しかった。

自分の生き方は、間違っていたのかと悩んだ。
女は所詮、男に尽くして、傅いて、家事と子育てをしていればいいのか。それが正しい、賢い生き方なのか。
多様性などというものは、女には必要ないのだろうか。
様々な物語に触れていても、男は様々なタイプが描かれているのに、女の種類は驚くほど少ない。

敵が多すぎる。
戦うことに疲れ果てた。
働いていたときは穏やかでキリッとしていた目つきも、今は鏡を見れば隈が出来ているようだ。





「仕事が欲しいか? 仕事が欲しいなら、くれてやる!」





自分の人生が1冊の本だとすれば、この展開には何らかの伏線があっただろうか。
40代半ばになった生首に、突如として出現した道。

真紅の狂気に彩られた双眸は、とても美しく、恐ろしかった。
漆黒の髪をなびかせて、ありえないほど均整の取れた肉体を薄着で包み、彼女は現れた。



- - - - - -



“伏線”が存在し、それが何だったのかは、すぐにわかった。
しばらく会っていなかった弟、貝塚恒星が、仲介役として笑顔を見せた。

笑顔なんて見るのは久々で、自分が笑顔になるのも久々だ。

生首は幽堂高校の理事となり、その手腕を再び発揮し始めた。
理事長は不在であることが多く、ナンバー2である生首が、実質の運営を担っていた。
双子の弟・恒星も、よくサポートしてくれた。



薄々わかっていたことだが、理事長は“カンサー”の首領だった。
闇のデュエル組織“カンサー”は、凶悪犯罪者の巣窟で、理事長も数万人、あるいは数十万人を殺している。
どこまで本当かはわからないが、どこまで本当だとしても構わないと思った。

大切なことは、労働の充実だ。

生首自身は、凶悪犯罪に手を染めることは無かったが、理事長に命令されれば実行すると思う。
それは理事長を尊敬しているからこそであり、仕事に誇りを持っているからこそだ。
軽蔑してる相手の命令などには従わないし、何も考えずに仕事はしない。



「来栖・・・くん?」

理事長から”カンサー”を紹介されて、そのメンバーに、かつての弱気な社員がいた。
来栖真心(くるす・まごころ)という、名は体を顕すような名前。その名に恥じない、真面目な努力家。
そんな彼が何故、闇のデュエル組織などに入ったのだろうか。

「お久しぶりです、貝塚さん。」
「あら、そんな畏まらなくていいのよ。もう上司でも部下でもないんだし。」

言ってしまってから、失言だったと思った。
上司と部下という関係を望む人間もいるのだ。そうでなくとも、誰に対しても丁寧に話す人もいる。
来栖は、そういうタイプだとわかっていたのに。

「ええ、まあ・・・。」

案の定、彼は困ったような笑顔で頭を掻いた。
世の中には、丁寧語で話す人に対して、「よそよそしい」「気持ち悪い」と露骨に眉を顰める連中が多い。
そういった人種から傷つけられてきただろうに。

どうして彼のような、優しい男性が非難されなければならないのだろう。
そう思ったときに、自覚したのかもしれない。

(・・・ああ、そうなのね。私は来栖くんのことが好きなんだわ。)

50歳も近くなっての、初恋。
しかも相手は一回り以上も年下とあっては、とても口には出せないが。

とはいえ、想ってるだけで満足な女でいる気も無い。
彼が“カンサー”に入った理由を聞き出して、彼の力になってやろうと思った。

どうやら彼は、あの会社で働き続けているらしく、相変わらず見下されているということだ。
事務処理の得意な彼に、肉体労働を強要し、それを満足にこなせないことで罵る。
そんな日常を聞いて、生首は唖然とした。

仕事に誇りを持っている人間が、仕事が出来ない無能扱いされることが、どれほど屈辱か。
闇のデュエル組織に身を沈めても、不思議ではないと思った。

許せないと思ったのは、個人的な恨みや、来栖の為という枠を超えて、社会的な視野を持った義憤だった。
そうした連中を野放しにしておけば、それは伝播していくだろう。
友人に、恋人に、子供に。
怠け者が増殖し、量産され、再生産される。

(抹殺しなければならないわ。)

“カンサー”には、任務達成率100パーセントの暗殺者がいるという。
会ったことはないが、理事長の息子だというから、コンタクトを取るのは可能だろう。

しかし生首は、それを考えてから、思い留まった。
闇のデュエルを用いて暗殺するのは容易いことだが、それでは自分や来栖の溜飲を下げるだけだ。
それで十分だというのは、並の人間の行いであり、少なくとも自分は十分だと思えない。

(それに・・・)

それに、放っておいても、あの会社は長くないだろうと思った。


予感は的中した。



- - - - - -



ふざけるな、と思った・・・。

会社が立ち行かなくなり、路頭に迷った元部下が、生首を頼って幽堂高校へやって来た。
ここで働かせてもらうか、職を紹介してもらうか、そんな陳情を訴えに来たのだ。
あちこちで陳情を断られ、にっちもさっちもいかなくなって、最後に来たのが生首のところだというのだ。

やはり仕事の出来ない奴には、プライドも何もあったものではない。
女に頭を下げるのが、そんなに悔しいのか、いかにも屈辱に耐えてますよという態度だ。
それはプライドではなく、自分は誇り高い人間だと思われたいだけの怠け者の所業だった。

(寄生虫以下のゴミ虫どもめ。)

あの怪物みたいな理事長がいる以上、幽堂高校が食い物にされることはないだろうが、それは全体の話。
可愛い生徒たちを、こんな奴らの怠惰に晒してたまるものか。
たとえ生存の権利はあるのだとしても、住み分けは絶対だ。勤勉な者と無関係な人生であるべきだ。

生首は、あの会社には愛着があるから、融資という形を取りましょうと言った。
あの会社を潰さないでくれと、懇願した。

(これは最後のチャンスよ。)

もしも、心を入れ替えて真面目に働くなら、それで構わないと生首は考えたのだ。
そうなれば溜飲を下げることは出来ず、スッキリしないものが残るが、社会の利益としてはプラスになるだろう。

しかし自己破産や何やらで、貸したカネが回収できなければ、丸損だ。
生首はデュエルモンスターズの契約的性質を用いて、取引を成立させた。
デュエルで勝利することで、必ずカネを返済させると約束させたのだ。

決闘法則は覆せない。絶対のルールだ。

程なくして、雪だるま式に膨れた借金によって、彼らは破滅した。
違法も違法の闇金に手を出し、法律による自己破産を成立させたところで、追及は止まらなかった。
自殺者が続出し、遺書には生首への恨み言が書かれてあったという。

(・・・くだらないわ。)

あるジャーナリストが、怒りで震えながら遺書のコピーを置いていったが、失礼な奴だと思った。
遺書の内容も稚拙なもので、心に響いてこない。
何でも人のせいにする怠け者の、死に際の捨て台詞。すぐに忘れた。



ひとつの案件が“完了”した。

次の仕事へ、生首は取りかかった。






   パーフェクト   終

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内 容 ニックネーム/日時
火剣「完璧を完壁と間違える人はいるな」
コング「PCは間違えない。カンペキと打ったら完璧に完璧が出る」
ゴリーレッド「なるほど『良い子=親のいいなり』というのは偏見だ」
火剣「小学生でも深き使命感を持って努力している生徒は大勢いる。大志を抱き理想を実現するために勉学に打ち込んでいる少年少女に対し、『君はまじめだね』と」
ゴリーレッド「性格がまじめだからというのは低い評価だ。なぜ大志や情熱を見ない」
コング「専業主婦は僕も好きだ」
ゴリーレッド「違う意味でか?」
火剣「一人暮らしが長い男なら掃除・洗濯・買い物がどれだけ大変な労働かを知っている」
コング「今も奥さんにネクタイ締めてもらってる旦那っているのか?」
火剣「お茶と言ってお茶が出てくる。食べ終わったら片づけてくれる。これじゃ身体も退化するぜ」
コング「その分ベッドでは失神寸前まで責める奉仕が重要だ」
ゴリーレッド「うーん、何か違う気がするが」
火剣「なるほど掃除当番をさぼるのはステータスみたいなおかしな風潮はあるな」
コング「『まじめ=つまらない』はテレビが国民に植えつけたものだ」
火剣「だから真面目な人間も真面目じゃないふりをする」
コング「魔王の勝利か」
ゴリーレッド「残念ながら自己中急増計画を止めることがなかなかできない」
火剣「一人の自己中がいれば百人のまじめがバカを見るか」
コング「久々1600文字祭りだあ!」


火剣獣三郎
2015/11/12 13:08
コング「部長が女性なら僕が守り支え、困らせる部下は脅すけど、カッコ部長が美女に限る、カッコ閉じ」
ゴリーレッド「その口を閉じなさい」
火剣「貝塚生首。区役所で断られそうな名前だが」
コング「帝国重工の財前道生部長も社員を首にしてそうだな」
ゴリーレッド「そんな悪い部長ではなさそうだが」
火剣「薄着の理事長といえば一人しかいない」
コング「カノンか」
ゴリーレッド「違う」
火剣「たとえ会社が倒産しても手腕は消えない」
ゴリーレッド「敬語を話す人によそよそしいと言うのは個性を認めないことだ」
火剣「誰に対しても敬語というのも一つの個性であり信念だからな」
コング「『おらあ、口はわりーけどよう、腹はいんだ』って酔っ払いみたいなオジサンよりは礼儀正しいほうがいい」
火剣「社会悪と厳しく対決する義憤の士はいつの時代も必要だ」
コング「みんなが良いこと探しをしたらダメってことか」
ゴリーレッド「到底良く取れない悪は存在するからな」
火剣「『下町ロケット』でも倒産寸前の時にコバカにしていた銀行の支店長が56億円入った情報を聞くとへーこらして『今後とも末永くお付き合いを』」
コング「『ふざけるな! その腐り切った態度を改めて出直して来い!』」
火剣「社会を変えるのは大変だ。なぜなら今の社会を変えたくない勢力が強いからな」
ゴリーレッド「おいしい思いをしている権力者と一部の大金持ちか」
コング「杉下右京をいでよ。『副総監に話は通してある』『それがどうしたんですか?』」
火剣「ジャーナリストはなぜ生首を一方的に悪役にするんだ。ふざけろだ」
コング「そのジャーナリストが美女であれば物語が一つできる」
ゴリーレッド「黙れ」




コング
2015/11/12 13:27
>火剣さん
完璧と完壁。これの違いは、「金田一少年の事件簿」を読むまで、私も曖昧だった記憶があります。下が玉な理由は、「史記」で知りました。
そんなわけで、テーマは“パーフェクト”。完了させる真面目さと言い換えることも出来ますね。

佐久間「下が玉か。璧という字は、何て男らしいんだ!」
山田「佐久間も不真面目なフリをしてるよな。」
佐久間「フリではないんだが・・・まあ、真面目な態度をしてると、しょっちゅう攻撃を受けるから煩わしい。それは確かだな。」
神邪「何かと突っかかってくる連中がいるんですよね。真面目なタイプを見てると、苛立つそうです。」
維澄「私は不真面目な奴を見てるときが最も苛立つけどね。」
佐久間「そういう人間は少数派だ。大概の人間は、不真面目でも元気に育てばいいと考えている。」
八武「元気なのは良いことなんだがね・・。」
神邪「真面目さを貶されると、元気が無くなります。」
佐久間「そうだな。舐めた口を利く奴は、死ぬ寸前まで殴る。これが正しい。」
山田「中学時代の佐久間の生き方に、俺は強烈に憧れた。」
八武「その結果が暴力皇帝かね?」
山田「佐久間には遠く及ばないが。」
佐久間「及ばなくていい。お前はオリジナルだ。」
維澄「佐久間の暴力性は人を惹きつける。それは真面目だからだ。ただ乱暴なだけな奴に魅力は感じない。」
佐久間「いかんな、もっと乱暴にならないと。」
山田「また天邪鬼か。」
アッキー
2015/11/12 19:57
>コングさん
貝塚生首にも、ナイトの役割をする人が味方していればと思います。なまじ美人であるだけに、やっかみも多かった。
杉下さんの良いところは多いですが、やはり真面目な口調が印象的ですね。凄く好感が持てるところです。

佐久間「くだらん男ほど、自分より優れた女を毛嫌いする・・・あるいは、執拗に勝ちたがる。経験論だがね。」
山田「特に美女だと?」
佐久間「そうだな。」
神邪「それに真面目だと。」
佐久間「それもあるな。」
八武「杉下右京のような、ゆったりとした姿勢で切れ者というのが理想だねぃ。実は私も参考にしていたりして。」
維澄「なるほど、確かに共通するものがある。倫理観の方も真似てみる気は?」
八武「今月もなーい!」
佐久間「ちなみに残念ながら、ジャーナリストは若い男だ。」
八武「どういうこと?」
維澄「なるほど、若い男性にありがちな乱暴さ。本人は義憤のつもりだろうけれど、浅はかだね。」
佐久間「若いうちから理性的な男は少ない。だから神邪のような少年は貴重なんだが。」
神邪「恐れ入ります。」
佐久間「年上の男と付き合う女の気持ちがわかる・・・年上だからではなく、安定感を求めてるんだ。安穏ではなくても。」
アッキー
2015/11/12 20:43

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