佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS ポップの成長度はダイ以上 (前編)

<<   作成日時 : 2015/11/12 00:00   >>

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強くてニューゲーム的な





ダイ 「そうだポップ、関係ない人々も巻き添えに殺した父さんを、焼き尽くしてくれよ。」

ポップ 「オーケイ、あの世への餞別だぜ。」

小さな火球がポップの指先から放たれる。
チロチロと燃える火の玉に、最初に気付いたのはキルバーンだった。

キルバーン 「・・・!! よけろっ、ミスト、バーン様!」


―――メラゾーマだっ!!


爆音と共にバランの遺体は燃えカスになった。
かつて彼が殺した、大勢の民のように・・・。


バーン 「バラン!!」

ポップ 「おやおや失礼・・・火葬より土葬の方が良かったかい、大魔王さん・・・?」

バーン 「うおおおおお―――っ!!!」

ミスト 「駄目ですっ!! バーン様!!」

ダイ 「・・・。」

片手で・・・片手だけでダイは、剣を使うこともなく、バーンに向けて闘気を放った。
それだけでバーンは吹き飛び、倒れて動かなくなった。

ダイ 「おやおや・・・肝心の大魔王が真っ先に死んでしまったね・・・。これではもう、おれの体に傷をつけられる者は1人もいないや・・・。」

ポップ 「部下の後を追うか?」

再び放たれる、小さな火球。
それをミストバーンが掌圧で押さえ込もうとする。

ミストバーン 「闘魔最終掌!! 私がメラゾーマを押さえ込んでおく間に、バーン様を!!」

ピロロ 「わ、わかっ・・」

だが、その途端にポップの放った火球は、ミストバーンの掌圧を突破してきた!

ミストバーン 「なっ・・・!!?」

途端に灼熱の業火が炸裂し、ミストバーンは炎に包まれる。

キルバーン 「ミスト!!」

ミストバーン 「暗黒闘気で包まれた“闇の衣”が・・・剥がされるなどと・・・うおおおお!! あのような小さな火の粉なのに、ポップのメラゾーマは、私の闘魔最終掌の何倍もの威力があるというのかっ・・・!!」


ポップ 「今のはメラゾーマじゃねえ・・・メラだ。」


告げられたのは、衝撃の事実だった。
その言葉に魔王軍の強者たちも、驚愕し絶句する。

ポップ 「同じ呪文でも、使う者の魔法力の絶対量で、その威力は大きく異なる。つまり、おれのメラとミストバーンの闘魔なんとかでは、おれのメラの方が威力が大きいということだ。」

ミストバーン 「な、何だとっ・・・!!」

ポップ 「そして、これが・・・おれのメラゾーマだ・・・」

ミスト、キル 「「うっ!!?」」

ポップ 「その想像を絶す対力と優雅な姿から、おめえらの故郷じゃ、こう呼ぶんだっけな―――



   カイザーフェニックス!!!!



この威力! この熱量! メラ耐性など容赦なく突破する、華麗にして優雅なる不死鳥!
それはまさしく、魔界の伝説! 大魔王のメラゾーマ!!

ポップ 「・・・あらあ・・・ホントに出来ちゃったよ・・・・・・やっぱ天才・・・だったりしてね、おれ・・・」

ダイ 「おまえは昔から天才だよっ! ポップ!!」


ミストバーン 「うおおおおおっ!!」

キルバーン 「ミスト!!」

ミストバーン 「わ、私の肉体なら若干こらえられるはず・・・!! 今のうちにバーン様を・・・!!」

ポップ 「・・・」(左手に火

ピロロ 「げええ!?」

キルバーン 「第二撃!?」

ミストバーン 「バカなっ!! 早すぎる!!」

ポップ 「はっ!」

二撃目のカイザーフェニックスは、一撃目と混ざり合い、より強大な不死鳥として魔王軍を襲った・・・

想像を絶する苦闘の中で、ミストとキルは同時に悟っていた!!
大魔王様の回復は、もはや絶対に不可能だということを・・・!!

だが、攻勢に回ったところで、時間稼ぎの悪あがきに過ぎなかった・・・!


キルバーン (効いてくれよ〜〜!!)

ポップ 「・・・・・・ほお。」

キルバーン 「バーニングクリメイション!!!」

本来、キルバーンは自分の身を傷つける戦いを好まない。
その彼が今、自分の左腕を犠牲にした、まさに捨て身の一撃を繰り出した!

ダイ 「・・・」

ミストバーン 「あ、あの闘気の流れは!!」

ダイ 「覚えておけ、これがドルオーラだっ!!!」

キルバーン 「うおおおおおお!!?」

勇者全開のドルオーラは、クリメイションを相殺するどころか、その先にいるキルバーンまで吹き飛ばした。
危うく黒の核晶が誘爆するところだった。

ピロロ 「連携力の桁が違う・・・」

あくまで個々の力頼みの魔王軍と違い、勇者パーティーには迷いが無い。仲間に命を預けることに躊躇が無い。
次元の違う場所で熟考の末にコマンドを打ち込んでいるように、即座に連携が出来るのだ・・・。

ピロロ 「こうなったら、まとめて逃げる!! 全員まとめて、ルーラ!!」

瞬間移動呪文が、魔王軍を空高く―――


その瞬間、力を抜かれたように、ルーラが打ち消された。

ミストバーン 「な・・・何だとお・・・!!」


ポップ 「・・・知らなかったのか・・・? 大魔王は逃げられない・・・!!!」


レオナ 「バーンパレスは、ミナカトールで覆ってあるわ。ルーラで逃げようたって無駄よ!」

ミスト、キル 「くっ・・・殺せ・・・」

ポップ 「諦めたか・・・。その潔さに敬意を表して、メドローアで痛みも無く消してやらあ・・・」

メラとヒャド、ふたつの魔法力が融合し、極大消滅呪文メドローアが合成される。

だが、そのときだった。

マァム 「ベホマの光!?」


バーン 「諦めるなっ!!」


魔王軍 「「「バーン様!!?」」」

バーン 「余は諦めぬぞ・・・魔界に太陽を取り戻すまで、絶対に諦めぬ!!」

ダイ 「生きていたのか・・・大した生命力だ・・・。」

バーン 「おまえたちは“人々みんなの平和”と言うが・・・それは違う! 違うのだ! 神々は人間に地上を与え、魔族と竜を魔界に、不毛な大地に押し込めた! そんなものは・・・絶対に間違っている!!」

ミストバーン 「バーン様・・・!」

キルバーン 「バーン様・・・!」

バーン 「これが・・・余の力の全てだっ!!!」

突如、それは空間を切り裂いて出現した!
得体の知れない雰囲気を放つ杖・・・それこそバーン最強の武器、“光魔の杖”!

無尽蔵の魔法力を、打撃力に変える、バーンが使えば無敵の攻撃力を得られる―――

ポップ 「・・・っ、カイザーフェニックス!!」

バーン 「カラミティ・・」

ピロロ 「ブチ抜いたっ!!」

ポップ 「・・・遅い!」

第二撃が放たれるが、それをバーンは闘気の障壁で拡散させてしまった。

ダイ (あれがカラミティウォール・・・やっぱり大魔王の強さは底なしだ・・・!)

ポップ 「そんなら・・・」

ミストバーン 「イオラ!?」

ポップ 「おらおらおらっ!!」

絶え間なくイオラの嵐が魔王軍を襲う!

キルバーン 「ポップめ、呪文のランクを落として数で勝負にきたか!」

バーン 「ぬおおおおお―――っ!!!」

“光魔の杖”が前方にシールドを張り、わずかに時間を作る。
そしてバーンは、一気呵成に突進!

バーン 「カラミティウォール!!」

だが、そのときポップはシルバーフェザーで魔法力を回復。
回復呪文の連発で、ダイを援護した!

ダイ 「ふう・・・!」

ポップ 「一瞬マジで心配したぜ・・・。」

ダイ 「やっぱり大魔王は強い・・・素手では勝てないな・・・。」



- - - - - -



ロン・ベルク 「天が震えている・・・! ついに勇者ダイが、最強の武器を手にする時が来たのだ・・・!」

ザボエラ 「な、なんでそんなことがわかるんじゃ!?」

ロン・ベルク 「・・・当たり前だ。オレが作った・・・!」



- - - - - -



ダイ 「これが、おれの武器・・・その名も、“ダイの剣”だ!」

バーン 「ダイの剣・・・!」

ダイ 「これで勝負は見えた! 武器の性能が互角なら、本来の強さが勝負を決する!」

バーン 「ロン・ベルクが作っただと!? 嘘を言うな!」

ポップ 「嘘じゃねえよ。ロン・ベルクは気難しい男・・・極端な話、ナイフ一本持てば強くなるような使い手に、飽きない方がおかしいんだ。」

ダイ 「見せてやる・・・ロン・ベルクさんの最高傑作を!!」



- - - - - -



ザボエラ 「どういうことなんじゃあ!? 敵の親玉である勇者にっ、武器を作ってやるとは・・・!!」

ロン・ベルク 「いきり立つなよ、じいさん。こことは違う次元の話だ・・・。」

ザボエラ 「???」

ロン・ベルク 「それに、普段は大した武器じゃない。ダイ以外には、抜けもしないナマクラさ。」

ザボエラ 「ど、どういう武器なんじゃ、それは・・・?」

ロン・ベルク 「“伝説の武具”というのがあるだろう?」

ザボエラ 「あ、ああ・・・。選ばれた者しか使いこなせないという、強力な剣や盾のことじゃろう・・・?」

ロン・ベルク 「基本的には、あれらと同じだ・・・。ただ、通常の“伝説の武具”は、どんな勇者が使っても大して変わらないが、オレの作った剣には、ダイの魂が込められている・・・。」

ロン・ベルク 「然るべきときに、ダイが抜いたときのみ、あの剣は最強最悪の威力を発揮する・・・そう・・・鬼岩城を一太刀で切り裂いたように・・・!」



- - - - - -



ダイ 「応えろっ・・・!! おれの剣・・・!!」

既に稲妻を纏った剣は、妖しく輝いて絶大なオーラを発していた。

ダイ 「さあ・・・試してみろ!!」

バーン 「ぬおおおお―――っ!!」

勇者と魔王、両者が激突する!
その結果に予想外は無い・・・バーンの“光魔の杖”は、砕け散った・・・!

ミストバーン 「バーン様の・・・無敵の武器までも・・・!」



- - - - - -



ザボエラ 「ロン・ベルク、貴様! そんな武器があるなら、何故そのことを黙っておった!?」

ロン・ベルク 「教えてどうなる。“剣を抜いた勇者は完全無欠だから気をつけろ”とでも言えってのか?」

ザボエラ 「・・・!!」

ロン・ベルク 「唯一の望みは、ダイの精神が戦いに充実する前に、カタをつけてしまうことだった。勇者パーティーが魔王軍を侮っているうちに・・・。」

ロン・ベルク 「だが、どうやらバーンたちはダイを本気にさせてしまったようだな・・・!」



- - - - - -



ダイ 「これが、おまえらの最後の光景だ!!! ドルオーラ!!!」

放たれた必殺のドルオーラ!
魔王軍は果敢に身を盾にするも、虚しく吹き飛ばされてしまう・・・!

ダイ 「無駄だよ・・・ドルオーラは防御不可能な呪文!! 放たれたら誰にも止められはしない・・・!」


だが・・・


爆裂の後に現れたのは、ボロボロに傷ついたハドラーだった。


ダイ 「生きていたんだね、ハドラー。驚いたよ。」

ハドラー 「おまえと戦うのが、オレの生き甲斐だ!」

そう言ってハドラーは、ダイ以外の者たちに目をやる。
その意味を察して、ポップが言った。

ポップ 「・・・案ずるなよ、ハドラー。いかに、おれたちが勇者パーティーといえども、一対一の男の戦いを邪魔するほど無粋じゃないぜ!」

ポップ 「だが―――」

すぐさまポップは、トベルーラで上空から周囲を見渡し、親衛隊の姿を発見した。

親衛隊 「「「!!!!」」」

ポップ 「ベタン!!」

親衛隊 「「「ウオオオオッ!!?」」」

ポップ 「そっちの味方にも、手出し無用だぜ・・・。」


かつての魔王は、ひとりの男となり、完全無欠の勇者と対峙していた。
パラメータだけ考えれば、勝てるはずのない勝負・・・だが、ハドラーの気迫は、微塵も衰えない。

ハドラー 「オレを舐めるなァッ!! 勇者ァッ!!!」

ダイ 「うああああっ・・・!!」

ポップ (バカなっ・・・大魔王さえ軽くあしらえるダイを、弾き返しただと・・・?)

ポップ (まっ・・・まさかっ! 確かハドラーは超魔生物に改造されて、死の淵から蘇るたびに強さを増すようになっていた・・・それを繰り返して、今やダイに匹敵するほどの強さを・・・?)

ハドラー 「うおおおおっ!!」

ダイ 「くっ・・・!」

何度か激突しているが、明らかにダイは押されていた。
ハドラーが力を増しているだけでは、この現象は説明できない。

ダイ (おれの力が・・・弱まっている・・・!?)

ポップ (そうか・・・“ダイの剣”の性質・・・然るべきときにこそ最大の威力を発揮する剣は、相手が満身創痍のハドラーじゃあ、然るべき相手ではないと判断して、威力を損なっちまう!)

ハドラー 「気付いたようだな。そしてパワーの激突なら、オレの方に分がある!!」

ヒュンケル 「い・・・生命の剣・・・!」

レオナ、マァム 「「ええっ!!?」」

ヒュンケル 「ハドラーは・・・自分の命そのものを闘気に転化して剣に与えているのだっ! その身が燃え尽きるのを覚悟で・・・!」

ポップ 「だっ・・・ダイ〜〜!!」

シグマ 「おっと! 今ベタンを解いたら、我々は何をするかわからないぞポップ!」

ヒム 「へへっ・・・そういうこったぜ・・・!」

ハドラー 「ウオオオオッ!!」

ダイ 「うああああっ!!」


―――勝負ッ!!!!


ハドラー 「我が全生命をかけた超魔爆炎覇!!!」

ダイ 「ギガストラッシュ・・・クロス!!!」


距離を取ったダイは、一撃目を遅いストラッシュで!
それに突進を加えた速い二撃目を重ね合わせ、とてつもないシビアなタイミングでクロスさせた!

名付けるならば、“ギガクロスブレイク”!!


ハドラー 「うおおおおおおおッ!!!」

ダイ 「はあああああああッ!!!」


両者の激突により、凄まじい爆発が巻き起こり―――


―――煙が晴れたときには、もはや魔王軍は影も形も残っていなかった。


ハドラー (我が全身全霊ッ!!! 敗れたりッ!!! 我が生涯に一片の悔いも無しッ!!!)


灰燼となって海へ降り注いでいくハドラーは、満足気に笑みを浮かべていた。



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