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zoom RSS 「サトリン」 第十五話 約束のクリスマス 46

<<   作成日時 : 2016/01/03 00:00   >>

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夫を尾行した結果、浮気の可能性は無いと判断した。
茶倉は夫を疑った自分を恥じながらも、しかし別のことを考えていた。
(あの人の様子がおかしいのは確か。となると、もう少し調べてみた方がいいみたいね。)
もしも見つかって怒られたとしても、それはそれで望むところかもしれない。
父親に父親らしいことをしてもらったことのない茶倉は、今更そのことを恨みに思っていなかったが、しかし“父と娘”というシチュエーションには今でも憧れていた。
ファザコンとは少し違うのだろう。強いて言えば、夫婦なのだから、“父娘プレイ”とでも呼ぶべきだろうか。
妻に母性を求めたがる夫が少なくないように、自分は夫に父性を求めたがる妻なのかもしれない。
もちろん、強要するつもりは無いのだが・・・。
(そう言えば、お母さんに叱られたことってあったっけ・・・?)
死んだ母親のことは、なるべく思い出さないようにしていたが、父親から母親を連想してしまった。
(“イヴィル”。)
またしてもゾッとする言葉が頭をよぎる。
このことを考えない為に、母親のことを考えないようにしてきたのだ。
(“イヴィル”。)
しかし、それだけでは手がかりが少なすぎた。茶倉は、それを頭の隅へ置いて、捜査の続きに乗り出した。
もはや尾行に留まらず、鈍郎の足跡を辿るほどになっていた。
(私はストーカーか?)
とはいえ夫婦である以上は、鈍郎が許せば問題ない。叱られても望むところだ。
それだけでは、罪悪感から早々に捜査を打ち切ったかもしれないが、警察が動いていることが、彼女を後押しすることになった。
(警察なんかに捜査されるくらいなら、私がやる。)
実際には、警察が動いているのは、“ブラックタイガー”と“ホワイトドラゴン”という暴走族チーム、それから四方髪連合に関係することだったのだが・・・しかし鈍郎も警察から左翼に属していた過去を調べられたりしていたので、茶倉の不快感は、あながち見当違いでもなかった。

手がかりを掴んだのは、横浜中央病院。
20年以上も前の話だが、ここで看護婦が殺害されるという事件があり、それはエスパーの仕業によるものだった。
そこに辿り着くまでにも、時間を要した。おぼろげに経緯が見えてきた頃には、既に冬が近かった。



つづく

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内 容 ニックネーム/日時
火剣「浮気はしていないが様子がおかしいのは確かか。同志としては理由を知りたいのは当然だ」
コング「父娘プレイ?」
ゴリーレッド「広げなくてもいい」
コング「茶倉の両脚をか?」
ゴリーレッド「ブレーンバスター!」
コング「NO!」
火剣「人間ないものねだりはあるな。女兄弟がいない男は妹や姉に憧れる」
ゴリーレッド「コングは妹がいたな」
コング「いない!」
火剣「イヴィルなら人の脳内にまで信号を送れそうな気がする」
コング「忘れていても『イヴィル』と浮かぶみたいな?」
ゴリーレッド「ブラックタイガー、ホワイトドラゴン、四方髪連合か」
コング「ノノみたいに少女とバレても殴られそうだから脅せないか」
火剣「20年前に病院でそんな事件が」
コング「冬か。冬は苦手な季節だ。ヒロインを凍傷させたら三原則に反するので、雪の中に全裸で放り投げることができない」
ゴリーレッド「しないのが普通という認識はあるかな?」
火剣「ナースを殺したエスパーは?」
コング「犯したのか?」
ゴリーレッド「きょうを命日にしたいか?」
コング「待て、山田太郎と呼ぶぞ」
火剣獣三郎
2016/01/03 10:36
>火剣さん
この頃の鈍郎は、サトリンについて調べている時期でした。自分でも迷っているだけに、妻に打ち明けるのはまだ先になります。
そしてイヴィルとの接近も・・・。

佐久間「肉体を3歳に! パパ♪」
山田「回し蹴り!」
佐久間「ぐはっ・・・蹴ったな、幼女を蹴ったな?」
山田「あまりの鳥肌に体が動いた。」
八武「だが親子プレイはオススメだ。年の差で悩んでいる貴方へ。」
維澄「親の愛に飢えているのが、健全な形で出てきたか。」
佐久間「不健全な場合、虐待など犯罪へ繋がるからな。」
神邪「ふと浮かんだのは、イヴィルが近くで信号を送っているんですか?」
佐久間「うん、そうなんだ。流石は火剣、よくぞ見抜いた。イヴィルはいつでも貴方の側に。」
山田「恐ろしすぎる。」
佐久間「志織の腕を折って警告したのがミル・ネヴィー。彼女が追っていたのがゲシュペンスト。」
八武「鮮血の檻!」
佐久間「ナースを殺して脱走したゲシュペンストは、その後も次々と殺人に手を染める。」
山田「『紅い牙』と『幽霊VS紅い牙』を読み返しておこう。」
佐久間「宣伝かっ。」
アッキー
2016/01/03 21:37

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