佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 「サトリン」 第十五話 約束のクリスマス 73

<<   作成日時 : 2016/02/01 00:00   >>

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電脳十戦士が8名まで揃い、そのうち5名はパートナーを引き連れて、計13名。
蔵目たち3名と朋萌、そしてフィー・カタストロも戻ってきて、合わせて18名。
それでも、この部屋の人数のうち、6割といったところだった。
「フィーちゃん・・・もとい、カタストロさん。俺らもいていいの?」
「いてもらう必要がある。」
そんな蔵目とカタストロの会話を聞きながら、鈍郎は残る12名を見回した。
車椅子に座った、傷のある女。年のころは朋萌と同じくらいか、少し若い。清楚な色気がある。
眼鏡をかけて本を読んでいる男も、同じくらいの歳だろうか。アジア系のようだが、西洋人にも見える。
(ウホッ・・・イイ男・・・。)
読んでいる本のタイトルは、「微分方程式による三次元多様体の分類」という、何やら小難しいもので、読んでいる本人も理解に苦しんでいるようだ。
壁に背を向けて、ズボンのポケットに手を突っ込んでいる男は、ロシア系か。若者に似合わない凄味を持っている。
(ウホッ・・・イイ男・・・。)
銀髪で顔を隠しているが、かなりのハンサムだ。しかし“年上センサー”が反応するのは、どういうわけだろう。纏っている雰囲気は、確かに40は過ぎている男の貫禄であるのだが・・・。
髪で顔を隠しているのは、ときどき姿が2人に見えるセーラー服の少女も同じだった。美しいよりは可愛らしいという形容が似合っている、野に咲く草花の息吹を感じさせる人物だ。
彼女に寄り添っているのは、真っ直ぐな目をした青年。おそらく自分と同じくらいの歳だろうと、鈍郎は思った。
異彩を放っているのは、体操服にブルマの少女。色素の薄い、長い髪をなびかせて、呑気そうな眼をしている。しかし天然そうな表情とは裏腹に、リラックスしながらも隙が無い。
その少女の横にいるのは、父親だろうか。サングラスをかけているのは、左目の傷を隠す為かと推測した。
(ウホッ・・・イイ男・・・。)
軍服というのが、ストイックな雰囲気を醸し出していて、激しく萌える。そういえば機内で伯爵が、軍服の良さを語っていたことを思い出した。確か、NATOに好ましい男がいるとか何とか。
(NATOといえば、納豆が食いたくなったな。)
長らくシリアスを続けてきたが、鈍郎は基本的にコミカルな男である。自作の唄を披露したのも、イヴィルの洗脳とは関係ない。シリアスよりも尻アスが好きだ。
ちなみに納豆というのは、安価で栄養価の高い健康食品であり、無駄を嫌う妻が好んで食べている。肌がツヤツヤなのも、納豆のおかげだと思う。嬉しい。
納豆を嫌う人も多いが、嫌いなら黙っていればいいのだ。思想信条ではあるまいし、人の食事を妨害するような真似は慎んでもらいたい。
別に大して納豆が好きではない鈍郎だが、そう思う程度には好きなので、納豆が嫌われなければいいと思う。
チョコレートはありがたかったが、空いた腹を納得させるほどではなく、何か食べ物を思い浮かべると、無性に食べたくなる。
すると何故か、カタストロが納豆をグチャグチャと箸で掻き回していた。
「・・・!?」
「食べるか。」
練りカラシと鶏卵の黄身、出汁醤油と九条ねぎまで入っている。ありがたい。
差し出された大粒の納豆を、鈍郎はありがたくいただいた。
「ら、ライバル?」
蔵目が再び警戒の目つきを見せるが、すぐにカタストロに小突かれた。
「お前は上司の能力も忘れたのか?」
「朋萌ちゃんの? ・・・あ、隊長か。」
気になる会話を聞きながら、鈍郎は納豆を食べる。
おもむろに歩きながら、位置が遠くて眺められずにいる残る5名へ近付いた。




つづく

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内 容 ニックネーム/日時
火剣「鈍郎のキャラは幅広い」
コング「瑠璃子や茶倉を見てウホ、いい女、と同じことか」
ゴリーレッド「名乗っていない者は知っている人間だろうか」
火剣「コラボしてるから誰が登場してもおかしくないぜ」
コング「うろーい」
火剣「いたか?」
コング「ジャスティス」
ゴリーレッド「あの世だ」
コング「正義の味方は何度でも蘇る」
ゴリーレッド「正義なのは名前だけ」
火剣「コミカルとシリアス、両方できて一流か」
コング「僕のようにシリアスオンリーの人間は誤解を招きやすい」
火剣「納豆は俺様も大好物だ」
コング「カラシに玉子に醤油にネギ、さらにニンジンを入れるのがアントン流」
火剣「アントニオ猪木か」
コング「体操着にブルマの少女? 今はブルマは穿かないらしい。儚い」
ゴリーレッド「ライバル? 敏感に反応し過ぎな気もするが」
火剣「何とも言えない世界観。入り込めねえ」
コング「セーラー服の少女もいるか。セーラー服と一晩中」
ゴリーレッド「機関銃だ」
コング「セーラー服を脱がして」
ゴリーレッド「脱がさないで」
火剣「銀髪、銀髪、いたっけな」
コング「傷がある女、清楚で色気? 裸に皮ジャンだったら一発でわかるんだが」
ゴリーレッド「いつもそういう格好をしているわけではない」
火剣「軍服、ストイック・・・読めねえ」

火剣獣三郎
2016/02/01 16:27
>火剣さん
人間観察が趣味というよりは、男を観察するのが趣味の鈍郎。だいぶ初期のキャラに戻ってきました。
名前が出てない7人は、鈍郎にとっては初対面ですが、わかる人にはピンとくるかもしれません。1名はエスパー奇譚オリジナルですが、残る6名はエロイカ伯爵と同じく、別の作品から。

八武「何度でも蘇るさ!」
山田「ムスカかっ。」
佐久間「なるほど人参か。試してみよう。」
維澄「納豆は私も好きで、よく食べる。」
八武「蔵目は鈍郎への警戒が解けていないのもあるのかねぃ。」
山田「軽快な男だが、いろいろと考えてそうだ。」
神邪「2004年は、まだブルマは現役でしたっけ?」
佐久間「この服装は、読者への暗号なのだ。」
八武「サービスではなく暗号なのかね?」
維澄「もしや、この軍服の男は・・」
神邪「なんにせよ、萌える空間です。戦いの後の、憩いの場。」
山田「けっこう緊張感があるようにも見えるが。」
佐久間「緊張感というよりは、不安感かな。」
山田「これから何が始まるのかという不安か・・。期待もあるが。」
八武「セーラー服とブルマ少女で、脱がしっこ!」
山田「それは無い。」
八武「希望を捨ててはいけないな。ハービスファッションも再現されることを妄想しようではないか。」
山田「妄想じゃねえか。」
佐久間「今の櫃ならやりかねないが。」
アッキー
2016/02/01 22:55

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