佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 挿話あとがき

<<   作成日時 : 2016/03/12 00:00   >>

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これらの話は「サトリン」本編とも関わってくるのですが、番外編というには十戦士も殆ど出てこないので、挿話という形で発表しました。(カテゴリも「サトリン」ではなく「短編」です)

元々は、「いつかどこかの日常で」( )において仄めかしていた、“アポトーシス”との戦い(1997年)を描いた物語の構想があり、「千里」番外掌編はプロローグ、蔵目と結花の話は、第一話と第二話に相当します。
それに小松の話を付け足したのが、これら3つの短編となっています。

書き切れていない連載の一部分とはいえ、単独でも話として十分まとまっているので、この機会に発表しました。
蔵出しとキャラ立ちを兼ねた一石二鳥で、丁度いい機会だったと思います。
アポトーシス(1997年)については別立てで書くか、第三部で挿話を挟むかする予定です。



◎クラメーションあるいは蔵目翔

元になっているのは、「紅い牙」ソネットの過去と、「母を訪ねて三千里」(アニメ)のエピソードです。
サン・イシドロ地区を、石泥地区の名前に引用しているのは言うまでもないですが、子供の頃に「橋のない川」を読んだことや、実際に部落民の集まるスラム街を訪れた経験も踏まえて、この話を描いています。

子供の頃、私は部落民を「差別と戦う人々」というイメージで美化していた傾向があり、訪れた街で不愉快な目に遭ったことは、自分の不明を意識せざるをえないものでした。
差別を憎むのは当然であっても、高尚なイメージを押し付けることも無知・無理解の顕れなんですね。


あるカメラマンの話ですが、スラムの街並みを撮影していたら、住民に殴られたそうです。
そのときにカメラマンは、どうして相手が怒っているのか理解しました。
「自分たちの街は見世物じゃねえぞ」と、勝手に撮影をする無神経なカメラマンに怒りを抱いたのです。

差別を受けてきた人々と接するには、予備知識が要ります。
ろくな知識も無しに接して、痛い目に遭ったら、それは反省し学ぶべき場面です。
このカメラマンは謝罪し、そこから親しくなりましたが、稀な例だと思います。


そんなわけで、クラメーションを描くときに意識したものは“自由”でした。
どうしても暗くて時化た感覚は抜け切れないのですが、それは苦痛を訴える権利であって、シリアス一辺倒で過ごす義務があるわけではない。クラメーションには、明るい方向に壊れてもらいました。ちなみに前口上↓

「当たりき車力の鬼くらげ! おまけにお客がホイサッサ! 影月X帝クラメーション! こ・こ・に・参上〜!!」
「参上、参上、参上、参上!参上、参上、参上、参上! 影・月・X・帝! クラメーション!」
「クシャミ百回ルル3錠! 影月X帝クラメーション! 今日も元気だクラメーション!」
「人が呼ぶ! 誰が呼ぶ? 俺が呼ぶ! 影月X帝・俺を呼ぶ! 誰が呼んだか俺参上! 影月X帝クラメーション!」
「ガマはガマでも四六の我慢! 影月X帝クラメーション! 馬が勝ったら牛負けた! 影月X帝クラメーション!」




◎ユイファあるいは火頭結花

ユイファの話ですが、半分くらいはクラメーションの話になっています。2人の掛け合いがメインということで。
「オーレンジャー」のOPで、「走り出したら止まらないぜ」のフレーズを聞いたとき、「お前がパラノイアだろっ!」と
ツッコミを入れたのも懐かしい思い出ですが、そりゃあバラノイアなんて恐くないだろうなァと。

キューバ革命のとき、革命軍(少数)は、ボロ船に乗って上陸(座礁)し、そこで敵襲を受けて大被害。
みんなが落ち込む中で、フィデル・カストロは「これでバチスタ政権(時の政府)もおしまいだな!」と高笑い。
当然ながら、他の面々は唖然。座礁した挙句に大損害を受けて、何故この男は勝利を確信しているのかと。
流石のゲバラも、このときばかりは(駄目だ、こいつ・・・早く何とかしないと・・・)と思ったとか。

しかし、それから奇策を繰り広げ、メディアにも気さくに対応し、本当に勝利してしまったのは知っての通り。
誇大妄想のパラノイア的な性質も、状況に合致すれば爆発的な成果を齎すということなんですね。
「うみねこのなく頃に」で右代宮金蔵のアレを読んだとき、このエピソードを思い出していました。


ユイファのモデルは、以前どこかで書いた記憶はありますが、「武装錬金」の火渡と、「烈火の炎」の紅です。
それと「からくりサーカス」のアプ・チャーのイメージが若干入っているのかな。バイセクシャルですが百合寄り。
これらの作風に共通するのは、王道の少年マンガでありながら、私好みの陰惨な部分を孕んでいるところ。

私が初めて構想した物語は、輪姦された女が、産んだ子供を復讐の道具に使うというものです。
昔から私は、暗く陰惨な話に対して、仄暗い温かさを感じます。
それは無垢な優しさでもあり、ユイファのベースになっています。

ユイファは赤弓シリーズスロウ剣術でも登場していますが、メインを張ったのは今回が初ですね。
瑞樹との関係は、このあたりを読んでいただければと思います。




◎シータあるいは入流小松

元になっているのは、「OZ」(樹なつみ)と「ヘブン」(遠藤淑子)だったりしますが、ナインティーンやルークと性格は似てませんね。モチーフにしているのは、“機械は人間たりうるか”というテーマの方です。
当然ながら「A・I レボリューション」の影響はありますし、同じテーマを扱っている「人造人間カティサーク」の影響を受けていることは、充電シーンの描写などでピンと来た人もいるでしょう。

いずれにしても、能力や技術で実体化しているのではなく、最初から実体を持っているという点で、サトリンとは別の役割を与えられている少女です。
チームとしても、電脳戦士とは別の、政府と組む特務部隊に所属することになりました。

科学が進んだ現在では、機械と人間の境界は更に曖昧になり、“機械が人間たる証明”に躍起になる必要も無くなってきました。そんな状況で、先人たちのテーマをただ焼き直すのも気が進まず、そこはサラッと描きました。
超能力が使えるということで“人間たる証明”は完了、その先の“人として何を為すか”を描いていきます。


小松、小竹、小梅、そして蒼斗。この組み合わせで「絶対可憐チルドレン」を思い浮かべた人は正解です。
皆本が超能力を持っていた別案から、増田蒼斗というキャラは生まれました。
年齢的にも、小松、小竹、小梅が同い年、蒼斗は10歳年上になっています。

しかしチルドレンと松竹梅は別物で、チームとしての概要だけを受け継いだ形です。能力も性格も異なります。
小竹と小梅は、この名前と能力、まんま「ゼルダの伝説」のツインローバから取っています(ェ
おわかりかと思いますが、マスターソード→増田蒼斗、です。

小竹と小梅は「忍空」の黄純と赤雷みたく“合体技”を出す予定です。
そこへ小松の電撃を加えて、召喚獣テュポーンの天地崩壊みたいな技を出すことも考えています。


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