佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS シータあるいは入流小松 3

<<   作成日時 : 2016/03/05 00:05   >>

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アルカディアの中でも、単独で一都市を制圧可能なエスパーを“帝”クラスと呼ぶ。
ここで基準になるのは戦闘力よりも制圧力であり、カタストロやキアラは“帝”ではない。
クラメーションやユイファが本部から離れて生活しているのは、何も修行を怠けているわけではなく、制圧力の訓練という意味合いがある。戦闘と違って、制圧とは生活基盤にまで踏み込んだ複合的な行動なのだ。
温室育ちの薔薇は、外界では脆いという。本部だけでの訓練では培えないものが、外にはある。アルカディア20万のうち、半数は本部外で暮らしている。

「人が呼ぶ! 誰が呼ぶ? 俺が呼ぶ! 影月X帝・俺を呼ぶ! 誰が呼んだか俺参上! 影月X帝クラメーション!」
ヘッドスライディングしながら、すっかり大人になった青年が現れた。しかし頭の中身は子供のようだ。
「あは・・・・体が熱いよ・・・・イくっ、イくっ、イっちゃう!」
ユイファの方は、成人しても変わらずローティーンの少女みたいな外見で、スカートの中に手を入れていた。
「な、何なんですか、この人たち・・・?」
唖然とするのは、黄色のショートヘア。
しかしカタストロは動じることなく言う。
「紹介しよう。この男が“影月X帝”クラメーション。この女が“焦熱美帝”ユイファ・テスタロッサだ。」
「紹介されたくありません・・・。」
しかし仮にもカタストロに学ぶ同輩だ。頭を切り替えて挨拶した。
「は、初めまして! “鉄鬼雷帝”入流小松です!」
「てっきらいてい・・・え、この子も“帝”クラス? マジ?」
「見ない顔ね。」
すぐに2人とも話しに乗ってきて、小松は安堵した。話の通じない狂人とかではないらしい。
「あ、えーと、“θ−サトリン”と名乗れば、わかるでしょうか・・・?」
「あー、電脳計画の・・・。これでロボットって、信じられねえな。人間の形をした人間って感じだ。」
「まんまじゃないの。」
「こらユイファ、女の子が“まんまん”とか言うのは俺、感心しないな。セクハラだぞ。」
まるで娘を叱る父親のような口調で、クラメーションは注意した。
「クラメーションのそれこそセクハラ以外の何物でもないわ。」
「子供が口にしていい言葉じゃない。」
「あなたとは同年齢だったはずだけど、記憶違いだった?」
「俺にとっては50歳未満の女は、女の子なんだよ。」
「ふざけた男でしょ?」
「はい。」
小松は頷いた。
「同意すんの!?」
クラメーションは異議を申し立てたが、当然ながら無視された。


- - - - - -


「現在お前たちの中で、最も“闘衣”の完成形に近いのは、クラメーションだ。」
「やりぃ。俺って天才!」
クラメーションはVサイン。しかし他の2人を見下してる態度ではなく、あくまで陽気だ。
「攻撃力ではユイファの成長が目覚しい。分身数も100を超えて、デュースの欠けた穴を埋めて余りある。」
「穴・・・埋めて、余る・・・」
アルカディアのNo.13以降は、入れ替わりが少なくない。
現在、No.13はクラメーション、No.14はユイファ、No.15は小松がゴンサレスを抜いて位置していた。
「シータは“闘衣”の習得を始めたばかりだから、今は未熟だ。しかし必ず習得できる。お前は“人間”だからな。」
「はい!」
小松は、そして同時にロボットとしての能力で、クラメーションとユイファのデータを取っていた。
その成果が出るのは、そう先のことではなかった。



つづく

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
火剣「戦闘力と制圧力は違うのか」
コング「僕は征服力を重視する」
ゴリーレッド「キアラも帝ではない?」
火剣「また口上に磨きをかけたクラメーション」
コング「登場の仕方もエンターティナーにとっては重要だ」
火剣「鉄鬼雷帝。強そうだ」
ゴリーレッド「入流小松から見て話の通じない狂人に見えたか」
コング「おまんまの食い上げ」
火剣「50歳未満は女の子って、ある意味40代女性の希望の星・クラメーション」
ゴリーレッド「30代の若い女性を捕まえておばさんと言う子供な大人よりは100倍素晴らしい」
コング「30は女子だ」
火剣「闘衣の全貌はまだ見えていない気がするが」
コング「キューティーハニーのように一旦全裸になってからの変身」
ゴリーレッド「一切関係ない」
火剣「データを取れるのか」
コング「じゃあユイファの透視もできるか?」
ゴリーレッド「なぜ軽薄なほうへ話を持っていく」
コング「ユイファも穴に反応したぞ」
火剣「ところでこの3人が『危険な遭遇』になることはないのか?」
ゴリーレッド「どんな場合でも指導は大事だ」




火剣獣三郎
2016/03/05 10:48
>火剣さん
戦闘力と並んで制圧力も鍛えている2人ですが、どうやら別のものも鍛えているようです。愉快さではアルカディアでも指折りか、影月X帝クラメーション。今日も元気。

佐久間「20世紀末では、もはや帝の基準も緩くなっている気はする。」
山田「確かにな。ユイファは制圧よりも皆殺しにしてしまいそう。」
佐久間「しかし強そうに聞こえることも重要だから、称号を付けることは継承している。」
八武「大人の男が子供の部分を持っているように、大人の女性の中にある少女の部分を忘れてはならない。子供だましと子ども扱いは異なるのだよ。」
維澄「やけに真面目だけど、ただし美女・美少女に限ると注釈が入る展開なのかな?」
八武「当然ではないか。」
山田「おい。」
八武「誰が呼んだか八武死根也♪強姦帝王・八武死根也♪」
山田「より酷い!」
神邪「“闘衣”は以前に、蔵目さんが“月船”という気になる言葉を出していましたが、あれが?」
佐久間「あれが片鱗だ。あの時点では完成形に程遠いが。」
八武「やはり完成形はキューティーハニースタイルなのかね?」
佐久間「まだ秘密。」
アッキー
2016/03/05 22:32

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