佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 悪魔の迷路で回りたい

<<   作成日時 : 2016/04/03 00:00   >>

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「エンバンメイズ」4巻出たよ!


いやー、すげー面白いです「エンバンメイズ」。
紹介されて購入したのは去年だったりするのですが、あれから一番多く読み返しているかもしれん。
感想書くのは4巻出てからにしようと思ってたら、4ヶ月も経っちまったい。

ダーツ漫画といえば「ナインダーツ」くらいしか知らなかった私にとって、この作品は衝撃的。
魅力は語り尽くせないのですが、まず一言。

誰かと思えば、「イコン」の人かーー! 田中さん、田中さんじゃないですか! チィーッス!(殴
絵柄もストーリーも格段にレベルアップしてたから、すぐには気付かなかったよ・・・。

「イコン」は雑誌で読んでいましたが、難解ながら印象深い物語でした。
デビュー作で粗っぽい印象はあるのですが、スピーディーな展開と絵画的な表現がインパクトあって、
なんというか、妙に忘れがたい威力があります。
「エンバンメイズ」の原液を味わいたい人は是非。

「イコン」の怪奇的な絵柄が、良さを損なわれないまま上手くなったというか、美しさとデフォルメと禍々しさが
いい感じに同居していて、「びびびびび」ってのも良いなコレ。


「ナインダーツ」が、“満点に至るまでの話”だとすれば、「エンバンメイズ」は、“満点を取ってからの話”。
それゆえに話としては異質で、どっちかというと「ワンナウツ」的な面白さ。「ワンナウツ」好きな人にはオススメ。

カイタニ作品には、好きな要素と嫌いな要素があるのですが、「ナインダーツ」は好きな方です。
そして最も好きなのが「ワンナウツ」ですが、「エンバンメイズ」は後継作と言って過言ではないと思っています。

「ライアーゲーム」も悪くはないのですが、振り返ってみると結局は“多数決ゲーム”だったなァ・・・と思うと、
何だか民主主義の持つ俗悪さを感じてしまって、私としては気分が乗らないところがあるのです。


「ワンナウツ」と「エンバンメイズ」は色々と似ています。

渡久地東亜と、烏丸徨は、どちらも百発百中の腕前を持っており、冷徹・冷酷だけど冷笑的ではなく、痛快でラディカルな毒舌家・・・まァ、私の好きなタイプなわけですが。この2人が並んでいる光景を想像して萌える。
(ちなみに渡久地もダーツやってますね。投擲つながりだからでしょうか)

ストーリーも、編ごとに話の性質が切り替わり、“勝ち方”が工夫されている。異なっている。
これは凄いことなんです。作家やってる身だからこそ、この凄さは身に沁みて理解できる。

「村瀬の部屋」で、決闘学園シリーズは“逆転劇に至るまでの過程も丁寧”と評されていましたが、もうひとつ
“逆転劇の種類を毎回変えている”ということを挙げておきたい。
異なる逆転方法で決着させるから飽きさせない。

豆戦士さんは「メリハリが大事だ」と言ってましたが、「エンバンメイズ」は編ごとに勝利の説得力が増している。
強さのインフレ以外でも、戦いのレベルが高くなっていることを表現できるという好例です。

決してインフレが嫌いなわけではないのですが、よくインフレの槍玉に挙げられる「ドラゴンボール」だって、
ミスターサタンは魔人ブゥに心で戦いを挑み、それが功を奏しているわけで。それも外せない魅力なわけで。


「エンバンメイズ」の魅力は、キャラクターのイカれ具合にもあります。
単にイカれてるだけでなく、登場して即座に、イカれ具合が簡潔に表現されている。このテンポが良い!

神谷 「もう一度キチンと轢き直せ。そしたら誰も病院には行きたがらない。」

絹守 「“どうにか”しましたよ、いかがです?」

空山 「これ以上ないくらいに、“不自由”な人達。」

華原 「僕への愛を示したいなら、このボトルをケツに突っ込め。」(爽やかな笑顔)

いやあ・・・素敵だ・・・。他にもツインズのシンクロ具合とか、見てて楽しい。
烏丸徨も1巻のカラーページで、しょっぱながら凄いことになってましたねぇ。

4巻だと、いきなり床に座っている志堂くんマジぱないwwwww
犯罪でも何でもないのに、イカれ具合がビンビン伝わってくるという、この面白さ。
イカれてる奴ほど強いって、素晴らしいですよね! テンションあがる!


ネタバレ防止の為、なるべく核心に触れることは伏せますが、教訓としても実に上手い。
犯罪方面にイカれた人でも、どこかハッとするセリフがあって、尊敬できる部分が必ずある。

例えば空山蒼治の、このセリフ。

「若くて自由な少年の夢を、大人達がよってたかって否定するのは何故だと思う?」
「それは心配してるからでも不可能だからでもなく、“今の君と同じ”ごく単純な理由・・・」
「実現されたら」」「嫌だからだ」
「本当は“やめさせたい”だけなんだ! 自分より立派になってほしくなんかないから!!」
「いつまでも“自分達と同じように”、“行き詰っていて”ほしいだけなんだ!!」


空山は極めてイカれていますが、こういう本質を鋭く突いてくるところが好きです。
ダーツプレイヤーだけに、突くのは上手いのか。・・・うん、私は別に上手いこと言ってないね。

個人的に絹守が凄く好きなのですが、彼を好きになったセリフが以下↓

「“どうしてそんなことができる?”そんな顔をしていますね。」
「私も同じ気持ちですよ。君達がなぜ百発百中なんてことができるのかサッパリです。」
「素人ほど実力以外の“何か”にすがりたがりますが、結局は経験こそがすべてに勝る。」
「君達は“ダーツ”の、私は“苦痛”の熟練者というだけの話です。」


すっげー共感できる、けれん味のあるセリフ。
私も同じ気持ちです。世の中の大勢がどうして“概ね健全に”社会生活を営めているのかサッパリです。
要するに大多数の人間は“日常生活”の、私は“執筆”の熟練者というだけの話なんですね。

・・・うん、私が熟練者かどうかはツッコまない方向で。
話をわかりやすくする為に、熟練者ということにしといて。

いや、例えば、志堂くんをスゲーと思ったのは、戦いの渦中において、敵からでも真摯に学ぶ姿勢であって、
ソッコーで習得したことは、「凄いけど、熟練者なら出来るよね」って話。

私はダーツに関しては絹守さんよりも下手だけど、数学や創作に関して言えば、新たに1つの“技術”を習得するのには、確かに1時間あれば十分。(あくまで“1つ”につき)
というのは、洗練された技術というのは、模倣する者へ配慮された性質を帯びているから。

“固有の発想”は価値が高いけれど、“固有の技術”はさほど価値は高くない。
ルソーよりマルクスの方がスゲーと感じるのも、そのへんから来ています。


・・・え、何ですか? 鈴音さんに言及してない?
いや、もちろん好きですよ。イカれ具合ではトップクラスじゃないかと思ってますし。(字を書くのもスッゲー早い)
このマンガでは強さとイカれ具合が正の相関関係にあるのですからね!

何気にリクとゴードーも重要だと思っています。
こういう人たちがいないと、どんどん感覚が麻痺していくからね。
彼らのおかげで、烏丸たちがとんでもない次元で戦っているのが、あらためて実感できるという。


ケーキカットは、なるほど、ドクロルールが無いと単調なゲームになってしまいそうなんだなぁ。
んー、点数で相手を凌駕するよりは、ゲストの合理を読んで、相手にドクロケーキを食わせる方がいいのか?
ルール的に中央は抜かれてる(絵でも)みたいだけど、実際どうなんだろう。

しかしこれ、3人いれば模擬的に再現できそうだね。

<用意するもの>
ゲームマスター:1名
プレイヤー:2名
駒:22個
ハサミ:1本
紙と鉛筆:適量

・的を描いた紙を8つ用意し、切り分けさせる。
・ゲームマスターはゲスト役を兼ね、ゲスト駒20個を、番号順に時計回りに配置していく。(反時計回りでも可)
・配置してからドクロケーキの情報をプレイヤーから伝えてもらう。
・プレイヤーは自分の取り分から1つを選び、その得点の3倍を得る。
・ゲストは配置された部分の得点を得る。
・ドクロケーキに当たった駒はゲームから除外する。
・最大8ラウンド繰り返し、得点の多い方が勝利。

◎特殊ルールを設けてもいいかもしれない。
・プレイヤーはKとMに分かれる。
・どちらも生き残り、最終得点が同じになった場合、合格者の数で勝敗を決める。
・合格者が9人以下ならMの勝ち、10人なら引き分け、11人以上ならKの勝ちとする。

・・・・・・みたいなことを考えたけど、実際やるとなると、なかなか大変そうだなぁ。
そう考えると、スタッフの後藤さんたちにも頭が下がります。


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