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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 ([) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2016/04/30 00:21   >>

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◆ ◆ ◆



『よぉクソガキ、目は覚めたか?』

『この木原数多様に感謝しろよ』

『それと、シェイクされた脳ミソの代わりを務めてくれてる』
『優しい優しい、お人形さん達になァ』



◆ ◆ ◆



一方 「実験は・・・ッ」

一方 「あの計画は中止されたンじゃねェのか?」

流石に、完全に中止されたとまでは思っていない。
やるべきことは、まだ残っているという認識はあった。

しかし、一方通行が施設を潰して、ほんの数日だ。
麦野に苦戦し、絹旗と黒夜に不覚を取ったとはいえ、
施設を破壊するという目的は達成している。

もはや実験を行える施設など、残っているはずは―――

9999号 「計画というのがレベル6進化実験を指すのなら、予定通り進行中です、とミサカは答えます。」

一方 「 」

9999号 「先程第9982次実験が行われたばかりです、とミサカは事後報告します。」

一方 「 」

9999号 「実験を行える施設を全て壊したと思っているようですが」

9999号 「あなたがSプロセッサを壊滅させた翌日に」

9999号 「一八三施設への引き継ぎが完了しました」

9999号 「とミサカは一方通行の心を折るべく・・」

一方 「何で・・・」

9999号 「この実験は学園都市の上層部に承認されていますから」

9999号 「とミサカは一方通行に限りなく絶望に近い事実を告げてみます。」

一方 「そォじゃねェよ・・・」

一方 「オマエらは、オマエは、死にたくねェとは思わねェのか!?」

9999号 「質問の意図を理解しかねます、とミサカは首をかしげます。」

一方 「生きてるンだろォ!? 命があるンだろォ!?」

一方 「なのに・・・何で・・・」

9999号 「お姉さまから言われませんでしたか。」

9999号 「ミサカは計画の為に作られた模造品です。」

9999号 「単価にして一八万円の実験動物ですから」

9999号 「とミサカはありのままの事実を伝えます。」

一方 「 」

打ちのめす。
打ちのめされる。

いったい自分は、誰を助けようとしているのか。
助けようとしている彼女たちが、助けを望んでいないなら、
自分は何をしているというのか。

9999号 「代理演算の心配でしたら」

9999号 「サードシーズンへの引き継ぎが検討されていますので」

9999号 「あなたは何も心配しなくていいですよ、とミサカは一方通行の不安を取り除いてあげます。」

一方 「 」

それは悪魔の誘惑だった。

よく頑張ったから、もう十分だから、
ここで自分だけ生き延びることを選択しても、
恥ずかしいことじゃないよと、

自分の中で悪魔が囁いている。

一方 (最っ低だ・・・俺・・・)

わずかでも、そんなことを考えてしまったことが許せない。
自分だけ助かろうと思ったことが、我慢ならない。

9999号 「一方通行?」

一方 「いいぜェ・・・」

一方 「オマエらが、自分のことを実験動物だと」

一方 「殺される為に生まれてきた存在だっていうンなら」

一方 「まずは」

一方 「そのふざけた幻想を、ブチ殺してやるよ!!」

9999号 「 」

9999号 「・・・何故でしょう」

9999号 「その言葉はミサカの心に響きました。」

このとき9999号は相変わらず無表情ではあったが、
そこに一方通行は確かな感情の揺らぎを感じ取った。

一方 (コイツは人形なんかじゃねェ)

一方 (実験動物なんかじゃねェ)

一方 (れっきとした人間だァ!)


- - - - - -


その日から再び、一方通行は破壊活動を開始した。
引き継ぎ施設は一八三。ならば、その全てを壊せばいい。
それでも引き継がれるなら、それも壊せばいい。
壊すことなら、大の得意だ。

一方 (壊れろ)

一方 (壊れろォ)

一方 (ヒャハハハハハハ!!)



◆ ◆ ◆



“アイテム”のプライベートプール。
そこでは、フレメアも含めた七人が集合していた。


麦野 「あ゛〜、調子わりぃ」ズキズキ

泳ぐのも億劫なほど、麦野は痛む頭を抱えながら、
艶かしいパレオ姿を披露して、体を横たえていた。

フレンダ 「結局、能力の使いすぎって訳よ。」

同じくフレンダも、ダメージが抜け切っていない。
際どい水着に身を包みながら、水には入らない。

滝壺と黒夜は浮いているし、絹旗は両手をテーピング中。
フレメアは水遊びをしているだけで、
実質ここで泳いでいるのは浜面だけだった。

浜面 「・・・ふぅ。」ツヤツヤ

美少女たちに囲まれて、浜面は幸福だった。
恋人である滝壺が、意外に胸があることも発見していた。

決して上条から幸せを吸い取っているわけではないのだが、
人並み外れた幸運の持ち主である。

絹旗 「ところで麦野」

麦野 「何?」

絹旗 「一方通行が生きてるという話は超確かなのですか?」

麦野 「引き継ぎ施設が壊されまくってっから、そうらしいな。」

浜面 「上条と接触したって目撃情報も、未確認だが寄せられてる。確かだろ。」

黒夜 「ゴキブリ並みにしぶてェな。脳ミソぶち撒けたはずなのによォ。」

フレンダ 「生きてるどころか、数日で歩けるまでになるって、どんな化物な訳よ。」

Sプロセッサ防衛戦で、一方通行を撃破する為に、
絹旗は両拳がしばらく使えなくなり、
黒夜に至っては、予備の腕を全て使い果たした。
回復と補充までには、しばらく時間がかかりそうだ。

絹旗 「下手人が一方通行と超わかっているなら、こちらから超襲撃しませんか?」

滝壺 「あくせられーたのAIM拡散力場は把握してるから、いつでも行けるよ。」

麦野 「そうしたいのは山々なんだけどねー。」

限界を超えて能力を使いすぎたことで、麦野はダウンしていた。
“0次元の極点”は未完成の切札であり、乱用してはならないのだが、
熱くなったときの麦野は、構わず連続使用してしまう。

結果として一方通行は、しばらく“アイテム”を活動不能に追い込み、
実験施設の破壊には成功している。

当然“アイテム”へ支払われたギャラは前金だけであり、
しかも一方通行がピンピンしているとなれば、
ほぼ“アイテム”の敗北としか言いようがない。

少なくとも、勝ったとは言えない。痛み分けだ。
示威行動という目的は果たしたので、成果が無いわけではないのだが・・・。

麦野 「統括理事会からの厳命で、こっちからは手を出すなって言われてんのよ。」

フレンダ 「はあ? 何それ。結局意味わかんないんだけど。」

麦野 「色々と裏がありそうだから、大人しく頷いてるつもりはないわ。」

麦野 (もし、第三位にもレベル6になれる資質があるとしたら、これは・・・)

麦野 「・・・・・・」

麦野 「はーまづらぁ」

浜面 「おう。」

浜面 「ミサカネットワークについて、調べとけばいいんだな。」

麦野 「ああ。私の読みでは、あれには裏の目的がある。」

麦野 「レベル6シフト実験も、ブラフってわけじゃないんだろうが―――」



◆ ◆ ◆



破壊 破壊 破壊 破壊

破壊 破壊 破壊 破壊

連日のように一方通行は、実験施設を壊していった。

一方 (ぜんぶ潰してしまえばイイ)

一方 (今あるものも)

一方 (これから引き継ぐものも)

一方 (全部)

一方 (ぜんぶ)

一方 (ゼンブ)

一方 (跡形も無くなるまで)

一方 (そうすれば、いつか―――)


(いつか?)

(そンな都合のイイ日が訪れるとして)

(その時までに後何人“妹達”が死ぬンだ?)


一方 「・・・っ、うるせェっ!!」


(とっくにわかってンだろ?)

(オマエには何かを壊すことは出来ても)

(誰かを助けることなンて出来やしねェ)


一方 「うるせェって言ってンだろォ!!」


(どれだけ壊そォとも)

(たとえ樹形図の設計者を破壊できたとしても)

(実験は終わらねェンだよ)


一方 「じゃあ他に」

一方 「どンな方法があるっていうンだよォ!?」


約束したんだ。彼女に約束したんだ。
殺されるだけの運命なんて幻想は、
ぶち殺してやるって。

だから諦めるわけにはいかない。
心に響いたと、彼女は言ってくれた。
だから絶対に諦めない。

彼女を助けたい。


その

彼女が

ライブ映像で


一方 「 」


完全記憶能力は、インデックスの専売特許ではない。
それに近いレベルとしては、一方通行も備えている。

あのときの彼女、9999号が、オリジナルに追い詰められていた。


(オマエは頑張ったって実感が欲しいだけだろ)

(頑張ったけど駄目でした)

(サードシーズンのおかげで自分だけは助かりました)

(メデタシメデタシってなァ)


一方 「・・・ヤメロ」

一方 「あっ」

一方 「やめ―――」

一方 「あァーーーあァーーーァーーーーー」

一方 「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


モニターの中で9999号は、

全身の細胞が一度に破裂して

粉々になっていた。


間違いなく“超電磁砲”御坂美琴は、

レベル6へと近付いていた。


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