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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (]T) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2016/04/30 00:30   >>

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◆ ◆ ◆



たとえレベル1のままだったとしても

私はアンタの前に立ち塞がったわよ



◆ ◆ ◆



一方 「クキキキキ・・・・・・」

一方 「なンでバッテリーが切れてるのに動けるとか」

一方 「この翼はなンなンですかとか」

一方 「そンなことはどォでもいい。」

“黒翼”。
本来これの発現中は、一方通行の意識は飛ぶ。

一方 「オマエをブチ殺せる。」

一方 「それだけわかってりゃ十分だ。」

御坂 「へえー、大した自信じゃない。」

御坂 「そんな羽が生えたくらいで、この美琴さまを倒せると思うわけ?」

一方 「死ねェ!!!」

膨れた黒翼が、地面をバターよりも容易く削っていく。
それを間一髪で回避した御坂は、笑みを消していた。

御坂 「・・・なるほど、大したパワーだわこりゃ。」

御坂 「だけど結局、当たらなければ意味は無いのよね。」

体内の電気信号を制御し、
電磁気力で空を飛び、
バリアも張り巡らせている。

そんな彼女は、すいすいと“黒翼”を回避し続けていた。

上条 「なんで・・・当たらねえんだ・・・?」

立ち上がって10000号に肩を貸しながら、
離れたところまで避難させた上条は、
戻ってきてフェンス越しに戦闘を眺めていた。

一方 「クソッタレがあ!!」

一方 「ウネウネと・・・・・・」

御坂 「はあ」

一方 「ごぶァ!」

“黒翼”は御坂に当たらない。
御坂の攻撃は一方通行に当たる。

一方 「なンっなンだよ、このザマはァ!?」

“黒翼”の出力は、御坂美琴の数百倍。
当たりさえすれば、ひとたまりもない。

しかし御坂は、レベル5の中で唯一、
レベル1から努力して成長した能力者である。

その意味するところは、常に自分より力の大きい者と戦ってきたということ。
出力の少なさを、手数の多さと演算の精度で補ってきた。

単純なパワーなら、レベル5の中でも六番目。
レベル4の中にも、パワーだけなら彼女を凌駕する能力者は存在する。

しかし戦いは、能力の比べっこではない。
どれだけ効率的かつ臨機応変に能力を行使するか、
必要な情報や物資を揃えるか、
そうした諸々の総合的な結果として、戦いがある。

レベル5と戦うときでも、御坂はレベル4相当のパワーしか使っていない。
能力の種類こそありふれているが、その効率性は誰をも凌駕する。

虚空爆破事件のとき、彼女は犯人に向かって、こう述べていた。

『たとえレベル1のままだったとしても、私はアンタの前に立ち塞がったわよ。』

この言葉は、一見すると青臭い正義感に聞こえる。
しかし実際は、極めて現実的な計算に基づいている。

このとき彼女は、「たとえレベル0でも」とは言わなかった。
あの爆弾魔程度の相手なら、レベル1の能力で勝てる。
体術と組み合わせて、制圧することは造作も無い。

そういう意味なのだ。

常にパワーで上回る相手と戦ってきた御坂は、
攻撃を回避することにかけては誰よりも優れている。
当たれば即死という状況など、日常茶飯事。

だからこそ回避する。
目覚めたばかりの能力など、当たらない。


上条 (あの黒い翼が何なのかはよくわからねえけど)

上条 (とんでもない力の塊だってのはわかる)

上条 (当たりさえすれば)

そこで上条は、自分の右手を見やる。
この右手なら、あの“黒翼”を曲げることが出来るかもしれない。

ペンデックスとの戦いで学んだことだが、
“幻想殺し”は打ち消す要領に制限があり、
とてつもない力を前にすれば、
それを打ち消してしまう前に“曲げる”ことが出来る。

上条は知らないことだが、
“樹形図の設計者”も、それによって破壊されたのだ。

上条 (クソッ、足が震えてやがる)

上条 (ダメージが深刻なのか)

上条 (それとも内心じゃ、地面をあんな風に抉る力にビビッてんのか?)

上条 (デカイ口叩いて情けねえぞっ!)

上条 「鈴科ーーーーーッ!!」

フェンスを乗り越え、上条は駆ける。
顎への一撃で頭を揺らされているが、
そのダメージも抜けつつある。

ほとばしる“黒翼”を

その手で


上条 (掴んだッ!!)


いける。

掴める。

曲げられる。


上条 「行っけええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

指向性を持たせた“黒翼”が、御坂めがけて放たれる。
急に“向き”を変えたエネルギーが、彼女を掠める。

御坂 「――ッ」

“黒翼”のパワーは、御坂の数百倍。
垣根や麦野さえも遥かに凌駕する。

掠っただけでも、その威力は果てしない。

御坂 「・・・っあ・・・・・・」

バランスを崩した御坂は
空中でキリモミしながら墜落。

すんでのところで着地できたが、
その表情からは完全に笑みが消えていた。

御坂 「・・・・・・やってくれるじゃない。」

一方 「クソッタレ・・・・・・浅かったか・・・・・・」

しかし、今の攻撃は御坂にも有効なことが証明された。

“黒翼”の長さは数十メートルまで達せられる。
それを上条が“幻想殺し”によって、根元で曲げる。

すなわち、わずかな右手の動きによって、
半径数十メートルの超高速攻撃圏を作り出す。

御坂の攻撃は光速でも、御坂自身が光速で動けるわけではない。
上条の右手の方が、動きは早い。

そもそも上条は、能力者や魔術師を相手に
“幻想殺し”を多用してきた。
右手の動きに関しては、膨大な経験値を持っている。

左手と両足で一方通行の体をホールドする格好で
しがみつきながら、右手は“黒翼”をコントロールする。

一方 「・・・ッか、かみじょォ、しっかり掴まってろよォ」///

上条 「おう!」ギュッ

一方 「ンッ」///


御坂 「・・・即席コンビも意外と侮れないわね。」

御坂 「こっちも出し惜しみしてる場合じゃない、か。」

御坂 「―――二%・・・」


上条、一方 「「 」」ゾワッ


御坂 「“トゥール”」


その途端、御坂のAIM拡散力場が爆発的に膨れあがった。

羽衣を纏った雷神のような形態。
揺らめく白刃は、触れただけで
あらゆる物質を原子の単位まで引きちぎるであろう。


御坂 「この力は、ちょろーっと私もヤバいんで」

御坂 「さっさと決着つけるわよ。」


一方 (速ッ・・・)

上条 「――ッ」

右手が間に合った。
だが、確かに打ち消し続けているが、
曲げることさえ出来ていない。

上条 (そんな)

上条 (びくともしねえ)

御坂 「へえ」

御坂 「まだ拮抗できるんだ」

御坂 「大概その右手も怪物よね」

一方 「クソッタレがァ!!」

拮抗しているところへ、“黒翼”が貫く。

羽衣は四散し、地面に落下したところは
地雷さながらの爆発を起こしている。

一方 「なンなンですかァ、そいつは・・・」

御坂 「アンタの“黒翼”と似たようなものよ。」

御坂 「“同じ”かどうかは知らないけどね。」

一方 「・・・・・・」

御坂 「ったく、実験開始前の私だったら瞬殺されてたわ。」

“黒翼”は、単なる力の塊ではない。
それによって機動力が大幅に増加していることが、
同じく機動力を主体とする御坂にとっては厄介なのだ。

御坂 「・・・・・・」

御坂 「・・・仕方ないわね」


御坂 「―――フェイズ5.2・・・」


まだ先がある。


御坂 「“ガルダ”」


額から角のようなものが生え、そこに黒い目玉。

手足には、物質化したAIM拡散力場と、
電熱溶解した金属が、鳥のように纏われる。

その右手からは、美しく煌く翼が
指の指し示す方向へ伸びていた。

いびつで、アンバランスな、美。


御坂 「私の右手と、アnタの右手、どtちが強いkしら」

御坂 「・・・あr、ヘッダ足りてnい?」


上条 「・・・・・・」

一方 「・・・・・・」

恐怖心が麻痺している。
あまりに強大すぎて、“恐い”とすら思わない。

自分たちは

ここで死ぬのだと

上条 (・・・・・・なんか、急に親に会いたくなったな・・・)

一方 (木原くン・・・・・・)


御坂 「死ね」


その攻撃は上条の右手を吹き飛ばし、

続いて肉体を―――


御坂 (・・・?)

御坂 (何アレ)


そこから出てきたのは、上条の体内には納まりきらない巨大なドラゴン。

“体内”ではない、どこか別のところから出てきた、“竜王の顎”。

八体の巨竜は、御坂の“力”を食らう 食らう 食らう 食らう

食らい尽くして

丸裸にする


一方 「 」

一方 「―――ハッ」


絶望は

終わりを告げた


一方 「終わりだクソッタレ」

一方 「歯を食いしばれよ“超電磁砲”」


一方 「こっから先は一方通行だ」


鋭く尖らした黒い翼が

槍のように御坂を貫いた。


御坂 「 」


空中で彼女の体は、真っ二つに上下に分かれた。


御坂 「 」


そのまま“黒翼”は

御坂美琴の肉体を

粉みじんにした。


上条 「 」

一方 「 」


上条と一方通行は、落下した。

倒れたまま動かない。


それを見つめる10000号の顔があった。


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