佐久間闇子と奇妙な世界

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<<   作成日時 : 2016/06/20 00:00   >>

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暗い暗い地の底にいる。
俺の心は、いつでも暗い。
雨の日も、晴れの日も、昼でも夜でも、冷たい水滴の下垂る洞窟の中は、冷たい闇が支配している。

理解しているさ。俺の心は歪んでいる。錆びつき、傷つき、すり減っている。
50歳にもなると、体だけでなく心も衰えてくる。
情熱ってやつが、だらしなく漏れ出して、霧散していくような感覚に襲われる。

若いってだけで素晴らしいと思えてくるようじゃ、俺も歳を取ったということだ。
うるせえよ、まったく。うるせえよ。心の中から声がするんだ。お前はもう若くないってな。
ああ、認めるよ。俺は若くない。そんなことは何年も前からわかっている。

だが、まだ老いてはいない。
ただひとつ、ただひとつさ。そのひとつの情熱が俺を動かす。

フィー・カタストロ。

お前はいつまでも若々しい。
俺と同い年だというのに、下手すれば20代にも見えてしまう。
それが羨ましくもあり、嬉しくもある。

俺は彼女に釣り合うような男じゃない。
いつからか俺は、地の底の洞窟に転がり落ちていた。
その洞窟の名は、「負け犬」「臆病者」「中途半端」・・・そして「堕落」だ。

フィーは遥か先にいる。独りっきりで荒野を歩いている。
面白くなさそうな顔で、立ち止まることもなく、振り返ることもなく、風の中を歩いていく。
だから、フィーに釣り合う為には、フィーの横に並ばなくてはならないんだ。
俺がフィーの価値を貶めてはいけない。



アルカディア本部から報告があった。
十戒のメンバーは殆どを始末し、“神酒”の治療薬も完成したとのことだ。
これで戦いは終わるのだと、最高幹部ギガマイルは言った。
後はフィー・カタストロがクリエ・ソゥルを始末して、残りの連中の身柄を確保して、それで終わりだと。

この戦いも終わりか。
俺は戦いが始まる前に誓った。この戦いが終わったら、フィーを手に入れるのだと。
この機会を逃したら、それは永遠に叶わない。
だから今なんだ。

砕組の死者が多かったことを除けば、ギガマイルの予定した通りになった。
それすなわち、「フィー・カタストロがクリエ・ソゥルと戦う」ことだ。
ギガマイルが何故それに拘ったかは定かではないが、正直ありがたい。

最後の最後で俺の出番だ。
フィー、今行くぞ。
モース・リーガルが行くぞ。

唇を合わせたい。
肌を重ねたい。
お前を手に入れたい。

だから俺の体よ、もう一度動いてくれ。
俺に勇気をくれ。


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エスパー奇譚』長編小説 「千里」 NEKTAR 目録
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2016/06/20 00:01

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内 容 ニックネーム/日時
火剣「40歳ジャストの時は全然若くて気持ちも前向き、30代と何ら変わらない。線の細い20代などラリアットで一発KO! しかし50歳はまだ若いし老いてないが、気持ちと肉体のズレを感じる時期かもしれねえ。そういえな慢性的に疲れが取れないなとか」
コング「誤解を招いて50年」
火剣「うるせえ」
コング「女に好かれて32年の僕と比べたら誤解を招いて50年の火剣は普通の50歳よりきついのでは?」
ゴリーレッド「何が32歳だ」
火剣「32歳じゃ『今週もなーい!』なんて知らない」
コング「それよりフィー・カタストロ50歳は20代に見えるのか?」
ゴリーレッド「30代ではなく20代とは素晴らしい」
火剣「森高千里や早見優も若いが」
コング「でもフィーへのこの大情熱は青年ではないか。僕の若さの秘訣もやはり女だ」
ゴリーレッド「モース・リーガルの純愛とコングを一緒にしてはいけない」
コング「僕の犯したいは抱きたいと同義語だ」
火剣「唇を合わせたい、肌を重ねたい、全てが欲しいという大感情は人間を若くする」
ゴリーレッド「荒んでいた心、傷ついていた心、錆びついていた心も、愛情の一滴で潤う」
コング「お礼に全身オイルマッサージであんあん言わせるのだ」
ゴリーレッド「一度でいいから純愛を経験してみなさい」
コング「戦士にとって純愛は時に邪魔になる。人間を唯一狂わせるのも恋だから」
火剣「ここまでは一部を除いてクレアのシナリオ通りなのか」
コング「ティムに犯されて落とされたのもシナリオ通りか?」
ゴリーレッド「シャラップ」
火剣「クリエはフィーと闘うのか」
ゴリーレッド「心配は残る」
コング「パラメッタの出番? それともウローイ」
火剣「ハービスたちの仇を討て」


火剣獣三郎
2016/06/20 16:44
>火剣さん
老いが迫ってくるのは、年齢よりも、衰えを感じたときかもしれません。超能力が衰えてから、モースは絶えず老いの恐怖と戦ってきました。まだまだ全然、分隊長クラスよりは強いのですが、悩みの尺度は常に本人のものですね。
アンティローグとの戦いも大詰め、モース・リーガルにとっても正念場となります。

八武「なるほど、カタストロは同い年でも老いを感じてはいないだろうねぃ。」
佐久間「まあ、この時点ではモースの恐怖は知らないだろうな。」
山田「モースの愛も知らないか。」
佐久間「隣人の心も知らないことだらけだ。長い付き合いでも、知らなかった事実は出てくる。ある日、突然。」
維澄「何だか不穏な予告に聞こえるね。」
佐久間「一般論だよ、一般論。」
神邪「そうでしょうか・・?」
八武「老いへの恐怖を感じるなら、それを肯定してやることだ。」
山田「ほう。」
八武「プラスの感情を抱こうというのは正しい。しかしそれは、マイナス感情の否定ではない。“マイナス感情を抱いている自分”を肯定してやる、自己肯定はプラスの感情だ。」
神邪「ドクターの壮健ぶりは、そうした悟りに裏打ちされているんですね。」
八武「悟りというほど大袈裟なものではないが、恐怖を肯定することから見えてくる世界もあるさ。」
維澄「若い頃ほど動けなくても十分強いというのは、萌えるね。」
佐久間「燃えじゃないのか?」
維澄「同じことよ。」
山田「しかしモースには死亡フラグが立っているというか、カタストロの盾になりかねない。」
八武「いや、生きてカタストロを手に入れるという意志が伝わってくる。」
アッキー
2016/06/20 22:26

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