佐久間闇子と奇妙な世界

アクセスカウンタ

zoom RSS 表現を変えてみる

<<   作成日時 : 2016/07/19 00:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

小説を書くとき、小手先のテクニックとか割と好きです。
小細工も掻き集めれば技巧になります。
参考までに。



(雨についての描写)

雨が降る。
音も無く降り注ぐ雨粒は、やがて誰の耳にも存在を主張し始める。
ごうごうと荒れ狂う雷雨は、地上へ水を叩きつけ、河川の嵩を増す。
緩やかだった流れは濁流となり、激しく走る牙となった。轟っ!



ここでは最初「雨」と書き、「雨粒」「雷雨」「水」と、少しずつ表現を変えています。
また、時間と共に雨の勢いが激しくなっていく様子を、他の言葉も交えて表現しています。

メリハリというのは大事で、「あまり強い言葉を使うと弱く見える」という名言がありますが、
強い言葉は使いどころを選んだ方が効果的です。最初は控えめな表現をして、徐々に強くしていきます。

いつも同じ表現ばかりでは、“描写”ではなく“説明”になってしまいます。
(私はこれをよくやらかしてしまうんだ・・・)

単に様々な表現を使えばいいというものではなく、雰囲気は統一する方が望ましいです。(基本的には)
例えば上記の文章に、「H2O」とか「あめっこ」などが混じっていたら違和感があります。

セリフではOKです。
地の分で堅い表現を使い、セリフで砕けた表現を使うことで、メリハリを利かせる方法もあります。



(裸についての描写)

男は服を脱ぎ捨て、逞しい裸身を晒した。
さながら古代の彫刻のようである姿に、女は打ち震えた。
「いかついフグリだぁ、あんた。」
ある一点から視線を放せない女を見て、彼は男としての自尊心を昂ぶらせる。
「おめぇもスッポンポンになりなぁ。」
男の声が、屹立と同調する。
女は顔に羞恥を浮かべながら、口を閉じて纏いを開き、潮の香りを放った。
一糸纏わぬ女神の姿に、男は腰を曲げて、恭しく見える姿勢で笑った。
「もうガマンできねぇ。」



地の文は堅い文章で、セリフは砕けた言い方で、それぞれ統一してあります。
それによって、地の文とセリフの境界が、くっきりとしています。

また、ここでは「裸」については様々な表現を用いていますが、「男」「女」の表現は変えていません。
ある事柄を強調する為に、その他を平易にすることでも、メリハリがつけられます。
濃い描写ばかりでは、読者が胸焼けしてしまう危険性があるので、凝ればいいというものではないですね。



何となく思い立って書いてみましたが、
「お前それ普段できてねぇよな?」というツッコミは無しの方向でお願いします。これから、これから。

この記事は、半ば自分用メモと言いますか、習作がてら・・・。
雨についての描写は、未発表作の一部から抜粋しましたが、裸の方は即興です。
こうした“場面の描写”の練習は、集中力が高まりますね。今後もやろうかしら。

自分を振り返ってみると、長文は書き慣れていますが、
「題材を決めて、数十字〜数百字の短い文章で綴る」という練習は、あまりしてこなかったので、
描写力の訓練として丁度いいかもしれません。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
火剣「雨についての描写か」
コング「雨なら任せろ。問題はー、きょうの雨、傘がないー」
ゴリーレッド「単なる盗作」
火剣「シドニイ・シェルダンは雨を利用して見事にベッドシーンを描いたことがある。最初は静かに降り始め、徐々に激しくなり、雷雨になり、また静かに降りそそぎ、やがてやむ」
コング「バッコンバッコンバッコンじゃダメか?」
ゴリーレッド「官能小説でもそんな描写はない」
火剣「小説に求められているものは描写であって説明ではないからな」
ゴリーレッド「あまり強い言葉を使うと弱く見えるか」
火剣「地の文は統一して、セリフは登場人物の喋り方だから変わって当然だ」
コング「おおお! 裸についての描写!」
ゴリーレッド「静かに」
コング「男! 男の裸など見たくない!」
ゴリーレッド「うるさい」
火剣「女も出てくるぞ」
コング「ぐふふふ、おめえもスッポンポンになりな」
ゴリーレッド「コングが言うとレイプに聞こえる」
コング「誰がアタルや」
ゴリーレッド「言ってない」
火剣「潮の香りを放った。この表現は初めて聞くな。想像力が刺激される。ここは海の近くの部屋か。今まで泳いでいたのか。裸体に潮の香りが染み付いていて、水着を脱いで何かを羽織っていたか」
コング「もうガマンできねえ! 犯す」
火剣「濃い描写だけだと胸焼けするか」
ゴリーレッド「トタン屋根に当たる音の強さで雨の勢いもわかる。脳内に映像を思い浮かべて、それをどう文章化するか。あるいは実際に雨を見て言葉でスケッチする」
コング「瑠璃子の裸を脳内に思い浮かべてスケッチすれば描写力も上達する」
火剣「・・・脳内は自由だ」

火剣獣三郎
2016/07/19 00:49
>火剣さん
ここでも用いていますが、比喩を上手く使うと表現の幅が広がりますね。どうしても直接的な表現のバリエーションは限界があるので、婉曲表現も駆使したいところです。

佐久間「セリフならバッコンバッコンでもいいな。」
山田「あまり下品では読みたくない。」
維澄「統一感は、漢字を多く使うか、ひらがなを多く使うか、カタカナを多く使うかでも変わってくるね。」
八武「周辺のイメージを普段から練習すると、表現が広がりやすい。」
神邪「連想ゲームということですね。」
八武「うむ。女、で連想するもの。美女、美脚、レイプ・・」
山田「おい。」
八武「脳内は自由!」
佐久間「恥ずかしがらずに妄想しよう!」
維澄「いいんだね、佐久間との絡みを妄想しても。」
佐久間「・・・脳内は自由だ。」
山田「目が濁ってるぞ。」
佐久間「それはともかく、女の描写ばかりだと面白くない。男の描写も必要だ。」
神邪「男目線だからですか?」
佐久間「男目線でも、貫く巨根の描写は要るだろう。」
八武「ふむ。」
維澄「水は周辺のイメージが浮かびやすいかな。流れ、雨、雫・・」
八武「水も滴るイイ女! これですよ皆さん。」
佐久間「私のことか。」
山田「外見なら合ってる。」
八武「想像力を刺激される描写を心がけるのも大事だ。単なる描写不足ではなく、丁寧に描写することで謎を浮き彫りにする。これですよ!」
アッキー
2016/07/19 01:11

コメントする help

ニックネーム
本 文
表現を変えてみる 佐久間闇子と奇妙な世界/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる