佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (17) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2016/08/30 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



大覇星祭―――

それは学園都市で毎年七日間にわたって開催される、大規模な体育祭だ。

学園都市の全生徒が学校単位で参加し、その様子はテレビで世界中に放映される。


―――そして、全ての種目は能力者たちによって競われる!!



◆ ◆ ◆



一方 「罰ゲームだァ?」

上条 「おう。お前に負けることがあったら、何でも言うこと聞いてやるよ!」

一方 「へェ・・・面白ェじゃねェか。乗ってやるぜ。」

上条 「その代わり負けたらお前も罰ゲームだからな。」

一方 「上等だァ三下。吠え面かかせてやるぜェ!」


御坂 「へぇ、面白そうなことやってんじゃないの。」

一方 「テメエ・・・っ!?」

上条 「おう美琴。お前は赤組と白組どっちなんだ?」

御坂 「え、白だけど?」

御坂 「もしかしてアンタも?」

上条 「そうですよ。見よ、上条さんの純白のハチマキ!」

上条 「鈴科のいる赤組を、ボッコボコにしてやるぜ!」

御坂 「ふーん・・・」

御坂 「なーんて、実は私も赤組でした!」

上条 「!?」

一方 「!?」

御坂 「頑張りましょうね一方通行、と御坂は一方通行を応援してみる。」

一方 「わけわかンねェキャラ作ってンじゃねェよ!」

上条 「相変わらずツンツンしてるなー。ま、この機械に親睦を深めてくださいっと。」

上条 「勝負には負けねえけどな! 白組が勝ったら、お前ら二人、俺の言うこと何でも聞いてもらうからな!」

一方 「な、なンでもォ・・・」///

御坂 「アンタ中学生に何を命令する気?」

上条 「チューガクセーだろうがコーコーセーだろうが知ったことか!」

上条 「この上条当麻の愛玩奴隷になる覚悟を決めよ!」ジャキーン

御坂 「あ、愛玩・・・」///

この光景を、上条の両親と、御坂の母親が見ていた。
親世代としては、まったく微笑ましい限りである。

刀夜 (当麻ぁ! お父さんは当麻をそんな子に育てた覚えは無いぞ―――!)



- - - - - -



上条 「・・・“借り物”が何で俺なんだよ、美琴。」

御坂 「第一種目で競技を行った高等学生。アンタも当てはまるでしょ?」

上条 「そんなの条件に合いそうな人間なんて他に幾らでも・・・」

上条 「―――っ」

御坂 「気付いたみたいね。」

御坂 「そう、これはアンタを疲れさせて赤組の勝率を上げる作戦だったのよ!」

上条 「くっそー、まんまと引っかかった!」


一方 「・・・学園都市第一位サマは、随分とセコイ真似をしてますねェ。」

上条 「おう鈴科。」

御坂 「セコイ真似じゃないわ。勝つ為に最善を尽くすのは基本中の基本よ。」

一方 (そォいう作戦って建前で、上条と手を繋ぐ大義名分を確保すンのがセコイってンだよ。)

上条 「・・・!」

一方 「どォしたかみじょ・・・あァ、ステイルに土御門じゃねェか。」

御坂 「大覇星祭を楽しみに来た・・・って顔じゃないわね。」


土御門 「カミやん、探しに行く手間が省けたぜい。」

土御門 「鈴科に御坂ちゃんもいるとは、運が向いてきたにゃー。」

上条 「何かあるのか?」

御坂 「学園都市で霊装の取引が行われるって話は本当だったみたいね。」

一方 「あァ、木原くンが言ってたアレか。そんなマズイもンなのかァ?」

ステイル 「知ってるなら話が早い。取引される霊装は“刺突杭剣”といって・・」

上条 「いやいやいや、上条さんは何も知らないのですが!?」



- - - - - -



上条への説明がてら、一方通行と御坂も知識を補完した。
戦闘や破壊などが目的ではなく、ただの取引だけなら
放っておいても構わないと思っていたが、
思っていたより遥かにキナ臭い状況のようだった。

上条 「あらゆる聖人を一撃で即死させる、ねえ・・・?」

ステイル 「何か疑問でもあるのかい。」

上条 「いやー、上条さんは魔術に関しては素人なのですが」

上条 「そんな危険な代物が存在するなら、取引する必要性は何なのかな、と。」

上条 「“刺突杭剣”の詳細や、受け取り側の組織が不明ってのも、何だかモヤモヤするのですが。」

土御門 「・・・・・・」

ステイル 「・・・・・・」

御坂 「・・・陽動、かしらね。」

一方 「どっちの意味でだァ?」

御坂 「両方よ。」

御坂 「仮に相手の本命がインデックスだとしたら、“刺突杭剣”が偽物でも――」

御坂 「“そもそもそんなものは存在しない”可能性だってあるわね。」

上条 「―――っ、インデックス・・」

一方 「上条は白いガキのお守りだなァ。」

土御門 「だが、“刺突杭剣”が本物である場合、カミやんの右手で破壊してもらう必要がある。」

御坂 「だったらインデックスは私が守るわ。」

ステイル 「・・・・・・」

意味ありげな視線と苦々しい顔で、ステイルは上条を一瞥した。

ステイル (君があの子の側にいないことに納得してるわけじゃないが)

ステイル 「僕と土御門、そして上条当麻がオリアナ=トムソンを追跡だね。」

一方 「そンで俺は、もう一人の方、リドヴィア=ロレンツェッティを探すンですね。りょーかい。」

御坂 「頼むわよ。そっちが本命かもしれないんだから。」

一方 「テメェに言われると妙な気分になるな。」

一方 「・・・だが、悪くねェ。」



- - - - - -



それから数時間後。
学園都市の外にて、一方通行は目標に接近していた。

一方 「さァて問題です。“一方通行”は果たして、ナニをやってるでしょォか!?」

リドヴィア (あ・・・一方通行―――!? 学園都市第三位のレベル5が何故ここにいますので―――!?)

一方 「どォして俺がここに来れたのかってツラしてンな?」

一方 「正解は、ベクトルの“解析”でしたァ。」

その気になれば、学園都市全域の風を解析可能で、
地球の自転すら奪えるかもしれない一方通行にとって、
AIM拡散力場の真空地帯の“謎のベクトル”を
見つけ出すことなど、時間の問題でしかない。

たとえそれが学園都市の外であろうとも、
地球の裏側ほど離れているわけでもない。
距離こそ滝壺に劣るが、五箇所の該当ポイント程度、
遠くても都市北部2キロ足らずなど、余裕でカバーできる。

一方 「土御門から連絡が入って、ソイツの正体もわかった。」

一方 「外出許可を貰うのには苦労したが、ここに来るだけなら十一次元ベクトル操作で一瞬だ。」

リドヴィア 「 」

リドヴィア 「・・・主よ、この絶望的な“壁”に出会えたことに感謝いたします。」

リドヴィア 「私の術式を最大限に発揮して“使徒十字”を守ってみせますので!」

一方 「・・・哀れだなァ、オマエ。」

一方 「抱き締めたくなっちまうほど哀れだわ。」

一方 「確かに俺のベクトル操作は不完全で」

一方 「魔術ってヤツは解析できてねェ。」

一方 「だがな」

一方 「“解析”できねェからって“対応”できねェって、誰か言ったか? あァ!?」

その途端、地面はクッキーのように砕け、
“使徒十字”とリドヴィアは空へ急上昇した。

リドヴィア 「があ・・・・!!?」

リドヴィア (息が―――!!)

一方 「あはぎゃは! 無様なローアングルのサービスさらしてくれてアリガトウ!」

一方 「“使徒十字”と一緒に、愉快なオブジェになってやがれ、断崖絶壁野郎!」

リドヴィア 「・・・っ、させませんので!!」

空中で体勢を立て直したリドヴィアは、
降ってくる“使徒十字”を受け止めようと術式を展開した。

リドヴィア (ぐっ、苦・・・ぢい)

リドヴィア (これ以上は無理・・・攻撃が来たら、受け止め、きれ・・・ない・・・っ!)

リドヴィア (だからこそ面白い)(だっ、だめ・・・)(この甘美な感覚は切り捨てないと)

一方 「おーおー、おしゃぶり上手なツラになりやがって」

一方 「お望み通り、でっけェ一撃を叩き込んでやるよォ!」

そのとき、リドヴィアは笑っていた。
これ以上ないくらいの歓喜に満ち溢れていた彼女は、
奇しくもオリアナに言われた、殉教者の
“被虐的な快楽”で絶頂を迎えていた。


リドヴィア 「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」



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