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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (18) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2016/08/30 00:05   >>

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◆ ◆ ◆



いとも容易く行われるえげつない行為



◆ ◆ ◆



上条チームがオリアナを、一方通行がリドヴィアを追っている間、
インデックスのもとには御坂が向かっていた。

御坂(?) 「インデックス? ちょろっとー、いるなら返事しなさいよ。」

そこにはチアガールの衣装に着替えている最中のインデックスと、
彼女に服を着せている月詠の姿があった。

インデックス 「短髪?」

御坂(?) 「ちょっとアンタ、うら若い乙女が屋外で着替えるなんて」///

御坂(?) 「ここに来たのが当麻だったら、確実に見られてたわよ?」

月詠 「ご、ごめんなさいですー。」

インデックス 「今度から気をつけるんだよ・・・。」

インデックス 「・・・ところで短髪、その格好は何なのかな?」

このときの御坂の格好は、全身緑。
ゲコ太の着ぐるみを着ていたのだった。

御坂(ゲコ太) 「何って、ゲコ太に決まってるじゃない。」

御坂(ゲコ太) 「あ、そうだ。せっかくだから写真撮りましょ。」

インデックス 「わけがわからないんだよ。」

御坂(ゲコ太) 「ほら、抱っこしてあげるからさ。」

インデックス 「わ、わわっ」///

月詠 「はいチーズですよ。」

渡されたカメラで何枚か写真を撮って、
微笑ましい顔で月詠は二人を見ていた。

子供同士が仲良くしているのを見るのが、
月詠は好きなのだ。

自分も子供のような外見であるが、
それは言わない約束というものである。

御坂(ゲコ太) 「私も盗っていいかしら。」

インデックス 「うん、いいんだよ。」

月詠 「どんなポーズがいいですか?」

御坂(ゲコ太) 「そうね」


御坂(ゲコ太) 「“当麻との思い出”・・・とか?」



- - - - - -



食蜂 「あらぁ、御坂さんじゃない。」

御坂(ゲコ太) 「ゲ」

食蜂 「暢気にランチタイム?」

御坂(ゲコ太) 「暢気? アンタは昼休み中、人目につかないところで修行でもしてんの?」

食蜂 「まっさかぁ。午後の競技は能力で全部キャンセルさせてもらったわ。」

御坂(ゲコ太) 「は?」

インデックス 「みこと、そっちの金髪は誰なのかな?」

御坂(ゲコ太) 「同級生よ、一応ね。」

インデックス 「どーきゅー・・・ああ、同級生ね。」

御坂(ゲコ太) 「アンタ今どこ見てた?」

食蜂 「・・・」

食蜂 「初めましてインデックスさん。私、御坂さんのお友達で、食蜂操祈っていいます。」

それは言葉こそ丁寧だったが、
“威嚇”に近い自己紹介だった。

インデックスは上条当麻との未来がある。
食蜂操祈には、上条当麻の過去しかない。
未来を作ることを許されない。

上条当麻は、食蜂操祈を記憶できない。
他ならぬ彼女自身の選択の結果として。

悲劇のヒロインというものがあるのなら、
それは過去を失ったインデックスではなく、
愛しい人にとって過去も未来も残らない、
食蜂操祈の方なのだろう。

食蜂は、自分で悲劇のヒロインを気取るほど
他に何も無いわけではない。
それでも溢れる感情は、“心理掌握”でも制御できない。
てのひらでは、自分の心は掴めない。

食蜂 「“当麻”さんは、お元気かしらぁ?」

わざと下の名前で呼んでみる。
それくらいの意地悪さは、可愛いものだ。

しかし食蜂は、次の瞬間とんでもない現実に直面する。


インデックス 「とうま? 誰かなそれは?」


食蜂 「―――っ!?」

ありえない。

完全記憶能力を持つ彼女が、
人の名前を忘れることなどありえない。

それも、一緒に暮らしている人の名前だ。
昨日まで呼んでいた、その名前だ。

食蜂は上条の行動を自分でストーキングしている。
だから間違えるはずもない。

御坂(ゲコ太) 「・・・脳内の電気信号さえ制御できれば」

御坂(ゲコ太) 「人格データをいじることが出来るのよね?」

食蜂 「何を言って――」

食蜂 「まさか・・・」

御坂(ゲコ太) 「私を誰だと思ってるの?」

御坂(ゲコ太) 「学園都市最強の“電撃使い”よ。」

食蜂 「アナタ―――」

インデックス 「?」

インデックス 「難しくてよくわからないんだよ。」

食蜂 「・・・ちょっと、こっちへ来てもらえるかしら。」

御坂(ゲコ太) 「?」

食蜂 「いいから来なさい。」

俯きながら、食蜂は御坂を引っ張って連れていく。


食蜂 「イタズラじゃ済まされないわよぉ。」

ことの次第では、ただじゃおかないという顔。

自分を差し置いて上条の隣にいるインデックスを、
“心理掌握”で洗脳してやろうと思ったことはある。

しかし同時に、やってはならないという理性があった。
過去を汚してしまうような気がして、出来なかった。

それを目の前の、ふざけた格好をした女は、
いとも容易く行ったのだ。

御坂(ゲコ太) 「“刺突杭剣”。」

御坂(ゲコ太) 「これに聞き覚えは?」

食蜂 「はぁ? すたぶそーど?」

食蜂 「それって上条さんが忙しなく動き回ってるのと関係力があるのかしらぁ。」

御坂(ゲコ太) 「そうよ。正解者には安らかなハグを♪」

食蜂 「・・・っ」

御坂(ゲコ太) 「心配無用よ。現状の説明を口でするより、電気信号のデータで送り込む方が早いから。」

食蜂 「〜〜〜」

御坂(ゲコ太) 「・・・・・・」

御坂(ゲコ太) 「 」

食蜂 「・・・御坂さぁん?」


―――それは、あまりにも絶望的な事実だった。

後ろから抱える格好だと、
両手は胸の位置に来る。

思わず掴んだ食蜂の胸は、ずっしりと重く、
御坂の指を食い込ませて形を変えていた。

重かった。
あまりにも重かった。

えげつない。

この“重量”は、ただそこに存在するだけの
圧倒的な絶望。越えられない壁。

遺伝子的に将来は大きくなるであろう、
その希望を以ってしても抗えないボリューム。

たとえ未来において勝利するとしても、
今ここで圧倒的な差がある。

御坂とて、中学生としてはスタイルも良く、
胸も平均値よりは豊かである。

だが、その価値観が揺らぐ・・・。

地に伏せる御坂の口から漏れ出したのは、
事実を受け入れるだけの余裕が無い少女の、
ささやかな足掻きであった。


御坂(ゲコ太) 「まさかここまでとは・・・」

御坂(ゲコ太) 「手にのしかかる重量感・・・押し返してくる弾力と相反する柔らかさ・・・」

御坂(ゲコ太) 「こっちがつかんでいるハズなのに吸い付いてきて包み込まれるような・・・」

御坂(ゲコ太) 「アンタ・・・・・・本当に中学生・・・?」


胸囲の格差社会において、
御坂美琴、完全なる敗北だった。

あまりの光景に、
食蜂も怒りを忘れて呆れ返ってしまった。


食蜂 (うわぁ・・・)


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