佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (21) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2016/08/31 00:05   >>

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◆ ◆ ◆



本日、入学式が行われましたの。
思っていたほど殺伐とは
していませんでしたが、
早速いくつかの目敏い派閥からお誘いがあり
普通の学校との違いをしみじみ感じますの。
群れるのは好きではないので、
適当に切り上げさせてもらいましたが。


く・・・・・・まさか常盤台の学生寮がこんなに
怖ろしいところだったとは
思いませんでしたの。
一年生とはいえ大能力者三人を
瞬殺してのけた
あの寮監はいったい何者ですの!?
くやしいですけど、ここは大人しく
罰を受けるしかありませんの。


うわさの『超電磁砲』とやらを
初めて目撃しましたの。
知名度のわりにどこかの大派閥に属するでなく、
自分で派閥を立ち上げるわけでもなく、
聞いていたイメージとは
大分違う印象を受けましたわ。
しかし外見と中身が一致しない人間など
何人も見てきましたし、油断はできません。
案外人望が皆無なだけかもしれませんわね、
ケッケッケ。


生徒間の睨み合いに遭遇し、何事かと野次馬に
聞いたところ、派閥の引抜きがあっただとか・・・・・・。
まったくそんなくだらないことで、
よく言い争いができますわねーと感心してしまいますが。
その後、例の『超電磁砲』がたしなめて
場を収めていきましたの。
その立ち振る舞いは凛々しく・・・・・・いえ、だから
どうというわけではないのですが。
また双方のプライドが傷付かないよう心遣いも見え、
まなざしはとても優し・・・・・・いえ、だから
どうというわけでは。
ですが気づけば先刻までその場にあった
トゲトゲしい空気は消えており
不思議な方だと・・・・・・いえ、だから


廊下や中庭であの方を見受けると
自然と目で追ってしまう。
あの方と他の方が談笑しているのを見ると、
胸のあたりがモヤモヤする。
最近のわたくし、変ですわね、
いったいどうしてしまったのでしょうか・・・・・・。


気がつくと
いつもあの方の顔を思い浮かべている。
まさかわたくし・・・・・・
いえ、まさかそんなことは・・・・・・でも・・・・・・



- - - - - -



これは・・・・・・・・・・・・


恋!?



◆ ◆ ◆



美鈴と初春は薬で眠らされているだけで、命に別状は無かった。
このことからしても、警策看取が根っからの悪人でないと御坂は思った。

御坂 (ドグマ・・・かしらね。)

怒りか、憎悪か。
強い感情が彼女を突き動かしているように見えた。
それは、おそらくドリーの仇討ちを目指すものなのだろう。

双子の妹が記憶と経験を持っているといっても、
ドリー自身は死んでいるし、それ以前に信用されていない。
燃え尽きるまで止められないのが、ドグマだ。

佐天 「それで、食蜂さんの行方なんですけど・・・」

話を聞くと、御坂が食蜂を探している間に、
“メンバー”が婚后たちを襲撃して
返り討ちに遭っていたという。

御坂 「婚后さんを狙ったのは、警策と同じで、私に対する人質にする為かしらね。」

黒子 「ですが“メンバー”は統括理事会の特命で動く組織。どうして貴女と敵対する必要がありますの?」

御坂 「んー、どうも“メンバー”は警策に騙されてるらしいのよ。」

御坂 (木原幻生のことは伏せておいた方がいいわね。迂闊に接触したら黒子たちが危ない。)

御坂 「私は食蜂を追うから、黒子は“メンバー”に連絡してちょうだい。」

黒子 「え、ええ、わかりましたわ。」///

あまりに自然な頼み事の仕方。
まるで長いこと連れ添った夫婦のような距離感。
そして黒子も、しっくりくる。

黒子 (正直わたくしは記憶を操作されてるなんて半信半疑ですが)

黒子 (この人に頼られるのは、何故か悪い気がしませんの。)

黒子 (・・・いえ、だから、わたくしにそんな趣味は)///

佐天 「あ、ショチトルさんの電話番号なら知ってますよ。」

佐天 「携帯の操作を教えたとき、こっそりアドレス登録してたんです。」

御坂 「じゃあ、“メンバー”への連絡は佐天さんお願い。」

御坂 「黒子、一緒に行こっか。」コツン

ごく自然な動作で、御坂は
黒子を抱き寄せて額を合わせた。

黒子 「わわわ」///

その瞬間、黒子は自分の演算能力が
飛躍的に上昇するのを感じた。

御坂 「即席“幻想御手”ってトコね。」

御坂 「悪影響は心配しなくていいわ。」

黒子 (それどころではありませんの〜!)///

ぬくもりが、柔らかい感触が、甘い吐息が、汗の匂いが、
そして心理状態が、ダイレクトに伝わってくる。

黒子 (頭が火照って、お腹がムズムズしますの・・・!)///

黒子 (ああ・・・もう・・・)///

テレポートで飛ぶと同時に、黒子は飛んだ。
見たこともない景色が彼女を包み込み、
広がる視野のままに十一次元演算を行う。

黒子 (わたくしは・・・・・・はしたない女ですわああああ!!)///

テレポートする度に、黒子は小刻みにエクスタシーを感じ続けた。
連続する快楽に恐怖さえ覚えたが、御坂は黒子を放さない。
そのまま黒子は、演算のままにテレポートを繰り返させられた。



- - - - - -



その頃、食蜂は一人で突入していた。

食蜂 「・・・・・・」

食蜂 (元々一人で済ますつもりだったしぃ)

食蜂 (これでいいのよね。)

どんなに泣き叫んでいたって、
都合よく駆けつけてくれるヒーローなんていない。

“いた”けれど、もう“いない”。

食蜂 (それでも心のどこかで上条さんが来ることを期待してるなんて)

食蜂 (あるはずのない奇跡を待ち望んでいるなんて)

食蜂 (我ながら浅ましいわねぇ。)


ヒロインでなくなった自分に、ヒーローは来ない。


食蜂 (今更、助けてなんて言えないわねぇ。)


??? 「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」///


食蜂 (・・・?)


黒子 「もう・・・黒子は・・・お嫁に行けませんの・・・」///


御坂 「何やってんのよ、食蜂。」


だが、ヒーローは来なくてもヒロインは来る。
助けて欲しいときに、都合よく駆けつけたのは、
憎くて愛しい、御坂美琴その人だった。

その隣で、黒子は息を切らせて紅潮していた。

食蜂 「・・・ふん」

食蜂 「白井さんたちの記憶力を操作した私を許せなくて、ここまで追ってくるなんてぇ」

食蜂 「執念力の高い女は、男に疎まれるわよぉ?」

御坂 「馬鹿」


御坂 「心配したに決まってんでしょ。」

食蜂 「 」


御坂 「アンタが私を信じ切れなかったのも無理ないわ。」

他ならぬ実験の被験者にして、一万のクローンの虐殺者。
絶対能力進化実験において、表向きの事実は、
御坂美琴が生存しているという点でも、真相と同じである。

すなわち、食蜂の立場からしてみれば、
御坂と木原幻生が組んでいる可能性を疑うのが自然であり、
それを確かめる意味でも、御坂の顔と名を借りたのだろう。

御坂 (組んでいたかもしれないわね、以前の私だったら。)

食蜂 「・・・・・・」

食蜂 「コミュニケーションを、能力に頼りきりにしてきたツケが回ってきたわねぇ。」

ボタンひとつで頭の中を覗き、
記憶を書き換えることも、
感情や行動を操作することも容易い、
学園都市最強の精神系能力者。

だから食蜂は弱い。

そんな生き方をしてきた自分が、
頭の中を読めない相手と、
まともにコミュニケーションを取れるはずもない。

きっと上条とも、いつかは破綻を迎えていた。
そう思うことで心の均衡を保っているのだから、
我ながら救われない。

食蜂 (御坂さんを信じるべきだって、頭ではわかってる。)

食蜂 (だけど、“心理掌握”として生きてきた時間が)

食蜂 (私の心に尽きない疑念を湧かせる。)

食蜂 (私の心が言うことを聞かないなら―――)




食蜂 「御坂さぁん・・・・・・私を・・・アナタの奴隷にしてください・・・・・・」




御坂 「 」


黒子 「 」




黒子 「変態ですの――――――――!!!!」




食蜂 「ち、違うわよぉ! 御坂さんの電気ショックでぇ、私の認識を」アセアセ

黒子 「変態! 変態! 変態! 変態!」///

食蜂 「変態じゃないわよぉ! “心理掌握”食蜂操祈よぉ!!」ナミダメ

黒子 「来ないでくださいませ―――!!」

コミュニケーションを能力に頼っていた食蜂は、
心の読めない相手に対する、“普通の対応”がわからない。

傍から見ればコメディだが、ふざけているわけではない。
本当に“普通の対応”が出来ないのだ。

食蜂 (・・・!)

食蜂 (そうよぉ、私は“心理掌握”・・・!)

思い至った食蜂は、リモコンを自身に向けた。

御坂 「・・・っ」

すんでのところで御坂は電撃でリモコンを破壊する。
食蜂の“心理掌握”は、彼女自身にも使えることに思い至ったのだ。


しかし、“心理掌握”は、リモコン無しでも実は使える。


食蜂 (これで私は)

食蜂 (御坂さんの奴隷に)



   ピッ



御坂 「―――っ」

御坂 「食蜂っ!!」


食蜂 「 」

食蜂 「・・・」

食蜂 「・・・」

食蜂 「・・・・・・はぁい♪ 美琴サマぁ♪」///


御坂 「 」


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2016/09/02 00:18

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