佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS デュエリストーク (その32)

<<   作成日時 : 2016/11/05 00:00   >>

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前回の続き?



<参加者>

◎竜堂神邪

◎大河マサキ

◎淵乃井斑

◎畦地濃海

◎枡子ヒノエ



ヒノエ 「でも竜堂さんって実際どうなの?」

神邪 「どう、とは?」

ヒノエ 「頭のいい男が好きって女の子、結構いるみたいだからサ。みんなも聞くよね?」

斑(R) 「ああ、それは美宇も言ってたな。言い寄ってくる男どもに、『わたし、頭のいい人が好きなの』って断ってるのを見てると、優越感ぱねぇ。」

マサキ 「容易に想像できる光景だな。その夜はお楽しみだなコノー!」

ヒノエ 「このリア充め・・・いや、リア獣か。」(広川顔)

斑(R) 「オレの話はさておき、この中で一番頭いいのって竜堂さんですよね?」

神邪 「何を以って頭がいいとするかによる。」

濃海 「少なくとも、高校時代の成績はトップだったはずだ。」

神邪 「デュエルの成績以外は、すぐに落ちたけどね。」

濃海 「それは会長から聞いている。“赤点チキンレース”などという、ふざけたゲームをしていたらしいな。」

ヒノエ 「赤点チキンレース?」

神邪 「これは彩陵高校でも行われていた伝統的なゲームでね。僕とアルドで競い合ったんだ。」


<赤点チキンレース>

・及第点同士で赤点に近い方が勝利し2ポイントを得る
・及第点同士で同点の場合、それぞれ1ポイントを得る
・赤点はバーストで0ポイント
・自分が及第点で相手が赤点の場合は勝利。2ポイントを得る
・1科目ごとにポイントを規定し、総合ポイントで勝敗を決める


神邪 「問題用紙にも解答用紙にも配点が書いてないから、問題配分から予測して、赤点ギリギリを狙っていくことになる。予測が外れてバーストすると悲劇だ。平常点を稼いでないと予習かレポートのお世話になる。」

神邪 「数学の証明問題や、英語の和訳なんかは、部分点を予測する能力に長ける必要がある。ああ、2回目からは全ての解答欄を埋めなければならないルールが追加された。明らかにふざけた回答も無しで。」

斑(R) 「狂っとる・・・。」

ヒノエ 「頭おかしい・・・。」

神邪 「そんなに褒めるなよ、照れるじゃないか。」

濃海 「まずテストはゲームではない。」

神邪 「何を言ってるんだい、ゲームだよ。外観も、性質も、どこからどう見てもゲームだ、うん。」

ヒノエ 「菱形・・・」

神邪 「柳先生も言ってるだろ、数学とはゲームだ、遊びだって。それは他の科目でも同じこと。僕には学校の勉強とゲームとの区別がつかない。今でもそうだ。」

神邪 「ゲームと勉強に本質的な違いがあるというなら、可及的速やかに説明してほしいものだね。ポケモン151を覚えるより、元素周期表118を覚える方が、簡単だと思わないか。僕は実際そうだった。」

マサキ 「わからなくもねえけどよ・・・。ゲームというなら、高得点を目指すもんだろ?」

神邪 「定期テストってさ、“満点”を取れるゲームなんだ。だから満点を取れる者同士で競おうと思ったら、より難易度の高いステージに進むしかない。それが“赤点チキンレース”なのさ。」

マサキ 「・・・ツッコミ待ちか?」

神邪 「僕は大真面目だ。」

マサキ 「マッド・デュエリストめ。」

ヒノエ 「まあ、“低レベルクリア”みたいなものなのかナ。やり込んだゲームは、飽きてプレイしなくなるか、別の取り組み方を考えるか、大概どちらかになるからネ。」

神邪 「そう。それは人生とて同じこと。“人生は最も有名なゲームだ”という言葉もある。バグだらけの理不尽きわまりないゲームだが、抜け道も攻略法もあるんだよ。」

斑(R) 「ということは、竜堂さんが女にモテる方法もあるってことですね。」

神邪 「やれやれ君たちはいつもそうだ。事実をありのままに告げると、決まって自分の結論に適合する要素だけを取り出して並べる。そんなの絶対おかしいよ。わけがわからないよ。」

マサキ 「お前はどこのインキュベーターだ。」

神邪 「配られた手札は、行くべきところへ導いてくれても、行きたい場所へ辿り着けるわけじゃないんだ。月を見て泣いたって、月が手に入るわけじゃない。猿に水面の月を乱されるのは、とてもとても悲しいものだ。」

マサキ 「どこまで本気で言ってるんだ?」

濃海 「だが、こればかりは竜堂に一理あると思う。異性に求める“頭の良さ”は、同性への評価と違っている。」

神邪 「異性に求める知性は、およそ繁殖に有利な資質が評価されるものだからね。そういう意味で、少なくとも淵乃井くんは、かなり頭がいいと言える。」

斑(R) 「マジか。この中だと一番頭悪いと思ってた。長いこと入院で、学校とかも行ってねえし・・・。」

神邪 「漢の劉邦は、勉強する機会に恵まれた途端に、みるみる知識を吸収したそうだ。頭の良さとは、カラッポでも柔軟性と吸収性に長けた、目の細かいスポンジのようなものだと、桜木先生も言っている。」

ヒノエ 「そもそも、美宇さんからも頭いいって思われてるよネ。自分で言ってたじゃない。」

斑(R) 「断る方便だと思ってた・・・。やべえ、更に嬉しさアップ!」

神邪 「唐突に話は変わるんだけど、これから述べる3人の中で、セックスするとしたら誰?」

マサキ 「本当に唐突だな!」

ヒノエ 「フリーダムなお方。」

神邪 「A、美人で優しくて気配り上手で寛容、趣味も合うし、家事もパーフェクト・・・・・・・・・の男。」

マサキ 「おい、最後。」

神邪 「B、容姿そこそこ、前の彼氏に弄ばれ、堕胎を繰り返して妊娠できなくなった16歳の少女。」

マサキ 「どういう人選だよ。実在の人物か?」

神邪 「別に誰も想定してない。C、きめ細かな白い肌の美少女で、処女・・・・・・・・・ただし死体。」

ヒノエ 「死んでるの!?」

神邪 「まァ、ふと思いついただけで、教訓とか心理テストとかじゃないから、軽く答えておくれ。」

マサキ 「ヘヴィーだよ! メチャクチャ重いよ!」

神邪 「実際セックスするわけでもないんだから、単なる思考実験さ。というか、そう答えるってことはBなの?」

マサキ 「まあ・・・そうなるのか。心が痛むんだが。」

斑(R) 「BとCは罪悪感が半端ねえし、Aかなァ。・・・や、あくまでABCの中でだが。」

ヒノエ 「男同士に興味あるし、ボクもAにしとこうかナー。」

濃海 「・・・どうしても答えないと駄目か?」

神邪 「別にCでも構わないよ。僕は全員と答えるつもりだから。」

マサキ 「どういう・・・ことだ・・・・・・」

神邪 「ほんの戯れさ。」

斑(R) 「話を逸らそうとしてません?」

神邪 「えーと頭の良さの話だったっけ。数学が出来ると頭良さそうに見えるけど実際それは多数派を占める文系のコンプレックスに過ぎないし生殖に有利でもないから異性からの人気は乏しく結果的に売れ残る最たるものが数学者だと思うんだけど君はそれでも僕がモテると思うかい?」

濃海 「・・・・・・苦労してるな。」

斑(R) 「えー、でも数学できるって、なんかカッコいいじゃないっすか。」

神邪 「ありがとう・・・! ありがとう・・・!」

ヒノエ 「・・・・・・苦労してるネ。」

マサキ 「まあ、世の中けっこう数学嫌いが多いからな。」

神邪 「実に居心地の悪い社会さ。」

斑(R) 「あ、それだ。宮田さんが子供の頃、同じこと言ってた。」

ヒノエ 「宮田さんはモテるよね。」

神邪 「なるほど、この話題は彼のイメージが前提にあるわけか。」

斑(R) 「さいです。なんか似てるなーと。」

神邪 「宮田秀行に喩えられるのは光栄だけど、そもそも僕が本当に数学できるかどうかも怪しいんだよね。」

マサキ 「それは確実にツッコミ待ちだな。」

神邪 「真の専門家と比較されるとアマチュアは委縮するのさ。観月氷雨の覚悟を前にした相良操麻のようにね。」

濃海 「社会を回しているのは専門家だけではない。アマチュアの価値を卑下するものではないと思うが。」

神邪 「ありがとう・・・! ありがとう・・・!」

マサキ 「そもそも数学って言っても幅広いし、数学嫌いの人がイメージするのって、学校の授業なんだよな。」

神邪 「そう、数学は実に様々なところに出現する。例えばハピフラハウスの拍手には、10人のイラストがランダムで出現するが、平均で何回拍手ボタンを押せば、10人とも閲覧できると思う?」

ヒノエ 「うっ・・・?」

斑(R) 「えーと、ちょっと待て・・・まず、最短で10回だが、その確率は100億分の362万8800、11回までに出る確率は1000億分の1億9958万4000、そこから10回で出る確率を引いて・・・」

濃海 「パッと出てこないな。大河はわかるか?」

マサキ 「ああ、これは回数ごとに分けると無限和になっちまうから、“まだ出てこないイラストが出るまでに平均何回拍手すればいいか”と考えるんだ。」

濃海 「・・・そうか、それを10回足せばいいのか。期待値の和を考える問題だな。」

ヒノエ 「どういうこと? 中学生だからわかんない。」

マサキ 「いや、中学生でもわかる。まず、1回も拍手してない状態から、まだ出てこないイラストが出るまでには、何回押せばいい?」

ヒノエ 「それは1回だネ。」

マサキ 「そう。この時点で、まだ出てないイラストは9枚になった。つまり、新規が出る確率は10分の9だ。ということは期待値は幾らになる?」

ヒノエ 「期待値は・・・えーと、待って。確率1パーセントを当てる期待値は100回だから・・・そっか、逆数か。」

マサキ 「ああ、つまり9分の10回だ。期待値だから整数になるとは限らねえ。」

斑(R) 「あー、それだ、先が見えてきたぞ。それで、まだ出てないイラストが出る確率は10分の8だから、期待値は8分の10回になる。」

ヒノエ 「つまり、1足す9分の10足す8分の10足す7分の10足す・・・・・・最後は1分の10か。」

マサキ 「だいたい29.3回になる。」

ヒノエ 「なんてこった、中学生でもわかる!」

神邪 「むしろ中二だからわかる。中二病でない奴に、数学の美しさはわからねえよ。」

マサキ 「俺にもわかってるとは言えねえが・・・。」

神邪 「違う、違うんだよマサキ。数学の美しさというのは、悪名高きδ−ε論法に立脚するような領域だけじゃない。見えにくいかもしれないが、そこら中に転がっている。問題が解けたときの、胸に騒ぎ立てる情熱どもが、クールさを武器につけた美しさなんだ。歴史の手垢に塗れた問題だろうと、それまで知らなかった人にとっては、新たなる感動を呼び起こす。そういうことなんだ。」

ヒノエ 「なるほど、今感じているものが数学の美しさなんだネ。」

斑(R) 「そういうことか・・・。」

濃海 「竜堂は教師に向いているな。」

神邪 「それも悪くない。僕が数学教師になったら、数学が何の役に立つのかとほざくような、心の貧しい生徒たちを、片っ端から螺子り潰してやる。』

濃海 「・・・前言撤回。」

神邪 「ま、冗談はさておき。」

マサキ 「本気だったよな?」

神邪 「微積分が出来なくても数学は出来る。有名な問題だが、6人いれば、その中には“互いに知り合いの3人”か、“互いに知り合いでない3人”が、必ず存在する。これを証明せよ。」

斑(R) 「何それ面白そう。」

ヒノエ 「パズルみたいだネ。」

マサキ 「2人まではOKだから、円卓で隣り合う相手が知り合いとして、更に向かいの相手とも知り合いだとしたら、とびとびの3人が知り合いにならなくて・・・うーむ、正しそうではあるが、証明となると難しそうだぞ。」

濃海 「グラフ理論か。名前だけは会長から聞いたことがあるが・・・。」

神邪 「ヒントは、ある人物から他の5人に対しては、“知り合いである”か“知り合いでない”の、どちらかであるということだ。」

マサキ 「それって当たり前じゃねえのか?」

神邪 「当たり前のことでも、強烈に意識すると結果は違う。ある人物にとって、いずれかの関係にある人は3人以上いるってことだから。」

斑(R) 「あ・・・? 何か閃いた気がする。つまり、えーと、まず知り合いが3人以上いる場合を考えるだろ? その3人同士で、どこかが知り合いだったら、最初の人と合わせて知り合い3人組が出来るし、誰も知り合いじゃなかったら、知り合いでない3人組が出来る!」

マサキ 「ああ・・・知り合いでないのが3人以上いる場合も、条件を入れ替えるだけで同じことか。」

神邪 「では応用問題だ。どの3点も一直線にない17個の点それぞれを、赤線、青線、黄線の、いずれかで結ぶとき、同じ色の線で構成される三角形が存在することを証明せよ。」

マサキ 「なるほどな。ある点から同じ色の線が6本以上は引かれるから、その6点を残り2色で結んだ場合、さっきの証明が使えるわけだ。」

斑(R) 「面白えな・・・。これって学校ではやってねえのか?」

濃海 「正規の授業では無かったと思う。」

ヒノエ 「いちおう、場合の数と確率の領域ではあるのかナ。毛色が違う気がするけど。」

神邪 「そうだよ! それこそが数学の美しさを味わうセンスなんだよ! みんなで数学の世界に旅立つんだ!」

濃海 「教育者が陶酔すると、教育は失敗するぞ。」

神邪 「ぐふっ、痛いところを・・・。だが、教える側が劣等生や不良などを可愛がり、真面目に勉強している生徒に負担をかけて、それに感謝なり謝罪をするどころか、可愛げの無い、つまらない生徒と見なす・・・そんな学校、息苦しくないか? ひいては、この社会そのものが。」

濃海 「それは、確かにな・・・。」

神邪 「畦地くんは、負担をかけられてきた真面目な側だから、教育者の陶酔に警鐘を鳴らす権利も持っている。しかし同時に、君は負担に耐えられる強さを持っていることを忘れてはならない。苦々しく思っていても、耐えられないほどじゃない・・・それは美点ではあるのだけれど。」

ヒノエ 「・・・・・・。」

神邪 「この息苦しい社会、陶酔するくらいで丁度いい。数学者には変態しかいないのだからね。」

マサキ 「まともな数学者もいると思うが。」

神邪 「まあ、僕と親友でいられるマサキは、大概の数学者はまともに見えるかもしれない。『おねえさんといっしょ』を観ても、普通だと思えるだろう。」

ヒノエ 「おねショタ?」

神邪 「経路問題に関する動画だ。後で紹介するよ。」

マサキ 「ああ、A地点からB地点までの最短経路は何通りあるかってやつか。」

神邪 「例えば正方形を縦横に同じだけ分割することを考える。分割しない、つまり1分割なら2通りだ。」

ヒノエ 「2分割なら、6通りだネ。」

斑(R) 「3分割なら20通りで、4分割なら70通りか。だんだん増えていくな。」

神邪 「5分割では252、6分割では924、7分割では3432、8分割では1万2870、9分割では4万8620、10分割では18万4756通りになる。」

斑(R) 「だいたい3倍から4倍ずつくらい増えていってる感じだな。」

神邪 「ビンゴ! いいところに気付くね・・・まさにその通りだ。証明は省くが、4倍は超えない。たかだか4倍ずつしか増えないってことだ。20分割でも2の39乗未満、つまり12桁以内に収まるわけだ。1兆には達しない。」

神邪 「だがね・・・今やったような“最短経路の総数”ではなく、“同じところを2度は通らない経路の総数”なら、どうなると思う? 時間も押してきたし、最後に動画を観て今日の授業は終了だ。」


動画→おねえさんといっしょ!


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佐久間闇子と奇妙な世界
2016/11/05 04:36

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