佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   インターバルまたは温故知新

<<   作成日時 : 2017/01/01 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



デュエル・フェスティバル。

それはデュエルモンスターズの新たなる可能性。

海馬コーポレーションとインダストリアルイリュージョン社の共催である、この大会は―――

―――偉大なる私に少しでも近づくことを目的とした、自由への象徴なのだ。




- - - - - -



私の名前はレアハンター。最大最強の決闘者だ。

誇り高きエクゾディア使いであり、偉大なるデュエリストにして、眉目秀麗、文武両道。
デュエルモンスターズ史上、もっとも神の領域へ近付いた男であり、子供からお年寄りまで大人気。

賢明なる読者諸氏は覚えておられることだろう。
私は城之内克也を正攻法で打ち破り、武藤遊戯さえも後一歩のところまで追い詰めた実力を持っている。

その力量を認められ、有限会社「プロ炭酸株式会社」に就職し、大ブレイク! 一躍大スターとなった。
もはや遊戯王原作HPの作家陣・読者で、私のことを知らない者は1人もいないだろう。
レアハンターといえば遊戯王原作HP、遊戯王原作HPといえばレアハンターと言っても過言ではない。

毎回毎回、何かと扱いが微妙な気がしてならないが、心が大海原よりも広い私は寛大だ。
それに扱いが悪くとも、私の内側から滲み出る偉大なるオーラは隠せない。私の人気が証明している。

よくプロデューサーは、「いじられキャラは人気が出る」「隙のあるキャラは愛される」などと言っているが、笑止!
そんな媚びたキャラクター性では、正道かつ王道の偉大なる魅力を持つ私には勝てないということだ!

おっと、しまった・・・あまりカッコイイ発言は控えなくてはなるまい。
私の崇高なる精神から発せられるオーラは、あまりにも偉大すぎて、一般人なら感動のあまり失神してしまう。

「リアルタイムデュエル大会」のときなど、私の登場に感激するあまり、病院へ運ばれた者が続出したらしい。
だからこそ普段から三枚目を演じるように心がけているというのに・・・すまない・・・すまない・・・!

私がハンカチで涙を拭っていると、私ほどではないがイケメンのエジプト人が現れた。

「やあ珍札、久しぶりだね。」

マリク様は光り輝く笑顔で挨拶してきた。
思わず額にウジャト眼が浮かぶ。

「ヒィィィィィィィィ〜! ヒ・・・助けて・・・来る来る来る助けて・・・来るああああ! 来る・・・来る・・・・・・来る・・・来る・・・マリク様が・・・・・・」

グールズ時代のクセで、未だにマリク様を前にすると、このような発作が起きてしまう。
これも私の偉大さを証明する現象であると言えよう。

「久しぶりやな、珍札!」
「ヒョ〜ヒョッヒョッヒョ、童実野町のリアルタイムデュエル大会以来ですね。」

ダイナソー竜崎とインセクター羽蛾も現れた。
彼らもまた、偉大なる私のデュエリストオーラに引き寄せられてきた者たちだ。

その横にいる・・・ええと、イケメンだけど影の薄い・・・

「御伽だ! 御伽龍児!」

・・・?

「僕も一緒に戦ったじゃないか! 羽蛾とか竜崎を覚えてて、何で僕を忘れてるんだよ!?」
「ちょっと待てい! そのセリフは聞き捨てならんで! 羽蛾はともかく、ワイを忘れんなや!」
「お前の方が聞き捨てならないビョー!」

凡百のデュエリストたちが、見苦しい争いを始めてしまった。
私のような平和を愛するデュエリストとしては、このような光景は見るに耐えない。

「お前のせいじゃないか! だいたい、お前が余計なことしなければ、もっと早く事件も解決していたんだぞ?」
「ふ・・・そうか、誰かと思えば、私のエクゾディアに立ち向かってきた、無謀な少年ではないか。」

当然ながらコイツは怒りの業火に焼き尽くされて、ライフが0になった。
その後、何故か私まで心鎮壺の中に吸い込まれてしまったが、あの風水師の仕組んだことだろう。
デュエルの勝者まで吸い込むとは、卑劣な奴だ。まあ、私の敵ではなかったがな・・・。

「こんにちは、皆さん。」

おお、噂をすれば闇の風水師・・・・・・に体を乗っ取られていた少年。
確か名前は守宮(やもり)といったはずだ。

「・・・井守です。」
「失礼。だが名前を間違えられたことなど気にするな。私など名前が無いのだからな・・・。」

そう、偉大なる人物は名前など無い。
つまり私は偉大だ。

「おや、珍札ではないですか。」
「お前は誰だ・・・いや、その声、まさか鈴木か!?」
「はい。あれはマジシャンとしての衣装ですから。」

そこに立っていたのは、どう見ても普通のサラリーマンだった。
電車の窓から赤い屋根の家を見つめて「おっくせんまん!」を歌っていそうなサラリーマンだった。

「しかし鈴木、お前は私との闇のデュエルに敗れて、その身を灰と散らしたはずではなかったのか?」

生きては残酷な修羅であり、死しては一握の灰・・・。
“クリフォト”のNo.5、“残酷”のアクゼリュス・・・!

「それは別次元の話です。」
「なんと。」
「ただし! クラン派なのは同じですが。」

なるほど、どうやら世界の“分岐点”は遠くないようだ。

「・・・相変わらずね、アンタたち。」

話し込んでいたら、素敵な金髪の美女が現れた。
抜群のプロポーションに、気の強そうな性格。ククク、実に私好みだ・・・。

「パンドラ、アンタ確か遊戯に敗れた後、自殺したって聞いてるけど?」
「それは別次元の話です。」
「そうなの。」

ふむ、どうやら私に惚れてしまったらしいな・・・。
だがデュエリストとは孤独なもの。
デュエルリングに立てば、デュエリストは独り。
そんな私に恋などする資格は無いのだ。

「素敵なお嬢さん、悪いが私は誰のものにもならない、自由の象徴なのだ。すまない・・・。」
「・・・・・・はあ?」

「舞、久しぶり。」
「御伽、元気してた?」
「うん。そっちはどう? 城之内とは仲良くやってる?」
「相変わらずケンカばっかよ。下の子も、もうすぐ中学生だってのに、親の方がガキよねー、アハハ。」

なんと、子持ちの人妻だったのか!
しかも相手は城之内だと!?
ならば城之内よりも百倍イケメンである私に惚れてしまうのも無理は無い・・・。

だがお嬢さん、私は孤独なデュエリスト。
素数を数えながらクールに去ろう。

「ふぅん、どこへ行く、珍札。」
「む、貴様は私の甥っ子である海馬瀬人!」
「そんな事実は一切ない。貴様のくだらん妄想に時間を取らせるな!」

そうか・・・瀬人は前世の記憶を忘れてしまっているのだな・・・可哀想に・・・。
しかし瀬人なら、論理的に説明すれば理解するはずだ。

まず、私はエクゾディア使いのデュエリスト。エクゾディアに選ばれし、誇り高き偉大なるデュエリストだ。
そして3千年前のエジプトにおいて、アクナムカノン王はエクゾディアを操っていた。
同じくエクゾディア使いのシモン・ムーランは、明らかに生まれ変わりは武藤双六だ。
つまり私がアクナムカノン王の生まれ変わりであることは、揺るぎない事実であることがわかる。

そして神官セトはアクナムカノン王の甥で――

「ふぅん、これ以上くだらん妄想を撒き散らすようであれば、即刻この会場から退去させるぞ。磯野!」
「はっ、瀬人様。」

黒服の男がやって来た!
メッチャ恐い!

「・・・わ、わかった、黙る。」

甥っ子のワガママを聞いてやるのも、伯父の務めか・・・。
私の器の大きさに、どうやら他の連中も尊敬の念を禁じえないようだ。白い目で私を眺めている。

「ふぅん、14時から一日目・午後のプログラムを開始するが、貴様らにはスタッフとして集まってもらった。」

なるほど、リアルタイムデュエルは覚えることが多い。
この私のような経験豊富なデュエリストをスタッフに用いる慧眼、流石は私の甥っ子だ。

「ルールは決闘祭スペシャルルール。童実野町のときとは異なる箇所もあるので、今のうちに目を通しておけ。」



[ルール01]
デッキは各自の「キャラクターデッキ」を使用する。

[ルール02]
デッキ枚数は40〜60枚。エクストラデッキは15枚まで。

[ルール03]
リミットレギュレーションは無視する。

[ルール04]
デュエルはリアルタイムデュエルで行われる。ターンの概念がなくなり攻守が入り混じる。

[ルール05]
モンスターのバトル中は、メインフェイズで行う処理(速攻魔法以外の魔法カードの使用、
モンスターの通常召喚や表示形式の変更、カードのセットなど)が行えない。

[ルール06]
攻撃を仕掛けたモンスターは、攻撃終了後1分間は攻撃を仕掛けられない。

[ルール07]
通常召喚は1分に1度しか行えない。

[ルール08]
罠は場に伏せてから30秒経過後に発動可能。

[ルール09]
カード効果はOCGに準ずるが、カードによっては
リアルタイムデュエルに対応する処理に変更される場合がある。
(デュエリスト能力も含む)

[ルール10]
バトルフィールドは決闘祭会場全域。
この中で対戦相手合計30人を見つけてデュエルを行う。

[ルール11]
他の大会参加者が半径20メートル以内にいる場合はデュエルディスクが反応する。
ただし、その参加者の位置や正体は取得できない。

[ルール12]
ライフが0になったデュエリストは敗北。最後まで残ったデュエリストが優勝する。

[ルール13]
初期ライフポイントは8000。デュエルが中断・終了しても回復しない。

[ルール14]
不利になったデュエリストは逃げることも可能。

[ルール15]
デュエルで使用したモンスター、魔法・罠は、デュエル終了後も場に残る。

[ルール16]
デュエル中以外でもカードを場に出すことができる。

[ルール17]
デュエル中以外においては、モンスターはフィールドに1体のみ、
魔法・罠も1枚だけしか出せない。
これを超える分はデュエル終了3分以内に墓地に送らなければならない。

[ルール18]
デッキからカードをドローできるのは、5分毎のドロータイムのみ。

[ルール19]
ドロータイム時、手札が7枚以上の場合にはドローできない。
ドロータイムまでに手札が6枚以下になるように捨てる必要がある。

[ルール20]
カード効果(デュエリスト能力を含む)の有効範囲は自分から半径20メートル以内。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
……アクゼリュス、アクゼリュスじゃないか! いや、別次元だけども。
原作HPの面々……懐かしい限りです……。
生きては残酷な修羅であり、死しては一握の灰……アッキーさん、こういったハッタリの効いた口上みたいなの、うまいよなぁ……自分も取り入れてみたい所。

……ほうき2完成度、約60%には到達したけれど、デュエル部分だけでも最後まで書きあげておきたいので、投稿はまだしません。
プロたんさんも忙しそーだし、ある程度はまとめて送った方がよいと思いますからね。
ラギ
2017/01/02 00:08
>ラギさん

あけましておめでとうございます!
新年早々からレアハンターが妄想を広げ、原作HPで因縁の深い相手も登場してきました。
一握の灰は、ほぼキース・レッドに手向けられたセリフの改変だったりしますが、印象深いセリフで、アクゼリュスに相応しい表現だと思い。
(この手の口上は、閃き半分、あとは引用と改変で作っている)

ほうき2、そこまで進んでいたのかっ!(歓喜
待っていた、待っていたぞ・・・っと、まだ焦る時間ではありませんでしたか。連載まで、耐える、耐えるぞーー!!(セルゲイ顔
というわけで、今年もよろしくお願いします!
アッキー
2017/01/02 08:24

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