佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   Act 29 吹雪

<<   作成日時 : 2017/01/04 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



少し時は巻き戻る。

自称「天上院吹雪と肩を並べるイケメン」の少年は、実際「天上院吹雪と肩を並べるイケメン」と対峙していた。


パラコンボーイ:LP8000、手札2
場:究極完全態・グレート・モス(攻3500)
場:

代々木祐二:LP8000、手札2
場:真魔獣ガーゼット(攻8500)
場:



究極完全態・グレート・モス レベル8 地属性・昆虫族
攻撃力3500 守備力3000
このカードは通常召喚できない。
「進化の繭」が装備され、6分経過した「プチモス」1体を
リリースした場合に特殊召喚する事ができる。



真魔獣ガーゼット レベル8 闇属性・悪魔族
攻撃力0 守備力0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドのモンスターを
全てリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、このカードを特殊召喚するためにリリースした
モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。



(やっべえええ!? やべえよこの状況チッキショオ作者! 僕に何か恨みでもあんのかよ!?)

パラコンボーイのデュエリスト能力は、『正規の手順で特殊召喚した《究極完全態グレート・モス》で相手ライフにダメージを与えた場合、相手ライフを0にするというものだ。

しかし、代々木のフィールドにいるモンスターは、攻撃力8500・・・3500では太刀打ちできない。
手札は、《ゴキボール》が2枚。パラコンのマスコットモンスターであり、今は出しても意味が無い。

「もう逃がさないぞパラコン。今度こそ俺が勝つ!」

まるで壁ドンするかのような勢いで、代々木が迫ってくる。
日差しを隠すほどの巨大な魔獣と共に、代々木が来る。
イケメンであるばかりか運動神経抜群の彼から、運動神経は凡人のパラコンが逃げられる道理は無い。


・・・だが、それは地形が平坦であればの話である。


「チッキショオオオ!!」

意を決したパラコンは、川へ飛び込んで流れに乗った。

もちろん代々木は泳げるので、追ってくる。
だが、その間にドロータイムがやって来た。

(来たあああ、逆転のカード!)

パラコンは1枚の魔法カードを発動した。

稲妻が降り注ぎ、代々木の場からガーゼットは消えた。



サンダー・ボルト (魔法カード)
相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。



[ルール03]
リミットレギュレーションは無視する。



このデュエルに、禁止・制限は存在しない。
そのことを逆手に取ったパラコンは、かつて用いていた凶悪な魔法カードをデッキに入れておいたのだ。


「食らえ代々木ぃいい!!」

パラコンは、とても嬉しそうな顔で反撃を開始した。

女子からの人気など、多くの面で代々木に負けている自分が、唯一勝てるもの。
それがデュエルモンスターズ。

「究極完全態で――」


だが、パラコンには、それ以外にも。

代々木に勝っているものがあった。


「―――っ」


寒気などという生易しいものではない。
心臓が凍りつくような邪悪な気配を感じて、パラコンは一目散に逃げ去った。

“ある少女”に対する察知能力。

それはパラコンが代々木に勝る、悲しい性質。


「・・・っ」

少し遅れて“彼女”の接近を察知した代々木も、クロールで川を泳いで逃げ去った。

このとき“彼女”が、その気になれば、パラコンと代々木、どちらか一方は倒されていた。
しかし“彼女”は余裕綽々で、走ることもなく悠然と、女王のように歩いていた。



◆ ◆ ◆



場面を戻して現在。

天龍、ミズホ、シナイ、アテナ、アルテミス。
5体のモンスターの攻撃が、朝比奈めがけて襲いかかる。





「Freezing at moment 」





流暢な英語が響いたのは、その瞬間だった。



《大将軍天龍》 (破壊)
《真六武衆−ミズホ》 (破壊)
《アテナ》 (破壊)




中岸大助:LP8000、手札5
場:
場:六武の門(永続魔法・武士道カウンター2)

朝山香奈:LP8000、手札5
場:
場:伏せ×4



「なっ・・・私たちのモンスターが・・・全滅・・・!?」

朝山は目の前の光景が信じられなかった。


それだけではない。
佐野のフィールドには、1体のモンスターが出現していた。


朝比奈翔子:LP8000、手札4
場:
場:

佐野春彦:LP8000、手札0
場:E・HERO Theシャイニング(攻5000)
場:



「この効果は、アブソルートZero・・・・・・」

中岸は、破壊現象の推測までは出来た。
佐野がE・HEROを使うことは有名であり、アブソルートZeroは波佐間戦でも使っていたモンスターである。


E・HERO アブソルートZero レベル8 水属性・戦士族・融合
攻撃力2500 守備力2000 「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する
「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。



「だが、香奈の《重力崩壊》で、モンスターを出すことすら出来ないはず・・・・・・」


そもそもドロータイムが来ていない。

手札にも、フィールドにも、カードは無かった。
そこから何をどうすれば、このような状況が生まれるというのか。

すると佐野が、朝比奈の後ろから出てきた。


「俺のデュエリスト能力は、融合カードなしで融合召喚を行えるレベル3能力だ。」


佐野の口から、淡々と言葉が紡ぎ出される。


「任意効果のデュエリスト能力の、対象に出来る範囲は、自身が認識している範囲内すべてに及ぶ。」


愛嬌ある顔が、とても恐ろしく見えた。


「それは墓地や、相手フィールドであっても例外じゃない。」


佐野はデュエリスト能力で、自らの墓地から適当なE・HEROを融合召喚。
それと中岸の《真六武衆−シナイ》を融合させて、アブソルートZeroを。
更に《豊穣のアルテミス》と融合させて、Theシャイニングを融合召喚したのだ。


「そしてデュエリスト能力は、カード効果に優先する。《重力崩壊》の適用下であっても、問題なく発動できる。」


融合カードを必要とせず融合召喚できる。

それは、1枚のカードアドバンテージを得られるだけの能力ではない。

カードで無効にすることも出来ない、強制的な融合召喚。


「だけど、モンスターに耐性をつけているわけじゃないわ!」


勢いに押されかけていたが、依然として有利なのは朝山・中岸の方だ。
まだ中岸は1分間に1度の召喚権を行使していないし、朝山のフィールドには4枚もの伏せカードがある。

「《強制脱出装置》!」

朝山のデッキには、カウンター罠の他にも魔法・罠は入っている。
例の“切り札”の性質が、そうさせているのだ。



だが、Theシャイニングはエクストラデッキへ返る前に、フィールドから消えた。



「デュエリスト能力はカードのチェーンに乗らない。墓地のアブソルートZeroと共に除外して、2体目のTheシャイニングを融合召喚した。」

「そして、ドロータイム。あたしの能力が復活するわ。」

朝比奈のガトリングに、10発のマガジンが充填される。

それと共に1枚の永続魔法を発動。


ダメージ・リング (永続魔法)
効果によってダメージが発生した場合、
ダメージを受けたプレイヤーは1度につき500ポイントダメージを受ける。



ハピフラ次元に存在する、《悪夢の拷問部屋》の上位互換カードだ。
無限ループ防止の為、同名カードと《悪夢の拷問部屋》のダメージをトリガーとすることは出来ない裁定が下されているが、それでも凶悪な性能を持つ。

朝比奈の能力と組み合わせれば、1発で600ポイント。
10発で実に6000ポイントのライフを削ってしまう。
わずか1枚のカードのポテンシャルとしては、埒外の性能だ。

とはいえ、カード自体の性能は、そこまで凶悪というわけでもない。
実際、このカードを使っているデュエリストは少ない。

このカードを凶悪たらしめているのは、朝比奈のデュエリスト能力が常軌を逸して凶悪であるからに他ならない。


「・・・っ、カウンター罠《マジック・ジャマー》!」

《ダメージ・リング》が破壊されるが、引き換えに手札を1枚失う。

そこへTheシャイニングの攻撃が来る!

「香奈っ!」


中岸大助:LP8000→2400



「バカっ! なんで私を庇ったりなんか・・・」

「逃げるぞ!」

「・・・っ」

まだ戦えないわけではないが、流れが悪い。
いったん引いて態勢を立て直したい。


「逃げられると思うの?」

朝比奈は、リスティーから奪ったローラースケートで追撃を始める。
決して長くないスカートが風圧でめくれそうになる。

「おい、翔子!」





「「「「――――!!?」」」」





4人が一様に凄まじい寒気を感じたのは、そのときだった。


「イッヒ・ナーメ・イスト・ドゥラ・イーモン・・・・・・」


少女が悠然と闊歩してきた。


それを見て4人ともが、1秒以内に判断する。


“勝てない”

“逃げろ”


その判断は正しかった。

少女から20メートル以上離れていなければ。
冥界より来たりし凍てつく吹雪によって、デュエルを終わらされていたのだから。



エターナルフォースブリザード (魔法カード)
このカードは「鷹野麗子」と名の付くデュエリストしか発動できない。
相手はデュエルに敗北する。




少女のライフポイントは無限大。


鷹野麗子:LP∞、手札6



そしてフィールドには、1枚の永続罠が発動していた。



絶対無敵−パーフェクトバリア (永続罠)
このカードは「鷹野麗子」と名の付くデュエリストしか使用できない。
このカードは他のカードの効果を受けず、コストにすることもできない。
自分が受ける全てのダメージは0になる。
自分がドローする時、デッキにドローするカードが残っていなくても、
自分はデュエルに敗北しない。
(足りない分のドローは行わず、そのままデュエルを続行する)
互いの特殊勝利条件は無効になる。
「自爆スイッチ」の効果は無効になる。




「逃げられたわね・・・・・・まあいいわ。」





【現在の参加者一覧】

参加者01:吉井康助 (残りライフ5750)
参加者02:山本
参加者03:渡辺
参加者04:風森無々 (残りライフ8000)
参加者05:見城薫   (残りライフ7200)
参加者06:リスティー・N・ダーク
参加者07:平田敦
参加者08:熊井次郎
参加者09:朝比奈翔子(残りライフ8000)
参加者10:佐野春彦  (残りライフ8000)
参加者11:栗間都
参加者12:平野立夏
参加者13:朝山香奈 (残りライフ8000)
参加者14:中岸大助 (残りライフ2400)
参加者15:パラコン  (残りライフ8000)
参加者16:代々木祐二(残りライフ8000)
参加者17:鷹野麗子 (残りライフ無限大)
???




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
> 「それは墓地や、相手フィールドであっても例外じゃない。」

はいいいいいいいいいいいい!!!???

いやいやいや、「融合カードなしで融合召喚を行うことができる」としか言ってないんで、融合カードなしで行えること以外は通常の融合召喚に凖じるですよ!? そんなフォートレスさんみたいなぶっ壊れ効果は持ち合わせていないですよ?

……というのはアッキーさんも当然想定済みだと思うので、
「佐野の能力がレベルアップした(あるいは虚数化した)」「何らかのトリックによるハッタリ」あたりだと思うのですが、果たして……?

「豆戦士が知らなかっただけで実は本編時点でできた」もワンチャン。
豆戦士
2017/01/04 01:06
>豆戦士さん

やっぱりツッコまれると思っていた! 嬉しい!
そうか普通に虚数化という手もあったか・・・いちおう「デュエルストリート」で出会っていますし。

私の想定としては、実は最後だったりします。ワンチャンきた!
任意効果ならではというか、掲載時期を利用したメタネタというか。
本編が掲載された時点では「融合カードなしで融合召喚を行うことができる」というのは《融合》のみを指していましたが、今だと「融合」と名の付いたカード全般を指すという。
神様♪の粋な計らい(?)というやつですね。死して猶、我々を導くのかリンネよ!

・・・試合前に神邪と取引して、虚数能力を手に入れていたというのも、考えてみるとオイシイですな。
朝比奈さんに振り回される常識人でありながら、勝つ為には割と何でもやる一面もありますから。
うむ、そのあたり波佐間戦で身に付けた性質だと思うと、薄い本が厚くなって仕方ない!
アッキー
2017/01/04 23:25

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