佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   インターバルまたは一家団欒 (前編)

<<   作成日時 : 2017/03/02 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



初めまして、主人格サマ。
あちしは“燈炉子”。
比呂子の苦痛を引き受ける為に生まれてきた。

比呂子は明るいままでいてくれ。
比呂子は愉快なままでいてくれ。
比呂子は清らかなままでいてくれ。

暗く濁ったものは、あちしが吸い取るから。
どぉしようもねぇ理不尽は、あちしが盾になるから。
汚いものは、みんなみんな、あちしが持っていくから。




◆ ◆ ◆



「お父さんっ!」

ツインテールに縛った赤髪の少女が、軍服の男に抱きついていた。
逞しい体躯で厳つい、禿げ頭の30歳。安藤飛竜。通称アンドリュー。
遊戯王ドラマに出てくる、赤馬零王と似ていると、よく言われているようだ。

「久しぶり、ヒロコ。」

飛竜が13歳のときに、当時17歳の妻との間に産まれたのが、娘の比呂子だ。
翌年には息子の睦月を設け、幸せな生活を送っていた。

「・・・ヒロミに、似てきたな。」
「そうなの?」

亡くなった妻を想う時、飛竜は悲しみと、怒りに胸を焼かれる。
怒りの炎は復讐へ転じ、悲しみは子供たちとの別居を導いた。

だが、救いになってくれているのも、子供たちの存在だった。
傭兵として活動する傍ら、たまに子供たちのもとに顔を出している。

「あ、父さんも来てたんだ・・・。」

ブラを頭に装着した睦月が、ショーツを手にして現れた。
しばらくぶりの父親との再会に、ぎこちない様子だ。

「そのブラとショーツ、わたしのじゃないの!? 返しなさい!!」

真っ赤になった比呂子が、取り返そうと手を伸ばす。
だが、睦月は急いでショーツを口に入れて、ブラをズボンの中に入れた。

「睦月、大きくなったな・・・。」
「と、父さん、恥ずかしいよ。」

飛竜は目を滲ませて、息子を抱きしめた。
ショーツを嚥下した睦月は、紅潮して父に身を任せた。
汗臭い匂いが、懐かしかった。

「・・・わたしの下着のことはスルー?」
「しないさ。」

飛竜は狡猾だった。
息子との感動の再会から、ベアバッグに移行。

「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!!?」
「比呂子に下着を返しなさい。」
「もう要らないわよ!」

「ぼえっ・・」

ベアバッグの威力。
嚥下したはずのショーツが吐き出された。

「睦月、ブラも返すんだ。」
「だからもう要らないってば!」
「なにっ、ということは比呂子は今、ノーブラ、ノーパン! 僕の為に、僕の為になんだね!」

睦月は顔面からダラダラと汁を流した。
生粋のアネリストとしては、下着をつけてない姉に感動を禁じ得ない。

「予備があるに決まってるでしょ!? なに馬鹿なこと大声で叫んでるのよ!」
「大丈夫、デュエルのルールには違反してない。ブラ猫耳で歩いていても、呼び止められなかったし。」
「睦月あんた、その恰好で会場を練り歩いてたわけ!? 信じらんない!」

歯を剥いた比呂子の平手打ちが飛んだ。

「ぐはっ、ご褒美です!」

美少女たる姉にビンタを受けることは、アネリストとして名誉なことだ。
睦月は興奮して、下半身に血が集まった。


「・・・睦月は、ヒロコを愛しているのか?」
「そうだよ、父さん。僕は比呂子を愛してる。」
「相手は実の姉だが、覚悟はあるのか。」

その問いに、睦月はデュエルディスクを構えた。

「比呂子には、僕の他に好きな人がいる。だから僕は、比呂子と結ばれようとは思っていない。悔しいけど、風森の兄貴は比呂子を任せるに値する漢だ。」

その表情は、諦めではなく解放。
爽やかな表情で、睦月は股間からブラを取り出して、再び頭に装着した。

「だけど父さん、これからも僕は、比呂子を愛し続ける。姉として、女として。それは許してほしい。このデュエルに僕が勝ったら、僕が比呂子を女として愛し続けることを、認めてほしい。」

「・・・わかった。受けて立とう。」

飛竜もデュエルディスクを展開し、距離を取った。


「「デュエル!」」


安藤睦月:LP8000
安藤飛竜:LP8000



「睦月、お前の気持ちは否定しない。だが、お前がこのデュエルに負けたときは、その気持ちは自分の中だけで完結させるんだ。下着を装着したりしてはならない。いいな。」

「わかったよ、父さん。だけど、もうひとつ。このデュエルに僕が勝ったら、母さんのことを教えて。」

「―――っ」

飛竜の表情に動揺が走った。
それは比呂子も同じで、さっきまでとは別の意味で慌てている。

「母さんのことを考えると、頭がぼんやりするんだ。それは多分、思い出したくないようなことなんだろうけど、もう僕も16歳だ。勇者なら旅立ちの歳だ。真実を知ってもいい。」

「・・・・・・わかった。だが、デュエルに勝ったらだ。俺のターン、ドロー。《真紅眼融合》で、デッキから《真紅眼の黒竜》と《メテオ・ドラゴン》を融合する!!」


真紅眼融合 (魔法カード)
「真紅眼融合」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、
自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められている
融合素材モンスターを墓地へ送り、「レッドアイズ」モンスターを融合素材とする
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。



「覇ァああああああっ!! 融合召喚、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》!!」


天高くから隕石が飛来し、落下した瞬間に竜となって降り立った。


流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン レベル8 闇属性・ドラゴン族・融合
攻撃力3500 守備力2000 レベル7「レッドアイズ」モンスター+レベル6ドラゴン族モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「レッドアイズ」モンスター1体を墓地へ送り、
そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
(2):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、
自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。



「食らええええ! デッキから《真紅眼の飛竜》を墓地へ送って900ダメージだ!」

「くっ・・・」

安藤睦月:LP8000→7100



「まだだっ、《真紅眼融合》で融合したモンスターは《真紅眼の黒竜》として扱う! 《黒炎弾》を受けてみろ!!」


黒炎弾 (魔法カード)
このカードを発動するターン、「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。
(1):自分のモンスターゾーンの「真紅眼の黒竜」1体を対象として発動できる。
その「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。



「ぐああああああ!!」

安藤睦月:LP7100→3600


「睦月!」

「だ、大丈夫だよ、お姉ちゃん・・・。」

明らかに大丈夫ではない。
いつもは“比呂子”と呼んでいるのに、今は“お姉ちゃん”と呼んでいる。
それだけ精神が追い詰められているということだ。


「もう一発いくぞ!!」


黒炎弾 (魔法カード)
このカードを発動するターン、「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。
(1):自分のモンスターゾーンの「真紅眼の黒竜」1体を対象として発動できる。
その「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。



「ぐぎゃああああっ!!」

安藤睦月:LP3600→100



「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」


安藤睦月:LP100、手札5
場:
場:

安藤飛竜:LP8000、手札1
場:流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(攻3500)
場:伏せ×2



(お父さんは睦月を試してる・・・?)

もしも流星竜の効果で攻撃力2000以上のレッドアイズを墓地へ送っていれば、睦月のライフは尽きていた。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が入っていないはずはないし、《真紅眼の黒竜》も2枚はあるだろう。


「僕のターン、ドロー!」


「俺は永続罠《真紅眼の鎧旋》を発動する! 甦れ、《真紅眼の黒竜》!」


真紅眼の鎧旋 (永続罠)
「真紅眼の鎧旋」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「レッドアイズ」モンスターが存在する場合、
自分の墓地の通常モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。



「・・・っ、だけど父さん、僕は《デビルズ・サンクチュアリ》を発動し、メタルデビルトークンを生贄に、このモンスターを召喚するよ。出でよ、《野望のゴーファー》!」

「む・・・」


野望のゴーファー レベル6 闇属性・悪魔族
攻撃力2400 守備力100
1ターンに1度、相手フィールド上に存在する
モンスターを2体まで選択して発動する事ができる。
相手は手札のモンスター1体を見せて
このカードの効果を無効にする事ができる。
見せなかった場合、選択したモンスターを破壊する。



「僕の能力は知ってるよね。デュエルモンスターズは、既に公開されている手札を重複して公開することは出来ない。こと僕のデッキにおいて、ゴーファーは無条件の破壊能力を持つ!」


出刃亀(ピーピング・トム) レベル2能力(所有者:安藤睦月)
デュエル中、相手は手札を公開する。



《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》 (破壊)
《真紅眼の黒竜》 (破壊)



「む・・・だが甘いぞ睦月! 俺は手札の《真紅眼の遡刻竜》の効果を発動する!」


真紅眼の遡刻竜 レベル4 闇属性・ドラゴン族
攻撃力1700 守備力1600
(1):自分フィールドのレベル7以下の「レッドアイズ」モンスターが
相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊され自分の墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚し、
可能な限りその破壊されたモンスターを破壊された時と同じ表示形式で特殊召喚する。
(2):このカードをリリースして発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「レッドアイズ」モンスター1体を召喚できる。



「甦れ、《真紅眼の黒竜》!! 《メテオ・ドラゴン》!」

葬られたレッドアイズが、再びフィールドへ顕現する。
そして流星竜の効果で、隕石の竜も復活する。


「父さん、それは読み筋だ・・・僕の能力は相手の手札を見通す。流星竜を除去できれば、それで良かった・・・。」

「ほう。」


安藤睦月:LP100、手札4
場:野望のゴーファー(攻2400)
場:

安藤飛竜:LP8000、手札0
場:真紅眼の黒竜(攻2400)、メテオ・ドラゴン(攻1800)、真紅眼の遡刻竜(守1600)
場:真紅眼の鎧旋(永続罠)、伏せ×1



「ゴーファーで黒竜を攻撃!」

「ぬうん、攻撃力は互角か!」


《野望のゴーファー》 (破壊)
《真紅眼の黒竜》 (破壊)



「この瞬間、僕は手札から《異界の棘紫竜》を特殊召喚する!」

「むっ・・・」


異界の棘紫竜 レベル5 闇属性・ドラゴン族
攻撃力2200 守備力1100
自分フィールド上のモンスターが
戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
このカードを手札から特殊召喚できる。



「遡刻竜を攻撃! 粉砕するんだな!」

「ぬう・・・」


《真紅眼の遡刻竜》 (破壊)



「だけど攻撃力が頼りないから、生贄になってもらうけどね! 出でよ、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》! その効果で手札から、《ラビードラゴン》を繰り出す! らびっ! カードを1枚伏せてターンエンド!」



安藤睦月:LP100、手札0
場:レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻2800)、ラビードラゴン(攻2950)
場:伏せ×1

安藤飛竜:LP8000、手札0
場:メテオ・ドラゴン(攻1800)
場:真紅眼の鎧旋(永続罠)、伏せ×1




「俺のターン、ドロー!」

「《マインドクラッシュ》! 手札の《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を捨ててもらうよ!」

「ぬう・・・だが、エンドフェイズに《真紅眼の飛竜》を除外し、再び甦れ、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》!!」



安藤睦月:LP100、手札0
場:レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻2800)、ラビードラゴン(攻2950)
場:

安藤飛竜:LP8000、手札0
場:流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(攻3500)、メテオ・ドラゴン(攻1800)
場:真紅眼の鎧旋(永続罠)、伏せ×1




「相変わらず、容赦の無い攻めだね、父さん・・・。だけど、どこか優しい。」

「母さんのことが知りたいか。」

「知らないままじゃ、いられない。その伏せカードは、今は使えない《紅玉の宝札》だ。僕が引くカードによっては、ここから1ターンで勝利できる。ドロー!」

「むうっ・・・デッキが輝いている!」

「ダークネスメタルの効果で、棘紫竜を蘇生・・・しないね、ここはしない。」

ボロボロになりながらも、睦月はニィッと笑ってみせた。



「何故なら僕の手札は《真紅眼融合》だから!!」



「むう・・・?」

「父さんと同じく、《真紅眼の黒竜》と《メテオ・ドラゴン》を融合し、現れ出でよ流星竜!!」


安藤飛竜:LP8000→6800



「ぬう・・・だが、それでは俺のライフを削りきることは出来んぞ!」

「慌てない、慌てない。デッキワンサーチシステム機動!

「ぬう!? その手が残されていたか!」

「父さんをリスペクトし、父さんを超える為、僕はこのカードをデッキに入れた。“Dragonic Burn”!!」



ドラゴニック・バーン (永続魔法・デッキワン)
ドラゴン族モンスターが15枚以上入っているデッキにのみ入れることができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のモンスターが相手に与える戦闘ダメージは2倍になる。
自分フィールド上のドラゴン族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時に
その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
また、自分のドラゴン族モンスターは魔法カードの効果を受けない。




「ふ・・・強くなったな、睦月。」



流星竜が相撃ちとなり、互いに姿を消す。

ダークネスメタルドラゴンが隕石竜を葬る。

安藤飛竜:LP6800→4800


最後に、《ラビードラゴン》の攻撃が、デュエルを終わらせた。


安藤飛竜:LP4800→0



「・・・見事なり、睦月。」



父と息子の話し合いが始まった。

比呂子は、席を外した。



◆ ◆ ◆



「・・・ったく、まーだ引きずってやがんのかね。」

赤髪の少女が、憮然とした顔で頭をポリポリと掻いていた。

「あちしにとって、てめぇに負けたのは一生の不覚だよ。」
『あ、引きずってるって、燈炉子ちゃんがってこと?』
「・・・てめぇは、何も知らねぇままで良かったンだ。」

吐き捨てるように、燈炉子は呟いた。

あのとき、どうして負けたのか。
油断も慢心も無かったはずだ。
それすら思い込みだったのか。
所詮は生まれたばかりの赤子。
10年を生きてきた方が強いか。

『知らないままじゃ、いられないよ。』

頭の中で、同じ声が響く。
主人格の、安藤比呂子。

『気付いたら、燈炉子ちゃんが傍にいた。お母さんが殺されたことを知らされた。そのときの記憶を、わたしは思い出せなかった。何があったか知りたかった。燈炉子ちゃんは知ってるはずだと確信した。』

デュエルを挑んで聞き出した。
何があったか聞き出した。

『出来ることなら、記憶だって共有したい。燈炉子ちゃんだけに苦しみを背負わせるのは、つらいよ。』
「絶対やだね。あちしを憐れむな、比呂子。善人ぶるな。これァあちしのエゴだ、身勝手な理想の押し付けだ。自分の汚さを恥じたことは無ぇが、比呂子が汚れるのは嫌だ。」

呪われた出生というものがあるなら、燈炉子の生まれは、まさにそれだ。

10歳のとき、目の前で母を殺された。
その男に、強姦された。
人格が分裂した。

「あちしが生まれたのァ、比呂子が強姦されたからだ。あちしの存在は、比呂子の苦痛を母にしている。」
『・・・どこへ向かってるの? このことと関係あるんでしょ?』
「あァ、ちっとばかし気になることがあってな。いや、根拠を抜きにすれば、ほぼ確信してる・・・。」



燈炉子が向かった先は、大河マサキの控室だった。
そこには既にマサキの姿は無く、竜堂神邪、ゴーストフェイス、麦庭桜の3人がいた。

「やあ、安藤さん。どうしたの?」
「どっかで会ったと思ったんだよなァ・・・。生憎だが竜堂、今てめぇに用は無ぇんだ。」
「では、わたしにですか?」

黒いフードのゴーストフェイスが、か細い声を出す。
だが、燈炉子は首を振る。

「麦庭桜。ハタチくらいだと思ってたが、てめぇ何歳だ?」


燈炉子は、桜のセミロングを撫で、豊かな胸を鷲掴みにした。


「きゃっ!?」
「随分と可愛い声をあげてくれるじゃねぇの。そそられるねぇ。」

濁った目つきで、燈炉子は桜を押し倒し、唇を奪った。

「んぐ・・・や・・・・・・」
「ぷはっ、さっさと正体を見せてくれねぇか?」

糸を引きながら、燈炉子は桜の胸を強く掴む。

「痛っ・・・やめ、やめてください・・・!」
「次は下の口に訊くぜ。あちしの指は、少々荒っぽいかもしんねぇが、ま、頑張れよ。」
「やめ、やめて・・・」

ショーツの隙間から指を入れられて、桜は身を震わせた。
紅潮して身をくねらす姿は、10代の生娘そのものだった。

「へぇ、膜があるじゃねえの。あちしが破ってやろぉか、なァ。・・・7年前みたく。」
「・・・っ」

桜の顔つきが変わった。
その童顔を冷たく強張らせて、まじまじと燈炉子を見た。そして目を見開いた。

「ようやく思い出したか? なァ、あらためて訊くぜ。お前は誰だ?」





その問いに、桜は薄ら笑いを浮かべて、唇を醜悪に曲げた。







「・・・きびっく」




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