佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   インターバルまたは一家団欒 (後編)

<<   作成日時 : 2017/03/04 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



Zork must be hated Zork must be.
Zork must be hated Zork must be.

Zork eyes see dark Zork eyes see.
Zork eyes see dark Zork eyes see.

Zork take me house Zork take me.
Zork take me house Zork take me.

Zork make me evil Zork make me.
Zork make me evil Zork make me.

Zork is enemy Zork is vice.
Zork is enemy Zork is vice.

Zork is afraid of naught world.
Zork is afraid of naught world.

Zork tell you word Zork tell you.
Zork tell you word Zork tell you.

Zork shall come back Zork shall come.
Zork shall come back Zork shall come.



◆ ◆ ◆



どれだけ自分を偽ってきただろう。
つぎはぎだらけの建物に自分は残っていない。
光る汗が目に滲んで、孤独の闇夜を思い出す。
この世の何も恐くない。
ただ虚無だけが、恐ろしい。
果てしない夜を跨いできた。
かすかな昼でも愛おしい。
たとえ破滅の輝きを持っていても。
死ぬほど苦しくとも。
どうせ死ねやしない。

殺風景な廊下は、相応に涼しく。
白く四角い通路を、黒い影が踊る。
華奢な体をリズムに乗せて。
その細い指先まで、きりりと伸びて。
流れる金の髪と、紅く深い眼。
控え目な胸を、純白のブラウスに包み。
スカートの下からは折れそうな脚が脈動し。
おしゃまなハイヒールは瞳の色と同じ赤。
誰もいない、明るく冷たい廊下。
少女は踊り狂う。


「背中にピッタリ、フィットちゃん♪ミギーと左が自由に動く♪」




「わかるか?」

向こうから包帯だらけの女が迫ってくる。
つかつかと歩いて、空気に怒りを纏っている。

「みゅ?」

少女は一時停止して、ミイラを見やった。
長身痩躯ながら、出るところは出ている。

「お前は、母親がランドセルを背負って歌っているのを見たときの、娘の気持ちが、わかるか?」
「みゅう、似合わない? カノンも、フィットちゃんだよ?」
「似合うとか似合わないの問題じゃない。」
「そうかぁ。だったら火月ちゃんもランドセルを背負うといいよ!」

そう言ってカノンはリコーダーを取り出して吹き始めた。
何故か「ドナドナ」だった。

「吹くな!」
「みゅう〜、リコーダーがあったら、吹いてみたくならない?」
「しばらくぶりに会った娘に、挨拶も無しか?」

言いながら火月はデュエルディスクを展開した。
その態度に迷いは無い。

「貴様には、闇のデュエル組織“カンサー”に所属している容疑がかかっている。」
「みゅ? それで、デュエルで私を捕まえようっていうの?」
「そういうことだな。」
「みゃはは、デュエルするのは別に構わないけど、その容疑は見当違いだと言っておくよ。私は“カンサー”に所属してなんかいない。」

手を広げて笑うカノンだったが、火月は睨みを利かしたまま眉を動かさない。
そして、夏だというのにハイネックのセーターを着た、水色ショートヘアの少女が歩いてきた。
丁度それは、カノンを挟み撃ちにする恰好になっている。

「みゅ? 水星ちゃんも来てたんだ。」
「わたしだけじゃないよ。」

十字路の左右からも、漆黒の闇と気高い光が、長い髪をなびかせて歩いてくる。
大人としての自信に満ちた、優しさと艶めかしさを備えた姉妹。

「日影ちゃん、日向ちゃん。ひっさしっぶり〜♪」

カノンは呑気に手を振っている。
ただならぬ雰囲気を感じ取りながらも、まるで緊張の色を見せていない。

「お母さん」「お母さん」「お母さん」「お母さん」

四姉妹の声が、廊下を交錯して響く。


「「「「「デュエル!」」」」」


月島日向:LP8000
月島日影:LP8000
月島火月:LP8000
月島水星:LP8000

月島カノン:LP8000



「私の先行、ドローだみゅ!」

月島カノン:LP8000→7900→7800→7700


「みゅ・・」

「私の能力は微々たるものだが、これで貴様のターンは終わった!」


火傷した顔(スコルド・フェイス) レベル5能力(所有者:月島火月)
フェイズ開始ごとに相手に100ダメージを与える。



「お母さんが見捨てた、わたしたちの力。こんなに大きくなっちゃったよ? きゃ、は、は、ははは?」


割土砂時計 (ワールドクロック) レベル5能力(所有者:月島水星)
プレイヤーのライフが変動したとき、ターンを終了することが出来る。



「わたしのターン、ドロー。デッキから3枚を墓地に送って、魔法カード《光の援軍》発動。《ライトロード・マジシャン ライラ》を手札に加えるわ。」


光の援軍 (魔法カード)
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル4以下の「ライトロード」モンスター1体を手札に加える。



「あら不思議、3枚とも“終焉の使者”だった
                           |
                           |
                           わ―――!」


混沌帝龍 −終焉の使者− レベル8 闇属性・ドラゴン族
攻撃力3000 守備力2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。
このカードが墓地に送られたとき、エクストラデッキから「THE DARKNESS VISION」1体を特殊召喚する。



「母さん、わたしは“失敗作”なの?」


THE DARKNESS VISION VENUS レベル10 闇属性・天使族
攻撃力2800 守備力0 〔------〕
このカードは「混沌帝龍 −終焉の使者−」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがフィールドに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻守は1000ダウンする。
このカードがフィールドに存在する限り、相手フィールドの攻撃力または守備力が0のモンスターは破壊される。



「子供たちの中で、成功作は日影だけだって言った。その言葉が、わたしを闇に沈めた。」


THE DARKNESS VISION ATHENA レベル10 闇属性・天使族
攻撃力2600 守備力0 〔------〕
このカードは「混沌帝龍 −終焉の使者−」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがフィールドに存在する限り、相手プレイヤーは
手札からカードをフィールドにプレイした場合、1000ライフポイントを支払う。(足りない場合は0になる)
「THE DARKNESS VISION」は“不死”となる。




「日影に救い上げてもらった後でも、もがき続けているわ。お・ま・え・も・恐怖に狂え、もがけ、足掻けッ!」


THE DARKNESS VISION JUNO レベル10 闇属性・天使族
攻撃力2600 守備力0 〔------〕
このカードは「混沌帝龍 −終焉の使者−」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがフィールドに存在する限り、相手の魔法・罠・モンスター効果を無効にする。




清楚で優しい日向と、兇暴で挑発的な日向が、つぎはぎしたように現れる。
ねじれながら、冷酷な闇のビジョンを見据えている。


「手札のライラをコストに、《ソーラー・エクスチェンジ》発動。ターンを終了するわ。」


ソーラー・エクスチェンジ (魔法カード)
手札から「ライトロード」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローし、その後自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。



「私のターン、ドロー! 母さん、私を愛してる? それは人として? それとも道具として? 姉さんを失敗作なんて言ったのは本当? 火月と水星が、火事に遭ったのは、母さんの差し金? わからないよ!」

漆黒の瞳を悲しみに濡らしながら、日影は手札を捨てる。

「3枚の罠カードを捨てて、ここが君の行き止まりだ、燃え立て、確固たれ、食い殺せ、地獄の火中を闊歩しろ―――《炎幻邪アグニヴェーダ》―――!!」


炎幻邪アグニヴェーダ レベル10 炎属性・ドラゴン族
攻撃力4000 守備力4000
このカードは通常召喚できない。手札の罠カード3枚を捨てることでのみ特殊召喚できる。
このカードは魔法・罠の効果を受けない。
1ターンに1度、自分のメインフェイズに、全ての墓地の罠カードの枚数×500ポイントの
ダメージを相手に与えることが出来る。この効果はチェーンされない。



「アグニは墓地の罠の数に応じてダメージを与える、“トラップハーム・ヘーパイストス”!」

「みゅううっ!」

月島カノン:LP7000→4500



「追撃は終わらない! 魔法カード《DNA病院》の効果で、《DNA移植手術》を発動する!」


DNA病院 (魔法カード)
自分のデッキから「DNA」と名のついた永続罠カード1枚を選択し、発動する。


DNA移植手術 (永続罠)
発動時に1種類の属性を宣言する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した属性になる。



「フィールドを闇に染め、更なる焔の生贄となれ! 速攻魔法《ダーク・サクリファイス》発動!」


ダーク・サクリファイス (速攻魔法)
自分フィールドの闇属性モンスター1体を生贄に捧げて発動する。
生贄に捧げたモンスターの「上位種」1体をデッキまたはエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードにチェーンすることは出来ない。




「そこが君の死に場所だ、思い出せ、振り返れ、二度と返らぬ記憶を辿れ、くそったれな人生に終止符を打て―――《Dead-End-अग्नि》―――!!」



Dead-End-अग्नि レベル11 炎属性・炎族
攻撃力X000 守備力X000 〔炎幻邪アグニヴェーダ〕
このカードは「ダーク・サクリファイス」の効果でのみフィールドに出すことが出来る。
このカードの攻守は、全ての墓地の罠カードの数×1000ポイントになる。
このカードは魔法・罠・モンスターの効果を受けない。
1ターンに1度、自分のメインフェイズに、全ての墓地の罠カードの枚数×1000ポイント、
相手のライフを引くことが出来る。この効果はチェーンされない。




《Dead-End-अग्नि》 (攻0→5000)



「母さん、降参して。“行き止まりのアグニヴェーダ”は、全ての墓地の罠だけ攻撃力を増し、同じだけの火力を備えている。残りライフは4500、これでジ・エンドよ。」

静かに燃える日影の声は、張りがあって、若々しさと瑞々しさに溢れていて。
かつての臆病で惨めな女の姿など、どこにも無い。

カノンは口元に微笑を浮かべ、そしてペロッと舌を出した。

「やーだね、負けてあーげない。」


月島カノン:LP4500→∞



「無限!!?」
「そんな・・・!!」
「何をしたの!?」


「3人とも、落ち着いて。こんなの、何でもないわ。」

日影は冷静に手札を一瞥した。
その細い指が、稲妻のように速く、湖のように静かにカードを摘みあげる。

「私は魔法カード《強欲で貪欲な壺》発動。デッキのカード10枚を裏側で除外し、2枚ドローする。《おジャマジック》、《錬装融合》、《神剣−フェニックスブレード》をコストに、残酷なる運命、予定調和、空の雲よ、冷たい雨よ、夜の雪よ、降り注げ青き稲妻よ―――《雷幻邪デウスエキスマキナ》―――!!」



雷幻邪デウスエキスマキナ レベル10 光属性・雷族
攻撃力4000 守備力4000
このカードは通常召喚できない。手札の魔法カード3枚を捨てることでのみ特殊召喚できる。
このカードは戦闘で破壊されない。
相手のライフポイントの数値は、このカードの攻撃力と同じになる。
自分が受けるダメージを無効にし、その数値分だけこのカードの攻撃力はダウンする。




月島カノン:LP∞→4000



「波佐間さんのデュエリスト能力と同じこと。相手のライフがどれだけあったとしても、デウスは4000に戻す。」


アグニが猛り、カノンへ灼熱を放つ。


「みゃっ・・・あつっ、あつっ、燃えちゃうよぉ、助けて・・・・・・とか言ってみても、誰も信じてくれないと思うので、ジャンジャジャ〜ン! 今明かされる衝撃の光景!」


月島カノン:LP4000→8000→3000→4000



「何をした貴様!?」

火月が目を剥いて叫ぶ。

「みゃはは、火月ちゃんったら可愛い♪デュエリスト能力“アブソリュート8000”を発動したんだみゅ♪」

「波佐間さんのデュエリスト能力!? な・る・ほ・ど、ライフロスのタイミングで発動した、わ・け・か・・・?」

「いや水星、騙されるな。奴の能力は、おそらくライフを自由に水増し出来るんだろう。だがカノン、貴様のデュエリスト能力は確か、『1ターンに1度、自分のカード1枚を除外できる』レベル3だったはずだがな。クリムゾン・ドラグーンよろしく、多重人格とでも言うつもりか?」

「みゅふふ・・・内緒。」

カノンはクルクル回って、ウインクしながら人差し指を立てた。
それを見て、日影は呼吸を整えてプレイを続ける。

「駄目押しよ。墓地の《錬装融合》の効果、デッキに戻して1枚ドロー。3体の“おジャマ”を捨てて、闇の牢獄、桎梏の抑圧者、愚者の楽園、逆転のグノーシス、低次元の支配者―――《暗黒幻邪アルコーン》―――!!」



暗黒幻邪アルコーン レベル10 闇属性・悪魔族
攻撃力4000 守備力4000
このカードは通常召喚できない。手札のモンスターカード3枚を捨てることでのみ特殊召喚できる。
このカードは効果では破壊されない。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手が手札からプレイできるカードは1ターンに1枚までとなる。





「ターンエンド。《リビングデッド・ドロー》の効果で、お母さんは3枚ドロー。」

「みゅう、ありがと♪」

「だが、私たちも3枚ドローだ! 私のターン、更にドローフェイズ!」

火月は水星と共に、カノンを見据えた。

「“カンサー”のことは後でいい。ひとつだけ答えろ。正直に答えろ。子供の頃、私と水星が火事に遭ったのは、お前が火を付けたのか? お前が私たちを焼き殺そうとしたのか?」

「わたしたちが失敗作だから? こ・た・え・て・よ、お母さん!」

その問いにカノンは、きゃらきゃらと笑って言った。

「みゃはははは、感謝してよ。あの極限状況の中で、火月ちゃんと水星ちゃんはデュエリスト能力に目覚めたんだからね。あ、もちろん答えはYESだよ? “ゾーク・インフェルノ”は、水でも消火器でも消せない。デュエリスト能力に目覚めなかったら、私は火を消さなかったみゅ。」

「「「「・・・・・・!!」」」」

予期していたことではあったが、あっけらかんと肯定されて、四姉妹は背筋が凍りつくようだった。
クリムゾン・ドラグーンの圧倒的な威圧感、剛のプレッシャーとは違う、もうひとつの極致。
どのような残虐な事実でも、いけしゃあしゃあと言ってのける、柔のプレッシャー。

「・・・ま、貴様に期待してなどいなかったが、それでも心が痛いのは、ちょびっとだけは母親の愛情なんて、くだらない幻想に縋ってたのかもな。我ながら情けない。」

俯く包帯を縛り直して、火月は前を見据える。

「だがデュエルは別だ。要するにデウスの攻撃力を落とせばいいんだろう? ならば、《ミクロ光線》を伏せる!」

「わたしのターン、ドロー! 《トラップ・ブースター》で《反転世界》発動!」

「チェーンして《ミクロ光線》発動! デウスの守備力は0になる!」

「そして攻守が入れ替わり、デウスの攻撃力は0になる! つまり、カノンのライフも、0に・な・るっ・て・ね!」

もはや母とは呼ばない。
ここにいるのは、カノン。
少女の形をした、悪魔。




「みゃはは、ちょっと浅はかなんじゃないのかな?」




月島カノン:LP4000→∞





「なっ・・・何で・・・!?」

「みゅ〜、君たちもやってたことジャマイカ。タッグを組んでいても、相手プレイヤーとして扱える。でも、それって厳密にルールを決めてないよね。私は5人全員を互いに“相手”にした。《THE DARKNESS VISION JUNO》の効果で、《ミクロ光線》も《反転世界》も、そして三幻邪の効果も無効だよ〜?」

カノンは背負っていたランドセルを床に置いた。

「ちょっと本気を出そうかな? そろそろ遊んじゃおうかな? ラヴァ・ゴーレム2体で厄介なモンスターを潰しといて、手札から3体のモンスターをコストに、闇の牢獄、桎梏の抑圧者、愚者の楽園、逆転のグノーシス、低次元の支配者―――《暗黒幻邪アルコーン》―――!!」


「―――っ、何でっ・・・!?」

日影は思わず墓地を確認した。
そこには確かに、鬱神隆から受け継いだ《暗黒幻邪アルコーン》がある。
世界に1枚だけしか存在しないはずの、暗黒幻邪のカード。

「日影ちゃんは良いものを持ってる。だけど私の本質を見くびりすぎてるよ。お待ちかねの速攻魔法《ダーク・サクリファイス》発動・・・この世界は迷宮なり、この世界は暗黒なり、出口は無く、果てに闇がある、嫉妬深く傲慢なヤルダバオートの名において唯一の存在として現れよ・・・《The-Catastrophe-Αρχων》―――!」


カノンの体を闇が包む。
着ていた服を溶かし、控え目だった胸が主張を始める。
ざわめく金糸は、それ自体が生き物であるかのように広がる。

禍々しい暗黒の衣装を纏い、カノンは妖艶な女へと変貌した。



The-Catastrophe-Αρχων レベル11 闇属性・悪魔族
攻撃力0 守備力0 〔暗黒幻邪アルコーン〕
このカードは「ダーク・サクリファイス」の効果でのみフィールドに出すことが出来る。
このカードが特殊召喚されたとき、このカード以外の、
互いの手札・フィールド・墓地に存在する全てのカードをゲームから除外する。この効果はチェーンされない。
このカードの攻撃力は、特殊召喚時に除外したモンスターの元々の攻撃力の合計値だけアップする。





《The-Catastrophe-Αρχων》 (攻0→∞)




「日向と日影は、惜しみなくカードを使って私を追い詰めた。火月と水星は、無闇にカードを場に出さなかった。4人とも、称賛に値するプレイングだね。だけど、“大破局のアルコーン”の前では何の意味も無い。」


カノンの背後に、異次元からの砲口が出現する。
闇の中には、偉大なる“ねじれ”が鋭い眼光を燃やす。


「ま・だ・だ・・・わたしたちが全て“相手”なら、ライフが変動したことでターンを―――」


割土砂時計 (ワールドクロック) レベル5能力(所有者:月島水星)
プレイヤーのライフが変動したとき、ターンを終了することが出来る。



「水星、それも読み筋だよ。」


月島日向:LP∞
月島日影:LP∞
月島火月:LP∞
月島水星:LP∞



「水星のターン終了時に、ライフを∞にしておいた。有限のダメージでは無限を変動させることは出来ないよ。」


カノンの周囲に数式が浮かぶ。


「ただライフを無限大にしてると思った? それぞれのライフを、数式に従わせたの。」


“日向、日影、火月、水星のライフをXと設定し、以下の式を適用する”

  limX=+∞
  (X→+∞)

  limX=+∞
  (X→+∞)

  limX=+∞
  (X→+∞)

  limX=+∞
  (X→+∞)

“カノンのライフをXと設定し、以下の式を適用する”

  lim5X=+∞
  (X→+∞)



「グランドカンサー、GO!!」


ダークネスカノン・グランドカンサー レベル10 闇属性・ドラゴン族
攻撃力4000 守備力0
このカードはフィールドに出すことが出来ない。
ゲームから除外された状態からバトルフェイズを行うことが出来る。
このカードが攻撃を行うとき、4000ライフポイントを支払う。
このカードは1ターンのバトルフェイズに何回でも攻撃できる。




“グランドカンサーの攻撃回数をX/4000回と設定する”


  lim(X−X)=0
  (X→+∞)

  lim(5X−4X)=+∞
  (X→+∞)



砲撃が全てを薙ぎ払った。

そしてデュエルは終了した。



ひらひらと4枚のカードが降ってきた。

「みゃはっ♪」

娘たちのカードを手に取り、少女は屈託なく笑った。


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