佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (三○) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2017/04/09 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



(どうして)
(こうなった)

列車の上で傷だらけになりながら、浜面は震えていた。
これまで何度も命の危機を覚えたことはあるが、
今までとは比べ物にならない絶望がそこにある。

能力を使われて、すぐにでも列車は止まり、
ガクンと揺れて吐き気を誘発する。

数百メートル先で、彼女たちが何かを言っていた。
唇の動きだけで、浜面には理解できた。


ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね


全てを引き裂くような笑みと、全てを切り裂くような笑み。
電子の左手を解放した女と、硬貨を空中に装弾した少女。

麦野沈利と、御坂美琴。

学園都市における最高位の能力者二人に、無能力者の浜面は追われていた。
上条当麻のような“幻想殺し”すら持たない、正真正銘の無能力者。

電気系能力者対策に、特殊強化プラスチックのナイフと拳銃を所持しているが、
そんなものが役に立つ次元の相手ではない。自分ごと蒸発させられるだろう。

脳裏に走馬燈すらよぎるような心地で、浜面は今の状況に至った経緯を思い浮かべていた。
ここで死ぬとしたら、最後には、あの夢のような光景を脳裏に焼き付けておきたいものだ。



◆ ◆ ◆



話は30分ほど前に遡る。

御坂美琴は制服の上を脱いで、
上半身下着姿になり、紅潮した顔で目を瞑っていた。

御坂 「は・・・早く、揉んで」///

麦野 (どうしてこうなった)

麦野 (冷静に考えると私すごい馬鹿なことしようとしてるんじゃないかしら。)

人格破綻者である麦野は、同性の胸を揉むことに対する嫌悪感は無いが、
かといって何も感じないわけではなく、通常の抵抗感や羞恥心は備えている。
キレたときは性器を焼くことにすら躊躇しないが、冷静な今は別だ。

しかし考えても仕方ないので、そのうち麦野は考えるのをやめた。
目の前にある、クソナマイキな微乳を、思いっきり揉みしだいてやるのも悪くない。

麦野 「行くぜ」

御坂 「・・・っ、ん・・・」///

御坂 「あ・・・っ・・・・・・」///

御坂 「は・・・・・・あ・・・・・・」///

甘酸っぱく切ない吐息が、御坂の口から洩れる。
自分で揉んでいるときには味わえない、
くすぐったさと恥ずかしさの混ざった感触。
それはやがて体の芯まで、じわりと熱く染みわたってくる。

御坂 「・・・・・・っ・・・」///

御坂 「ん・・・・・・っ・・・・・・」///

御坂 「・・・いっちゃう・・・・・・いっちゃうよぉ・・・・・・」///

ふるふると涙目になりながら、御坂は身を縮こまらせる。
ますます嗜虐心を煽られて、麦野は手に力を込める。

自分では同性愛の気質があるとは思っていないが、
格上の能力者を自分の手で喘がせる行為は、
格下を蹂躙するのとは異なる征服感を味わえる。


浜面 「ただいまーっと・・・」

浜面 「 」


運の悪い男(運の良い男)が戻ってきたのは、そんなときだった。


御坂 「 」

麦野 「 」

絹旗 「 」

10032号 「 」

16700号 「 」


フレンダに呼び出されて運転手を務め、
それから程なくして帰された浜面は、気が緩んでいた。

まさか自分に、こんな褒美が待っているなんて、
もとい、物語じみたラッキースケベが起こるとは、
そんなことは全く期待していなかったし考えたことも無かった。

自分以外の全員が女子なので、居心地が悪くもありながら、
ラッキースケベや女子同士の行き過ぎたスキンシップなんて、
ましてやバニーガールとかバニーさんとかコスプレエッチなどというものは、
命懸けの暗部業務の中では想像する時間など、これっぽっちも無かった。

だから、油断していた。

そして油断は更なる災いを招く。

浜面 「・・・お邪魔しました! 俺はレズもののAV借りて帰るんで、ごゆっくり!」

いらんことを口走る浜面である。

以前に滝壺が入院したとき、絹旗の策略で、
不意打ちの滝壺バニーに反応してしまったり、
その絹旗のスカートたくしあげに反応してしまったり、
麦野のブラ見せ胸チラに反応してしまったり、
フレンダのスレンダーなニーソに反応してしまったり、
黒夜やフレメアの挑発に反応してしまったりしたが、
彼は性的な不意打ちに対して脆弱な側面がある。

これが戦闘などであれば、フレンダの急な呼び出しに
たった5分で車で駆けつけるほどの機転を持ち合わせている彼だが、
性的なことに関しては悲しいほどに動揺を隠せない。

ゆえに本音が漏れてしまった。

滝壺 「そんなはまづらは応援できない。」キィン

かくして逃走劇は始まった。

滝壺は“アイテム”全員のAIM拡散力場を把握しており、
それを頼りに御坂と麦野は、追跡を開始した。



- - - - - -



御坂 「大丈夫よ、ちょろーっと記憶を弄って、さっきの光景を忘れてもらうだけだから。」

浜面 「嫌だああああっ!! あんな幸せな光景、忘れたくねえっっ!!」

麦野 「はーまづらあ」

物陰に身を隠す浜面に向かって、麦野は告げる。

麦野 「笑わせんなよ? この辺にある機材なんて、金魚すくいの網よりも簡単にブチ破れんだよ。」

遮蔽物という概念が通用しない、“原子崩し”。
味方としてすら恐ろしく、敵に回せば何十倍も恐ろしい。

もしかすると、麦野一人だけだったなら、まだ希望はあった。
こことは異なる世界で、頭に血が上った麦野を倒したように。

だが、冷静な麦野は付け入る隙を与えない。
“原子崩し”を利用した防壁に死角は存在せず、
迂闊に近寄ることもなければ、能力を使わない拘りも見せない。

それだけでも絶望するには十分だが、加えて御坂美琴がいる。
不導体のプラスチックすらも、電磁気力で強制的に動かせるバケモノ。
常に電磁波を張り巡らすことで、死角という概念は元から存在しない。
浜面の可能な、いかなる手段を以ってしても、勝利も逃走も不可能。

麦野 「いいこと思いついちゃったにゃーん」

浜面 「!?」

景色が飛んだ。

麦野 「おはよう浜面」

目は醒めたかい。
良い夢は見れたかい。

浜面 「むぎ、の・・・」ガクブル

目の前に麦野沈利の顔があった。

麦野 「“0次元の極点”。テメェを“引き寄せた”。」

浜面 「 」

麦野 「感謝するぜ、はーまづらあ」

麦野 「これで“0次元の極点”は更に進化した。」

木原数多の理論上、“0次元の極点”は
テレポート(転移)やアスポート(射出)のみならず
アポーツ(引き寄せ)も可能なはずである。

しかし今までの麦野は、テレポートとアスポートしか出来ず、
アポーツはフレンダのアドバイスを受けても成功しなかった。

“自分だけの現実”が進化する為には、心的な衝撃を必要とする。
浜面のラッキースケベは、あつらえたように麦野の教材となった。

御坂 「じっとしててね。動くと余計な記憶まで消えちゃうかもよ?」

浜面 「嫌だあああ! 忘れたくねえ! 忘れたくねえよお!」

がっしりと掴まれ、耳にドライバーを突っ込まれながら、
それでも浜面は奇跡を願って哀願する。

しかし奇跡というものは、滅多に起きないから奇跡なのだ。

麦野 「ギャハハハハ、処女の匂いでも想像しながらオナニーでもしてな!」

御坂 「さん、にー、いち、はい消えた!」

浜面 「あああああ!! 何か幸せな記憶が消えたのは覚えているのに思い出せない!!」



- - - - - -



黒夜 「・・・浜ちゃン、何でそンなボロボロになってンの?」

浜面 「色々ありまして。」

偵察任務を終えて戻ってきてみれば、浜面がボロボロになっていた。
まるで意味がわからない光景に、流石の黒夜も唖然とする他ない。

絹旗 「浜面が超いつものラッキースケベ体質を発動したンですよ。」

滝壺 「そんなはまづらは応援できない。」

浜面 「許してくれ滝壺! 何があったか記憶に無いけど!」

絹旗 「記憶に無いとか超最低ですね。」

浜面 「そういう意味じゃねえよ! 御坂に記憶を消されたんだよ!」

黒夜 「・・・・・・まァいいか、それより偵察報告だ。」

麦野 「その様子だと察しはつくけど、どうだったの?」

いつものイルカの“ぬいぐるみ”が無い。

補充したはずの予備の腕を全て失っているということは、
少なくとも戦闘になったということを意味していた。

黒夜 「麦野、今すぐ全員を招集してくれ。“スクール”は真っ黒だ。」


黒夜 「“ブロック”と“メンバー”が壊滅させられた。」



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