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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (三一) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2017/04/10 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



学園都市には草の根も含めれば数百の暗部組織が存在する。
その中でも“上級娼婦”(コールガール)と呼ばれる、統括理事会の直属部隊が七つ。

第二位が率いており暗部の最高戦力と名高い“スクール”。
学園都市の外部協力機関との連携を監視する“ブロック”。
学園都市内の不穏分子の削除及び抹消を行う“アイテム”。
学園都市内の反乱分子鎮圧などを目的とする“メンバー”。
大切な人を守る為に多種多様な業務をこなす“グループ”。
神ならぬ身にして天上に辿り着くことを目指す“システム”。

そして、名前すら知るものが少ない最終組織、“ドラゴン”。



◆ ◆ ◆



御坂 「集まってもらったのは他でもないわ。」

御坂 「来たるべき“スクール”との戦いに備えて、打ち合わせをしようってことよ。」

傍らに木原幻生を置き、御坂美琴は集合した10人を見据えた。
SYSTEMを乗っ取り、新たな暗部組織“システム”として作り変えた彼女は
そのリーダーとして裏表を掛け持ちする恰好になっている。
これは麦野としても今知ったが、確かに今更な話だった。

麦野 「ところで“グループ”は1人だけか?」

“アイテム”の総勢七名、“メンバー”からは査楽、
“ブロック”からは鉄網、“グループ”からは土御門。

“スクール”に壊滅させられた“メンバー”と“ブロック”から
1人しか来ていないのは理解できるが、
万全状態の“グループ”からも1人しか来ていないことに
疑念を抱くのは当然だった。

土御門 「悪いが交渉は俺に一任されている。」

土御門 「こっちは“アイテム”みたいに仲良しこよしな飴玉じゃないんでな。」

土御門 「罠の可能性を考慮すれば、全員で来る神経こそどうかしてる。」

麦野 「ハッ、勘違いするなよ無能力者。」

麦野 「お手て繋いで仲良く“スクール”を倒しましょうなんて話じゃねえよ。」

麦野 「いいか、これは“打ち合わせ”だ。」

麦野 「“戦場で味方を撃つな”って言ってんだ。」

土御門 「―――っ」

その意味するところは即座に理解できた。

いかにもFPSをノーミスクリアする麦野らしい喩えだが、
要するに「仲間に攻撃を加えたら、その瞬間から敵と見なす」と言ってるのだ。

フレンダ (・・・なるほど。結局、非戦闘員のフレメアまで連れてきたのは)

フレンダ (仲間の命を守りつつ、展開を読みやすくする為だったって訳ね。)

絹旗 (まったく、冷静なときの麦野は、やること為すこと超抜かりないですね。)

滝壺 (そんな麦野を私は一番応援している。)


それからは簡単な情報交換をした。
“スクール”に関することや、構成員の能力など、
それぞれの知っていることを話し合った。

とはいえ、あまり有意義な情報交換になったとは言えない。
各自が手札を出し惜しみしているのもあるが、
それよりも垣根帝督の能力が、概要を知っているだけでは
とても対処できない代物であるからだ。


御坂 「というわけで打ち合わせは終了。」

御坂 「こっからは質問タイムよ。何か聞いておきたいことはある?」

土御門 「質問というわけじゃないが」

土御門 「海原が来てないのは“メンバー”の負傷者を見舞ってるからだ。」

査楽 「・・・!」ピク

黒夜 (グラサンアロハ、コイツ只者じゃねェな。)

先程の悪印象を緩和しつつ、さりげなく“メンバー”へ牽制を入れた。
交渉を一任されていると豪語するだけのことはある。

幻生 「あと、垣根くんの死体は、原形を留めたまま持ってきてくれるとありがたいね。」

麦野 「その保障は出来かねます。私の能力はご存じでしょう。」

絹旗 (麦野、超ぶりっ子してますね。)

麦野 (してねえよ。)

土御門 「同意見だな。勝ち方に拘っていられるような相手じゃない。」

幻生 「ま、それは出来たらでいいから、頭の片隅に留めといてよ。」



◆ ◆ ◆



少し時間を戻して、打ち合わせの前日。
“アイテム”のアジトにて。

御坂 「ありがとう、アンタは佐天さんの命の恩人よ。」

フレンダ 「ど、どういたしまして」///

照れて口を尖らせながらも、フレンダは素直だった。

御坂 「わからないのは、どうして“スクール”が佐天さんを誘拐しようとしたかってことね。」

フレンダ 「相手の目的とか都合とか、結局どうでも良かったから、救出と撃退を優先したって訳よ。」

あのとき浜面を呼び出した一件は、
予想を超えて大事になっていた。
謎の少女と死闘を繰り広げる破目になり、
負傷して戻ってきたフレンダから相手の容貌を聞き出した。

素性を調べてみると、“スクール”の狙撃手、弓箭猟虎。
枝垂桜学園の生徒で、他の生徒からの評判は良い。
スポーツや音楽に通じており、御坂も知らない相手ではない。

麦野 「・・・本命は、フレンダかもね。」

黒夜 「その佐天ってヤツは、フレンダと親しくしたから狙われたってことかァ。」

フレンダ 「・・・・・・」

絹旗 「しかしフレンダは私たちの中で一番の雑魚・・・狙われる理由が超見当たりませんね。」

フレンダ 「酷くない!?」ガビーン

麦野 「優先順位の問題ね。フレンダの件は、あわよくば程度だったんでしょ。」

フレメア 「大体、どういうことかにゃあ?」

麦野 「つまり私たちが引き受けた任務の中に、“スクール”にとって都合の悪いものがあるとしたら?」

浜面 「そういうことか。こっちの戦力を減らす為に、あるいは情報を引き出す為に・・・。」

絹旗 「麦野は、どれが超本命だと思いますか?」

麦野 「何かあるとすれば“ピンセット”の護送ね。」

麦野 「素粒子工学か何か知らないけど、わざわざ“アイテム”が護衛をつけるような代物じゃないわ。」

絹旗 「確かに超不自然ですね。」

麦野 「だけど逆に言えば」

麦野 「本当に私たちの護衛が必要な代物だとしたら?」

麦野 「少なくとも“スクール”が、そう考えてるとしたら?」

御坂 「―――可能性は十分あるわね。」


この推理は、完全に正しいわけではなかった。
“スクール”が狙ったのは、あくまでも佐天であり、
その理由は“インディアンポーカー”に関する会話を
怪しまれたからという、“スクール”にとっても優先度の
あまり高くない案件であり、戦闘は彼らにとっても予定外。

しかしながら、“ピンセット”を狙っているという結論に関しては、
それに至る経緯は違えど、見事に的を射ていた。

これにより“アイテム”は、“スクール”に対して
かなりの情報ディスアドバンテージを払拭したことになる。
想定する相手がスキルアウトや中級以下の暗部であるのと、
同じ“上級娼婦”を相手にするのとでは、必要な心構えも準備も違う。

麦野 「それで御坂」

麦野 「テメエは常盤台を守ってろよ。」

御坂 「わかってるわ。」

何しろ相手は、常識の通用しない男だ。
裏の世界に生きる者は、堅気には手を出さないという
暗黙の了解など、とても通用するとは思えない。

仮に自分が学園都市を引っくり返すなり覇権を握るなりするなら、
真っ先に常盤台を狙うだろうと、御坂は思う。
何しろ常盤台には、学園都市最高の精神系能力者・食蜂操祈がいる。
彼女をどうこう出来る者は少ないが、垣根は数少ないその1人だ。

御坂 (食蜂のことは気に食わないけど)

御坂 (酷い目に遭えばいいなんて思わない。)

それに垣根は以前から第一位の座を狙っているのは周知の事実。
彼の、堅実さよりも一挙両得を狙う性格を考えると、
常盤台を狙うことは、生徒を手駒に出来るだけでなく、御坂に対しても
アドバンテージを得るということでもある。

総合的に見て、“スクール”が常盤台を狙う可能性は、
3,4割程度の危機感は持っておくべきだ。

御坂 (佐天さんは初春さんと一緒に、ジャッジメントの支部にいてもらう。)

御坂 (パワーアップした黒子がいれば、万一のことがあってもテレポートで逃げられる。)

守るべきものが多いと大変だ。フットワークが鈍る。
しかしそれは、喜ぶべきことでもある。

御坂 (あとは当麻とインデックスだけど―――)

このとき御坂は、イギリス清教に上条とインデックスを
預かってもらおうと考えていた。

しかし程なくして2人は、ある事件を解決する為に、
統括理事長の命令で、正式に学園都市から出ることになる。

御坂は知らないことだが、少し前に上条とインデックスは
イタリアでローマ正教のビショップと戦っており、
現代の技術では再現できない、貴重な霊装を破壊していた。

それによりローマ正教の闇の闇の闇の闇の闇の闇の闇の闇、
“神の右席”が動き出していたことを、御坂も、上条も、まだ知らない―――


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