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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (三八) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2017/04/17 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



絹旗 「“未元物質”による殺人光線の乱射」

絹旗 「確かに超恐ろしい威力ですが」

絹旗 「私の“窒素装甲”は日光ごときでは貫けませんので。」

麦野 「絹旗・・・?」

完全に死んだと思った麦野が、次の瞬間
目にしたものは、信頼する仲間の姿だった。

黒夜 「おィおィ絹旗ちゃーン、勝手にオイシイとこ持っていくなよ。」

黒夜 「私の“窒素爆槍”あってこその展開だろォが。」

“アイテム”のうち“窒素姉妹”(ニトロツインズ)は、
どちらも一方通行の演算パターンを植え付けられている。
それの意味するところは、脳波を同調させやすいということ。

“幻想御手”を小型化したような機器を用いて
脳波を同調させることによって、
互いの肉体を自分の一部と認識できる。

それだけでなく能力のパワーと性能も上昇し、
“窒素爆槍”で撃ち出した窒素全てに
“窒素装甲”による防御壁を展開できる他、
窒素そのものの構造に干渉して
屈折率を変化させることさえ出来る。

窒素は安定性の高い物質だが、
化合の応用性に富んだ物質でもある。
単純な屈折率の変化だけでなく、
空気中の酸素を取り込んでニトロ基を構築し、
即席の爆弾を作り出すことで、
“窒素爆槍”の威力は更に高められる。

フレンダ 「結局、私たちは」

フレンダ 「力を合わせて“アイテム”って訳よ!」

垣根01 「・・・おかしいな」

垣根02 「俺の記憶だと、テメェは自爆して肉片を散らかしたはずだが」

垣根03 「何で生きてやがる?」

フレンダ 「“生命資源”(ヒロイックコンティニュー)。私の命は無尽蔵に存在するって訳よ。」

フレンダ 「常識が通用しないのは結局アンタだけじゃないって訳。」

垣根04 「・・・・・・」

垣根01 「・・・まあいい。身代りか何かだと思っておく。」

垣根02 「テメェらがここに来たってことは、下っ端は全員やられたか。」

垣根03 「だが、もはや俺に下部組織など必要ない。俺ひとりいれば十分だ。」

垣根04 「テメェら雑魚が束になったところで、俺には勝てねえんだよ。」

絹旗 「そいつは超どうでしょうかね。」

フレンダ 「結局、自信満々の能力者ほど、罠に嵌まったとき素敵な顔を見せてくれるって訳よ!」ゾクゾク


滝壺 「むぎの、回復する。」

浜面 「立てるか?」

麦野 「う、うん」///

“能力追跡”と“能力軽量”が、麦野の傍に立つ。
これこそ“原子崩し”が安定して暴虐を振るえる布陣。

麦野 「さてと」

麦野 「ちぃーっとばかし弱気になっちゃったが」

麦野 「“原子崩し”麦野様の復活だにゃーん。」

垣根01 「強がりはよせよ。」

垣根02 「一人相手に苦戦したテメェが、四人相手にどうにかなると思ってんのか?」

黒夜 「・・・あーあ、舐められたもンだなァ。私らのことは無視かよ。」

黒夜 「再生怪人は弱いって相場が決まってンだ。さっさと潰すぜ。」

垣根03 「わかっちゃいねえな、レベル5同士の戦いにレベル4以下が役に立つかよ。」

垣根04 「強いて言えば滝壺は多少厄介だったが、今の俺には等しく雑魚だ。」

浜面 「なっ」カチン

滝壺 「そんなかきねは応援できない。」

麦野 「雑魚はテメェの方だ、垣根。」

垣根01 「ああ?」

麦野 「忘れたのか?」

麦野 「私の“0次元の極点”に、その程度の強さはカンケイねえんだよ。」


その途端、垣根の肉が削げ落ちた。

垣根 「「「「!!???」」」」


いつの間にか聞こえてくる、低い男の声。

青ピ 「うっわー、グロいわー。」ウエップ

フレンダ 「これもお願いね。」ベチャ

青ピ 「了解や。」

垣根 ((((な、何で・・・・・・))))

瞬く間に幾つかの肉塊になった垣根は
身動きできずにケースの中へ放り込まれていった。

青ピ 「わけわからんって顔やな。」

青ピ 「一応説明しとこか。」

青ピ 「肉ちぎったのは“0次元の極点”やってのは理解してると思う。」

青ピ 「ハマーと滝壺ちゃんの補助を甘く見てたようやね。」

実際のところは、それに加えてフレンダも
アポーツで肉をちぎっているが、そこは伏せている。

青ピ 「知っての通り、ボクの能力“能力模倣”(AIMネームレス)は、他人の能力をコピーできる。」

青ピ 「さて、問題や。」

青ピ 「ボクが模倣した能力は、一体なんやと思う?」

垣根 ((((・・・・・・???))))

青ピ 「わからへんやろ。」

青ピ 「レベル4以下は敵やないと思い込んでるヤツには、一生わからへんよ。」

青ピ 「まあ、ボクも演算を“残骸”で補助してるから、偉そうなことは言われへんけどな。」

低いテノールを聴きながら、垣根の意識は沈んでいく。
“未元物質”で作られた肉体は、どこからでも再生できるが、
それゆえに、演算能力が肉体の分量に比例する。

一見それは、恐るべき性質のように思える。
確かに常識的な生物の尺度に当てはめれば、
不死身を獲得したと言っても過言ではない。

しかし、こう言い換えれば、違う印象も出てくるだろう。

“細かく分割されれば、それだけ演算能力も低下する”。

かつて菱形は、肉体の容積を大きくすることで
能力の向上に成功した。
逆に言えば、体が小さくなるほど出力は低下する。

レベル5の面々を見ると、
垣根、藍花、削板が大柄な男性であり、
麦野と食蜂はグラマラスな肉体を誇り、
御坂に至っては一万人分の肉体を持っている。
このことからしても、肉体の容積と出力は
正の相関関係を持っているとみていい。

例外的に一方通行は華奢で小柄であるが、
それゆえに同体積では第一位ではないかと
菱形の残したレポートには書いてあったりする。

垣根 ((((・・・・・・っ・・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・・・・))))

もちろん、どれほど細かく刻もうとも、
元々の演算能力が並大抵ではないし、
自動演算に再生も組み込んでいるので、
放っておけば延々と復活し続ける。

しかし青髪ピアスがコピーしたのは、
初春飾利の“定温保存”である。

物質の温度を一定に保つだけの、その些細な能力は、
ほぼ全ての能力者に対して劣位であるが、
唯一“未元物質”に対してのみ、極悪なまでの優位性を持つ。

何故なら「物質の温度を一定に保つ」ということは、
粒子の平均速度を固定化するということであり、
対象が“物質”であるならば、理論的に存在しえない
ものであろうとも動きを封じてしまえる。
粒子は次元数に比例した自由度を持つが、
それゆえに、高次元を用いた攻撃も封殺してしまえる。

とはいえ、ある程度の温度があれば、
動きを封じるとまではいかない可能性もあった。
何しろ相手は常識の通用しない能力である。

そこで青髪ピアスは“残骸”を用いて
コピーした能力の強度をレベル4相当まで引き上げ、
温度を下げてから保温する
“低温保存”(フリーズドライ)によって垣根を封じたのである。

青ピ (垣根さん、君はボクに負けたんでもなければ、“アイテム”に負けたんでもないで。)

青ピ (暗部同士の抗争に佐天ちゃんを、光の住人を巻き込んだことが敗因や。)

青ピ (それがあったから、フレンダちゃんはジャッジメントの支部に駆け込もうと思いついた。)

青ピ (共闘したことで、ただの知り合いから戦友になったことで、そこに意識が向いた。)

青ピ (ジャッジメントの支部には初春ちゃんがいて)

青ピ (白井ちゃんがテレポートでボクのところへ来て、この計画を立てたんや。)

青ピ (堅気に手を出したらアカンのは、堅気を舐めたらアカンってことなんやで・・・。)

青ピ 「さて」

青ピ 「これを幻生さんトコ届けたら、ボクの仕事は完了や。」

青ピ 「ほんじゃ、またな。」



◆ ◆ ◆



垣根06 「・・・01〜04までが途絶えた。」

垣根07 「だらしねえ。」

垣根07 「だが仕方ねえか。アイツらは初期の試作品で、独立した思考パターンを形成できてなかった。」

垣根07 「まだ“個人”であることに拘っていた頃の名残だからな。」

垣根06 「ところで」

垣根06 「酸素が足りてねえなら、それっぽいもの作ってやろうか一方通行?」

一方 「・・・・・・うるせェよ。」

咳き込む一方通行の背中からは、黒い翼が生えていた。
それは木原数多と打ち止めを、核爆発“らしきもの”から
完全に守っていた。

元々、一方通行の能力は、攻撃よりも防御が得意であり、
反射を自動設定できるくらいである。
その本質が徐々に具現化しているのか、“黒翼”は
うっすらと白味がかっていた。

他愛無い空想で世界を滅ぼしてしまうかもしれない力は、
他愛無い空想で世界を守ることも出来るはずだ。

木原 「カァーッコイイィーッ!! 色んなところが勃っちゃいそうだぜ一方通行っ!!」

打ち止め 「キハラ、今のうちにってミサカはミサカはここで実験開始を催促してみる!」

一方 「打ち止めァ・・・!」

打ち止め 「ミサカのこと心配してくれてるんだよね。」

打ち止め 「だけどミサカもアナタのことが心配なんだよって」

打ち止め 「ミサカはミサカは守られるだけの“お姫様”は嫌だって我を張ってみる!」

こことは違う世界で、
垣根との戦いで暴走した一方通行を止めたのは
他ならぬ打ち止めであった。

暴走した一方通行の心を守ったのは、他ならぬ打ち止めであった。
守られるだけの姫ではない、小さな母親は、黒い子供を撫でて鎮めた。

打ち止め 「白鳥さんがアヒルさんたちと仲良く出来ないなら」

打ち止め 「ミサカが抱き締めてあげるってミサカはミサカは包容力のある女をアピってみたり!」

木原 「決まりだな。アクセラちゃんの許可は最初から訊いてねえが。」

“学習装置”を取り出す木原。
それを真剣な顔で受け入れる打ち止め。

さしもの一方通行も、この期に及んで
眼前の敵を無視するほど呆けていない。

一方 「スクラップの時間だ、ドッペルゲンガー。」

垣根06 「待ちくたびれたぜ。遺言は済んだか?」

一方 「遺言ン? 誰の? まさか俺じゃないですよねェ」ケラケラ

一方 「先に宣言しておくぜクソメルヘン」

一方 「ここから先は一方通行だ。」

一方 「テメェの根暗な攻撃は僅かでも通さねェ。」

垣根07 「ほざけモヤシ。」

垣根07 「俺の“未元物質”に常識は通用しねえ。」

垣根07 「暗がりで生きていながら、まだ誰かを守るとか」

垣根07 「みっともなく人間らしいことを考えているなら」

垣根07 「そんな常識は打ち砕いてやらねえとな。」



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