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zoom RSS 進撃の巨人 22巻 〜自由という名の箱庭〜

<<   作成日時 : 2017/04/27 00:00   >>

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ユミルたん本当に死んでしまったんやろか・・・?



※これまでの感想

1〜4巻 (WM被破〜トロスト区攻防戦、過去編)
5巻 (裁判〜第57回壁外調査)
6巻 (女型捕獲作戦)
7巻 (VS女型編)
8巻 (女型捕獲作戦パートU)
9巻 (WR内部巨人編)
10巻 (ウトガルド城攻防戦)
11巻 (VS鎧&超大型)
12巻 (エレン奪還作戦)
13〜14巻 (新生リヴァイ班)
15巻 (クーデター編)
16巻 (クーデター成功〜超超大型)
17巻 (超超大型討伐編)
18巻 (過去編〜帰還編)
19巻 (決戦編1)
20巻 (決戦編2)
21巻 (決戦編3、そして真相へ)




“故郷の家の鍵”というフレーズで、どうしても思い浮かべることがある。
湾岸戦争を描いたマンガに出てくる、パレスチナの親子のエピソードと重なってやまない。
記者に対して鍵を見せた男は、いつか故郷の村へ帰る日を願っていた。

だが、彼は戦争で妻ともども殺され、鍵は息子に託された。息子は“テロリスト”になった。
暴力に訴えなければ、誰も彼らの苦しみをわからないからだ・・・。そして暴力を用いても得られる理解は乏しい。
周囲からの圧倒的な暴力こそがテロルなのに、彼らの抵抗がテロリズム呼ばわりされている状況は悲惨だ。

おそらく作者は、この話を知っているのだろう。これ自体でなくとも、似たようなエピソードは多くあるに違いない。
諌山さんは現代日本で、パレスチナ問題を最も真剣に扱っていると言っても過言ではあるまい。
物語として描くことで、遠い外国に留まらない、全ての迫害に対する抵抗の書として進み続けている。

作家というものは、世間と合わない、疎外感を覚えるタイプが多い。
しかし、迫害まで経験している人は意外と少ないようだ。体験したとしても、それを軽んじてしまうことが多い。
様々な物語に触れていても、疎外感は消えないどころか、いっそう深くなる。(面白いとは思っていても)
「進撃の巨人」のような、迫害を真剣に扱った物語は、本当に少ない。




<第87話 カルライーター>


差別・抑圧される中で、人が取れる手段は限られている。
先述のような暴力手段、世間と距離を置いた創作活動、妥協しての屈従・・・。
子々孫々に憎悪を伝えることも、そのひとつだろう。

我が子を自らの思想に染め上げることは、個人的には罪深いとは思っていない。
そもそも教育から洗脳的要素を排除するのは無理なことなので、
過度に神経質になる方が、子供に対して失礼というものだ。

様々な意味で、子供は愚かではない。
思想に染めることを後悔するような発言こそが、よっぽど子供を舐めている。
そういう意味でグリシャは、冷静なようでいて冷静ではない。

たとえグリシャがジーク自身と向き合っていたとしても、結果は変わらなかったと思う。
思想に染めたことを後悔したのは、結果を見てからの判断であって、
もしもエルディア復権が成功していれば、後悔などするはずもなかったではないか。

グリシャが後悔することがあるのなら、方針ではなく精度の問題であったのだろう。
そのことは後の、フクロウとの会話で示されていくことになる。


ジークに対する評価は、今のところ保留だ。
13年の真実を知っていたとすれば、親を売るのは当然だと思うが、
知らなかったとすれば、ちょっと首をかしげる。

グリシャは子供時代の自分に重ねたと言ったが、しかし子供時代のグリシャは
親を軽蔑こそすれ、売り払ったりはしなかった。その点でジークとは人間性が違う。


それはさておき、どこかで見たような巨人たちが出てきたなァ!
私いろいろと興奮してきましたよ! やっぱりこのマンガは巨人萌えマンガなんだなァ!

カルライーターだけでなく、トーマスを喰った奴とか、エレンの足を喰った奴とか、
エレンを呑み込んだ奴とか、そして覗き込むような奴とか・・・!

偉そうに演説したグロスは、言ってること自体は妙な説得力もあり、
そこは作者の、嫌なキャラにも一定の理を持たせる誠実さかな。(後のフロックとかも)

しかし実際に落とされたときの無様さは、やはり痛みを知らない人間の言うことは
この程度だよなァという、こう・・・バランス感覚が良いよね。カタルシスとリアリティの調和。

・・・ひょっとしてグロス曹長って萌えキャラだったのでは(←無ぇよ)

フクロウ 「どうだ? これが面白いと思うか?」

すんません、めっちゃ面白いですwwwざまあグロスざまあwww
うん、グロスの言うことを全部は否定できないのは、そういうことなんだよなァ・・・。


というわけで、ついに明かされたフクロウの正体!(今更
・・・うん、86話の感想にも書いたけど、この時点でクルーガーしかいないと思うよねw




<第88話 13年の真実>


海というものを説明しながらも、アルミンの語っていた夢のある話と違って、
血腥いエピソードなあ。しょっぱい結末だ・・・海だけに。

エレン・クルーガーという名前に若干ビビったが、
ここからグリシャは息子の名前を付けたんだなァ。(欧米ではよくある話)

日が沈んでいく様子と、心情とのオーバーラップ。この黄昏感イイよね・・・。


物語に引き込まれて、これが記憶であることを忘れそうになるが、
それを追っている現在のエレンたちは、13年の真実を確認していた。
えげつねえ・・・えげつねえよお・・・!! この絶望には果てが無い!

・・・が、当の本人たち、エレンとアルミンは落ち着いていて、
ミカサの方が認めたくなくて動揺。そんなものかもしれない。

しかし考えてみれば、いつ死ぬかわからないのは、
巨人の力を継承してなくても同じことなんだよなあ・・・。
この世界は残酷だというのは、選ばれた者にとってだけではない。


始祖ユミルや、巨人メカニズムの謎は、まだ理解が及ばないが、
「4D」のようなものと考えると辻褄が合うので、ひとまず置いておく。

今ここで重要なのは、何が真実で何が事実かということだ。

1700年かけて民族浄化した?
マーレ人は毛の1本すら、この地上に残ってないはずだ。

始祖ユミルが巨人の力でもたらしたものは富だけだと?
そいつは俺の知る人間って奴とは、えらくかけ離れている。


このフクロウのセリフは、実に冷静で客観的だ。
決して偉ぶらず、淡々と理知的な指摘をする。
酔っているでもなく、冷笑的でもなく、人に気持ちを伝える態度として理想的だ。


フクロウがグリシャを選んだのは、思想よりは“共感”が大きい。
イスラムの“テロリスト”も、憎悪より、古武士的な“恥”の概念で戦う者が多いと聞く。
抑圧されている屈辱に耐えがたい。たとえ危険でも自由を求める。

木原幻生は、理想や野心に不信を抱き、「憎悪のドグマこそ揺るぎない」と述べたが、
しかし極大の憎悪であっても、残酷な現実の前では容易く解けてしまうものだ。
警策の憎悪も、いとも容易く解けてしまったことを考えると、憎悪すら信用に値しない。
ある程度までは信用できるとしても、フクロウが使命を託すレベルではない。

この世で最も揺るぎなく強大な信念とは、木原幻生が当たり前に備えている、
“知的好奇心”というやつである。最も強大で、最も凶暴な信念だ。
壁の外はどうなっているのだろう。この世界はどうなっているのだろう。
グリシャがエレンに力を託したのは、息子だからではなく、同じ信念を持つ者だからだ。

そして私も、凶暴な知的好奇心のままに生きている1人だ。
蛇喰夢子よろしく、何も知らずに長生きするより、全てを知って死にたい人間である。

しかし私も、未だに戸棚の隙間から世界を見ているだけなのかもしれない・・・。




<第89話 そういう時期>


こwwれwwはwwひwwどwwいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

88話ラストの超カッコいいシーンが、一瞬にして腹筋駆逐まったなしwwwwwwwwwww
これまでのシリアス展開を全て前振りに使いやがった、この作者wwwwwwwww
ひでーよwwwひでーよwwwwwあんまりだよ諌山センセーwwwwwwww

もうやめてハンジさん! とっくにエレンの黒歴史ノートは真っ黒よ! もう勝負はついたのよ!

エレン 「何しに来たんですか!?」(MP8000→1)

マジそれなwwwww
いやもうエレンの顔パネェwwwwww可哀想wwwwwwwwww

リヴァイ 「10日分の罰なら今ハンジが与えた。」

そして説明を担うアルミン先生マジ苦労人・・・。


そんなわけで、ヒストリア女王に謁見しにいくことになりました。
ユミルたんの手紙が泣かせるわ・・・。

どうもこの世界ってのは、ただ肉の塊が
騒いだり動き回っているだけで
特に意味は無いらしい。

そう、何の意味も無い。

だから世界は素晴らしいと思う。


時期的には巨人大戦の少し後くらいだと思われる。
おおよその事情も察せられる。

やっぱりユミルは、巨人の力を継承する為に、次なる戦士に食われたのかな・・・?
終わり方としては綺麗だけれど、生きていた方が熱い展開に(※この世界は残酷です)


始祖の巨人、座標の真価を発揮させる為には、
王家の血を引く者を巨人にして接触する必要があるのだろうか・・・。

・・・・・・
・・・・・・・・・

ハンジ 「何でも彼は今“そういう時期”にあるようでして、突然かっこつけたり叫んだりしてしまうようです。」

ザックレー 「・・・あぁ、そうか。それは気の毒に・・・・・・年頃だしな。」

ちょwwwwwwwwwひwwどwwいwwwwwwwwwww
せっかくユミルたんの手紙で、しんみりしていたのにwwwww再燃したよwwwwwwwwww

いやあ、アルミンやリヴァイ兵長もそうだけど、
なんとなく男子って、中二病に対して異常な察しの良さがありますよね?
まあ、総統は相当に中二力が高い人なので、理解が早いのは当然ですが。


始祖の話も気になるが、ラストシーンも意味深だ。
記憶が混ざっているようだが、何だか第1話のエレンを思い出す・・・。

もしかして、この「進撃の巨人」という物語において、エレン視点の話は全て、
進撃の巨人を継承した者が見ている記憶だったりするのだろうか・・・!?




<第90話 壁物語のエピローグ>


真相が一般市民にも流布され、反応は様々。
この混乱状態は、ある意味では安心できる。
市民が総じて信じ込んだり、逆に大半が信じない方が、よほど危険だ。
いい具合にバラけているのは、ハンジの言う通りイケてると言える。

私としてはリヴァイと同じ感覚だが、ハンジさん年配の男性に弱いっすねw
キース教官といい、年配の、ちょっと駄目な男性に惹かれやすいのかなァ。
やはりモブリットさんは苦労人。死んだ後も苦労が絶えない(言葉の混乱)

世界中から有害なバケモノと見なされた人々は、どうすればいいのか。
おとなしく滅びればいいのか? 多数者の利益を守るのが正しいのか?

多数者を蔑ろにしてはならないのは当然だが、実際の力関係で少数者が
圧倒的に劣位である以上は、可能な限り少数者の味方をして、
ようやく平等に接近できる・・・というのが持論だ。

何故なら、多数者の“可能な限り”などというものは所詮、その程度だからだ。
彼らにとっての“中立的な物言い”が、どれほど差別と抑圧に加担しているかは
筆舌に尽くしがたく、考えるだけで苦痛と吐き気を生じる。


それはさておき、まぐれ野郎フロックの余計な言葉の数々。
言ってほしくないけど、言ってほしくもあるような、いずれにしろ耳に痛い。

フロックは自分で言ってる通りの雑魚だけど、
いちいちセリフが、アルミンやジャンの以前に言ったことに通じていて
聞き流すには無理があるというか、こう・・・何だろうな、この味の悪さ・・・。

アルミン、ミカサ、ジャンの表情が印象的だ。
あらためて人から言われて、自分の考えることは他人も考えるという、
唯物論的な見地を獲得しつつあるシーン。成長とは苦い。

我らがエレンも、いかにも少年マンガの主人公らしく、
フロックの投げやりで辛辣な物言いに対して、夢を語って反駁するが―――

・・・壁の外にあるのは、自由と地獄だ。

確かに自由はある。だが、地獄だ。自由とは楽園などではない。
それを記憶で見てきたエレンは、思わず黙ってしまう・・・つらい・・・。
夢を語れないのは、つらい・・・。

まあ、夢を語りながら他人を尊重しないような、騒々しい奴は嫌いですけどね。
冷笑的な奴は嫌いですが、熱血無神経も同じだけ嫌い。

アップルシノダ 「でかい声で“夢”を語る奴に限って叶わぬもんだよ。」

まったくもって中二病の維持は難しい・・・。


さて、“不戦の契り”が気になる年頃。
グリシャが“壁の王”から何を聞いたのか、そしてエレンの表情の意味とは?

あれほど入れ込んでいた、巨人討伐も、終わってみれば呆気ないもの。
少しずつ這って進んでいる巨人を見ると、憎らしい気持ちが露ほどにも湧いてこない。
それは母親を食い殺されたエレンですらも・・・。

ようやく海へ辿り着いて、感慨深いシチュエーションなのに、
大津波の前の海辺に立っているような黄昏・・・。

これまで数々の物語で、「たとえ世界を敵に回しても〜」というシチュエーションが
描かれてきたが、所詮それは気の利いたレトリックの域を出ないものが大半だった。
ざっくり言えば、「世界の敵対者」というフレーズに酔っている、
アペプのジョークのようなものであり、ピカレスク・ロマンとしてのジャンルだ。
私が「世界を敵に回す物語」を描いたとしても、やはり同じことだろう。

真の意味で世界を敵に回す物語は、どこまでも泥臭く、ロマンの欠片も無い。
だから「進撃の巨人」は素晴らしいと思う。




<進撃のスクールカースト>


前巻に引き続き、もはや嘘予告ではなくパラレルだよなあ・・・。
ミカサたんエロ可愛いよ! かわいいよミカサかわいいよ。

コメディチックではあるものの、これまた本編と無関係ではない。
差別や迫害は、社会であっても学校であっても本質的に同じことだ。
11巻の「巨人兵団」が物語の核心に迫っていたわけだが、油断ならねえ作者だw


反戦平和に熱心な人々が、いじめ問題を軽視することに、昔から苛立っていた。
パレスチナ問題を真剣に扱いながら、どうして学校における諸問題と
切り離して考えるのか? そんな奴はパレスチナ問題も真剣に考えているのか?

よく父親は「専門バカにはなるな」と言っていたが、彼自身こそ専門外のことに
無神経な発言を平気で行う専門バカそのものだ・・・。
どうも左翼は、さして“悪意も無く”、作家を疎外する傾向が強い・・・。


それはともかくミカサたん可愛いィいいいいいいいいいいいい!!!
やはりミカサはパラレルでも可愛いということが証明されたわけですね!

(唐突にサシャから平手打ちを喰らうアッキー)

サシャ 「目は・・・・・・覚めましたか?」

すいません調子乗ってました! いろいろ偉そうなこと書いてました!


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