佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (46) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2017/07/27 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



わたくしが変態ですって?

さあ、どうでしょうね。


ですが間違いなく、これは“わたくしだけの現実”・・・・・・お姉さまとの、絆ですの。



◆ ◆ ◆



それは少しだけ昔のこと。

風紀委員・白井黒子は、体操着姿で腕立て伏せをしていた。
多くの世界軸では短パンであるが、この世界ではブルマだった。

黒子 「ふぅ」

黒子 (まったく)

黒子 (何でわたくしが志願生と一緒になって訓練などを受けているのでしょう。)

まだ伸びきらぬ、未成熟なツインテールの少女が、ブルマ姿で腕立てをする。
その光景を、笛を咥えながら見守っているのは、厳めしい教師だ。

足の遅い小学生を、叱らないが最後まで走らせるバランス感覚を持っている
その男性教師は、無骨な顔立ちながらも指導員として評価が高い。

彼の健康的な唇に、無機質な銀色の笛が捻じ込まれ、
あたかも悲鳴のように甲高い音を発している。

だが、これは健全な訓練の光景であって、いかがわしい要素など何ひとつ無い。


黒子 「よろしければどうぞ。」

初春 「え、あ、ありがとうございます。」

休憩時間に、ブルマ姿の初春飾利が壁に手を突いて尻を突き出し、
そこへ通りかかった黒子が、液体の入った太い筒を差し出した。

初春 「えーと・・・」

黒子 「白井黒子! 黒子でいいですわよ。」

これが後に“風紀委員”において
最速の機動力を誇る白井黒子と、最速の処理能力を誇る初春飾利の出会いであった。

そして、このとき黒子が発した言葉は、彼女自身の運命も暗示していた。

『己の信念に従い、正しいと感じた行動を取るべし!』

自分を変えたいという想いがあり、
その想いを貫き通す意思があるなら、結果は後からついてくる―――

第七学区の銀行強盗事件を彼女たちが解決するのは、
このすぐ後のことであった。



◆ ◆ ◆



黒子 (退屈ですの。)

物憂げな顔で、黒子は窓の外を見つめていた。
常盤台に入学してから半月、
五月病には早いが、どうにも倦怠感が漂っていた。

いかに進学校とはいえ、自分をテレポートできるまでになった
レベル4の黒子にとっては授業は易しく、
風紀委員で鍛えた身体能力からすれば体育も軽いもの。

能力測定でも順調に、少しずつだが力を伸ばしており、
傍から見れば順風満帆、少なくとも好調に見えたし、
実際それは間違っていない。

しかし、どうにも錆びたレールに乗っている気がしてならない。
今の自分に、銀行強盗事件を解決したときのような気合、
入り込み感とでもいうような気迫が出せているのかどうか?

決して暇を持て余してはいないが、充実してもいない。
さりとて派閥に入ったり、自分で派閥を作る選択肢は無い。
群れるのは好きではないし、自分はトップの器ではないと黒子は思っている。

世の中には、従属的な立場でこそ十全の力を発揮できるタイプが存在する。
白井黒子も例に漏れず、そういう性質の人間であり、
本能的に、仕えるべき主人を求めていた。

だが・・・彼女を従えるほどの大器となると、極めて希少である。
常盤台でいえば、実質的に2人だけと言って差し支えない。

そのうちの1人、食蜂操祈からの勧誘は断った。
群れるのが好きでないのと、食蜂の能力を警戒したのと、
何より彼女は既に、帆風潤子という、自分に仕えるべき下僕を傍に置いている。
美味しそうにエクレアを食べ続ける帆風先輩を見て、
黒子は本能的に、乙女としての危機感を感じ、既に埋まった席から遠ざかった。

寂しくはない。

人の上に立つことも、人の輪に入ることも出来ないが、
人の役に立つことが出来る。

だからだろうか。

人の輪に入ることこそ出来なくても、
人の上に立つべくして生まれてきたような、
最大最強の能力者に、敵意を抱いてしまうのは。

小学生のときも初春に呆れられていたが、
よく知りもしない人間を、何故ここまで悪く言えるのか。
それは嫉妬に似た感情、あるいは・・・。


食蜂 「御坂さぁん? 私の派閥の子を寝取ってるって情報力があるんだけどぉ?」

御坂 「帆風さんとはゲコラー仲間ってだけよ。」

食蜂 「だけど御坂さんの影響力を考えれば、同じことなのよねぇ。」

御坂 「アンタらのやってる、くだらない政争ゴッコに興味なんて無いわ。」

食蜂 「くだらない? 随分な物言いねぇ。」

食蜂 「御坂さんほどの実力者がフリーでいる、今の状況は」

食蜂 「私の個人的な事情を抜きにしても、好ましくないと思うんだけどぉ?」

御坂 「群れるのは好きじゃないの。じゃあね。」

そう言って御坂は、颯爽と去っていった。
憮然とした顔の食蜂は、しかし追求することなく立ち去る。
シングルスでは勝てないのだから当然だが、
それにしても常盤台のツートップは、あまり仲が良くないようだ。

黒子 (あれが常盤台の“超電磁砲”・・・学園都市・第一位。)

黒子 (聞いていたイメージとは違いますわね。)

黒子 (てっきり派閥でブイブイ言わせている高慢ちきな女かと思っておりましたが)

黒子 (他人に流されない凛々しさを持ち合わせているようですわね。)

黒子 (でもまあ、人望が無いだけかもしれませんわね。)ケッケッケ



白井黒子が御坂美琴の夢を見たのは、その夜のことだった。

御坂 『黒子、可愛いわ黒子。』

黒子 『お、お姉さま・・・恥ずかしいですわ・・・』

解かれたリボンは御坂の口に咥えられ、黒子は右肩を肌蹴ている。
黒子の左手が御坂の耳に伸び、髪を撫でる。
御坂の右手は黒子を首元から優しく包み込み、
ふわりとツインテールが揺れた。

小学生の頃とは違う、スラリと伸びたツインテールは
初潮を迎えた女が子供を産む準備が出来ているが如くに
パートナーからの愛撫を受け入れる準備が整っていた。

御坂の左手が、黒子の腰に寄り添い、その唇が―――



黒子 「ほわあああああああああああああああああああっっっ!!!???」ガバッ

絶叫と共に目を覚ました黒子は、
この後で“進化しすぎた寮監”の体術で瞬殺されるのだが、
落ち着いて考えると、落ち着かなくなる。

黒子 (違いますの! わたくしにはそのような趣味はありませんの!)

普通、夢は目覚めると急速に忘れていくが、例外もある。
食蜂との対決で見た凛々しい顔が、自分に対しては優しく蕩けていた。

彼女の甘い吐息や、柔らかく熱い肌の感触まで鮮明に覚えている。
寮監から罰を受けた刺激で、記憶が顕在化してしまったのだろうか。

こうして起きていても、御坂の顔が目の前に・・・

黒子 「離れてくださいましっ!」

黒子 「わたくしにはそのような趣味はありませんのぉ〜!」

御坂 「・・・白井さん?」

黒子 「・・・・・・え?」

御坂 「リボン落としたみたいだから、届けに来たんだけど・・・」

黒子 「本物・・・ですの?」

御坂 「・・・・・・」

御坂 「・・・アンタ、妹に会った?」

黒子 「え?」

御坂 「なんでもないわ。このリボン、白井さんのよね。」

それは確かに黒子のリボンだった。
夢の光景とオーバーラップしているので、鼓動が高鳴るが、
しかし高鳴り切れないのは、距離を感じる呼び方のせいだろうか。

さっき一瞬だけフランクな口調になった気がしたが、
それも束の間で、近寄りがたい雰囲気になっている。
去っていく御坂を見て、黒子は胸が痛むのを感じた。

黒子 (さ、寂しいなんて思っていないですの!)



その夜、また夢を見た。

黒子 『わたくしたちは女同士ですのよ・・・?』

御坂 『そんなの今更じゃない。黒子は私のこと嫌い?』

黒子 『大好きですの!』

御坂 『だったら何の問題もないわ。』

聖母のような笑みで、御坂の指が黒子を絡め取る。
首筋に舌を這わせ、胸を撫で、
純白の下着に包まれた秘所に触れる。

黒子 『あっ、お姉さま、お姉さま!』

御坂 『私のことが好き?』

黒子 『好きですの! 大好きですの!』

心の底から「好き」と口にするたびに、耐えようもない甘味が、
虹色の泡が流れる世界に飛んでいくような快楽が、黒子を襲う。

黒子 『大好き! 大好き! お姉さま大好きですの! あーーーっ!!』///

黒子 『止まらないです・・・の・・・! 嫌っ・・・ああ・・・・・・』

ふるふると震えながら泣き顔になる黒子は
いつもの毅然とした風紀委員の彼女ではなかった。

御坂 『そのままイっちゃいなさい。』

黒子 『もうイってますの・・・あ、ああっ、おっきいのが来る・・・・・・ふああああん!!』

そこにいるのは、御坂美琴に身も心も支配された、
憐れで幸せな牝だった。

黒子 『お姉さま大好きですのーーーーー!!!』





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