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zoom RSS 【とある】 第一位・御坂美琴 (48) 【パラレル】

<<   作成日時 : 2017/07/29 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



カミやん、ボクぁな、萌え系のアニメとかマンガとかラノベによくある
読者サービスの為だけに作られたような、水着回とか風呂シーンとかメッチャ好きやねん。

でもな、悲しいことに、そういうのは無意味やって言われることも多い。
確かにそうや。反論できへん。物語には何の意味も無い。
ただ男が楽しいだけの、男本位のサービスシーンや。それは事実やと思う。

あざとく媚を振り撒き、男と女の意識格差を広げる、悪しき文化。
教育に悪いし、性的マイノリティーの肩身も狭くする、毒物。
そう言われたら、ボクぁ一言も言い返せない。それは事実やから。

それでもボクぁ、好きなんや。
お色気が、パンチラが、ラッキースケベが、ラブコメハプニングが、好きなんや。
現実から解き放たれて、モテない自分を忘れられる非現実的なシチュエーションが大好きなんや。


さあ、風呂に入ろうやないか―――



◆ ◆ ◆



暗部抗争が完全に収束するまでには、しばし時間を要した。

混乱に乗じて、外部から魔術師その他が侵入してきたり、
都市内部では、主にスキルアウトによる破壊活動の激化、
不安から起こるパニックや能力の暴走、
そして中級以下の暗部組織が幾つか離反に転じたことで
上級の暗部組織は本来の任務をこなすことになった。

同じ上級や、聖人クラスの魔術師でもない相手に
苦戦さえすることはない―――少し手間取っただけで、
かすり傷さえ負うことなく掃討した。
強いて言えば、一方通行の始末した4人は多少なりとも
能力戦のセオリーを知っていたが、結果は同じことだった。

どいつもこいつも、手負いだと甘く見て、レベル5の恐ろしさを忘れていた。
食蜂を除いて、レベル5は少々のダメージなど物ともしない。
鉛のシャワーを浴びても平然と動ける“最強の矛”に、
脳髄をシェイクされても数日で動ける“最強の盾”、
音速で吹き飛ばされても掠り傷で済ませる根性野郎、
エロスと萌えが絡むと不死鳥の如く復活してくる変態、
手負いという概念すら定かではない不定形生物、
意識そのものが現世と彼岸のヘニーデに偏在する高次生命体。

多少は戦い慣れている面々でも
“念を入れて”キャパシティダウンを使えば事足りると、高を括っていた。
その程度では気休めにもならないというのに。

『あ゛〜〜調子わりぃ。』

煩わしげな口調で、麦野は掠り傷ひとつ負わずに数十人を殲滅した。
顔色の悪さは演技ではなく、“原子崩し”の出力も大幅に落ちている。
それでも、これだけの差がある。武装も紙屑と同じだ。

『さァて問題です。“一方通行”はァ、果たして―――』

キャパシティダウンも所詮は“音波”だ。
その気になれば地球の自転すら操れるかもしれない一方通行にとっては
ベクトル操作の設定を工夫すれば、余裕で防ぎきる。

『凄い根性パーンチ!』

削板に当たった相手は運が良い。
再起不能になるまで痛めつけられこそすれ、
生命を奪われることはないのだから。

『ボクの能力な、コピーできる対象、ちょっと広いねん。』

広範囲の萌えをカバーする青髪ピアスの“自分だけの現実”は
レベル5で最大の広さを誇り、科学さえも守備範囲とする。
キャパシティダウンをコピーして反転・操作すれば、音声の凶器だ。

『あと何秒テメェらに時間を割けばいいんだ?』

もはや戦闘ですらない、命を潰すだけの作業。
垣根を前にして、自ら命を絶った者も少なくない。
なにしろ、彼らの常識から繰り出される攻撃は通用しないのだから。

『黄金練成』

すぐに恐怖も感じなくなる。わずかばかりの金塊になって。
魔術を習得した第一位は、もはや以前のような弱点は無い。
“超電磁砲”を使えない場面に誘導されても、取るに足らない。


めぼしい戦力を潰すのと同時に、収集活動も重要だ。
ジャッジメントやアンチスキルではカバーしきれない部分を
浜面、フレンダ、佐天などが人脈を駆使して収束に当たり、
被害者の精神的な苦痛は、食蜂ら精神系能力者が緩和した。



- - - - - -



上条 「ふぅ〜〜〜」カポーン

大浴場で、上条が疲れを癒していた。
ツンツン頭にタオルを載せて、充実の快楽に打ち震えている。

暴徒との戦闘から収集活動まで幅広くこなした彼は、
このところ寝る暇も無かったくらいだ。働き過ぎである。

あどけなさの残る顔を擦る手は、
その拳ひとつで全ての幻想を打ち砕けるとは思えないほど
華奢で柔らかく、しかし固い意志を秘めた、官能的な男だ。

細身でありながら、しっかりと筋肉のついた体躯は、
熱めの湯で火照り、桜色の乳首を勃たせている。

青ピ 「おつかれ、カミやん。」

土御門 「おつかれだにゃー。」

湯気に濡れた青色の髪と、鍛え抜かれた逞しい胸板が
ねぎらいの言葉を上の口から発した。
彼らも死線を潜り抜けてきたのに、気のいい男たちである。

16700号が見惚れる長身の肉体美は、
同性であっても溜息をつかずにはいられない。

義妹を毎晩かわいがっている魔術師の素顔は、
サングラスのチャラさが嘘のように、愛くるしい男の子だ。

削板 「もっと熱く! 根性だ!」

だが、肉体美という意味では
熱湯を頭から被っている削板の、ビルダーの如き腹筋は
もはや芸術と言って差し支えない。

引き締まっていながら、はちきれんばかりの筋肉が
ぴくぴくと淫らに動いている。

そして別の意味での肉体美が、シャンプーで頭を洗っていた。

一方 「男風呂なンて久々だぜ。」

上条 「・・・あのー、鈴科って男だったんでせうか?」

一方 「見てわかンねェのかオマエ。」ギロ

上条 (わかりませんでした)

青ピ 「・・・・・・」

青ピ (男・・・?)

青ピ (百合子ちゃんは幻想やったんか・・・?)

青ピ (いや、まだ決めつけるのは早い!)

すべすべの白い肌は、まるで陶磁器のようで、女でも滅多に
これほど滑らかな肌の持ち主はいない。
ホルモン異常で、男でも女らしい体つきになることは知っているが、
しかし一方通行の骨格は、どう見ても女のものにしか見えなかった。

肩幅は狭いし、喉仏も出ていない。
声は低いが、しかしハスキーな女性の声としては十分ありえることを
女好きの青ピは知っている。

青ピ (大体、どうして腰のタオルを外さないのか・・・怪しい・・・)

可能性として、青髪ピアスは3つのことを考えた。
まず1つ目は、本当に男である可能性。何の問題もない。

2つ目は、肉体は女だが、性認識は男であるということ。
思えば一方通行は、今までにもそれらしい発言をしてきたし、
さっきの「男風呂は久々」という発言も、そのようにも取れる。

3つ目は、肉体も精神も女である百合子ちゃんが、
愛しの上条と一緒に風呂に入りに来たという可能性だ。

青ピ (普通に考えれば2やけど、3でも痴女っぷりがたまらへん・・・)ハァハァ

青ピ (じゃあ、1なら?)

考えて、青髪ピアスは一方通行を眺めた。
凛々しくも美しいユニセックスな顔立ちと、女としても華奢な体格。

青ピ (・・・イケる!)

少年も守備範囲に入っている青髪ピアスは、余裕だった。

垣根(冷蔵庫) 「いい湯だな〜♪」

土御門 「冷蔵庫が風呂に入る必要なんてあるのか?」

垣根(冷蔵庫) 「俺の“未元物質”に常識は通用しねえ。」

垣根(冷蔵庫) 「この風呂は1℃たりとも冷やさねえよ。」

上条 「マックスウェルの悪魔みたいですな」フム


テッラ 「お邪魔しますねー」

アックア 「邪魔するのである。」

悪魔と聞いて来たわけでもないだろうが、元“神の右席”が現れた。

爬虫類顔の男は、貧相な体格ながらも意外と鍛えていて、
股間の蜥蜴も、なかなか立派なものだ。

そして巨漢アックアは、聖人としての力こそ失ったものの、
傭兵として鍛えた鋼の肉体は不滅の輝きを放っている。
それは削板の肉体美すら霞むほどの、ギリシア彫刻のような古代芸術だ。

夜な夜な第三王女を貫いているであろう、股間のアスカロンは
通常時の状態ですら、その場の男たちの視線を集めるほどに立派で
しかも理想的な形状に思えた。

ごつごつした竿の先には、赤黒いカリが艶やかに輝いており、
左右の睾丸は若々しく重力に逆らいながらも幼さを微塵も感じさせず、
成人男性としての魅力を感じさせるものだ。

テッラ 「いい湯ですねー」

へにゃりと崩れるような笑顔で、テッラは日本の湯を満喫した。
よく知りもしないで異教徒呼ばわりしたことが恥ずかしいくらいに。

毒気の抜け切った幸せそうな笑顔は、
それこそが“左方のテッラ”という役職とは別の
個人としてのテッラの素顔であるように感じられた。

テッラ (今でも彼らを異教徒だと認識することに変わりはないですが)

テッラ (この温泉の分だけは認めてあげましょうかねー。)

そもそもテッラの意識は、際立って差別的なものではない。
確かに十字教徒以外を人間と認めず、“光の処刑”の生贄としたことは
許されざる非道には違いない。
だが、そうした差別的な考え方や所業は、人類の広範なものであることも事実だ。

例えばアメリカ合衆国では、今でも黒人差別が酷いことは言うまでもないし、
学者でさえも日本人を蔑称で呼び、原子爆弾の投下を正義と捉える者も多く、
中東への軍事介入と虐殺も、やはり正義の戦争だと称する者は数知れず。

日本においても、世間話のノリでアジアの国々を侮蔑する者は多く、
とりわけ中国や北朝鮮に対する物言いは、異口同音に辛辣だ。
加えてロシアなども槍玉に挙げられたりするが、やはり言うことに変わり映えがない。

確かに、それらの国が“良い国”であるとは、とても言えないだろう。
善悪で言えば“悪”なのだろうし、“間違っている”のだろう。
国際社会と足並みを揃えない、頑なで協調性の無い、“悪の枢軸”。
その存在そのものが悪で、やっつけられて当たり前・・・なるほど、そうかもしれない。
およそ人間の社会において、“正しさ”は多数派によって決定されるものなのだから。

上条を迫害した人々は、得体の知れぬ疫病神を追い払った正義の市民たちだし、
アレイスターに信仰を強いた人々は、身勝手な愚か者を矯正した立派な教育者だ。
今でも上条は、その右手ひとつで魔術や異能による努力を踏み躙る災厄で、
十字教徒の間でアレイスターは最低最悪の裏切者、神を愚弄する色キチガイである。

そういったものを「多数者の愚かさ」と断じて、有象無象の愚民どもと見下して、
少数派を気取って生きられれば、少しは・・・ほんの少しは楽かもしれない。
しかし多数者が意識的・無意識的を問わず常に発する暴力的な“正しさ”は
何を気取ろうが、何を言おうが、大海に火を入れるが如くの徒労になる。
歴史の話、迫害の話は、手を尽くしても価値観の違いは埋めようがない。

十字教は本来、そうした暴力性に抗う反逆精神から生じたはずだったのに、
いつの間にか暴力そのものになり果ててしまっている。
最も十字教の高みにいるはずの“神の右席”でさえ、
そうした暴力性を排除できないどころか、愚かな性質を濃縮さえしている。

アックア (・・・・・・)

“光の処刑”の為にテッラが観光客などを捕まえて生贄にしていると知ったとき、
アックアは遅ればせながらテッラを殺そうと思った。
もしも聖人のままだったら、衝動に任せて殺していたに違いない。

しかし我に返って、自分も所詮は同じ穴のムジナだと、気付いてしまった。
情けない・・・テッラを殺せないことが、ではなく、殺す資格が無いことが情けない。

『才能だけしかない卑怯者に、私は負けません。』

どこかで誰かに言われた言葉だった。

そのときは、才能なき者の僻みとしか思わなかったし、
実際そうした側面も半分以上はあると、今でも思う。

しかし、才能を用いて弱者の命を踏み躙っているという時点で、
自分はテッラと同じか、それ以下の鬼畜に思えた。

無論、暴力も殺戮も、傭兵としての信念に基づいての行いであり、
そういう意味では自らを恥じているわけではない。

ただ、それなら。

テッラの行いも、彼の信念に基づいたものであり、
彼と自分との間に線引きをすることこそ、騎士道に反する卑怯な考え方である。

それは普通の人間の尺度からすれば潔癖かもしれないが、
騎士道とは須らく、そういうものである。

アックア 「・・・そういうものであるな。」

上条 「?」

アックア 「上条当麻。知っている限りであるが、フィアンマの力を教えるのである。」

上条 「え?」

垣根(冷蔵庫) 「いいのか?」

アックア 「いいも悪いもないのである。」

アックア 「教えたところで気休め程度にしかならないのである。」

一方 「おィおィ、そいつは俺たちを見くびりすぎじゃねェのか?」

一方 「ていと君に手も足も出なかった奴らが、ボスの力を誇示しても」

一方 「ダーブラを恐れた界王神にしか見えねえよ。」

上条 (何で喩えがドラゴンボール?)

青ピ (ほら、鈴科さんはツンデレ王子やから・・・)

アックア 「そんな認識では魔人ブゥに殺されるのが関の山である。」

テッラ 「私たちなどヤムーとスポポビッチでしかありませんのでねー。」

土御門 (何で神の右席がドラゴンボール知ってるんだぜい?)

削板 (よくわからんが根性は伝わってくる!)

テッラ 「私たちは所詮、幾らでも代えの利く手駒ですからねー。」

テッラ 「“神の右席”において本当の意味で警戒すべきなのは」

テッラ 「“右方のフィアンマ”ただひとりなんですねー。」

一方 「勿体ぶンなよ。手短に言え。」

アックア 「そうであるな。」

アックア 「フィアンマの“聖なる右”とは―――」




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