佐久間闇子と奇妙な世界

アクセスカウンタ

zoom RSS 決闘祭!   番外編 夜明けの神曲 (中編)

<<   作成日時 : 2017/08/13 00:00   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

◆ ◆ ◆



はいいろ やまねこ やってきた

あいてを さがしに やってきた

まっくろ まものは そっぽむく

まっしろ けものは まともじゃない

あかも きいろも だいだいも

あおも みどりも むらさきも

だあれも あいてに しないので

さかなが やまねこ たべちゃった



◆ ◆ ◆



灰色の反対色は、灰色自身だ。

意味は、自己完結。灰色には寄り添う相手がいない。灰色は孤独な色。勇気は与えてくれない。

大河灰期は、ねじれて歪んだ恋をした。最初はノーマルに、すぐにバイオレンスに。
女とデートをして、紳士的に振る舞って、ホテルに行って、死ぬほど殴った。
ペニスの代わりに拳を振るい、楽しそうに笑って女の顔面を潰した。

「わけのわからないことを言うなよ。こんなに愛しているのに。」

灰色の愛は自分本位。愛するだけで、先が無い。
デュエルに性衝動を向けることは出来ても、デュエルだけで満足することは出来ない。

寒気のするような絶望感で、灰期は剃刀を握っていた。
蠢く熱が、性衝動が、暴力衝動が、自分自身へと向かっていた。何度も切りつけて。
人から愛されないなら、自分で自分を愛せばいい。自分で慰める。

血が足りない。血が流れる。

死にきれなかった灰期を襲うのは、酷い眩暈と嘔吐感だった。
自分で自分を愛するなど、無理があったのか。無理もない。自分を好きじゃないから。

やっぱり女を愛そう。

女の血を流そう。



- - - - - -



何人目かの女を潰した頃に、母が来た。

そんなことしてはいけないと母親面をする気か、それともデュエリストとして叩き潰しに来たのか。
前者であれば失望したし、後者であれば楽しそうだと思ったが、どちらでもなかった。
母・絣は、責めることもなく、戦うこともなく、謝ることもなかった。

「真相を話そう。といっても私の知る範囲でのことだが。」

全ては19年前、私が月島鈴昌という男に惚れたことから、この戦いは始まったのだと、絣は告げた。

1969年、全裸活動家が大学で反戦運動を起こし、その支援者に鈴昌はいた。
出会ったときは互いに服を着ていたが、中身を晒すまでに、そう時間はかからなかった。

裸になって、ベトナム反戦を訴えながら、街を歩いた。
デモンストレーション。物量による暴力行動。物量は非暴力を暴力に変える。
公序良俗に悖る? じゃあ、あんたらのやってることは何だ。人殺しが露出狂を非難するなよ。
兵を引け。撤退しろ。徹底的に平和へ向かって歩け。歩け。歩け!

だが、暴力は更なる暴力に潰される。
機動隊がやってきて、棒を振り回して、自衛隊がやってきて、行進の花は閉じられた。

デュエリストは闇のゲームで対抗したが、政府もデュエリストを雇った。
間山月人、渦宮夏生、凶姫、修堂朋樹、そして鈴昌の兄弟、月島泰斗。
後に闇のデュエル組織“カンサー”でS級を務める者たちが、そこにいた。

全裸活動は敗れた。

離散したメンバーの多くは、戦いから離脱し、日常へ戻っていった。
しかし絣は戦いを諦めず、その中で鈴昌とも方針の違いで対立し、決別した。
より苛烈な戦いを求める絣と、穏健的な方向を模索する鈴昌は、相容れなかった。

絣は子供が出来たことを告げず、野に下った。
それから鈴昌とは会っていない。

「がっかりしたか? 私は世界の為になど戦ってはいない。鈴昌と違ってな。」

社会の歩みに足並みを合わせて、デュエルとセクシャリティーを世間に馴染ませようとする鈴昌は、本当に本気で世の中を平和にしようと考えているのだろう。
しかし絣は、ただ負けたのが悔しかった。だから戦う。それだけだ。それ以外に何も無い。

「愛の為ですらない。ひとりの為でも、世界の為でもない・・・自分の為だ。だから灰期、お前も自分の好きなように生きていけばいい。腹が空いたら食えばいいし、敵を見たら殺せばいい。」

牙を剥いて笑う母親は、白い虎を前にしているような迫力があった。

「だけど・・・だけどね、運命の相手を見つけたら、迷ってはいけないよ。愛して、愛して、愛し抜くんだ。」

母親の笑顔を見たのは、それが最初で、最後だった。



- - - - - -



運命の相手を見つけた。

カノン。月島カノン。華奢な体にショートヘア。箱入り娘。お嬢様。赤いランドセル。
世の中の汚いことなど何ひとつ知らないような、純粋無垢な笑顔を見て、灰期は楽しげに笑った。
キャベツ畑やコウノトリを信じていても不思議でない彼女を、汚して汚して汚し尽くしてやると、神に誓った。

父・月島鈴昌の家には、日向と日影という少女もいて、最初は3人とも汚すつもりだった。
陽だまりのような少女を泥まみれに、陰のある少女を嬲って壊しに。
立ちはだかる強敵がいなければ、そうしていた。

「日向ちゃんと日影ちゃんには手を出させない!」

華奢な手をいっぱいに広げて震わせながら、カノンは瞳を滲ませていた。
灰期は栗色のショートヘアを引っ掴んで、無言で腹部を強打した。

「ぐこっ・・!」

それだけでカノンは、怯えた羊のようになり、灰期に縋りついて哀願した。

「なん、でも、するから・・・私が何でもするから・・・日向ちゃんと日影ちゃんには、手を、出さないで・・・お願い。お願いします。お願いします・・・。」

「可愛いなあ、お前。だったら俺の愛玩奴隷になると誓うか?」

「ち・・・誓います・・・。だから、日向ちゃんと日影ちゃんには・・・」

「わーってるって。俺は約束を守る男だ。お前の態度次第だけどな、ククク・・・。」

怯えた顔を引き寄せて、灰期は唾を吐きかけた。
液体に塗れた幼い顔は、その後の運命を暗示しているようでもあった。



- - - - - -



カノンの部屋は可愛らしいグッズで溢れかえっている。人形、絵本、ハンカチのコレクション。
そこに違和感の塊のような存在、虎のような目をした青年がいる。

「小学生とは思えねえほど発育イイなあ。」

ブラウスの前を肌蹴させ、下着に覆われてない胸を晒す。
その先端にはハート型のニップレスが貼られている。

「ほら、歩けよ雌犬。」

ボールギャグを咬ませて、鎖つきの首輪をつけ、灰期自身は手錠で右手をロックする。
スカートどころか下着も許されてない下半身を晒したまま、カノンは四つん這いで歩く。

「んんん! んんんん!」

「何だ? ・・・ああ、ションベンか。そのまま漏らせよ。」

「んんんんん!!」

「それとも俺が飲んでやろうか? ペットの世話は主人の務めってな!」

「んんん! んん! んんんんん!」

必死の顔で首を振るカノンだったが、灰期は笑いながら言った。

「あの2人がどうなってもいいのか?」

「・・・っ」

「ククク、そうそう。約束したもんなァ。約束は大事だ。」

大人しくなったカノンを見て、灰期は満足そうに頷いた。

羞恥に潤む顔。
灰期はカノンの足を開かせて、そこに顔を突っ込んだ。

「んんんんん!!」

「毛も生えてねえガキが・・・まさか初潮も来てなかったりするのか? 男に舐められる気分はどうだよ、あん?」

「んんん〜〜〜!!」

決壊したダムから、溜められていた水が河川へ流れていく。
濁流は全てを呑み込み、そして楽しそうに笑った。

「さて、次はコッチだ。」

灰期が取り出した道具を見て、カノンの顔が引き攣った。

「お? これが何なのか知ってんのか? ああそうか、そもそも医療目的だったな。プレイに使うことが多いせいで忘れてたぜ、ククク・・・」

「んん〜!! んんんん〜〜!!」

「我慢しても無駄だぜ! この綺麗な部屋を、たっぷりと汚してやれよ! クカカカカカ!」



- - - - - -



虚ろな目をして、カノンは風呂場にいた。
シャワーで彼女を洗いながら、どこかで同じような目を見た記憶があった。

(どこで見たんだ? ・・・どうでもいいか。)

誕生日に鈴昌から買ってもらったという、可愛らしい西洋人形。
幼稚園に通っていたときに、好きだった男の子から貰ったという、ぬいぐるみ。
おとぎ話のような、素敵な王子様が出てくる絵本。趣味で集めているハンカチ。

それら全てが汚染されていた。

ボールギャグを外されても、カノンは沈黙したまま俯いていた。
首輪を引っ張っても、反応しない。
シャワーで濡れたブラウスを乱暴に引き裂いても、悲しそうな目で何も言わない。

「ククク、だんまりか。」

灰期は楽しそうに笑って、アナルビーズをカノンの尻に突っ込んだ。

「・・・っ、んん・・・」

「どうした? 黙秘権を行使するんじゃなかったのか?」

そのまま足を持って、灰期はブルマを穿かせた。
下着の無い秘部へ、じかに布地が当たる。
食い込ませるようにして、灰期は勢いよく引っ張った。

「んんんっ!」

声を発したカノンは、しかしポロポロと泣き出して、虚ろな目を見開いた。

「くはっ、汚れた自分が悲しいか? 体を、思い出を、メチャクチャにされて、可哀想になあああ! 本当なら純真で綺麗なままで、王子様のような男と結ばれるはずだったのになあああ!! 俺のような男に目を付けられたばっかりになあああ! ざあんねんでしたあ、カノンちゃんは汚れてしまいましたあ! ご愁傷様あああ!!!」

嘲笑いながら灰期は、カノンの首を絞める。
首輪越しだし、それほど力は入れてないが、それなりに苦しいはずだ。

だが、返ってきた言葉に、思わず手を放した。


「違うの・・・灰期くんが、可哀想だから・・・・・・」


「は・・・?」

もしもここで「実は私が全ての黒幕だったんだよ!」と言われても、ここまで驚かない。
伯父に頼んで、愛人の子を痛めつけるように指示していたとしても、ここまでは驚愕しない。

だが、カノンの目線を追って、理解した。

それが日常になっていたから失念していたが、灰期の下半身には、本来あるべきものが無い。
小学生であっても、その程度の知識はあるだろう。父親と風呂に入っていても不思議ではない年齢だし。

「泰斗くんに、酷い目に遭わされたんだね。」

「・・・っ、知ってたのか。」

そう考えると、納得いくことがあった。
姉妹を守る為とはいえ、通報しないのは、都合が良いと思ったものだったが・・・都合が良すぎる。
ならばそれは、事情を知っていて、罪悪感に駆られたせいなのだろう。

(馬鹿な女。お前は何も悪くないのに。)

責任があるとすれば、月島泰斗と、せいぜい月島鈴昌までだろう。
灰期は、母親のことすら悪いとは思っていない。責める気は無い。

「だから私が、治してあげる。」

「は・・・?」

「ゾーク暗黒禁術、“逆刻”。」

次の瞬間、灰期は下半身に、温かいものが戻ってくるのを感じた。
いきり立った逸物を見て、すぐにはそれが自分のものだと気付けなかった。

「・・・お前、何者?」

だが、質問に答えようとしたカノンの口に、大量の白濁が注がれた。
栗色のショートヘア、あどけない顔、発育の良い胸、全てが白濁した。

「んんっ、私は“闇の番人”だよ。その部分だけ時間を10年巻き戻して、それから解除したの。」

どうりで凄まじい射精をしたわけだ。しかも全く衰えないどころか、痛いほどに張りつめている。
時間を操作したということは、空間も操作していることになる。圧縮か、異次元か、どこか別の空間に10年分の精液が滞留していて、それが自分に繋がっている。

しかし、そのとき灰期は、もはや考える余裕など無かった。

すぐにカノンを押し倒し、ブルマをめくって逸物を突き立てた。

「んあああっ! 痛、い、よ!」

伝う一筋の血は、すぐにでも白濁に混ざり、ピンクになり、泡の中に消えた。
華奢な体を組み伏せて、灰期は射精を繰り返しながらカノンを殴り、楽しそうに笑った。


白濁に染まり尽くしたカノンは、痣だらけの顔で、へらへらと笑っていた。

「なにをしてもいいよ、はいごくん・・・なにをしても・・・・・・」




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
決闘祭!   目録 (第6章〜)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ...続きを見る
佐久間闇子と奇妙な世界
2017/08/13 00:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
決闘祭!   番外編 夜明けの神曲 (中編) 佐久間闇子と奇妙な世界/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる