佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   Act 146 色恋連邦(W)

<<   作成日時 : 2018/05/09 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



どうしてかしら
男たちは私を征服したがる

私に認めてもらいたがる
私に勝ちたがる

昔からそうだったわ

私の何かが彼ら男を刺激する
それは「愛」というものではなく

私を支配しないと彼らのプライドが傷つきだす
側にいるとそういう気になるらしい
そんな強迫観念のような「愛」なんか受け入れられない


強い男がいいわ
私より強い男

頭脳も力も
そして心も

だけどそんな男には
会ったことはない

                         (「ナイトヘッド」より)



◆ ◆ ◆



「ハハハハハ、《王虎ワンフー》は攻撃力1400以下のモンスターを全て破壊する!」

飛白さん楽しそうだなー。
でも《スピリット・ドラゴン》の特殊能力は・・・!

「手札の、《エビルナイト・ドラゴン》、《パロット・ドラゴン》、《メテオ・ドラゴン》を捨てて、魂を燃やせ!」

「ふん、ワンフーの死線を潜るか?」


大河飛白:LP2000、手札5
場:王虎ワンフー(攻1700)

修堂朋樹:LP2000、手札1
場:スピリット・ドラゴン(攻4000)、伏せカード



まずい、《スピリット・ドラゴン》は守備力もアップするから、攻守逆転も通じない!
・・・いや、だけど飛白さんは笑っている。

「手札より《死者蘇生》発動、《エビルナイト・ドラゴン》をワンフーに巻きつけて防御!」

「な・・・!?」

《エビルナイト・ドラゴン》 (破壊)



「よくも僕のモンスターを! 許さないぞ!」

「ふん、自分で捨てておいて、よく言う。しもべは大事にしろよ、クソガキ。」

「お前こそ僕を捨てたくせに! 《超再生能力》発動!」


超再生能力 (魔法)
発動ターンのエンドフェイズに、
このターン自分の場と手札から
コストにされたドラゴンの数だけドローする!



《スピリット・ドラゴン》 (攻4000・守4000→攻1000・守1000、破壊)
修堂朋樹:手札1→4



「しもべがいなくなったぜぇ? 次を出せよ。」

「言われなくても・・・僕のターン、手札5枚全て、《激昂のムカムカ》、《レジェンド・デビル》、《カードを狩る死神》、《カクタス》、《翼を織り成す者》を捨てて、こいつを食らって爆ぜやがれ! 怒りを秘めし抗いの弓矢よ、褐色に染まり、天空より堕ち来たれ! 666の世界を、黒き翼で覆い尽くせ! 《次元竜サンダルフォン》!!」



次元竜サンダルフォン レベル10 光属性・ドラゴン族
攻撃力X000 守備力X000
手札を全て捨てて特殊召喚する。
サンダルフォンの攻守は、召喚時に捨てた手札×1000ポイントになる。
このカードは相手の効果を受けない。
互いのしもべを1体ずつ自分のしもべとして場に出す。




聖なる力を纏う、修堂朋樹の次元竜。
ささくれひとつない、黒光する銀翼は、まるで天使のような威光を放っていた。
中央に赤く漲る眼光は、世界への怒りを湛えているように見える。


「輝く竜鱗は怒りの証! 奪え、サンダルフォン!」


大河飛白:LP2000、手札4
場:王虎ワンフー(攻1700)

修堂朋樹:LP2000、手札0
場:次元竜サンダルフォン(攻5000)、カース・オブ・ドラゴン(攻2000)、リボルバー・ドラゴン(攻2600)



飛白さんのエースまで奪われてしまった!
しかもサンダルフォンは、攻撃力5000ポイント・・・ワンフーに攻撃されたら一瞬で葬られる!

「お前からは全てを奪い尽くしてやる! 《リボルバー・ドラゴン》、手札を撃ち抜け!」

「・・・っ」

《闇魔界の覇王》 (破壊)
《モリンフェン》 (破壊)
《燃えさかる大地》 (破壊)
大河飛白:LP2000→1400→350



「サンダルフォン! 弱い者いじめの虎に正義の裁きを与えてやれ! ジャスティス・ジェノサイド・ジャッジメント!」

JJJの光が、規制のように!

「飛白さんっ!」



・・・やられたか?



「やられてないわよ。いちいち叫ぶな、お前は私のファンなのか?」

「はい・・・ファン、かもしれないですね。」

まあ今のは僕も前振りだ。
この位置からだと、飛白さんの手札に《クリボー》があることは見えていた。
闇のゲームで不正は出来ないけど、僕は知ってるだけで、敵に漏らしていないし、アドバイスもしていない。


「まだ《カース・オブ・ドラゴン》の攻撃が残っている!」

「ちっ・・・」

《王虎ワンフー》 (破壊)
大河飛白:LP350→50



「手札も、フィールドも、ライフも、全て奪い尽くしてやったぞ!」

「・・・・・・・・・・・・」



大河飛白:LP50、手札0
場:

修堂朋樹:LP2000、手札0
場:次元竜サンダルフォン(攻5000)、カース・オブ・ドラゴン(攻2000)、リボルバー・ドラゴン(攻2600)




「・・・この程度で、“全て”? 私のライフは残っているし、私のターンも奪われちゃいないわ。」

「くだらない強がりを!」

「デュエルを続けているうちに、頭の、ここらへんが麻痺していくのがわかるのよ。だけど、それを元に戻す気にはなれない。その麻痺した部分こそ、真実の私だから。」

「何わけのわからないことを言ってるんだ! カードを引け! そして死ね! 死ね!」

「ふん・・・所詮お前も、月島泰斗と同じ、世界に文句を垂れながら、奪う側に回るだけの男ってことよ。言われなくてもカードは引く。だがよ・・・・・・死ぬのはテメェの方だ、クソガキ。


所有者の刻印 (魔法)
全てのカードは元々の主勇者がコントロールする!



「デッキの底に眠っていた“呪い”を呼び覚ましてくれてありがとうよ。《カース・オブ・ドラゴン》は私のエースだ、奪われたときの対策くらいしているさ・・・。奪うことしか考えない奴には、及ばない発想だろう?」

「それがどうした! 攻撃力2000ぽっちの雑魚を取り戻した程度で何になる!?」



大河飛白:LP50、手札0
場:カース・オブ・ドラゴン(攻2000)

修堂朋樹:LP2000、手札0
場:次元竜サンダルフォン(攻5000)、リボルバー・ドラゴン(攻2600)




「・・・ふん、強力なしもべを携えて、人のエースを雑魚呼ばわりか。脆いねえ、実に脆い。奪うしか能のない、弱い男の種は、これだから産む価値が無いわ。」

飛白さんの全裸哲学は、“篩える遺伝子”(デンタータスクライド)。
強い男を捉まえて、ライドして子供を産む。シンプルで強い哲学。

―――ふん、カゲキだと思う?

―――これ自体が男を選別する篩にもなっているのよ。


女は愛する男の前では、自ら裸になると、飛白さんは言った。
暴力や脅迫で女を犯す男は、それ自体が弱さであると。


「弱い者いじめのサンダルフォン、呪われし竜の獄炎を受けろ! 《カース・オブ・ドラゴン》、“ヘル・フレイム”!」


《次元竜サンダルフォン》 (攻5000→0) (破壊)



「―――っ!!??」

「ハハハハハ、どうしたクソガキ、そんなに驚いて?」


修堂朋樹:LP2000→0



「どうして私が能力者でないと思っていたの? お前も『先攻を取る』とかいう能力を持っているんだろ?」

「・・・そんな、馬鹿な!」

「ふん、お前が馬鹿にしたワンフーと、相性の良い能力は何だろう? それは攻撃力を下げることよ。といっても星1つにつき100ポイント・・・お前がセメタリーにバカスカしもべを送ってなければ、これほどの威力は出せなかった。」

「・・・っ、僕が・・・なんで、僕が・・・」

そうだった。飛白さんは間山さんとデュエルをしたことがある。
間山さんの“親方の力”は、デュエルした相手に能力を宿す、能力感染能力。

飛白さんが既に23歳だから失念していたけれど、“親方の力”は年齢制限を突破できる。
何故ならリンネの“能力を与える性質”は、年齢制限より前から存在するルールだからだ。
修堂朋樹も4歳なのに能力者なのは、間山さんとデュエルしたからだろう。

《エビルナイト・ドラゴン》 (レベル7)
《パロット・ドラゴン》 (レベル5)
《メテオ・ドラゴン》 (レベル6)
《スピリット・ドラゴン》 (レベル4)
《激昂のムカムカ》 (レベル5)
《レジェンド・デビル》 (レベル6)
《カードを狩る死神》 (レベル5)
《カクタス》 (レベル5)
《翼を織り成す者》 (レベル7)

なるほど確かに、レベルの合計は50だ。
サンダルフォンといえども、ひとたまりもなかったってわけか。

しかし仲間にも隠しておくなんて、鈴昌さん共々・・・いや、それは僕も同じだった。
敵を欺くには味方からってモリンフェン様も言っておられる!


「これで状況は2対1、わたくしが勝負を決めてきて差し上げますわ。」
「うん、頼むよ一美さん。勝利を信じてる。」
「そ、そんなセリフを真顔で・・・これだから、無有さまは・・・」
「・・・・・・」

照れているところ悪いけれど、これは応援ではなく確信だ。

少なくとも公式記録において、モリン・モリンは無敗。
だけど全裸革命が弾圧されてしまうのも歴史の事実。

つまり、この試合に僕の出番は無い。
長引いても3勝1敗か、1勝3敗で、4戦目までに決着するということを意味する。
飛白さんが勝利した時点で、一美さんの勝利も確定したというわけだ。

・・・未来人の傲慢だよね、こんなのは。

歴史を振り返って、手当たり次第に先人を誹るのと、変わらない。
この場にいる者にとっては、今このときが現実なのに、僕だけが遠い。
飛白さんに言われたことが、今更ながら突き刺さる。

『ハハハハハ、他意は無い。気に食わないだけでな。“ここは自分の居場所じゃない”ってツラが。』

そんな程度じゃないんだ、飛白さん。
僕は知ってしまっているがゆえに、どこか必殺の気迫に欠けている。



「・・・ふん、どうした? また独り善がりな苦悩を楽しんでいるの?」

戻ってきた飛白さんが、全裸で笑っていた。

「独り善がりですか・・・。そうかもしれませんね。僕のやっていることは結局、どこまでも自分の為ですから。信仰で自分を抑えていないと、あっという間に欲望の虜になる。」
「ふん、いいじゃないの。私だって個人的な理由から参加しているわ。おのれの幸せを掴もうとしない奴に、いったい何が出来る? お仕着せの幸せを撥ねつけて、我が侭に生きてこそ人生だろう。」

飛白さんは、強いなあ。モリンフェン様のように自身に満ち溢れていて、迷いが無い。
僕よりも深い悩みを抱いて生きているくせに、どうして迷わず強く生きられるんだろう。
本質的には飛白さんの方が、よっぽど僕より、モリンフェン様に近いんだ。

「無有、お前は未来から来たのか?」

そうです。僕は未来から・・・

・・・・・・
・・・


「・・・・・・・え?」


「ふん、忘れてくれ。馬鹿げた妄想よ。あまりに色々と知ってるからさ、そうとでも思わないと、どうにも惨めったらしい感情が頭のこのあたりから消えてくれなくてね。」

飛白さんの言葉を聞きながら、僕は心臓が零れそうなくらい緊張していた。

「あー・・・、訊きたいことはさ、あの凶姫って奴についてだ。今更お前が何を知ってようと、驚きやしない。」
「・・・白眼凶姫ですか。能力は知っていますが、どんなデュエルをするかまでは・・・」

竜堂眸の知識を検索しても、凶姫さんのデュエルデータは出てこない。
そりゃあ僕も、全ての知識を引き継いだわけではないけど、それでも不自然だ。

「不自然というより、不気味なんですよね・・・。」

意図的に何かを隠しているような不自然さ。
まさか彼女も僕と同じで、未来から来たなんてことは・・・いや、まさかね。

「ま、このデュエルでは能力は使えないですけどね。1対1のデュエルで使える能力じゃないですから。」
「ふん、そいつはまた奇矯な能力よね。私が言うことでもないだろうが・・・」

うん? 飛白さんの能力は、それほど奇妙ってわけでもないような。
・・・ああそうか、シュラインファミリーには、奇怪な能力者が大勢いるって意味か。

何故か飛白さんは僕を見つめているので、どぎまぎしてしまう。
いけないいけない、一美さんのデュエルに集中だ。



  “狩人の魔眼”六角一美

                    VS

                         S級盗席:白眼凶姫



「ようこそいらっしゃいませ、わたくしたちの反戦平和集会へ!」

一美さんは上品な仕草で、恭しく礼をした。全裸で。

「・・・・・・」

冬仕様のセーラー服を着た少女は、たゆんと胸を弾ませて、無言でディスクを構える。


「「デュエル!」」


六角一美:LP2000
白眼凶姫:LP2000





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