「サトリン」 第二話 少女と丸十字 6

着任2日目。
昨日実施したテストの結果をパソコンに打ち込みながら、私は“はた”と気付いた。
BL本を買っていたのを見られた時点で失念していたが、昨日はテストの採点をしていて午後6時まで学校に残っていたのだ。十島はどうしてそんな時間に帰宅していたのだ?
この学校は遅くとも5時半には全生徒を完全下校させる。十島は30分以上も、どこで何をしていたのだ。
彼女は制服だった。だから、いったん家に帰ったわけでもない。だいたい、私の寄った本屋だって、学校からバイクで10分かかる距離だ。
私は十島の住所を調べてみた。
やはり学校から歩いて10分強・・・。
「・・・・・・・・・。」
偶然ではない。おそらく十島は私を尾行してきたのだ。
彼女には“聖痕”の能力がある。あれの応用で、例えば私の行動を予知するとか・・・。

チャイムが鳴る。私は教室へ向かう。
この日、十島瑠璃子は欠席だった。そのときはまだ、体調でも崩したのかと思っていた。
だが、授業が終わってからかかってきた電話の内容を聞いて、私は凍りついた。
「うちの・・・瑠璃子が、昨日から家に帰ってないんです・・。そちらへ行ってませんか・・・?」
「え!? い、いいえ・・・。」
何だと。
失踪? いや、誘拐か?
三角先輩にこのことを話すと、昨日の夕方にも同じような電話があったという。
「どうしてそのとき・・・!」
「い、いや、そのちょっと前に十島瑠璃子本人から電話があったんだよ。ちょっと遅くなるけど心配するなと母に伝えてくれと・・・。」
「・・・・・・!」
「いや、おかしな話だと思ったんだけどね。何で母親に直接連絡しないのかなって・・・。」
確かに三角先輩の言う通りだ。私もすぐにおかしいと思った。

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この記事へのコメント

2012年06月13日 18:13
火剣「瑠璃子は制服だったのか」
コング「征服したい」
ゴリーレッド「何か言ったか?」
コング「でもかごめもいつでも制服。別におかしくないのでは」
火剣「かごめは家に帰れば私服だし、寝るときはパジャマだぞ」
コング「かごめのパジャマ姿! 夜這いプレイをしよう」
ゴリーレッド「一旦かごめから離れなさい」
火剣「そうだ。サトリンと瑠璃子に失礼だぞ」
コング「サトリンは声を変えられるのか?」
ゴリーレッド「なるほど、三角先輩に電話をしたのはサトリン?」
火剣「じゃあもう全裸で水車にくくりつけられているな」
ゴリーレッド「飛び過ぎだ」
コング「女は女に残酷。ぐふふふ」
ゴリーレッド「喜ぶところではない。助けないと」
火剣「誘拐か」
コング「火剣の得意な」
火剣「バッファロー! 主犯は激村親子だ」
ゴリーレッド「瑠璃子が心配だ」
コング「サトリンの拷問は辛らつそう」
ゴリーレッド「まだそう決まったわけではない」
2012年06月13日 21:55
>火剣さん
サトリン疑われすぎ・・・って、まあ無理ないですね。怪しすぎる。
彼女が声を変えられるのは、その通りなのですが。

八武「制服は、個々の肉体に合わせて作ってないからこそ、肉体の凹凸を際立たせる、たいへん良いコスチュームである。」
佐久間「ところが瑠璃子は着痩せするタイプなんだな、これが。」
アッキー「またネタバレを・・・。」
八武「着痩せ。男のロマン。」
佐久間「女のロマンでもある。学ランの良さと言ったら。」
山田「何でみんなそんなに制服が好きなんだ・・。俺も嫌いではないが。」
佐久間「そうか、今の私に足りないものは制服!」
山田「上品さだと思うな。」
佐久間「そんなもの昔から持ち合わせてない。」
山田「俺の言う上品とは、お高くとまった鼻持ちならない態度のことじゃない。もっとこう、人間としての・・」
八武「わかるわかる。私はタカビーな女を屈服させるのも好きだけどな。」
山田「どうしてもそういう話に持っていきたいわけだな?」
八武「制服を着たまま水車拷問というのも良い。」
佐久間「サトリンの拷問なら電撃方面だろう。」
八武「水車プラス電撃か。瑠璃子には過酷そう。ククク。」
山田「そもそもサトリンが誘拐したと決まったわけでは・・」

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