「サトリン」 第五話 虎の最後 5
屋敷から出て、3人は一息ついた。
「すごい美少女だったな。」
「ああ、リーダーの“理由”ってのはアレのことだな。」
「十中八九・・・。」
「これは是非とも応援したいところだが・・・。何しろ住む世界が違うもんなー。」
そう言いながら舜平は先程の光景を思い返していた。
(そうさ、住む世界が違う。)
舜平は心にモヤモヤしたものを感じたが、側の2人には気付かれなかった。
「強引にカッ攫っちまえばいいじゃねーか。」
「ヒゲ巻、リーダーはそういうのが駄目だと言ってるんだ。体だけなら、言い寄ってくる女には事欠かねえんだからよ。」
「リーダーらしくねぇ・・・。四の五の考えずにヤっちまえばいーんだよ。女なんて、ヤっちまえば言いなりだろ?」
「いや、本当に好きな相手にこそ強引にアプローチしにくいもんなんだって。」
「あぷろうち? また“いんてり語”かよ、津田っち。」
「話の腰を折るなよ。迫るってことだ。」
「ふーん・・・。舜平サン、どう思う?」
「へっ?」
先程から黙っていた舜平は、いきなり話を振られて素っ頓狂な声をあげた。
「ん、あー、・・・・。ってことは、リーダー、本気の恋ってことか・・・。」
「人の恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて死んじまえってな。ハハハハ。」
「この場合はリーダーに殴られて死にますけどね。」
「ハハハハ・・・・。」
3人で笑っていると、屋敷の中から塀を跳び越えて、先程のボロ毛布の人物が道へ降り立った。
「・・・! さっきの・・・・?」
「今までどこにいやがったんだ?」
「わかんねーのか津田っち。あのマリカとかいうスケとチョメチョメしてたんだよ。」
それを聞いて舜平の顔が強張った。
「そうか、なるほど、リーダーの恋路を邪魔するドブネズミというわけか。そうかそうか。」
舜平の真剣な調子に、枝巻はビビッた。
「や、やだなあ、冗談っすよ。」
しかし舜平は、その声を聞く前に毛布の人物の後ろに立ちはだかっていた。
「そこの毛布野郎! 何者だ!」
毛布の人物は立ち止まって後ろを振り向いた。
つづく
「すごい美少女だったな。」
「ああ、リーダーの“理由”ってのはアレのことだな。」
「十中八九・・・。」
「これは是非とも応援したいところだが・・・。何しろ住む世界が違うもんなー。」
そう言いながら舜平は先程の光景を思い返していた。
(そうさ、住む世界が違う。)
舜平は心にモヤモヤしたものを感じたが、側の2人には気付かれなかった。
「強引にカッ攫っちまえばいいじゃねーか。」
「ヒゲ巻、リーダーはそういうのが駄目だと言ってるんだ。体だけなら、言い寄ってくる女には事欠かねえんだからよ。」
「リーダーらしくねぇ・・・。四の五の考えずにヤっちまえばいーんだよ。女なんて、ヤっちまえば言いなりだろ?」
「いや、本当に好きな相手にこそ強引にアプローチしにくいもんなんだって。」
「あぷろうち? また“いんてり語”かよ、津田っち。」
「話の腰を折るなよ。迫るってことだ。」
「ふーん・・・。舜平サン、どう思う?」
「へっ?」
先程から黙っていた舜平は、いきなり話を振られて素っ頓狂な声をあげた。
「ん、あー、・・・・。ってことは、リーダー、本気の恋ってことか・・・。」
「人の恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて死んじまえってな。ハハハハ。」
「この場合はリーダーに殴られて死にますけどね。」
「ハハハハ・・・・。」
3人で笑っていると、屋敷の中から塀を跳び越えて、先程のボロ毛布の人物が道へ降り立った。
「・・・! さっきの・・・・?」
「今までどこにいやがったんだ?」
「わかんねーのか津田っち。あのマリカとかいうスケとチョメチョメしてたんだよ。」
それを聞いて舜平の顔が強張った。
「そうか、なるほど、リーダーの恋路を邪魔するドブネズミというわけか。そうかそうか。」
舜平の真剣な調子に、枝巻はビビッた。
「や、やだなあ、冗談っすよ。」
しかし舜平は、その声を聞く前に毛布の人物の後ろに立ちはだかっていた。
「そこの毛布野郎! 何者だ!」
毛布の人物は立ち止まって後ろを振り向いた。
つづく

この記事へのコメント
コング「サトリンでも泣かされる」
ゴリーレッド「どっちにしても殺されるかもしれない」
火剣「サトリンでも虎男でもないという可能性はあるぜ」
コング「九古?」
ゴリーレッド「しかし抱けばいいなりって、怪しい動画の見過ぎか?」
火剣「そんな女ばかりと思ったら大間違いのコンチキタローだ!」
ゴリーレッド「そもそもそんな女性はいないだろう」
コング「僕にアプローチは必要ない。押してダメなら押し倒せ」
火剣「この三人とどう違うんだ?」
コング「この三人は話の腰を折る。僕はヒロインの腰を折る」
ゴリーレッド「もっと酷い」
コング「冗談。ヒロインの体を傷つけるのは邪道」
火剣「夜月実も手枷足枷の内側にはやわらかいクッション。これは必須」
ゴリーレッド「縛る自体ダメだと思うが」
火剣「それより毛布男?の正体が誰かによって話が変わってくるな」
コング「ほっほっほ・・・のばあさん」
ゴリーレッド「ありえん」
もしも剛虎男だったら顔面蒼白ものですね。
九古鈍郎は軽々と塀を跳び越えるだけの身体能力は無いので、その線は無いですが・・・。
山田「抱けば言いなりという発想は、どこから来てるんだろうな。」
八武「しかし実は、犯せばいいというものではない。気持ちよくしないと。」
佐久間「当たり前だ。快楽で支配するのだ。そこんとこ枝巻はわかっとらん。」
山田「言いなりにすること自体が良くない。」
八武「お前にはMの願望がわからないんだ。」
佐久間「世の中にはな、誰かの言いなりになることが快感って奴も確実に存在するんだぜ。例えばアッキーは私の言いなりになるのが幸せなのだ。なぁ?」
アッキー「そそそ、そうです。しし、幸せです。」
山田「怯えてんじゃねえかよ!」
佐久間「アッキーは暴力に弱いから、殴れば言いなりになるぞ。」
山田「最悪・・・。」
佐久間「馬鹿な、コングも使っている極めて真っ当な戦術ではないか。」
山田「まともの基準にコングを持ってくるのがまともじゃない。」
佐久間「え、何、ニホンゴ難しい。」