孤独の王者は死を統べる (後)

この世界は死に向かっている。

生きていると、つらいことがある。
生きていると、悲しいことがある。
生きていると、苦しいことがある。
生きていると、吐き気のすることがある。

苛まれる。
胸が痛い。
お腹が痛い。
心が軋んで、いつまでも不安だけが消えない。

この世界は死に向かっている。

苦しいことを思い出す。
悲しいことを思い出す。
忘れていたことを思い出す。

ちょっとだけ傷つけられたことさえも。
ささくれのような引っかかりも。
ちくんと痛むことも。
ずきんと痛むことも。

不意に思い出す。
ふとしたことから思い出す。
連鎖的に思い出す。
脈絡あったり無かったり。

この世界は死に向かっている。

痛いよ。まー君。
生きているのが、しんどいよ。

積み重なった痛みが、消えないよ。
何度やっつけても、蘇ってくるよ。

それと戦うのに疲れるから、人は老いる。
疲れて、老いて、死んでいく。
そうだとすれば、生きることは何て虚しいんだろう。

まるで、この世界が意思を持ってるみたいだ。
生きとし生ける者に、死ねと。

いつまでも死ななければ、生き物が溢れかえってしまう。
だからなのか、生き物は必ず死んでいく。

私は死にたくないよ。
生きるのが、つらいのに。

この世界は死に向かっている。

生きたいと思うのは、ただ世界への反逆なのだろうか。

死にたいと思うのは、ただ世界への恭順なのだろうか。


―――冥王さんは、どう思いますか?



◆ ◆ ◆



極北の大地は凍りついていた。

1年に1日だけ温かい、極寒の地。
そこに先程まで、大きなクレーターがあった。
今は埋まっている。氷で埋め尽くされている。


「は・・・・・ははは、バカな・・・・・・・。」

冥王は双眼を丸くして、かきもしない汗をかいていた。
闇の衣を纏わなければ使えない、桁外れに凶悪な禁呪。完全なマダンテにこそ及ばないものの、そこらの不完全なマダンテなどは遥かに凌駕するはず。

それが。


「間に合って、よかった・・・。」

繰神冬未は、その場に泣き崩れた。

「まー君と、まー君に繋がる全てが、壊れなくてよかったよ・・・。」

「ふ、冬未・・・!?」

「あ、あんっ、あの、ひひ久しぶり、まー君。え、ああ・・・来ちゃっ、た。」

冬未は涙を拭いたはいいが、あがって舌が回っていない。
どもりながら照れている。


「ははははははは、まさか禁呪3つを押さえ込むとは、何て威力のマヒャデドスだ。ははは、これほどのマヒャデドスは、記憶を何万年遡っても見たことが無い。はははは、それほどのマヒャデドス、魔神級か。」

「今のはマヒャデドスじゃない・・・ヒャダルコだ。」

ひきつった顔で喋る冥王に、冬未は修正を加えた。

「ヒャダルコって、レベルアップしたのか・・・。って、冬未、お前、そんな危険な旅を!」

「ひゃんっ!」

勇者が大声を出したので、冬未は思わず怯んだ。
図らずも“雄叫び”の効果が出てしまったようだ。
冬未の耐性は高いが、勇者が相手だと低くなるのだ。

「あ、悪い・・・。」

「ううん。旅の途中、独りだと、つらいことや苦しいことばかり思い出してたけれど、ここに来たら大丈夫になった。あ、レベルアップは、あの四天王さんたちのおかげで。」

「四天王?」

冬未に気を取られて気付かなかったが、彼女の背後から4名が付いてきていた。

「あははー、魔王様ー、元の姿に戻られたんですねー。・・・良かった。」
「べ、別に、嬉しいなんて思ってないんだからね!」
「魔王様、お久しぶりだべ。竜王様も、皆の衆も。」
「悔しいです。私がいない間に、殆ど話が終わりかけているじゃないですか。」

「ちなみにー、ふゆみんのレベルアップはー、“ふしぎなアメ”というアイテムでレベルアップしたからー、危険なモンスターとは戦ってないよー。」


「心強いぜ・・・。」

勇者は嬉しくて笑ってしまった。

「敵対していた奴らと手を組むのが、こんなに気分がいいものなんてな。」

そしてスーラが、あらためて冥王を睨む。

「あらためて、言わせてもらいます。これだけの戦力を相手に、もはや太刀打ちできまい! ハルカ先輩の抜け殻を土産に、冥土へ帰りなさい・・・!」

そのセリフを皮切りに、勇者が、戦士が、魔法使いが、賢者が、魔王が、ハルが、竜王が、グレースが、神竜が、魔物使いが、コアトルが、メタルキングが、虹孔雀が、ヘイトが、ジェラシーが、マリスが、パンプキンが、一斉に戦闘態勢に入り、冥王をねめつける。



ただひとり、冬未だけが違っていた。



「待って!」



いつの間にか、冬未は冥王の真ん前に立っている。
誰も彼女の動きが見えなかった。

「まー君が、殆ど正解、言ったよ。敵対していた相手と手を組むのは気分いいって。」

「ふ、冬未、お前まさか・・・!」

「そうだよ、まー君。私は冥王さんと仲良くしたい。」

その言葉に、冥王も含めて全員が凍りついた。

「人類と、魔族と、竜族が、手を結べるなら、死族と仲良くしたっていいじゃない。私にとって、死族は希望なんだよ。死族がいるから、冥王が復活したから、私は死ぬのが恐くなくなった。」

冬未は胸に手を当てて話し続ける。

「恐いことって、自分の存在が、なーんにも無くなっちゃうことなんだよ。小さい頃から考えてた。死んだら、どうなるんだろう。死んだら、何にも無くなるって、ずっと思ってた。自分というものが一切合財、無くなってしまうって、考えるほど恐くて、大人になっても、震えるほど恐い。不老不死を求める人たちを、愚かだと言えない。それほど恐い。・・・でも、冥王がいれば、死んでも存在は残る。」

「ふ、冬未、何を言ってるかわかってんのか・・・?」

「まー君、ふふ、そういう月並みなセリフを言って欲しかったんだ。確かに死族になれば、生前の人格は崩れている。でもね、そんなこと、生きてる間だって、しょっちゅう起こってるんだよ。つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、ヘドが出ること、色んなことを経験して、変わってないつもりでも変わってしまう。子供の頃の自分と、今の自分が、連続してるとは思えない。人間は、生きてる間でも、何度でも死んでるんだ。」

「・・・・・・。」

勇者が言葉を詰まらせたのを見て、魔王が代わった。

「そいつは、冥王は、世界をメチャクチャにしたんだ。かつて世界を、恐怖と絶望で染め上げた。死族が跋扈し、生きとし生ける者は次々と殺されていった。パンプキン、マリス、ジェラシー、ヘイト。どうやら人間のところへ行ってたみたいだが、死族が来てなかったか? たくさん人が殺されたんじゃないのか?」

「・・・ええ、そうよ。たくさん殺された。あたしは間に合わなかった。」
「全ては守りきれませんでした。悔しいです。」
「ボクはねー、善意なんて信じないんだー。ここで冥王を封印しなかったら、後で悔やんでも悔やみきれない。」
「オラも流石に、死族だけは・・・。」

「死族は命を冒涜する。死んでも大丈夫ってことになれば、命の価値は安っぽくなる。醜い死体の悪足掻きに、生きてる奴が――」



「やめてよ。」



冬未の発したのは、決して大きな声ではなかったが、静まり返るに十分な迫力を持っていた。

「ねえ、心を傷つけるのって、簡単なことなんだよ? 集中して気合を入れてるときに、そんなこと与り知らない奴の、ちょっとした軽口で奈落の底まで落とされるんだ。楽しんでるときに水を差されたら、心が壊れそうになる。好きなものを汚い言葉で悪く言われて、眠ってる間も胸が痛い。大切な思い出を嫌な言葉で汚されて、言い表しようもなく酷い気持ちになる。嫌いなものを嫌いって、簡単に言わないでよ!」

激昂したことに本人が一番驚いたのか、言い終わってすぐに冬未は口を結んで涙ぐんだ。
そして息を吐いて、再び冷静に語り出した。

「・・・どうしても合わない奴って、いると思う。私も、いるし。そんなのと仲良くしなくていい。たくさんの死族が、たくさんの命を踏み躙ったのは事実だから、それを許せなんて言わない。でも、死族であるというだけで仲良く出来ないなんて、決め付けないで。それと―――」

打って変わって、ゾッとするような笑み。



「今の冥王は、紫藤ハルカの、封印術が使える導師の肉体を乗っ取っている。この意味、わかるよね?」



それに対し、最初に声をあげたのは冥王だった。

「ははははははは、バレちゃったか。はははは、そうさ、封印術は逆転させれば、封印術に対抗できる。ははは、封印が失敗したときに種明かしするつもりだったのに、とんだ名探偵もいたものだ。はははは、流石は、わたしの娘といったところかな。久しぶり。」

「あ、そうなんだ。初めまして、じゃないけど、こんにちは、お母さん。」

「は・・・・」

「騙されるな冬未! そいつは、お前の母親の記憶を持ってるだけだ!」

「あ、やっぱり、まー君は知ってたんだ。私の母親が紫藤ハルカだってこと。」

「う・・・」

「お母さんの記憶を持っていて、別人格か。やっぱりそれも、私にとってはお母さんとしか思えないな。」

「ちょっ・・」

ツッコミを入れようとする勇者をスルーして、冬未は冥王に向かい合う。

「ねえ、あなたは誰?」

「ははは、わたしは冥王。冥王ハルカ。」

その言葉に驚いたのは、この場の殆ど全員だった。
冥王の名前はゾーマのはず。
そう言えば、ダークネスアトミックジェイルを使うとき、「冥王ハルカの名において」と言っていたことを思い出した。

「ふ、冬未、そんなことは証拠にならない! 冥王なら、そんな偽装くらい・・」

「だったらどうだっていうの。」

「っ・・・?」

「殺される? 殺されてもいいよ。」

強がりではなく、当たり前のように。

「まー君には話したことあるよね。私の、漆黒の夢の話。魔王になって、世界を滅ぼしたいって夢。あのとき、まー君は真剣になって怒ってくれたよね。嬉しかったあ・・・。」

「冬未・・・。」

「今でもね、漆黒の夢は覚めないんだ。私が滅びの魔王になって、まー君たちと戦う夢。割と本気で、私は世界中の生き物を殺したいと思ってる。そんな“漆黒の感情”が私の中には確実に存在する。だからね、みんな死んで、みんな死族になって、幸せに暮らすんでもいいと思ってるんだ。」

「そんな・・・そんなこと、言わないでくれ・・・。」

「ふふ、やっぱり引いちゃうよね。ドン引きだよね。おかしいよね。・・あは、大勢の人は、泣いたり笑ったりしながら、しっかりと人生を歩んでいる。私がメチャクチャだと思う世の中で、普通に暮らしている。それがね、たまらなく憎いんだ。たまらなく悔しいんだ。踏み潰してやりたくなるんだ。心が餓えて、心が哭いて、世界を貪りたくなって、喰って噛んで嚥み込んで、粉々に擂り潰してやりたくなるんだ。そうして初めて私の魂は満たされる。ぐちゃぐちゃ血みどろの、暗黒色の夢だ。私の夢では世界の8割の人が死んでいる。そんなことを考えるのが、楽しくて仕方ない。」

「ははははははは、流石は、わたしの娘だ。ははは、共に世界を死の世界に変えようではないか。」



「やだよ。」



「は・・・?」

冥王は、あんぐりと口を開けて固まる。

「・・・私が言うのもおかしいけどね、世の中には、実現しちゃいけない夢が確実に存在する。実現していい夢は、愛する人と、それに繋がる全ての人と分かち合える夢だけだよ。漆黒の夢は、夢のままに、夢の中だけで楽しめばいい。それで我慢できる。みんな死んでもいいって思っても、みんな殺してやるとは思わないよ・・・。冥王さんは、どうなの? 生き物を皆殺しにするって夢、我慢できない? お母さん?」

「ははは、出来ない。そんなことは出来ない。」

相変わらず抑揚の無い声だが、どこか感情が籠もってるように感じられたのは、勇者だけではなかった。

「・・・ねえ、冥界って、どんなところ? 真っ暗闇で、何にも無くて、何も見えない、何も聞こえない? 私が考えた“死”で、もしも存在が、意識が残っても、そんな真っ暗闇の中で独りぼっちでいるなんて、無になるのと同じくらい恐かった。お母さんは、冥王さんは、そんな暗闇の中で、どれだけ過ごしてきたの? さっき、何万年って言ったよね。どれだけ長く存在してるの? 私だったら、きっと耐えられない。独りは寂しい。独りは悲しい。独りは、簡単に心が歪む。恐い、恐い、恐い、恐い恐い、独りになるのは恐い。もしも、お母さんが、独りが恐いなら、私が死族になって、ずっと側にいるよ。それで他は見逃してくれない?」

「待て、冬未! お前が犠牲になってのハッピーエンドなんて、俺は認めないぞ!!」

「ありがとう、まー君。私も同じ意見だよ。死んだら無になるんだったら、私だって絶対こんなこと言わない。永遠に暗闇を彷徨うのでも、自己犠牲なんかゴメンだ。でもね、死んでも、私が恐かった“死”じゃないから、安心して死ねるんだ。ゾンビか何かになっても、絶対まー君のこと、忘れないからね!」


「はははははは、よくぞ言った、娘よ! さァ、わたしの腕の中で生き絶えるがいい!」



冥王の右手が振り下ろされた。





つづく

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この記事へのコメント

2013年12月04日 18:40
火剣「冬未!」
コング「ふゆみん」
ゴリーレッド「四天王もいる」
火剣「ヘイトは魔王にも嫌悪で迫るのか」
コング「ブレない美少女」
ゴリーレッド「冬未、名言連発だ」
火剣「人間は生きている間でも何度も死んでる」
ゴリーレッド「最初の詩と繋がる」
火剣「心を傷つけるのって、簡単なことなんだよ」
ゴリーレッド「嫌いなものを嫌いって簡単に言うな」
コング「なぜ僕の顔を見る?」
火剣「冬未の母は紫藤ハルカ」
コング「冥王ハルカ? ゾーマではない」
ゴリーレッド「死後の世界かあ」
コング「ギャルは死語か?」
火剣「その死語じゃねえ。死後だ」
コング「何万年も生きてると孤独感が過ごそう。麒麟はどうなんだ?」
ゴリーレッド「キリン?」
火剣「死なないって辛くねえか?」
ゴリーレッド「地球人は約70億人。困った人を助けるという仕事をしていれば、365日24時間働いても足りない」
コング「70億人の中の美女および美少女だから少しは減るだろう」
ゴリーレッド「何を言うこりん。私は老若男女分け隔てない」
火剣「嘘はさておき、冬未ほどの女の叫びだからこそ胸に迫るんだ。彼女に通りいっぺんの説教は通じないぜ」
コング「でもゾンビになったら忘れると思う」
ゴリーレッド「水を差すな」
火剣「まさか冥王は冬未をやる気か?」
コング「やるの漢字はどっちだ」
ゴリーレッド「クロスカウンター!」
コング「だあああ!」
ゴリーレッド「あしたはどっちだ」
火剣「結末を想像できねえ」

2013年12月04日 22:37
>火剣さん
真打ち登場、繰神冬未! 四天王と共に参上です。惨状を食い止め、しかし予想外のことを言い始める・・・!
侮蔑や嫌悪が耐え難い苦痛である冬未。それがたとえ、敵方の死族や冥王へ向けられたものであっても。冥王も心を揺らされてるようですが、振り下ろされる手!

山田「よけろ!」
佐久間「冬未はよけない。」
山田「いや待てよ、あれだけ強ければ、冥王の攻撃くらいは・・」
佐久間「冬未の肉体強度は特に高いわけじゃない。魔力は桁外れでも、肉体は魔法使いにも劣る。」
八武「重要なことは、ゾンビになっても可愛いままかどうかだ。」
山田「人格が残ってなきゃ駄目だろ!」
佐久間「既に病んでるけどな。」
山田「傷つきやすいんだ。普通なら忘れられることでも傷として残る。」
佐久間「だから心を病む。」
八武「可哀想に。私の病院へおいで。」
山田「お前は二言目にはそれだな・・。」
八武「しかし、傷つきやすいからこそ冥王の孤独も理解する。だから傷は重要。」
佐久間「確かに、長く生きてると、世界から乖離したような感覚が強くなってくる。」
山田「だから嫌悪や苛立ちも好むのか。」
佐久間「好んでるわけじゃないが、生きる糧になるからな。」
八武「俗っぽいほど世界と馴染む。」
佐久間「マイナス感情が世界と自分を繋げている。」
山田「強いな。」
佐久間「冬未も弱いわけじゃない。心の闇を肯定しながら、光へ向かって歩いている。」
八武「最後には必ず光差す道を選ぶタイプ。」
山田「明日は光でありますように・・・!」
2013年12月04日 23:09
圧巻。大迫力。何だか冬未さんがこの語りをするためだけに今まで話があったような気がしてきました。勇者達は死族とも手を繋げるのか。

白龍「今のは吹雪ではない。氷のつぶてだ。」
チュルーリ「おや、冬未の様子が?」
ルビデ「おめでとう、冬未は偽善の神に神化した。」
白龍「まー君の前だと素に戻る冬未さん。」
チュルーリ「四天王も来て、今までの登場人物がほぼそろい踏みか。」
ルビデ「ヲイヲイ、冬未君。死族と人間が手を組む、だと?少女の夢物語も大概にしたまえ。起きている時に夢を見てはいけません。特に戦場では理想を語ると死ぬぜ?」
白龍「死族と仲良くしてハッピーエンド。」
ルビデ「ザッケンナ!」
白龍「わっ、びっくりした。」
ルビデ「ア~ン?何度言ったら分かんの?そんな夢物語は存在しませ~ん。」
白龍「今日はやたらと絡むね。」
ルビデ「魔王さんも言ってたろ?死族と手を組むなんてあり得ないって。それをお前らはたかがヒャダルコ使いの少女の絵空事をボケーっと聞いてただけじゃねえか!甘いんだよ!隙だらけなんだよ!だから冥王の封印に失敗するんだよー!」
白龍「そう言えば冥王ゾーマ、ハルカを乗っ取ったつもりが半々で融合したような感じに。」
ルビデ「ほ~れほれ、母親の敵討ちだ。妻の弔い合戦だ。死族とは憎しみ合うことしか出来ないんだよ~?」
白龍「そうか、冥王が魔王の妻に。」
ルビデ「ざっけんな!」
2013年12月04日 23:10
白龍「うおっ、びっくりした。」
ルビデ「何度も言わせるな!生者と死族は決して相いれぬ領域!片方の立場に立てば片方を否定するしかない!どちらも立てることは不可能!全てが手を結ぶ世界など実現するものか!お前達人間は醜く争っているのがお似合いの姿だ!どうした、国王?さっさと疑心暗鬼にならんか!」
白龍「う~わ、悪魔、天邪鬼。」
ルビデ「冬未は狂っている。お前は漆黒の夢でも見てな!」
白龍「そうは問屋がおろし大根。」
チュルーリ「そうだ、ここから始まる冬未の母親殺害。」
ルビデ「おっと、そうだった。オレ様としたことが、つい熱く語ってしまった。冬未ちゃんが、頭おかしいみたいに思われたくないからフォローをな。」
白龍「ざっけんな。お前は悪魔にとってのバッドエンドを回避したいだけだろ。」
ルビデ「いやいや、冬未がこれをおおっぴらに言ったら危険思想で弾圧の対象だ。こんな可愛い女の子をそんな危険な目に合わせるなんて、白龍は人でなしだなあ。」
白龍「ルビデの毛嫌いするものが透けて見えるな。」
ルビデ(…世界中の全員と手を繋ごうだなんて、危険思想もいいところだ。しかも、それを実現させられるだけの強い力を持っている…。あいつを思い出すんだよな…。)
2013年12月04日 23:45
>千花白龍さん
言われてみれば、白木翼と繰神冬未は雰囲気が似てますね。思想、強さ、ついでに容姿も近いです。
この方向性になったのは「吹雪に刻む哀悼歌」の頃でした。冬未も自分が言ってることは、この辛辣な世界では絵空事に過ぎないということは承知しています。しかし自分の言葉ではなく愛する勇者の言葉だからこそ、偽りではない実感を持って主張できています。

佐久間「また悪魔がマイナス感情を増幅しに来たぞ。全然フォローになってねえよ。冬未が聞いたら、また心を痛める。」
山田「まったくだ。何が偽善だ。魔界へ帰って地べたで寝てろ。くだらねえ悪夢は、これで終わりだ!」
八武「勇者かっ。」
山田「そもそも、冬未は別に、世界中の全員と手を繋ごうとしてるわけじゃないしな。」
佐久間「ルビデと繋ぐ手は無いだろう。嫌悪や侮蔑を容易く口にするタイプは、人間でも悪魔でも同じように見えている。」
山田「その点では俺や佐久間も駄目かな。」
佐久間「しかし何気にチュルーリも来てるな。母殺し、ねえ・・。」
八武「ルビデは滅びの魔王ふゆみんの方が好きなんだな。」
佐久間「奴は強大な悪に仕えたいという、参謀嗜好があるんだよ。忠実であっても忠誠は無いがね。」
山田「何にせよ大団円には必要ない奴だ。梅花さんにこそ来てほしい。」
佐久間「まだ大団円かどうかはわからないぞ。」
山田「いやいや、ここまで来たら大団円だろ!」
佐久間「しかし、大っぴらに言ったらキチガイ呼ばわりされるのは、ルビデが想像している通りか、それ以上だ。冬未を理解できるのは、およそ勇者くらいのものなんだよ。」

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