決闘迷宮 8 Rabbit-Ⅰ この迷宮のルール
◆ ◆ ◆
ありす るっくす あっぷ
しー しーず あ らびっと
ふー あー ゆー
しー あすくす
あいむ ざ ほわいとらびっと
ひー るっくす あっと ひず うぉっち
おー あいむ れいと あいむ れいと
ひー らんず いんとぅー あ ほーる
ありす ふぉろうず ひむ
だうん だうん だうん・・・・・・
ありす うぇんと だうん あ びっぐ ほーる
しー けいむ とぅー わんだーらんど
しー ふぇる いんとぅー ざ ぷーる おぶ はー てぃあーず
ざ まうす ざ どーどー あんど あざー すとれいんじ あにまるず わー いん いっと
ぜい すわむ とぅー ざ しょあー
ぜん ざ どーどー せっず れっつ れーす
いと わず あ すとれいんじ れーす
さむ りゃん ふぁすと
さむ りゃん すろーりー
さむ でぃどぅんと らん
あふたー ざ れーす ぜい あすくっど ふー わん
びー くわいえっと せっど ざ どーどー
えぶりわん わん!
◆ ◆ ◆
あの日からエドモンドは、おかしくなってしまった。
ずっと表情も変えずに固まったままでいると思えば、急に奇声を発して教室中を走り回ったり、飛び降りようとして窓枠によじ登ったりした。
塞ぎこんでるかと思えばケラケラと笑ったり、何でもないのに怒り出したり、教師に向かって怒鳴ったりした。
かつての大人しく気弱な彼からは、とても考えられないことだった。
成績は急降下し、ランドクラスでも最低となった。
カウンセラーに相談しようかという案も出た。退学にする意見も出た。
しかしマッケンジー校長が沈痛な顔で否定するので、教職員の誰も、それを押し切れなかった。
やがてエドモンドは、張り付いた笑顔のままで過ごすことが多くなった。
問題行動も減っていき、しかし様子は麻薬中毒の患者にも似た、“ラリってる”状態に近かった。
とうとうエドモンドは、カウンセラーのところへ強制的に連れていかれた。
あの日からエドモンドは、おかしくなってしまった。
少なくとも、傍目には。
「先生。さようなら。」
久方ぶりに普通の言葉を話して、それを最後にエドモンドはアカデミアから姿を消した。
◆ ◆ ◆
「ボクのターン、ドロー! 《ダーク・ヒーローゾンバイア》を召喚し、《神獣王バルバロス》に攻撃!」
エルス・レッスル:LP8000→7800
試験官の女の子にダメージを与えた。
「やりますね。準備万端という感じですね。このわたし、エルス・レッスル、準備をする人間が好きです。デュエルも人生も、9割は準備で決まります。戦いとは、準備の結果に過ぎないのです。準備こそ至高。自分が準備不足ではないかと常に点検してこそ人生。そうは思いませんか? そう思いますか。あなたもそう思いますか。嬉しいですね。」
準備不足 (レディー・ゴー・ノット) レベル1能力 (所有者:エルス・レッスル)
互いのスタンバイフェイズをスキップする。
「カードを1枚伏せて、ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP8000、手札4
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7800、手札4
場:
場:伏せ×1
「さてさて、どうしたものでしょうか。このわたしのターン、ドロー。伏せカード《リビングデッドの呼び声》でバルバロスを復活させます。このバルバロスは妥協召喚したときと違い、攻撃力3000ポイント。更に2回攻撃の《不意打ち又佐》召喚。バルバロスで攻撃!」
「うっ・・・!」
《ダーク・ヒーローゾンバイア》 (破壊)
エドモンド・ホワイト:LP8000→7100
「続いて又佐の2回攻撃。」
「くっ・・・!」
エドモンド・ホワイト:LP7100→5800→4500
「ここで《時の飛躍》を使いたいところですが、試験でそこまで厳しくするつもりはありません。ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札4
場:
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7800、手札4
場:神獣王バルバロス(攻3000)、不意打ち又佐(攻1300)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)
「ボクのターン、ドロー! 《ダーク・ヒーローゾンバイア》を召喚して、又佐に攻撃!」
「ふむ、いい攻撃です。」
《不意打ち又佐》 (破壊)
エルス・レッスル:LP7800→7000
「ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札4
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7000、手札4
場:神獣王バルバロス(攻3000)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)
「さて、幾ら試験といっても甘やかしはしませんよ。ドロー、バルバロスを生贄にガーゼットを召喚。攻撃力は6000ポイント。」
「う・・・・」
「ゾンバイアに攻撃!」
「そ、速攻魔法《収縮》を発動!」
「おお、なんと!」
《偉大魔獣ガーゼット》 (攻6000→0) (破壊)
エルス・レッスル:LP7000→4900
「その《収縮》、先程の攻防で敢えて使わず、ここぞというときに使ってくるか。このセンスは準備が良い! カードを1枚伏せて、ターンエンドですよ!」
「ボクのターン、ドロー!」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札5
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:
エルス・レッスル:LP4900、手札3
場:
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)、伏せ×1
「まずは魔法カード《大嵐》で一掃します!」
「なんと!」
《リビングデッドの呼び声》 (破壊)
《次元幽閉》 (破壊)
「そして《死者蘇生》で《神獣王バルバロス》を蘇生!」
《ダーク・ヒーローゾンバイア》は、相手に直接攻撃できないというデメリットがある。
このターン、新たなモンスターを出さないと攻撃は出来ない。
・・・というわけではないっ!
「速攻魔法《禁じられた聖杯》で、ゾンバイアの攻撃力を400アップし、効果を無効にします! これでゾンバイアは直接攻撃できる!」
エルス・レッスル:LP4900→2400→0
「お見事、エドモンド・ホワイト。これから君はダンジョン探検者の一員よ。この特製デュエルディスクをプレゼントするよ。それと、コードネームを決めておきたまえ。」
「コードネーム・・・。」
ボクは考えた。
ふと思い浮かんだのは、公園で出会った女の人のことだった。
車椅子に乗っていて、小さな子供を連れていた。側にいた男の人は、きっと父親だろう。
出会ったと言っても、話をしたわけじゃない。
少し離れたところから、悪く言えば盗み見、盗み聞きしていたんだ。
いつまでも見ていたくなるような、花が咲いたような光景だった。実際に公園には花が咲いていたけど。
大人って、ああいう人たちのことを言うんだな。
若々しいのに落ち着いていて、毎日ビクビクしているボクとは大違いだと思ったんだ。
でも、今のボクなら、あの輪にも入れる資格があると思う。
彼女はアリスと名乗った。「不思議の国のアリス」に出てきてもおかしくない、大人の人に言うのもおかしいかもしれないけど、可愛らしい人だった。
「不思議の国のアリス」に出てくる、白い兎。
そのコードネームを貰うよ。
「ボクは“ラビット”。デュエリストだ。」
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
<Duel Labyrinth : Rulebook>
ルール1:このダンジョンではデュエルの勝敗が法律に優先される。(双方が望めば賭けデュエルも可)
ルール2:このダンジョンでは電子マネー以外の通貨は使用できない。(所持金はデュエルディスクに記される)
ルール3:このダンジョンでは電子マネーによって買い物が出来る。(品揃え豊富、娯楽場もあるよ)
ルール4:電子マネーはデュエルに勝利することで入手できる。(イベントでも入手できるよ)
ルール5:禁止・制限リストは地上のものを流用する。(イベントによっては例外あり)
ルール6:デュエルの敗者は“ライフ・フェザー”を1つ失う。
ルール7:同じデュエリストとは連続してデュエルすることは出来ない。
ルール8:挑まれたデュエルを断った場合、敗北扱いとする。
ルール9:“ライフ・フェザー”はショップで購入できる。(イベントでも入手できるよ。)
ルール10:“ライフ・フェザー”が0になった者は“楽園”へ連れて行かれる。
ルール11:ダンジョン内部を6名の“駒”が移動する。
ルール12:“駒”とのデュエルに勝利した場合、“ライフ・フェザー”を1つ獲得する。
ルール13:“駒”とのデュエルに敗北した場合、失う“ライフ・フェザー”は2つとする。
ルール14:“駒”とは1対1でしかデュエルできない。
ルール15:“駒”は挑まれたデュエルを断らない。
ルール16:ゲームマスターは“楽園”とダンジョンを行き来する。
ルール17:“楽園”は3名の“番人”によって守られている。
ルール18:ゲームマスターはプレイヤーに嘘をつかない。(情報を制限するのは可)
ルール19:ゲームマスターは自分の裁量で、プレイヤーに不利なルールを一時的に解除できる。
ルール20:ゲームマスターに勝利すれば、ゲームマスターの持つ全ての権限を獲得する。
エルス・レッスルという少女に渡されたデュエルディスクには、様々な特殊機能が付いていた。
このダンジョンでのルールは20項目。よく読んで、準備しなければならない。大切なのは準備だ。
誰も助けてくれないし、誰にも頼ることが出来ないんだから。
“ラビット”。ボクは兎。白い兎。
このダンジョンに潜る、獣。
ルール1:このダンジョンではデュエルの勝敗が法律に優先される。(双方が望めば賭けデュエルも可)
ルール2:このダンジョンでは電子マネー以外の通貨は使用できない。(所持金はデュエルディスクに記される)
ルール3:このダンジョンでは電子マネーによって買い物が出来る。(品揃え豊富、娯楽場もあるよ)
ルール4:電子マネーはデュエルに勝利することで入手できる。(イベントでも入手できるよ)
ルール5:禁止・制限リストは地上のものを流用する。(イベントによっては例外あり)
電子マネー?
ええと、これか。ディスクに記録されている。
ラビット:DM100000
10万という額が多いのか少ないのかは、わからない。
けれどライフポイントの初期値が8000なんだから、多いんじゃないかな・・・?
ルール6:デュエルの敗者は“ライフ・フェザー”を1つ失う。
ルール7:同じデュエリストとは連続してデュエルすることは出来ない。
ルール8:挑まれたデュエルを断った場合、敗北扱いとする。
ルール9:“ライフ・フェザー”はショップで購入できる。(イベントでも入手できるよ。)
ルール10:“ライフ・フェザー”が0になった者は“楽園”へ連れて行かれる。
“ライフ・フェザー”は、DMと同じ画面に表示されている。
これがボクの生命線だ。
ラビット:LF3
ちなみにショップでの購入額は10万DM・・・今のボクの所持金と同じだ。
ただし最大値が3なので、今は買えない。
100万DMを支払えば最大値を増やすことも出来るらしく、7まで増やせるという。
気になるのは、“楽園”という言葉。
この脈絡で使われると、嫌な感じがする。
ルール11:ダンジョン内部を6名の“駒”が移動する。
ルール12:“駒”とのデュエルに勝利した場合、“ライフ・フェザー”を1つ獲得する。
ルール13:“駒”とのデュエルに敗北した場合、失う“ライフ・フェザー”は2つとする。
ルール14:“駒”とは1対1でしかデュエルできない。
ルール15:“駒”は挑まれたデュエルを断らない。
チェルシーが言ってた、チェスの駒。おそらく、それだ。
キング、クイーン、ナイト、ルーク、ビショップ、ポーンで、6種類。6人。
駒デュエリストとの対決は、基本となるデュエルに、ライフ・フェザー1つを賭けるという条件がプラスされる。そのように解釈すればいい。
ルール16:ゲームマスターは“楽園”とダンジョンを行き来する。
ルール17:“楽園”は3名の“番人”によって守られている。
ルール18:ゲームマスターはプレイヤーに嘘をつかない。(情報を制限するのは可)
ルール19:ゲームマスターは自分の裁量で、プレイヤーに不利なルールを一時的に解除できる。
ルール20:ゲームマスターに勝利すれば、ゲームマスターの持つ全ての権限を獲得する。
楽園。さっきも出てきた単語。ゲームマスターの本拠としか記されていない。
けれど、そこに入る方法は載っていた。
ひとつはライフ・フェザーを全て失うこと。しかしこれは何をされるかわからない。
もうひとつは、3名の番人にデュエルで勝利すること。
でも、ただ勝利するだけじゃ駄目だ。今のボクには不可能だ。
それでも、そこがゲームマスターの本拠地なら。
ボクは行かなくてはならない。
あいつに、あいつらに勝って、今まで踏み躙られてきたボクの誇りを、ぜんぶ取り戻すんだ。
ありす るっくす あっぷ
しー しーず あ らびっと
ふー あー ゆー
しー あすくす
あいむ ざ ほわいとらびっと
ひー るっくす あっと ひず うぉっち
おー あいむ れいと あいむ れいと
ひー らんず いんとぅー あ ほーる
ありす ふぉろうず ひむ
だうん だうん だうん・・・・・・
ありす うぇんと だうん あ びっぐ ほーる
しー けいむ とぅー わんだーらんど
しー ふぇる いんとぅー ざ ぷーる おぶ はー てぃあーず
ざ まうす ざ どーどー あんど あざー すとれいんじ あにまるず わー いん いっと
ぜい すわむ とぅー ざ しょあー
ぜん ざ どーどー せっず れっつ れーす
いと わず あ すとれいんじ れーす
さむ りゃん ふぁすと
さむ りゃん すろーりー
さむ でぃどぅんと らん
あふたー ざ れーす ぜい あすくっど ふー わん
びー くわいえっと せっど ざ どーどー
えぶりわん わん!
◆ ◆ ◆
あの日からエドモンドは、おかしくなってしまった。
ずっと表情も変えずに固まったままでいると思えば、急に奇声を発して教室中を走り回ったり、飛び降りようとして窓枠によじ登ったりした。
塞ぎこんでるかと思えばケラケラと笑ったり、何でもないのに怒り出したり、教師に向かって怒鳴ったりした。
かつての大人しく気弱な彼からは、とても考えられないことだった。
成績は急降下し、ランドクラスでも最低となった。
カウンセラーに相談しようかという案も出た。退学にする意見も出た。
しかしマッケンジー校長が沈痛な顔で否定するので、教職員の誰も、それを押し切れなかった。
やがてエドモンドは、張り付いた笑顔のままで過ごすことが多くなった。
問題行動も減っていき、しかし様子は麻薬中毒の患者にも似た、“ラリってる”状態に近かった。
とうとうエドモンドは、カウンセラーのところへ強制的に連れていかれた。
あの日からエドモンドは、おかしくなってしまった。
少なくとも、傍目には。
「先生。さようなら。」
久方ぶりに普通の言葉を話して、それを最後にエドモンドはアカデミアから姿を消した。
◆ ◆ ◆
「ボクのターン、ドロー! 《ダーク・ヒーローゾンバイア》を召喚し、《神獣王バルバロス》に攻撃!」
エルス・レッスル:LP8000→7800
試験官の女の子にダメージを与えた。
「やりますね。準備万端という感じですね。このわたし、エルス・レッスル、準備をする人間が好きです。デュエルも人生も、9割は準備で決まります。戦いとは、準備の結果に過ぎないのです。準備こそ至高。自分が準備不足ではないかと常に点検してこそ人生。そうは思いませんか? そう思いますか。あなたもそう思いますか。嬉しいですね。」
準備不足 (レディー・ゴー・ノット) レベル1能力 (所有者:エルス・レッスル)
互いのスタンバイフェイズをスキップする。
「カードを1枚伏せて、ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP8000、手札4
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7800、手札4
場:
場:伏せ×1
「さてさて、どうしたものでしょうか。このわたしのターン、ドロー。伏せカード《リビングデッドの呼び声》でバルバロスを復活させます。このバルバロスは妥協召喚したときと違い、攻撃力3000ポイント。更に2回攻撃の《不意打ち又佐》召喚。バルバロスで攻撃!」
「うっ・・・!」
《ダーク・ヒーローゾンバイア》 (破壊)
エドモンド・ホワイト:LP8000→7100
「続いて又佐の2回攻撃。」
「くっ・・・!」
エドモンド・ホワイト:LP7100→5800→4500
「ここで《時の飛躍》を使いたいところですが、試験でそこまで厳しくするつもりはありません。ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札4
場:
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7800、手札4
場:神獣王バルバロス(攻3000)、不意打ち又佐(攻1300)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)
「ボクのターン、ドロー! 《ダーク・ヒーローゾンバイア》を召喚して、又佐に攻撃!」
「ふむ、いい攻撃です。」
《不意打ち又佐》 (破壊)
エルス・レッスル:LP7800→7000
「ターンエンドです。」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札4
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:伏せ×1
エルス・レッスル:LP7000、手札4
場:神獣王バルバロス(攻3000)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)
「さて、幾ら試験といっても甘やかしはしませんよ。ドロー、バルバロスを生贄にガーゼットを召喚。攻撃力は6000ポイント。」
「う・・・・」
「ゾンバイアに攻撃!」
「そ、速攻魔法《収縮》を発動!」
「おお、なんと!」
《偉大魔獣ガーゼット》 (攻6000→0) (破壊)
エルス・レッスル:LP7000→4900
「その《収縮》、先程の攻防で敢えて使わず、ここぞというときに使ってくるか。このセンスは準備が良い! カードを1枚伏せて、ターンエンドですよ!」
「ボクのターン、ドロー!」
エドモンド・ホワイト:LP4500、手札5
場:ダーク・ヒーローゾンバイア(攻2100)
場:
エルス・レッスル:LP4900、手札3
場:
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)、伏せ×1
「まずは魔法カード《大嵐》で一掃します!」
「なんと!」
《リビングデッドの呼び声》 (破壊)
《次元幽閉》 (破壊)
「そして《死者蘇生》で《神獣王バルバロス》を蘇生!」
《ダーク・ヒーローゾンバイア》は、相手に直接攻撃できないというデメリットがある。
このターン、新たなモンスターを出さないと攻撃は出来ない。
・・・というわけではないっ!
「速攻魔法《禁じられた聖杯》で、ゾンバイアの攻撃力を400アップし、効果を無効にします! これでゾンバイアは直接攻撃できる!」
エルス・レッスル:LP4900→2400→0
「お見事、エドモンド・ホワイト。これから君はダンジョン探検者の一員よ。この特製デュエルディスクをプレゼントするよ。それと、コードネームを決めておきたまえ。」
「コードネーム・・・。」
ボクは考えた。
ふと思い浮かんだのは、公園で出会った女の人のことだった。
車椅子に乗っていて、小さな子供を連れていた。側にいた男の人は、きっと父親だろう。
出会ったと言っても、話をしたわけじゃない。
少し離れたところから、悪く言えば盗み見、盗み聞きしていたんだ。
いつまでも見ていたくなるような、花が咲いたような光景だった。実際に公園には花が咲いていたけど。
大人って、ああいう人たちのことを言うんだな。
若々しいのに落ち着いていて、毎日ビクビクしているボクとは大違いだと思ったんだ。
でも、今のボクなら、あの輪にも入れる資格があると思う。
彼女はアリスと名乗った。「不思議の国のアリス」に出てきてもおかしくない、大人の人に言うのもおかしいかもしれないけど、可愛らしい人だった。
「不思議の国のアリス」に出てくる、白い兎。
そのコードネームを貰うよ。
「ボクは“ラビット”。デュエリストだ。」
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
<Duel Labyrinth : Rulebook>
ルール1:このダンジョンではデュエルの勝敗が法律に優先される。(双方が望めば賭けデュエルも可)
ルール2:このダンジョンでは電子マネー以外の通貨は使用できない。(所持金はデュエルディスクに記される)
ルール3:このダンジョンでは電子マネーによって買い物が出来る。(品揃え豊富、娯楽場もあるよ)
ルール4:電子マネーはデュエルに勝利することで入手できる。(イベントでも入手できるよ)
ルール5:禁止・制限リストは地上のものを流用する。(イベントによっては例外あり)
ルール6:デュエルの敗者は“ライフ・フェザー”を1つ失う。
ルール7:同じデュエリストとは連続してデュエルすることは出来ない。
ルール8:挑まれたデュエルを断った場合、敗北扱いとする。
ルール9:“ライフ・フェザー”はショップで購入できる。(イベントでも入手できるよ。)
ルール10:“ライフ・フェザー”が0になった者は“楽園”へ連れて行かれる。
ルール11:ダンジョン内部を6名の“駒”が移動する。
ルール12:“駒”とのデュエルに勝利した場合、“ライフ・フェザー”を1つ獲得する。
ルール13:“駒”とのデュエルに敗北した場合、失う“ライフ・フェザー”は2つとする。
ルール14:“駒”とは1対1でしかデュエルできない。
ルール15:“駒”は挑まれたデュエルを断らない。
ルール16:ゲームマスターは“楽園”とダンジョンを行き来する。
ルール17:“楽園”は3名の“番人”によって守られている。
ルール18:ゲームマスターはプレイヤーに嘘をつかない。(情報を制限するのは可)
ルール19:ゲームマスターは自分の裁量で、プレイヤーに不利なルールを一時的に解除できる。
ルール20:ゲームマスターに勝利すれば、ゲームマスターの持つ全ての権限を獲得する。
エルス・レッスルという少女に渡されたデュエルディスクには、様々な特殊機能が付いていた。
このダンジョンでのルールは20項目。よく読んで、準備しなければならない。大切なのは準備だ。
誰も助けてくれないし、誰にも頼ることが出来ないんだから。
“ラビット”。ボクは兎。白い兎。
このダンジョンに潜る、獣。
ルール1:このダンジョンではデュエルの勝敗が法律に優先される。(双方が望めば賭けデュエルも可)
ルール2:このダンジョンでは電子マネー以外の通貨は使用できない。(所持金はデュエルディスクに記される)
ルール3:このダンジョンでは電子マネーによって買い物が出来る。(品揃え豊富、娯楽場もあるよ)
ルール4:電子マネーはデュエルに勝利することで入手できる。(イベントでも入手できるよ)
ルール5:禁止・制限リストは地上のものを流用する。(イベントによっては例外あり)
電子マネー?
ええと、これか。ディスクに記録されている。
ラビット:DM100000
10万という額が多いのか少ないのかは、わからない。
けれどライフポイントの初期値が8000なんだから、多いんじゃないかな・・・?
ルール6:デュエルの敗者は“ライフ・フェザー”を1つ失う。
ルール7:同じデュエリストとは連続してデュエルすることは出来ない。
ルール8:挑まれたデュエルを断った場合、敗北扱いとする。
ルール9:“ライフ・フェザー”はショップで購入できる。(イベントでも入手できるよ。)
ルール10:“ライフ・フェザー”が0になった者は“楽園”へ連れて行かれる。
“ライフ・フェザー”は、DMと同じ画面に表示されている。
これがボクの生命線だ。
ラビット:LF3
ちなみにショップでの購入額は10万DM・・・今のボクの所持金と同じだ。
ただし最大値が3なので、今は買えない。
100万DMを支払えば最大値を増やすことも出来るらしく、7まで増やせるという。
気になるのは、“楽園”という言葉。
この脈絡で使われると、嫌な感じがする。
ルール11:ダンジョン内部を6名の“駒”が移動する。
ルール12:“駒”とのデュエルに勝利した場合、“ライフ・フェザー”を1つ獲得する。
ルール13:“駒”とのデュエルに敗北した場合、失う“ライフ・フェザー”は2つとする。
ルール14:“駒”とは1対1でしかデュエルできない。
ルール15:“駒”は挑まれたデュエルを断らない。
チェルシーが言ってた、チェスの駒。おそらく、それだ。
キング、クイーン、ナイト、ルーク、ビショップ、ポーンで、6種類。6人。
駒デュエリストとの対決は、基本となるデュエルに、ライフ・フェザー1つを賭けるという条件がプラスされる。そのように解釈すればいい。
ルール16:ゲームマスターは“楽園”とダンジョンを行き来する。
ルール17:“楽園”は3名の“番人”によって守られている。
ルール18:ゲームマスターはプレイヤーに嘘をつかない。(情報を制限するのは可)
ルール19:ゲームマスターは自分の裁量で、プレイヤーに不利なルールを一時的に解除できる。
ルール20:ゲームマスターに勝利すれば、ゲームマスターの持つ全ての権限を獲得する。
楽園。さっきも出てきた単語。ゲームマスターの本拠としか記されていない。
けれど、そこに入る方法は載っていた。
ひとつはライフ・フェザーを全て失うこと。しかしこれは何をされるかわからない。
もうひとつは、3名の番人にデュエルで勝利すること。
でも、ただ勝利するだけじゃ駄目だ。今のボクには不可能だ。
それでも、そこがゲームマスターの本拠地なら。
ボクは行かなくてはならない。
あいつに、あいつらに勝って、今まで踏み躙られてきたボクの誇りを、ぜんぶ取り戻すんだ。

この記事へのコメント
八つ星モンスターだが、生贄なしで召喚することも出来る!
しかもマスタールールでは更なる能力を発揮するZE!
従属神の中で、最も恐ろしいヤツだZE!
ゴリーレッド「女はハート」
火剣「そんな意味のポエムではないと思うが」
コング「エドモンドが壊れたか」
ゴリーレッド「いや、生まれ変わるんだ。エドモンドは強い」
火剣「準備で決まる。好きな考え方だ」
ゴリーレッド「楽園は楽園ではないということか」
コング「ゲームマスターに勝てばいいんだろ」
火剣「簡単に言うな」
ゴリーレッド「ラビットか」
コング「又に攻撃!」
ゴリーレッド「又佐だ」
コング「いい攻撃ですと女子も言ってる」
火剣「軽いな」
コング「そういうこと言うなら重い話をしよう。エディを見て大河ドラマの大久保利通を思い出した」
ゴリーレッド「ほう?」
火剣「れんそう」
コング「まじめに聞け。大久保は西郷と一緒に部屋へ行き、天下を動かすような重大な議論が始まった。大久保は嬉しくて嬉しくて歓喜の笑顔。こういう場所に俺も参加したかったんだ! と思いきや、大久保一人だけ『そちらの方は、ちょっと』と部屋から追い出された。別室で待機。泣いた。泣きに泣いた。そのうち笑った。もう笑うしかない。そして家に帰って母親に宣言した。『わいは、鬼になり申す』」
火剣「エドモンドよ、迷わず戦え。応援するしかねえ」
白龍「…。…そうですね…。」
ツヲ「駒が増えたね。」
白龍「そうですね。」
チュルーリ「楽園か。」
ツヲ「失楽園?」
白龍「ろくなところじゃないことは間違いないでしょうが。しかし、ダンジョン探索は好きで得意。こんなゲームでないかな…。」
ツヲ「いよいよダンジョンに素潜りを開始する訳だね。ワクワクしてきた。」
壊れたか、生まれ変わったか。奇行はダンジョンへ向かう準備段階だったのかもしれません。
今までの自分を変えようとするときは、激しい痛みを伴うものだと思います。身をよじるような悔しさが、人を変える。
佐久間「なるほど、いい攻撃。その発想は無かった。」
八武「我々も負けてはいられない。穴に落ちていくアリスを下で待機。」
佐久間「まさにワンダーランド。あの世界は死根也がいても自然。」
山田「・・もっと重い話をしようぜ。」
佐久間「明治になって、大久保と西郷が対立した話?」
八武「悔しさをバネにしたのかねぇ。」
維澄「明暗を分けたのは、大久保は世界を視察して回り、ワールドワイドな感覚を持っていた。西郷は日本の中でしか物事を考えていなかったから、日本人だけの視点で物事を考えてしまった。そこだね。」
八武「ふむ、世界を知るのは重要なわけだ。」
佐久間「国益で動いてるのは2人とも同じだったんだが、発想の広さが違ったか。」
山田「やはり大久保の方が、悔しい思いをしてきたからなのかな。」
佐久間「マイナス感情の大きい奴にしか大事は成せんからな。カースド・ニードルよろしく、マイナスは起爆剤なのだ。s.CRY.ed!」
山田「エドモンドも爆発するか?」
不安と好感が表裏一体でしょうか? 駒と戦うべく、自らも世界の駒となってダンジョンへ向かいますエドモンド・ホワイト。
八武「むしろ失楽園の方が雰囲気に合ってる。」
佐久間「三幻魔フィールド。2枚ドローだ。」
山田「鷹野麗子が3枚積みしてたな。」
佐久間「小学生も観るアニメで、失楽園。いいフィールだ・・・。」
八武「真崎杏子16歳!」
山田「・・・。」