決闘迷宮 28.2 ベーター・アンの事情
◆ ◆ ◆
きめ細かな肌
唇はサクランボ
可愛く大きな双眼
爪を光らせ髪を結い
綺麗に仕上がった君は
彼の元へ行き彼を求める
◆ ◆ ◆
醜いものが嫌い。
卑屈な奴が嫌い。
弱虫が嫌い。
引き籠もりが嫌い。
ニートが嫌い。
自信過剰が嫌い。
勘違い君が嫌い。
やれば出来るとか、まだ本気出してないとか、いつかビッグになるとか、そういうのが嫌い。
信じていれば必ず夢は叶うとか、もっと自分に向いている仕事があるとか、そういうのが嫌い。
どうせ自分なんかとか、いいことなんて無かったとか、回りはみんな敵だとか、そういうのが嫌い。
これみよがしに傷ついた顔をするとか、こんなに酷い目に遭ってきたんだと毒を吐くとか、そういうのが嫌い。
タニアは、姿形が醜い者を嫌う。
私は、心が醜い者を嫌う。
タニアは、見た目が美しい者が好き。
私は、心が美しい者が好き。
タニアは、心が醜い者も嫌い。
私は、姿が醜い者も嫌い。
タニアは、心が美しい者も好き。
私は、外見が美しい者も好き。
ふたり合わせて、綺麗に仕上がった世界で暮らしている。
ダークネスが成しえなかった理想を、小さく実現している。
あのとき私とタニアは、ダークネスの世界で出会った。
ダークネスの世界でなければ、私たちは出会えなかった。
私は心なき人形で、タニアは理性を奪われかけた人間。
今の私は心を有し、今のタニアは理性を有す。
トリックナンバーズに死角は無く、ミニチュアライズに欠落は無い。
あってはならない。
自分だけ幸せになるつもりは無い。
波佐間を始末し、タニアの欠落を取り戻す。それからマサキと結ばれる。
弱い奴は嫌い。
心が弱い奴は嫌い。
人をいたぶる奴。
被害者ぶってる奴。
言い訳する奴。
空気の読めない奴。
自己弁護する奴。
卑屈にならないと生きていけない奴。
みんな死んでしまえ。
強い人が好き。
心が強い人が好き。
真っ直ぐな人。
前向きな人。
左右も後ろも見る人。
謙虚な人。
献身的な人。
穏やかな人。
人を守るときには獣になる人。
安らぎを与えてくれる人。
私が好きな人。
待っててね。
待っててね。
こいつを殺して、マサキを解放するからね。
どれだけだろう。
どれだけだろう。
マサキは、どれほどの時間を、こいつに無駄にされてきたんだろう。
許せない。絶対に許せない。
この世の中には許しちゃいけない奴がいる。
私も完璧じゃない。けれど、許せるものと、そうでないものの区別はついている。
善人は許そう。
悪人も許そう。
けれど、こいつだけは許せない。
私の本能が、竜堂神邪を許してはならないと告げている。
生まれつきの邪悪?
とんでもない。
こいつは邪悪ですらない。
この素晴らしい世界を、消耗するだけの、ただの虚無だ。
闇のデュエルで魂を、欠片も残さず消し去ってやる。
そしてタニア、そのときは、お別れね。
私はマサキと幸せになるわ。
タニアには、虚無を抜いた竜堂神邪の肉体を置いていく。
水銀でも注いで、お人形さんにしてあげなさい。
見た目だけは綺麗だから、中身を抜けば、いい人形になると思うの。
幸せになってね。
私も幸せになるわ。
きめ細かな肌
唇はサクランボ
可愛く大きな双眼
爪を光らせ髪を結い
綺麗に仕上がった君は
彼の元へ行き彼を求める
◆ ◆ ◆
醜いものが嫌い。
卑屈な奴が嫌い。
弱虫が嫌い。
引き籠もりが嫌い。
ニートが嫌い。
自信過剰が嫌い。
勘違い君が嫌い。
やれば出来るとか、まだ本気出してないとか、いつかビッグになるとか、そういうのが嫌い。
信じていれば必ず夢は叶うとか、もっと自分に向いている仕事があるとか、そういうのが嫌い。
どうせ自分なんかとか、いいことなんて無かったとか、回りはみんな敵だとか、そういうのが嫌い。
これみよがしに傷ついた顔をするとか、こんなに酷い目に遭ってきたんだと毒を吐くとか、そういうのが嫌い。
タニアは、姿形が醜い者を嫌う。
私は、心が醜い者を嫌う。
タニアは、見た目が美しい者が好き。
私は、心が美しい者が好き。
タニアは、心が醜い者も嫌い。
私は、姿が醜い者も嫌い。
タニアは、心が美しい者も好き。
私は、外見が美しい者も好き。
ふたり合わせて、綺麗に仕上がった世界で暮らしている。
ダークネスが成しえなかった理想を、小さく実現している。
あのとき私とタニアは、ダークネスの世界で出会った。
ダークネスの世界でなければ、私たちは出会えなかった。
私は心なき人形で、タニアは理性を奪われかけた人間。
今の私は心を有し、今のタニアは理性を有す。
トリックナンバーズに死角は無く、ミニチュアライズに欠落は無い。
あってはならない。
自分だけ幸せになるつもりは無い。
波佐間を始末し、タニアの欠落を取り戻す。それからマサキと結ばれる。
弱い奴は嫌い。
心が弱い奴は嫌い。
人をいたぶる奴。
被害者ぶってる奴。
言い訳する奴。
空気の読めない奴。
自己弁護する奴。
卑屈にならないと生きていけない奴。
みんな死んでしまえ。
強い人が好き。
心が強い人が好き。
真っ直ぐな人。
前向きな人。
左右も後ろも見る人。
謙虚な人。
献身的な人。
穏やかな人。
人を守るときには獣になる人。
安らぎを与えてくれる人。
私が好きな人。
待っててね。
待っててね。
こいつを殺して、マサキを解放するからね。
どれだけだろう。
どれだけだろう。
マサキは、どれほどの時間を、こいつに無駄にされてきたんだろう。
許せない。絶対に許せない。
この世の中には許しちゃいけない奴がいる。
私も完璧じゃない。けれど、許せるものと、そうでないものの区別はついている。
善人は許そう。
悪人も許そう。
けれど、こいつだけは許せない。
私の本能が、竜堂神邪を許してはならないと告げている。
生まれつきの邪悪?
とんでもない。
こいつは邪悪ですらない。
この素晴らしい世界を、消耗するだけの、ただの虚無だ。
闇のデュエルで魂を、欠片も残さず消し去ってやる。
そしてタニア、そのときは、お別れね。
私はマサキと幸せになるわ。
タニアには、虚無を抜いた竜堂神邪の肉体を置いていく。
水銀でも注いで、お人形さんにしてあげなさい。
見た目だけは綺麗だから、中身を抜けば、いい人形になると思うの。
幸せになってね。
私も幸せになるわ。

この記事へのコメント
コング「醜いもの、勘違い君は嫌い」
火剣「引きこもりとニートは多種多様。全部一緒じゃねえ。本人にじっくり話を聞かないとわからねえ。むしろ、引きこもり、ニートと見下す評論家や政治屋のほうこそ、雪の中にボディースラムだ」
ゴリーレッド「タニアとベーター・アンはダークネスの世界で出会った」
コング「見た目が美しいもの、好き」
ゴリーレッド「心の美しい人も好きになりなさい」
コング「外見が美しい女は心も美しい。外見がダメなのは心もダメ」
ゴリーレッド「アームブリーカー!」
コング「NO!」
火剣「人をいたぶる奴。コングのことか?」
コング「自信過剰。これは火剣」
火剣「誰がバルタン星人だ」
ゴリーレッド「強い心と弱い心は同時に出ない。常に強い心を出すように努力することが大事。魔は弱い心を出させようと画策するから」
コング「空気の読めない人?」
火剣「空気は一変させるものだ」
コング「前後左右も犯す人」
ゴリーレッド「言ってない」
コング「強い人、謙虚な人、真っすぐな人。僕のことか」
ゴリーレッド「勘違い君か」
火剣「献身的な人。夜月実と見冬院長か」
コング「全身裏表くまなく愛してくれる捨てがたい男性」
ゴリーレッド「単なる強制わいせつだと思う」
火剣「人を守るとき獣になるか。カッコイイな」
ゴリーレッド「なぜここまで竜堂神邪は嫌われている?」
コング「穏やかな人、安らぎを与えてくれる人、ドエス魔人?」
ゴリーレッド「どこがだ?」
好き嫌いの激しさは製作者譲りかもしれません、ベーター・アン。しかし基準は製作者とはだいぶ違うようです。
彼女が嫌いなタイプを簡潔に言えば、“健全な社会生活が営めない者”となるでしょうか。彼女は基本的に、世界は美しく正しいものだと思っていて、それに馴染めないのは本人に責任があるのだと思い込んでいます。日本社会を概ね平和だと思っている人と近い感覚かもしれません。
しかしタニアも健全な社会生活からは程遠いタイプなのですが、ベーター・アンは同性にはあまり厳しさを向けない気がします。
佐久間「男に厳しい女は結構いる。女に厳しい男ほど多くないが。」
山田「綺麗でなければ人間扱いされないか。」
佐久間「しかしコングの言うことも一理あるんだぜ。男女限らずだが・・・なあ栞。」
維澄「外見の半分以上は面構えで決まるからね・・。否応なく内面が滲み出る。外見で人を選ぶのも、内面で人を選ぶのも、そんなに大差ないと思う・・・やや極論だが。」
八武「いや正しい! 美容整形を邪道とか言う人もいるが、ちょっとした整形で自信を付けて、内面を磨くのに貢献することだってある。」
山田「えらく真面目な話になってきたぞ。」
佐久間「まあ、外見と内面が一致しない奴も少なくないけどね。」
山田「お前とかな。」
八武「ベーター・アンは美少女だけど辛辣。そういうタイプは意地悪したくなる。」
神邪「いやあ、僕の前だから気が立ってるだけですよ。普段は優しくて良い子なんだ。思いやりがあって、上品で。」
山田「本当か?」
神邪「それは本当です。外見通りの性格なんです。大概の男性が彼女を好きになると思いますよ・・。僕を嫌うのは、僕の自己嫌悪の感情が入ったのかもしれません。」